おまたせしました。ついにこのブログでもOLYMPUS OM-D E-M1 MarkⅡを取り上げていきます。
オリンパスから販売されているミラーレス一眼カメラで、最新のテクノロジーが見事に詰まったハイエンドフラグシップモデルでです。
発売当初から気になっていたものの、中級モデルであるOM-D E-M5 MarkⅡを購入した直後だったり、その実売価格(約23万円)というハードルの高さのためしばらく敬遠していましたが、意を決して購入。
その後約半年にわたって使用してきました。
今回は開封レビューと共に撮りためてきた様々な作例をお届けします!
1. 購入の経緯
今まで筆者はオリンパスの同じシリーズ中級モデルであるOM-D E-M5 MarkⅡというモデルを使用しており、その性能や画質などにはほぼほぼ満足をしていました。
手振れ補正機能や防塵防滴など、カメラ界の中でも最高レベルの機能には特に気に入っていましたし、旅行中の撮影ではほぼ100%使っていたほど。
ただ、その中で段々と質のいいプロレンズなど少し大型のレンズを購入するようになってくると、逆に小さなE-M5のボディとのバランスが気になるようになり、特に小さなグリップ部分のおかげで持ち辛さを感じることが増えてきました。
それだけならいいのですが、たまに落としそうになるなどちょっと心配事も増えてきたことや、さらには1600万画素にも若干物足りなさを覚えるようになったため、E-M1 MarkⅡの買い増しを決意することになりました。
ちなみに、決定打は何かというと、、、昨年のポンド暴落時にちょうど滞在していたイギリスで700ポンドで購入した展示品の12-100mm F4.0レンズを、なんとマップカメラで10万円近い値段で買い取ってくれたこと。
予算に余裕ができたため、この度買い増しです。
2. 開封レビュー
外装
というわけで、12-100mmの下取りで手に入れた10万円と、昔使っていたEマウントレンズの売却で資金を捻出し、OM-D E-M1MarkⅡをひいきにしているマップカメラ で購入しました。
不思議なことに?下位モデルであるOM-D E-M5 MarkⅡよりもひと回り箱が小さく、また外の箱カバーがなかったりと、コンパクトになっていました。
付属品
中を開けて見ると、カメラ本体はカバーに包まれ、その他付属品は小箱に仕切られて梱包されています。
というわけで、ひとまず全て外に取り出してみました。
カメラ本体に、取扱説明書やストラップ、小型のストロボと充電キットなど一通りのものが入っています。
にしてもちょっとメカメカしくてレトロなオーラも出している黒いボディに惚れ惚れ。
カメラ本体
早速カメラ取り出して、手元にあったボケ味がとてつもなく美しい75mm F1.8をつけてみました。カメラとレンズのバランスが抜群です。
E-M5 MarkⅡにつけていた時は、なんとなくボディの小ささのおかげでアンバランスな印象があったのですが、さすがにフラグシップ機とはベストマッチしています。
説明書を読まずに直感的に操作ができるのは、OM-Dモデルの共通。手元のダイヤルがバランスよく配置され、操作性もミラーレス機としては抜群だと思います。
自分で機能を割り当てられるファンクションキーもE-M5 MarkⅡよりも増えており、今まではメニューを開いて選択しないといけないような操作もワンタッチで設定可能になっています。
一瞬を争う撮影にも対応できるフラグシップモデルならではの設計と言えるでしょう。
モニターは2軸可動式液晶。好き嫌いはあるようですが、極端なハイアングル、ローアングルにも対応できるため個人的には結構気に入ってます。
またビューファインダーは236万ドットのものでE-M5 MarkⅡと同様。明るくシャープにうつるのでMFにも十分対応できるのはもう既に経験済みです。
オリンパスのミラーレス機の中では最も大きいカメラにはなりますが、とは言ってもその他メーカー(Sony, Nikon, Cannon等)のカメラと比較するとサイズ感は圧倒的にコンパクト。
旅行に最適であることには変わりません。
3. 実写レビュー
現在はこのカメラをメインカメラとして使用しており、現在このブログで紹介しているほとんどの写真もOM-D EM1 MarkⅡの作例になります。
今回はその中から複数、様々なレンズを使用した作例レビューを紹介いたします。
マニュアルレンズではあるものの、F0.95という非常に思い切った設計のレンズのため、根強いファンを抱えるフォクトレンダーシリーズ。
この写真はF1.8で撮影していますが、ピントが合っている場所はしっかりと改造し、ボケも自然で綺麗。色合いやコントラストなど非常に素晴らしい描写です。
こちらはストックホルムの旧市街(ガムラスタン)を撮影したもの。このマニュアルレンズは近景では非常にソフトな描写をする一方、遠景では非常にシャープな画を出してくれます。
マニュアルレンズではありますが、EM-1 MarkⅡのフォーカスアシスト機能(拡大・ピーキング)を使用することで、まずピントを外すことはありません。
自分で割当可能なファンクショナルキーが2つ、カメラを構えた際の右手人差し指、中指部分にあるため、そこに拡大・ピーキング機能を設定しておくのがおすすめです。
こちらはクロアチアのプーラという街。ヴェネツィアン文化が今も残る古都市として知られています。
こちらはマイクロフォーサーズ用に出されている超広角レンズ、プロレンズということもあって全域にわたって非常にシャープな描写をしており、風景写真に最適。
オリンパスカメラのセンサーは青色の描写が非常に濃厚で、晴天時の写真映えは抜群です。
こちらはスロベニアで最も有名な観光地、ポストイナ鍾乳洞内での撮影。
高感度耐性もよく、光の限られた状況でも非常にクリアな描写をします。また、手ブレ補正機能が極めて優秀なため、ISO感度を低く抑えることができるのもポイント。
そして、そんな手ブレ補正機能を最大限使って撮影した写真がこちら。ルクセンブルクの旧市街中心部の夜景です。
通常であれば三脚を用いて長時間露光が必要な条件ですが、F2.8、ISO600、シャッタースピード2.5秒で撮影しました。
このシャッタースピード2.5秒という通常であれば手持ち撮影では手ブレが不可避な条件ですが、たとえ手持ちで2.5秒シャッターを開けても、しっかり足場を固め脇を閉めて撮影すれば完全にクリアでシャープな写真を得ることができます。
2.5秒シャッターを開けてもブレない写真が撮れるというのはほぼ奇跡に近い性能です。
こちらも同じく超広角ズームを使い、世界で最も美しい広場と言われるブリュッセルの世界遺産グランパレスのトワイライトの時間帯を狙った手持ち撮影。
ISO200、F4、シャッタースピード2秒で撮影しました。7mmの広角端で撮影しているため周辺の流れがありますが、こちらはレンズ側の問題で手ブレではありません。
暗所での高感度撮影に弱いといわれがちなマイクロフォーサーズ規格のカメラですが、最強とも言われる手ぶれ補正機能を使いこなすことでISOを低く保てるのが強み。
つまり苦手だとされる高感度撮影を避けることができるのです。
解像感を上げるためF4まで絞っていいますが、これは手持ちで2秒撮影が可能だからこそのオプションです。
こちらはノルウェー人が選ぶ最も美しい街と呼ばれるオーレスン。アール・ヌーヴォー様式の建物で統一された街並みが人気です。
この写真は三脚を利用して撮影。絞りF8、シャッタースピード8秒、ISO200で写真全域にシャープ感を出しました。
三脚固定をすれば、ISO感度を抑えながらF値を上げることができるため、ノイズを抑えたまま日没後のくらい環境であってもくっきりとした非常に解像度の高い夜景写真を撮影することができます。
ハイエンドモデルでありながらコンパクトなボディの強みを生かし、M.ZUIKO DIGITAL 17mm F1.8のようなコンパクトレンズをつければスナップ撮影に最適。
このレンズはポケットサイズのレンズにも関わらず、非常にシャープな描写をするレンズとして評判で、ハイエンドモデルの本体の性能も余すことはありません。
超優秀な本体の手ぶれ補正機能と、コンパクトなカメラボディ・レンズ、そして写りが評判なレンズを組み合わせることで、夜間の光が少ない環境においても片手でカメラを持ちながらピンボケすることなく印象的な写真を撮ることができます。
そして最後に紹介するのが鉄道写真。こちらはオリンパスProレンズの中で最もお手頃かつ万能標準ズームとして評判のM.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PROを望遠端40mm(換算80mm)で使用しました。
カメラの連写性能が極めて高く、またオートフォーカスの追従も文句なしなため、換算80mmという鉄道相手にはちょっと短いレンズではあるものの、シャープな写真を撮ることができました。
線路脇に立ち、かなり高速で通過する列車を引きつけて撮影するのはかなり難しいのですが、オリンパスのEM-1 Mark2とProレンズの組み合わせであれば簡単に行うことができます。
こちらは目の前を通過する特急列車を撮影したもの。
直線区間なためかなりのスピードで走行中ですが、オートフォーカスを追従させたままでもここまでの連写が可能(連写Sモード)なので対象を逃すことはありません。
4. 最後に
いかがでしたか?
オリンパス OM-D E-M1 MarkⅡの開封・実写レビューをお届けしました。
装着レンズによってプロフェッショナルから毎日使いまで様々な用途に対応し、幅広いユーザーの期待に添える非常にいいカメラボディに仕上がっています。
現在は価格も随分と落ち着いてきており、非常にコストパフォーマンスが高くなってきています。
しばらくの間使用していて唯一感じた欠点は、−20度を超える場所での寒冷体制がE-M5 MarkⅡと比べるとやや弱く、バッテリーの減りが早いということ。
とは言ってもすでにメーカー保証外の温度であり、かつこの温度ではほとんどのカメラが動作さえしないことを考えるとそれでも相当凄いんですが、、、。
ですので、極地での星空やオーロラ撮影などをする際には今後もE-M5 MarkⅡも同時並行で使用していこうと思っています。
マイクロフォーサーズ用レンズレビュー記事も複数書いていますが、そちらの作例は全て今回紹介したE-M1 MarkⅡを利用しているので、その他の作例についてはそちらも参考にしてください。
もちろん、このブログのメインである旅行記事の写真もEM-1/5 MarkⅡの写真をメインに使っているので、普通の観光記事も全て作例です!
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