無理とは言わせない!オリンパスミラーレスカメラで撮る鉄道写真

次カメラを買うならミラーレスカメラ、と考える人が非常に多くなってきました。

私の個人的なお気に入りはご存知の通りオリンパスのマイクロフォーサーズ規格のミラーレスカメラ。

特にOM-D EM1/5 Markⅱに搭載されている業界最高水準の手ぶれ補正機能や防塵防滴機構などは過酷な環境での撮影であっても非常に心強いカメラであることは以前紹介しました。

一方よく聞かれるのが、ミラーレス機は動体に弱い、ということ。そこで今回は、実際の鉄道写真を元に、ミラーレス機(OM-D EM1 Markⅱ使用)で動体撮影がどの程度可能かを実際に試してみたいと思います。

1. 鉄道写真の基本

まず最初に、鉄道写真とはどのような写真のことかを紹介します。

鉄道写真、それは鉄道が写っている写真。当たり前のことですが、非常に重要なことです。

そして、その中でも専門的には様々な分類がされています。今回は撮り鉄もそうでない方も、旅行先などで鉄道を撮る機会があると思うので、最も代表的な2つの鉄道写真を紹介します。

形式写真とは

形式写真とは、一言で言うと止まっている列車を撮影したもの。停車中のため、ピント合わせなどが容易で、撮影技術としてはさほど難しいものではありません。

列車を「記録」するための撮影方法なため、理想は列車全てが写っており、ピントが全面にあったシャープな写真が好まれます。

厳密な定義からは少し外れますが、旅行中に駅で撮影した列車のスナップ写真などもこちらに含まれると考えていいでしょう。

編成写真とは

編成写真とは、動いている列車を撮影した写真。鉄道写真の基本技術でもあります。

動いている列車を撮影する際には、ピントの位置が変化したり、被写体がブレやすくなるため撮影時の設定やテクニックなどが必要になってくるため、簡単そうに見えて実はかなり奥深い撮影方法になります。

2. ミラーレス機での作例

それでは実際に、動体撮影が弱いと言われるミラーレス機で撮影してみました。

私自身鉄道写真家ではなく、それどころかここで紹介する編成写真については人生初の試みということもありかなり素人感が出ているかもしれませんが、逆に鉄道写真素人でもここまで撮れるという参考にしていただければと思います。

今回使用したカメラはオリンパスから発売されているOM-D EM-1 Markⅱというミラーレス機。

レンズは旅行に持ち出すことの多い標準ズームM.ZUIKO ED 12−40mm F2.8 PROを使用しています。

尚、ブログ記事の都合上写真は横1200ピクセル、ファイルサイズ400KBに圧縮しています。

形式写真

それでは早速形式写真の作例を見ていきます。

本来形式写真というのは反対ホームから撮影することで車両下部まで写したものをさしますが、ここでは旅行スナップで撮影しているため車両上部のみしか見えない状況となっていますがご容赦ください。

こちらはイギリスを走るFirst Great Western鉄道の高速鉄道HST。

ディーゼル列車ながら最高速度は200km/h。Class43機関車が客車の前後を挟み込み、プッシュ&プル方式でその高い出力を生み出しています。

こちらはアントワープ中央駅に停車中のベルギー国鉄の最新車両。

アントワープ中央駅はベルギーの鉄道関連建築としては最も評価のたかい建物で、駅そのものが観光地と言われるくらい美しい駅です。

フィンランドにあるヘルシンキ交通局運送会社が運行する近郊鉄道で使用されている新型車両。

ここまで見ての通り、形式写真はたとえミラーレス機であろうとスマホカメラであろうと、誰でもどんなカメラであっても撮影できます。

編成写真

実際にカメラの性能が試されるのが編成写真。

多くの方がミラーレス機、特にセンサーサイズの小さなマイクロフォーサーズ機で編成写真は無理、と考えていますが、まずは実際の作例をごらんください。

40mm (換算80mm) F5.6 SS1/1250

フィンランド国鉄が運行するインターシティ。フィンランド北部ロバミニエからオウルまでの区間で撮影しました。

この機関車は旧ソ連製のSr1型機関車。初登場から50年近くが経つ機関車ですが未だに現役で使用されています。

40mm (換算80mm) F5.6 SS1/2000

こちらも同じくフィンランド国鉄のインターシティ。オウルからヘルシンキへと向かうダブルデッカーの車両です。

この撮影場所は直線区間で、運行速度は約120-160km/hと、撮影条件としては難しいエリアと言えると思います。

40mm (換算80mm) F5.6 SS1/2000

こちらも同区間を運行する貨物列車。前方に旧ソ連製のSr1型機関車が2両連結されて動力を担っています。

こう見ていただいて、編成写真としても十分に対応ができるカメラであることを感じていただけるかと思います。

3. オートフォーカス性能

それでは実際に少し細かいところを見ていきます。

まず動いている列車を撮影する上ではオートフォーカス性能が極めて重要になってきます。

しっかりとピントが合っているのはもちろん、列車の動きに追従して指定したポイントを合焦し続けることが求められます。

40mm (換算80mm) F5.6 SS1/2000

今回使用したOM-D EM-1 MarkⅱのコンティニュアスAFでは、一度列車の顔部分にピントを合わせればたとえ150km/h近いスピードで走行していたとしてもしっかりと食いついてくれたため一度もピントを外すと言うことがありませんでした。

そのため列車がある程度近づいてきた段階で顔部分にAFを合わせ、あとは構図を整えながらシャッターを押すだけと、とても撮影が簡単になります。

ナンバー部分を実際に拡大してみたものがこちら。高速で動いている列車にもかかわらずまるで止まっているかのように見事にピントが合っているのがわかります。

オリンパスのミラーレス機のオートフォーカスは、すでに完成されていると言ってもいいほど高性能で、他にもF1撮影などで使っている人もいるくらい。

またターゲットの移動スピードに合わせて、オートフォーカスの食い付き具合をマニュアルで調整することもできるので、鉄道写真を撮影する上でオートフォーカス性能は十分に対応しています。

4. 連写性能

鉄道写真を撮影する上でもう1つ重要なのが連写性能。

連写性能が低いとせっかく撮影しても一番いい場面を撮り逃がしてしまうというリスクがあるため、ある程度早い連写性能が必要になります。

そして、もう1つ鉄道写真で大事なのが、連写中にもオートフォーカスがターゲットを追従し続けるというもの。

連写中はずっとAFが固定されてしまうカメラもありますが、そのような場合だと列車が移動するにつれピントも外れてしまうため使用できません。

今回使用したカメラには連写H(ハイ)と連写L(ロー)というモードがあり、前者はスピード優先の代わりに操作が制限されるもの、後者はスピードはそこそこでAF追従などその他機能とも連動するになっています。

そのためAF追従が重要な鉄道写真では通常連写Lを使用しますが、とはいってもその連写速度は約10枚/1秒。実際に撮影したものを繋いでみた動画がこちらになります。

高速区間で100km/hを超える列車が目の前を通過している状況ですが、毎秒10コマの連写性能があれば一番バランスがいい画を逃すことがありません。

また、全ての写真においてピントがしっかりと先頭車両の顔部分に合っていることにも注目です。

5. 被写界深度とシャッタースピード

鉄道写真において重要なのは、列車全車両に渡ってシャープな画となること。

オリンパスが採用しているマイクロフォーサーズ規格のカメラでは、被写界深度(ピントが合う範囲)が大きいためボケを出すのが苦手な一方、全体にピントを合わせるのが得意。

先ほど紹介した写真の後部車両部分の拡大ですが、後方車両もしっかりとピントが合っているように見えます。

この写真は40mmの中望遠、絞りF5.6で撮影していますが、35mmフルサイズカメラ換算すると80mm、F11になります。

言い換えるとマイクロフォーサーズではF5.6と低い絞り値でもしっかりと全域をシャープに描出することができ、さらにそのおかげでISOを低く保ったまま早いシャッタースピードを確保することができるため、ミラーレス機であっても高画質な写真を得ることが可能です。

6. 最後に

いかがでしたか?

今回はマイクロフォーサーズ規格のミラーレス機を使用した鉄道写真の作例とポイントを紹介しました。

今までの常識だとミラーレス機で動体撮影は無謀とされていましたが、現在のカメラクオリティでは全く問題なし。

たとえ目の前を高速で走り抜ける鉄道でも、難なく綺麗に撮影することができました。

今回は旅行万能レンズである標準ズームレンズの12-40mm F2.8PROを使用しましたが、もし40-150mm F2.8や12-100mm F4などさらに望遠域のレンズを使用した場合には、より撮影がしやすくなると思われます。

いずれにせよ、実際の作例を見ていただければ不可能では全くないことをわかっていただけるのではないでしょうか。

今回使用した機材はこちら。

旅行ついでに鉄道写真を撮影するのもよし、本格鉄道写真撮影に使用するもよし、目的と用途に応じた使い方ができるカメラです。

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ABOUTこの記事をかいた人

Shun

アイルランド、スウェーデン、イギリスに留学経験あり。その際時間の都合がつく限りヨーロッパ各国を渡り歩き、決して観光ガイドだけではわからない現地の情報を収集。そんな情報を元に、ヨーロッパの生の観光情報と留学に必要なIELTS対策を紹介中。

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