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旅行最適カメラ!軽量ミラーレス オリンパスOM-D E-M5 Mark ⅱレビュー

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スウェーデンに住みながら北欧ブログを続けること約1年、ブログの進化を目論みついに設備投資に踏み切りました。

それは極寒の環境にも耐えられ、防塵防滴仕様のミラーレス一眼カメラ オリンパス OM-D EM-5 MarkⅡとミラーレスシリーズで最強レンズの呼び声高い7-14mm F2.8 PROレンズと12-100mm F4 PROレンズ。

本ブログ運営史上最高額投資でしたが、北欧旅行するにはとにかくすごいんですこのカメラ達。

今回は、今まで誰も紹介していないであろう荒い使い方をし、世界で1番過酷なカメラレビューを作例付きで紹介します。

1. 北欧旅行向けカメラの条件

私自身旅行が好きなこともあり、様々な国々を過去に旅行してきました。

ハワイやニュージーランド、オーストリアにヨーロッパ一通り。ただ、その際に写真を撮ることと北欧で写真を撮るということに決定的な違いがあることに気づきました。

一言で言えばそれは、撮影環境の過酷さ

北欧旅行の醍醐味は、綺麗な街並みももちろんなのですが、やはり美しい大自然が作り出す景色です。しかしその絶景写真を撮ろうとなると結構大変なんです。

まず北欧で大自然の写真を撮ろうとすると、多少ハイキングをする必要があることが多くあります。ということで、コンパクトであるのは絶対条件。かつ必ずしも繊細に扱えない側面があるため、耐久性もある程度求められます。

また、北欧旅行の醍醐味でもある冬の旅行といえば、オーロラ。カメラといえどデジタル家電ですので、氷点下の環境で作動するものっていうのは実はかなり少ないので注意。

また、突然の雨や雪にも耐えられなければいけません。アイスランドで豪快な滝を撮影しようなんて思って近づくと一瞬にしてずぶ濡れに。そんな状況でも壊れないカメラを探す必要があります。

というわけで、今回はこの条件に全部合致するカメラを探しに探し、ついに購入しました!

2. 北欧旅行向け最強カメラ&レンズ

じゃっじゃーん!こちらがこのブログの主力選手として働く撮影機材たち。全部合わせると結構いい値段しました。カメラ+レンズ4本のトータルで50万円程度。

とは言っても、フルサイズ一眼カメラを普段から使っている人からは「安っ」って声聞こえてきそうですが、旅行先で写真をとるということを最優先に考えた時にはこの上ない装備となりました。。

実際にはカメラ本体と大きい2つのレンズだけで40万程度。北欧最強と言えるのもカメラ本体+大きなレンズ2本、今回はこれらに焦点を当てて紹介します。

本体. オリンパス OM-D EM-5 MarkⅡ

購入にあたって求めていた全ての性能を兼ね備えていたのがこのカメラ。特にオーロラの写真や滝の自然などを綺麗に撮りたかったこともり、耐寒性能や耐水性を重視しました。

カメラ自体はかなりコンパクトで軽いのも嬉しいところ。やはりアクティブに海外旅行をするにあたっては黒くてかさばる一眼レフカメラは合いません。

特にヨーロッパで航空機を利用する際には手荷物の大きさ、個数が厳しく制限されるため、カメラバッグだけを単品で持ち歩くことができません。

そういう意味でレンズもカメラ本体も小さく納まるというのは欧州旅行をする上では必須要件とも言えます。

あとはオリンパスかめらのちょっとレトロなかっこよさみたいなのも気に入りました。

レンズ1. M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

おそらく最も重宝するであろうレンズが、こちらの12-100mm F4 PROという望遠レンズ。

広角12mmから望遠の100mmまでレンズ1本で全てまかなえるので、普段はこれ1本カメラに付けっ放しででほとんどの被写体をカバーすることができます。

10倍近いズームレンズであるにもかかわらず開放からカミソリのようにシャープと評判なレンズで、風景写真に最適。

大きな荷物を持った旅行中に頻繁にレンズを交換するのは大変なので、大変便利なズームレンズです。

そして何よりこのレンズのすごいところはPROレンズということで広角でも望遠でもF4.0で撮影できるということ。

通常ズームすればするほど暗くなるため、シャッタースピードが落ちて手ブレのリスクが上がるのが常識ですが、このレンズではその心配無用です。

ズーム側のF値も小さいので超強力に背景ボカしたり、なんて使い方もできます。

レンズ2. M.ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F2.8 PRO

旅行用カメラオススメ

もう1本、どうしても欲しかったのが7-14mm (35mm換算 14-28mm)をカバーする超広角レンズ。

ここまで広角になると若干写真に歪みが出てきますが、その分幅広いエリアを1枚の写真に切り出せ、ダイナミックな写真を撮ることができます。

オーロラ用広角レンズ

ダイナミックな景色を撮る=広角レンズの存在、というほど重要です。

そして何より、オーロラや星空を撮影するのに超広角レンズは必須。大自然を相手にした被写体を撮影する際にはいくら広角でも、広角すぎることはありません。

さらにF2.8と非常に明るいレンズのため、通常の夜景撮影などではノイズを気にすることなく低感度(低ISO)を保ったまま手持ちで撮影可能。

このレンズを使うと、手持ちのままオーロラ撮影をすることさえも可能になります。詳しい撮影レビューはこちらの記事を参考にしてください。

3. OM-D EM-5 MarkⅡが最強の理由

a. 旅行に最適なコンパクトさ

オリンパスから発売されているこのカメラはマイクロフォーサーズという規格を採用したミラーレス機なので、一眼レフカメラと比べたらかなりコンパクト。

本体重量はわずか417gと片手で十分扱える重さです。幅も12センチ程度しかないため、手のひらサイズ、旅行に持ち運ぶには文句ありません。

もちろんその小ささから片手で持ちながらの自撮り撮影なんかも余裕。長時間持っていても疲れず、そんなにかさばらない旅行向けカメラの最高峰です。

サイズが小さいからと言って機能が悪いのでは、と思う人もいるかもしれませんが、言うまでもなくそんなことは全くありません。現在のオリンパス機をはじめマイクロフォーサーズ規格のカメラは非常に進化しており、実際多くのプロでさえ使うカメラなんです。

b. 脅威の手ブレ補正

このカメラの性能的にもう1つすごいのが手ブレ補正機能。ミラーレス機にもかかわらず、手ブレ補正機能は他の高級一眼レフも圧倒的に凌ぐ性能です。

せっかく撮った写真がブレてたら最悪。そういう防げるエラーを未然に防いでくれます。

さらに、この強力な手振れ補正機能のおかげで、今までは三脚がないと撮れなかったような夜景も手持ちで撮れます。大体シャッタースピード2秒程度までは手持ちできっちりとブレのない写真を撮れる実感があります。

手ぶれ補正が凄いということは、綺麗な夜景撮影や薄暗い屋内での撮影を三脚無しの手持ちで行うことができるということ。

スバーバル諸島で撮影した氷河の中。人工灯はヘッドライトのみという極めて暗い環境に加え、三脚利用ができない中でも、このように氷の一粒という細部まで表現したシャープな写真を撮影することができます。

人物に動体ブレがあるところからシャッタースピードが長いことがわかると思いますが、風景はバッチリとブレ無しです。

そして明るい屋外であってもその手ぶれ補正の恩恵を受けることができます。

滝や川などの水の流れを表現したい時に使われる長時間露光撮影。通常は三脚を用いて撮影するのが一般的。

ですがこのカメラを使うと、このように明るい屋外でもあえてF値を大きく設定し、シャッタースピードを落とす(約1秒)ことで、滝の水の流れをまるでシルクのような細い線で表現することができます。

通常のカメラでは三脚が必須なシチュエーションですが、そんなこともこのカメラの手ぶれ補正機能を使うことで可能になります。

c. 防塵

はっきりって、防塵はそこまで重要ではないと思ってました。砂漠行くわけでもないし、そんなに砂っぽいところで撮影する予定はなかったので。

と思ってたのですが、私のカメラの扱いははっきり言って雑。バックパックに入れたり、ちょっと地面に直置きしてみたり。なので、結果的には大正解だったような気がします。

防塵レンズとともに使っている場合にはレンズ内へのホコリの侵入なども防げるため、長く良い状態で管理できるのも嬉しいポイントです。

d. 水を恐れない防滴性能

旅行最強カメラ

普通であれば高いカメラがこんなに濡れたら絶望的な気持ちになるものです。

さすがに意図的に濡らす予定はないですが、北欧だと突然雨降ったりは日常茶飯事ですし、アイスランドで美しい景色の写真撮ろうとすると「絶対に」カメラがビショビショになるので、防滴性能はかなり重要。

周辺のカメラマンはみな水しぶきを気にしてかなり遠くから撮影していたり、タオルやビニールを使って念入りに水対策をして撮影していましたが、そんな横で防滴機能が優れたオリンパスカメラを使うことで水を恐れることなく撮影に専念することができました。

雨に濡れるの恐れて写真撮ってたら全然気持ちも高ぶらないので、こういう防滴カメラをもってると安心感が違います。

e. 常識を超えた耐寒性能

オーロラ

北欧の冬はとにかく寒いんです。北極圏とか旅行行くと-10度近くなることは日常茶飯事。オーロラ撮影なんていったら、氷点下の環境でカメラを屋外に長い間放置しないといけません。

多くのカメラでは耐寒性能が-1~-5度程度、それ以下では製品保証外とかなり貧弱なものが多いんですが、このカメラはメーカー耐用−10度に設定し製造されているのでかなり安心出来ます。

実際にはより強い耐寒性能があるようで、北極点に一番近い街と言われる北緯78度のスヴァーバル諸島で−27度の中使用しましたが、それでも全く問題ありませんでした。

カメラ凍結

-20度以下で撮影するとカメラはどうなるかというと、少しわかりづらいですがこのようにレンズもろとも見事に凍ります。

素手で触ると、指がカメラに張り付くようになってきます。

そんな環境の中でも2時間半バッテリーが切れることもなく500枚ほどの連続撮影が可能で、もちろんその後の機能にも問題無し。

室内に帰ってきた後もなんの痕跡を残すこともなく正常状態を維持するカメラ、レンズ群は本当に優秀です。

f. 雑な扱いにも耐えうる耐久性

このカメラ自体は耐久性能を売りにしているわけではありません。ですが、ボディがかなりしっかりしているので、なんとなく耐久力ありそうな感じがして荒々しく使ってしまいます。

防塵防滴というくらいなので、アクティブに使用しても大丈夫には作られているはず。

実際、バックパックに吊るしてハイキングしたり、斜めがけしながら登山したりしていますが全く問題はありません。

g. 自撮り可能なバリアングルモニター

もう1つ、旅行者目線で大事なのが自撮りができるかどうか。モニターがくるっと180度回転するため、自分の姿を見ながらセルフィーなんかも可能です。

あまり大きなレンズをつけてのセルフィーは重さで手が震えると思いますが、セットレンズや小型のレンズをつけている限り本体の重さも軽いので、手軽にセルフィーを撮ることができます。

特に広角レンズとの相性は抜群です。

h. 一瞬を逃さない連写性能

細かいデータ部分は紹介しませんが、とにかく連写性能も早い。ハイエンドであるOM-D EM-1 MarkⅡには及びませんがそれでも相当早いです。

どのくらい早いのかといえば、まさに噴出する間欠泉の水の動きを捉えられるほど。

噴出したのを目で確認してからシャッターを押すのでは完全に遅いのですが、このように連写ボタンを利用することで、まさにその一瞬を捉えることができます。

4. 北欧で試し撮りしてみた

ちょっと簡単に撮影してみた写真を実例としていくつか紹介します。ブログの記事の関係で横幅1000ピクセルまで縮小、記事のサイズ軽量化のため圧縮もしてます。

オリジナルの画質はいうまでもなく文句なしですが、ここでは画質などをみるのではなく、そういう環境でもこのレベルの写真が撮れるんだという雰囲気をわかっていただければと思います。

a. 極寒のエディンバラ

まだ秋だっていうのに、突然異常なほど極寒に冷えた日の朝。気温は−8度。紅葉になる暇もなく落ちた葉っぱも冷凍保存状態です。

もちろんカメラは問題なく、バッテリーの消耗が早くなったりといった不都合も一切ありません。

b. アイスランドの氷の洞窟

アイスランド南部にある氷の洞窟。この写真は三脚を使用してシャッタスピード8秒で撮影しています。

気温は−5度程度、湿度100%、さらには水が滴り落ちてくるという電子機器にとっては地獄のような環境ですが、もちろん気にすることなく撮影をすることができます。

人工灯が一切ない暗所での撮影ではありますが、氷表面の質感や細かい雪の粒までしっかり表現されています。

c. 深夜のマルメ

スウェーデンマルメの自宅から人っ子一人歩いていない深夜の通りを撮影。

真夜中ということで照明も限られる非常に暗いシチュエーションではありますが、手持ちで撮影を行いました。

マイクロフォーサーズは、そのセンサーサイズから高感度撮影に弱くISOをあげるとノイズが目立つと言われますが、静的な対象を撮影している限りその優秀な画像エンジンと手ぶれ補正のおかげで、そもそもISOを上げる必要がないという特徴があります。

d. アイスランドクジラ博物館

このような照明が落とされた幻想的な雰囲気の博物館でも、超広角ED 7-12mm F2.8の明るいレンズと強力な手ぶれ補正機能の強みが発揮されます。

色味も綺麗ですし、展示されているクジラの姿をはっきりと写しています。

超広角レンズということで、広い博物館を1枚の写真にダイナミックに収めることができました。

e. コペンハーゲンの夜景

驚くなかれ、この写真も手持ちで撮影しました。使用レンズは単焦点レンズ25mm F1.8。2万円代の安いレンズを使ってもこのレベルの写真がとれちゃいます。

この写真はRAWで撮影し、Lightroomという現像ソフトを使って少し思い切った編集をしていますが、それでもディテイルが潰れることなくしっかりと細部まで表現することができています。

オーロラ撮影や星空撮影など、長時間露光を必須とするような対象でもない限り三脚を使うことなく綺麗な夜景写真を撮影することができます。

f. エディンバラの夜景

このカメラの手振れ補正がいかにすごいかを表す写真が撮れました。建物を見るとくっきり写っていますが、人間はブレています。

つまり、人間が動いて見えるほど遅いシャッタースピードにもかかわらず、手ブレ補正機能のおかげで建物がビシっと止まって写っているのです。

こういう写真はスマホやデジタルカメラレベルでは絶対に不可能ですが、オリンパスのミラーレス機でなら撮れてしまいます。

g. 手持ちオーロラ

手持ちオーロラ

ここまでくると嘘だろ!という声が聞こえてきそうですがこれも本当です。オリンパスのものすごい手ぶれ補正機能のおかげで、常識的では考えられませんがオーロラ撮影まで手持ちでできるようになりました。

感覚としては2秒くらいまでなら手持ちでもまったくブレのない綺麗な写真が撮れますし、3秒程度であれば多少のディテールは失われますがそれでもまだ許容範囲といった感じ。

ちなみにこの時気温は-28度、カメラの動作保障範囲を大きく超えていますが全く問題なく使えました。

h. ずぶ濡れセリャラントスフォス

最強カメラ

アイスランドの絶景の1つ、セリャラントスフォス。非常に壮大な滝で、滝壺のすぐ近くまで行ったり滝の裏側に回ることができます。

撮影は、となるともちろんずぶ濡れ。レインコートがないとものの数秒でびっしょりになるような、そんな環境ですが防塵防滴カメラであれば容赦無く攻め入ることができます。

この距離があるとはいえカメラは水しぶきでずぶ濡れ。ちなみに記事前半部分で紹介した水没しているカメラの画はこの時にとりました。

水に強いというのは北欧旅行では非常に強い武器になります。

g. タイムラプス

もちろんタイムラプスを撮影するためのインターバル撮影機能もついています。いくつかの作品については作品とともに記事を書いているのでこちらもお読みください。

実際に作成した動画はYoutubeにも公開しています。

5. 最後に

というわけで、今後のブログの発展という意味も含め設備投資をしてみましたが大満足。

今回私が導入した北欧旅行をする上で最強のカメラ装備3点セットは以下の通りです。

北欧を含む海外旅行を計画されている方、特に冬場の旅行で使うことを考えている方は、この装備一式がかなり生きてくること間違いなし。

そのタフさはもちろん、期待以上の写真をたくさん残すことができているので大満足です。

使用レンズについての細かいレビューや作例も公開しているので、そちらは記事下部の関連記事より探してみてください。

またその他旅行カメラにオリンパスをはじめとする「マイクロフォーサーズ規格」カメラがお勧めな理由はこちらの記事でもまとめていますので参考にしてください。

今後、ブログを通してこのカメラの画をお届けしていきたいと思っていますので、今後の記事の進化にもどうぞご期待ください!

<追記>

現在は趣味以上に、セミプロフォトグラファーとして「作品」になる写真を残していく事が増えて来たことから、最上位機種であるOM-D EM-1 Markⅱを導入しています。

しっかりとしたグリップによって大型プロレンズをつけても問題なし、EM-5 Markⅱよりもさらに大きな解像度もレンズの性能をさらに引き出してくれる最高品質のカメラです。

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ノルウェー、スウェーデン、イギリスに留学・長期滞在。都合がつく限りヨーロッパ各地を渡り歩き、決して観光ガイドだけではわからない現地の情報を収集。そんな情報を元に、ヨーロッパの生の観光情報と留学に必要なIELTS対策を紹介中。