オリンパスのマイクロフォーサーズマウント用単焦点レンズ、M.ZUIKO DIGITAL 17mm F1.8。35mm換算で34mmのやや広角より標準レンズです。
スナップ撮影には最適な画角で、初めての単焦点デビューという方から、上級者まで幅広く満足できるレンズ、今回は作例とともにレビューしていきます。
1. 開封レビュー
オリンパスのM. ZUIKO PREMIUMシリーズ(大口径単焦点シリーズ)に共通して、箱は非常にシンプル。
レンズの大きさに対して最小限の外箱と簡単な取扱説明書、保証書が同封されています。
フィルター口径は46mm、大口径レンズとは思えないほど小型で軽いのが特徴。非球面レンズ2枚を含む6群9枚という贅沢なレンズ構成になっています。
同じ単焦点レンズのM.ZUIKO DIGITAL ED 75mm F1.8と大きさを比較してみると一目瞭然。高さは半分程度の57.5mmとなっています。
そしてなんと重さは120g。とにかく軽い、というのがこのレンズの強みで、小型ボディであるオリンパスのマイクロフォーサーズボディにぴったり。
ポケットに入れて持ち運ぶこともできちゃいます。
このレンズにはフードは同封されていないため、別売りの17mm F1.8用フードLH-48Bを購入しておきました。さすが純正、デザイン・質感ともにぴったりです。
早速愛用しているOM-D E-M1 MarkⅡに装着してみます。
実はもともと所有していたOM-D E-M5 MarkⅡ(シルバー)にあわせて、レンズもシルバーを選んだのですが、結局その後にE-M1MarkⅡを購入したため色が揃っていません。
でもこれはこれでいい味が出ているように思います。
オートフォーカスとマニュアルフォーカスの切り替えは、レンズ側のクラッチ操作でできるようになっており簡単。
マニュアルフォーカスに切り替えると、距離目盛を見ながらフォーカスを合わせることができます。
2. 作例
それではお待ちかねの作例を紹介します。こちらでは大分県の宇佐神宮で撮影したものを紹介します。
風景撮り
35mm換算で34mm、画角65度の準広角レンズということでスナップ写真には最適。自然な画角ですが奥行きも感じられるダイナミックな写真を手軽に撮影することができます。
被写体に近づいて撮影するとパース効果により、よりダイナミックさが強調されます。F1.8で撮影しているものの広角レンズということもあり全域にわたって合焦しています。
45mm F1.8や75mm F1.8のレンズような誰が見ても超シャープ、というようなレンズではありませんが、それでも開放で撮影しても木目までしっかり分かるほどしっかりと解像してくれます。
色味の再現性もかなりハイレベルです。
ボケ味
F1.8の大口径レンズとはいっても、換算34mmの広角レンズのためボケ味を出すためには少し工夫が必要になります。
最短撮影距離25mmを生かし、近接撮影を行うとあるボケを強調した写真を簡単に撮影することができます。
フルサイズのF1.8レンズと比べるとボケ量はかないませんが、スナップ撮影としてはむしろこのくらいのボケがちょうどいいように思います。
むしろマイクロフォーサーズで使う広角単焦点レンズの強みは、合焦部分のシャープな解像と適度なボケ。
ボケ味もうるさすぎず、とろけすぎることもないため風景を綺麗に切り取ることができます。
ボケを作るもう1つの方法は、焦点を合わせる部分を画面の端に設定すること。この写真では地面手前にフォーカスを合わせ、奥にいくにしたがってボケを出すよう表現しました。
合焦部分から前後一定の「一見焦点が合っているように見える部分」を経てボケに移行するため、極端にレンズの端で合焦させることで大きなボケを得られやすくなります。
ポートレートなどに使う際も人物を画面の真ん中ではなく、左右1/3の位置に置いて風景と一緒にとるような写真にすると、ボケ味を楽しみながら人物撮影ができるはずです。
3. 最後に
いかがでしたか?
街撮りに最適な標準レンズ、オリンパス M.ZUIKO DIGITAL 17mm F1.8を紹介しました。
スナップ撮影に最適な換算34mmの画角、さらに120gという最軽量クラスの小型設計のため常に持ち歩きたくなる1本になっています。
ポケットにも入るサイズですので旅行など荷物を最小限に減らしたいシチュエーションでも大活躍。
F1.8の大口径を生かしたボケ味を気軽に楽しめるレンズとして、スナップ写真の表現を広げてくれる逸品です。
是非まだ保有していない方は次の1本に検討してみてください!
今回の作例を撮影したカメラボディについてはこちらの記事で紹介しています。
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