マイクロフォーサーズのカメラを使っている人は誰もが(?)憧れるフォクトレンダー 25mm f0.95 TypeⅡ。
人間の目よりも明るいレンズと、フルサイズ並みのボケを簡単に手に入れられるレンズということでずっと気になっていましたが、この度意を決してついに購入!
まずは開封レビューと簡単な試し撮り作例を紹介します。
1. 開封レビュー
つ、ついに購入してしまいました。
最初はヨドバシカメラに行くも全店で在庫切れ、さらに年間に流通量が決められているため今注文してもいつ届くかわからない、、、なんて言われ。
さらに新宿の大手マップカメラにいくもこちらも在庫切れ。ということで頼みの綱!と地元の安さで定評のあるカメラ屋にいくと奇跡の在庫有り。
7万6千円
・・・即決で購入しちゃいました。
カメラを持ってない人は「高っ!」と反応する一方、カメラをやってる人は「やすっ!」と反応するにちがいない。
早速家に戻って開封。
発泡スチロールとビニール袋の中からついに登場!
中身を全部取り出してみました。保証書や簡単な取説、レンズフードが付属しています。フード装着時用と、非装着次用の2種類のレンズキャップが付属。
圧倒的存在感。
前玉の大きさが明るいレンズであることを物語ってます。
マイクロフォーサーズ用に特別にデザインされたレンズにもかかわらずなんともオールドレンズの雰囲気を醸し出しています。愛用しているOM-D E-M1 MarkⅡにもぴったりそうな感じ。
フィルター口径は52mmなので、Kenkoのプロテクトフィルターも一緒に購入しておきました。
このサイズの前玉に傷でもついたらショックから立ち直れませんので。。。
このレンズの強みは何と言ってもf0.95という驚異的な明るさ。このレベルのレンズは殆ど存在しておらず、このレンズを使うためにマイクロフォーサーズを使っているという人も多くいるほど。
ちなみにライカからも同じくf0.95のレンズが販売されていますがこちらは何と100万円超え。そう考えるとフォクトレンダーのレンズがいかにお得かわかりますね。
最短撮影距離が17cmということで、思いっきり寄れるのもポイント。マクロレンズ的な使い方だってできちゃいます。
このレンズがガジェット好きを唸らせる(?)のはこの絞りのつくられ方。
完全マニュアルレンズということもあり、絞りリングを回すとレンズ内部の羽根が動くのがわかります。f0.95とf16では光量にこんなに大きな差が。
2. E-M1につけてみた
というわけで早速ですがオリンパスのOM-D E-M1 MarkⅡにつけてみました。
いーでしょ。
いやーサイズといいデザインといい完璧です。レンズはずっしりと重いんですが、重さのバランスは悪くありません。
ちなみに付属のフードとフードキャップを付けたところ。巷ではこのフードがダサいなんていわれていましたが全くそんな風には感じません。
3. 屋内試し撮り
まずは早速、数枚室内で試し撮りをしてみました。
人生初のマニュアルレンズ、つまりオートフォーカスが効きません。全てフォーカスリングを手で回してピントを合わせなければならないのでハードルが高いんだろう、、、と覚悟はしていましたが。
「9」にピントを合わせています。噂通り、マクロ撮影気味に使うと全体にソフトフォーカスをかけたようなほんわかとした写り。
本当にとろけるボケ、渋い。
こちらは絞りをf4.0まで絞ってみました。開放の時と違い、「0.95 Type」あたりまでくっきりとシャープに合焦しており、まるで別のレンズで撮影したかのような風味。
並べてみれば一目瞭然です。
しかもこのレンズが面白いのは撮影距離によっても随分と出てくる画が違うということ。
同じ開放f0.95での撮影でも、少し被写体から離れて撮影するとピントがあっているところはかなりシャープな写りになってきます。
ちなみに、マニュアルフォーカスって超難しそう、、、っていう偏見がありましたがさすがデジタル時代、E-M1 MarkⅡのピーキング機能を使えば全く苦にならず合焦させることができました。
基本的にはピーキングだけで十分、あえて拡大表示して精度を追い込むことはしなくても良さそうです。
さらにポートレートを想定して動いている被写体を撮影してみました。部屋にある時計の秒針にピントを狙って撮影しています。
ドヤッ。
なかなかいい線いってると思いませんか?
拡大してみても秒針の先端にぴったりとピントが来ています。秒針の根元部分は大きくボケ、先端部分はシャキっと。ポートレートに好評な理由がすでに感じられます。
またマニュアルレンズではありますが、絞り優先(A)モード、もしくはプログラムオート(P)モードにしておけばシャッタースピードはオートで調整されるので、さほど撮影は難しくありません。
4. 屋外実写レビュー
このカメラの性能をはかるために、ストックホルムの旧市街(ガムラスタン)で撮影した屋外実写レビューもあわせて紹介します。
時計にしっかりフォーカスがあい、背景の紅葉は適度にボケが出て被写体が浮き上がっているのがわかります。
近景撮影です。前ボケ・後ろボケはとろけるように美しい一方、銅像にはしっかりとフォーカスがきています。
絞り解放での撮影とは言え、フォーカスポイントを遠方に持ってくることでしっかりとシャープな絵を出すことができます。
フォーカスを手前に持ってきた場合にも30〜40cm以上距離がある場合にはシャープに描出されます。
一方マクロ撮影のような使い方をすると、ソフトフォーカスがかかったような柔らかい描写を得ることができます。
一方、F値を2.8以上に絞ると遠景なども全域にわたって非常にシャープな描写を得ることができます。
コントラストや色合いも非常によく、マクロ撮影時の描写と比較すると全く別のレンズで撮影したように見えてしまいます。
5. 最後に
いかがでしたか?
今回はフォクトレンダー 25mm f0.95という超大口径単焦点レンズの開封レビューを紹介しました。
まだ箱を開けたばかりですがかなり期待大。
クセはありますが、他のレンズでは表現できないようなかなり味のある作品を量産してくれそうな予感をさせます。
言い換えると、スナップ写真を大量に撮影するのではなく、1枚1枚丁寧に撮影しながらしっかりと「作品」と呼べるような写真を撮る際に大きな力を発揮してくれるレンズです。
このレンズを使用して秩父宮の芝桜を撮影した記事を書いていますので、さらに作例レビューを見たい方は上記の記事も参考にしてください。
生産量が少なく、またマイクロフォーサーズのコアなファンを中心にかなり売れているとのことで大手ショップでは品薄が続いているようです。
導入を希望している人は早めがチャンスかもしれませんよ!
同じF0.95シリーズから発売されている広角レンズ、10.5mm F0.95のレビューも行なっているので気になる方はこちらも合わせてご覧ください。
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