今までなんだかんだ言いながらも気づいたらビッグファンになってしまったスカンジナビア航空。
北欧在住ということもあってスカンジナビア航空の運行便を利用することが頻繁にあり生活する上で欠かせない航空会社になっています。
今回はそんなスカンジナビア航空のノルウェー国内線および欧州国際線の短距離〜中距離便におけるSAS Plus(プレミアムエコノミーに該当)搭乗レビューを紹介します。
なお、日本を発着する長距離便でのSAS搭乗レビューは別途上記の記事で紹介しています。
1. ノルウェー国内線 短距離線(〜1時間)
a. 使用機体
今回利用したオスロ〜ベルゲンの区間の所要時間は約45分。
非常に短い路線で、運行はスカンジナビア航空から委託を受けたCity Jetというアイルランドの航空会社によって行われていました。
City Jetがスカンジナビア航空の委託によって運行される際に使用される機体がボンバルディア社製のCRJ900。
客席数90の小さい機体ではあるものの非常に高いパフォーマンスを誇る機材として知られています。
b. 座席
座席は2−2配列の4列シート。SAS GoとSAS Plusとの間に座席の差異はありません。飛行機は小さいものの、座席空間は他機種と同様、特に狭いとは感じませんでした。
ただしキャスター付きバックは頭上の収納スペースには収まらないため、機体入り口部分で預けることになります。
この場合チェックインバッグの扱いにはならないため、着陸後飛行機を降りた際にその場で荷物を受け取ることになります。
c. 客室サービス
非常に短い路線ではあるものの、SAS Plus利用客には機内食(朝食メニュー)が配布されました。
SASの特徴として温めた状態で提供されるもちもちのパンはいつ食べても美味。
スムージーやヨーグルトなど朝食には嬉しい軽いメニューになっています。
機内サービスが開始されてから着陸態勢に入るまで約20分と非常に短いので、食べ終われるかちょっと焦ってしまったのが正直な感想。
2. 欧州域内国際線 中距離便(2時間半)
オスロ国際空港からロンドン・ヒースロー空港へと向かう際に利用したSAS Plus。
こちらは飛行時間2時間半の欧州域内国際線であるため、サービスの質と量が国内線と比較しても充実したものになっていました。
a. 使用機体
スカンジナビア航空が飛行時間2〜3時間の中距離線で主に使用しているボーイング737型機。
今回利用した便は定員123人の737-600型、737シリーズの中では小型な部類に入る機体です。
この区間は通常エアバスA320が利用されることが一般的で、今回のボーイング737での運用は機材変更の影響だったようです。
b. 座席
欧州域内の国際線に関してはどこの航空会社も同じことが言えますが、基本的に座席の区別はエコノミークラスであっても上級クラスであっても変わりません。
シートピッチも一般的な32インチ。
機体にはWi-Fi設備も完備されており、SAS Plusの利用者は追加料金なしで利用することができます。
c. 客室サービス
スカンジナビア航空はSAS GO(エコノミークラス)の場合、コーヒーもしくは紅茶が無料、それ以外有料サービスとなり機内食などの提供はありません。
ですがSAS Plusを利用した場合には北欧らしい「おしゃれな」機内食サービスがあります。
非常にカラフルで見た目も楽しいメインディッシュ。チキンのグリルに野菜や穀物を中心とした体にも良さそうな食事でした。もちろん味にもとても満足。
またSAS Plusではアルコール類を含む様々な飲み物をオーダーすることも可能。個人的なお気に入りはノルウェー産のジンを使ったジン&トニックです。
さらに今回の便では、食後のデザートにチョコレートのセットが配られました。
スウェーデンのマルメにあるチョコレート専門店で作られているもので、こちらも甘すぎず洗練された味。
以前利用した際はアイスクリームが配られていたので、今回は特別なコラボレーションなどがあったのかもしれません。
3. 空港ラウンジサービス
SAS Plusを利用する上でもう1つ忘れてはならないベネフィットがラウンジの利用。
通常プレミアムエコノミークラスを利用する場合は航空会社ラウンジを使えないという場合も多いのですが、オスロやコペンハーゲンなどスカンジナビア航空がハブとして使用している空港に設置されたSASラウンジに限り利用することができます。
一例としてオスロの国際線ターミナルにあるSASラウンジの内部を紹介。
今回は日中に利用しましたが、新鮮な野菜を使ったサラダ類やバゲット、スープなどが提供されていました。
もちろんアルコール類を含むドリンクも飲み放題。
SAS Plusを利用する際には搭乗前に是非SASラウンジで優雅なひとときを過ごすことを忘れないでください。
物価の高い北欧諸国においてラウンジで食事をすませられるというのは非常に大きな節約術にもなります。
そういったことも踏まえて航空券を購入する際にSAS PlusにするかSAS GOにするかを検討する必要があります。
4. 最後に
スカンジナビア航空は徹底したコストカットによって今も競争力を保っているフラッグキャリアということで、時として格安航空会社とさえ言われることもあります。
ですが、SAS Plusは依然として上級顧客を相手にするだけの十分な質を保っているように思いました。
特に北欧らしく見た目も味も素晴らしい機内食の選定やラウンジ利用など、ベネフィットが大きいクラス。
SAS GOとSAS Plusの価格差がほとんどないこともしばしあるので、そういった際には積極的に選んでいきたいと感じました。
ただの移動手段としての航空機利用ではなく、1ランク上の付加価値を求めている方にSAS Plusおすすめです!
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昨年ルフトハンザのCクラス航空券切り込みで、SAS Plusにフランクフルトからストックホルムまで搭乗しました。まあプレエコとみればよいのかもしれませんが、Cクラスとは絶対にいえないクオリティーです。欧州内Cクラスは、エコノミーの座席を間を空けて、3-3を2-2として座らせるものが多いですが、SAS Plusはきっちり3名押し込まれます。ウェルカムドリンクもないし、機内食もランチボックスのようなものを手渡されますが、過剰包装というか、中のトレーの大きさに比べてかさばるばかりで、座席やテーブルが狭いので取り出して並べることもできません。またSASPlusに座っているのは欧州外からのCクラス乗り継ぎ客ばかりで、他社のCクラスでよく見かけるジャケットを着てビジネスバックを持った企業の役員のような人はひとりも乗っていません。そういう方も普通のエコーミークラスに乗っておられるようでした。
この席の狭さとサービスみたら、SAS Plus乗らなくても普通のエコノミーで十分となるのは納得がいきました。この区間帰路はルフトハンザ使いましたが、普通のビジネスクラスでした。自社販売はCクラスとしては売っていないようですが、他社のCクラス航空券にCクラスとして切り込むのは不当だと思いました。
SASは、高い航空運賃払ってくれる法人顧客を逃しているのではないかと思いました。
確かにSAS Plusはビジネスではなくあくまでプレエコと考えないと行けないかと思います。ただ欧州域内便はCクラスであってもただ隣の席が空席になる程度のものが多く、ウェルカムドリンクなどのサービスを省略しているところも多くあります(特にここ最近増えてます)。