北欧アイスランドの首都レイキャヴィクとヨーロッパや北米大陸を結ぶアイスランド航空。
大手アライアンスには加盟していないものの、近年のアイスランド旅行人気の高まりや、レイキャヴィクをハブ空港としてヨーロッパと北米を繋ぐ航空会社として急速に成長している航空会社の一つです。
今回はそんなアイスランド航空のビジネスクラスにあたるSaga Premiumクラスの利用レビューをお届けします。
1. 使用機材
今回利用した路線はノルウェーの首都オスロとアイスランドの首都レイキャヴィクを繋ぐ中距離国際線。
使用機材は日本ではあまり見かけることのないボーイング757−200型機、全長約47m、定員183人の中型機材となっています。
機材が比較的新しいこともあり、外観は汚れもなくとても綺麗な状態。清潔感からも北欧の航空会社ということが感じ取れます。
2. Saga Premium客室
ビジネスクラスに相当するSaga Premiumクラスは両側2席の2−2配列。シートは皮張りでクッション性の高い座り心地のいい座席になっていました。
所要時間3時間程度の中距離線ということで、ビジネスクラスといえど日系航空会社でいうところのプレミアムエコノミーに該当する座席。
長距離線では今主流となっているフルフラットになるようなシートはこの路線では使われていないようですが、実際水平飛行の時間はさほど長くないのでビジネスクラスとしても十分なシートです。
前後のシートピッチは101cmと広く、足元には大きな余裕。左右も広めにとられており、隣の人と肘が当たったりする心配もなさそうです。
座席にはあらかじめ飲料水と枕が設置されており、ブランケットは希望者にのみ配られるというサービスになっていました。
機内エンターテイメントも充実しており、大型で感度のいいタッチパネル式液晶モニタで楽しむことができます。
Saga Premiumクラスで配られるヘッドフォンはノイズキャンセリング付き。周囲の音をほとんど全てかき消すことができます。
その他、Saga Premiumクラス利用客はWi-Fiの無料利用が可能だったりと、機内での時間はあっという間に感じてしまうかもしれません。
3. 機内食サービス
離陸前にはヨーロッパ域内便用の機内サービスメニューが配布されました。
食事は2種類の中からの選択。ヨーロッパ域内便ではサービス時間の都合でワンプレートでの提供となっているようです。
今回は利用時期がクリスマス前ということもあり機内食もクリスマス特別メニューが用意されていました。
そんなクリスマスメニューがこちら。「アイスランドエアークリスマスプラッター」と名付けられており、アイスランドの伝統的なクリスマス料理が並んでいます。
アイスランド産スモークラムのタルタル、ニシンにアイスランド名物の蒸留酒ブレニヴィンを使ったソースを添えたもの、スモークポークロインのクランベリーソースなどなど。
かなり食べ応えがあるしっかりとしたもので、味もお店で食べるのと遜色のないクオリティとなっていました。
選択肢のもう一つのメニューが仔牛を使った肉料理、野菜がたくさん添えられているさっぱりとした一品です。
通常期はわかりませんが、今回のメインメニューはいずれも肉料理。ベジタリアン料理や宗教食など特別な食事を希望する場合には事前に航空会社ホームページからオーダーする必要があるので注意が必要かもしれません。
アルコール類ももちろん注文可能。中距離線とはいえワインやウイスキーは世界各種の銘柄が揃えられていました。
またアイスランド産のジンやビールなどももちろん用意があり、アイスランド到着前から現地のお酒を楽しむことも可能です。
4. 総評
ヨーロッパ域内便のビジネスクラスとしては他社よりもかなり力を入れているのがアイスランド航空。
現在ではヨーロッパ域内便においてはビジネスクラスであっても座席はエコノミークラスと同様、機内食や軽食サービスのみビジネスクラス利用客に提供するという形をとる航空会社がほとんどな中、アイスランド航空は上級クラス客の差別化をしっかりとしている会社となっています。
座席も広々としており、3時間程度の中距離便としては十分な食事や飲料サービス。エンターテインメントも充実しているのであっという間の移動と感じてしまうかもしれません。
エコノミークラスの搭乗券を購入した場合であってもSaga Premiumクラスに空席がある場合に限り入札でのアップグレードが可能。その場合追加費用も2万円程度〜と大変お得になっています。
アイスランド航空のSaga Premiumクラス、大変おすすめです!
アイスランド航空同一機材を利用したエコノミークラスの搭乗レビューはこちらの記事で紹介しています。
アイスランドは首都レイキャビクなど一部の都市を除いて手付かずの大自然が広がっており、行くところ行くところで息をのむ絶景がたくさん。
オーロラ観測はもちろん、アイスケーブなどの氷河探索、豪快な滝や間欠泉が楽しめるゴールデンサークルなどアクティビティに欠くことはありません。
アイスランドでは街を離れると公共交通機関がほとんどないため、基本的に大自然を満喫できる郊外の観光はツアーに参加するかレンタカーを利用することになります。
そんな時にオススメなのがアイスランド政府公認の観光案内所 Guide to Iceland(日本語対応)。
信頼できる現地ツアー会社により行われる少人数制のオーダーメイドツアーからコスパ重視の団体ツアーバスまで通年様々なアクティビティが紹介されています。
なかなか訪れることのできないアイスランド、せっかく訪れたからには隅々まで堪能してみてください!
Shunさん、新型ウィルスで旅はしばらくお預けです。
2019年は、いろいろ行きました。本文でのご指摘通り、ヨーロッパの短中距離のビジネスクラスは、前方5列程度のエコノミー3席の真ん中を空にしておくだけといったケースが多かったようです。食事、スナックは別のものが提供されますが。そう考えると、アイスランド航空のビジネスは座席や食事も他社に比較して格段に良いとお思います。あと、アイスランド航空のエコノミーもレッグルームが他社と比較してゆったりしているだと聞きました。
早く旅ができるような健全で平和な世界になることを祈っています。
完全にお預けです。今年は当面海外渡航ができないのかな、という雰囲気になっているのが残念ですが、これからもなんとかブログ頑張っていきます。
アイスランド航空は確かに食事のレベルは高いと思います。特にアメリカ〜アイスランド便はかなりコスパがいいと思います。
ぜひまた飛行機にのることが楽しめる日がくるといいですね。