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【日本の水際対策】コロナ渦での一時帰国で感じたコロナ感染症対策の現実

2021年5月、東京や沖縄など主要都市で緊急事態宣言が発せられている時期に、大人2名・乳児1名で日本に一時帰国をすることになりました。

北欧からの帰国、フィンランド経由で羽田空港にJAL(日本航空)を利用しました。

今回は空港や機内の様子、そして最も気になる日本到着後の水際対策の進められ具合とその課題について、率直な感想とともにお伝えいたします。

1. ノルウェー発フィンランド経由羽田空港

今回の出発地はノルウェー。比較的感染状況は安定しており、社会緩和政策が進められているアフターコロナ時代へ舵を切った国の一つ。

出発時点でノルウェー在住者成人の4割以上が最低1回のワクチン接種が完了しており(日本 約4%)、英国型やインド型変異株の流行が現時点では見られない国と厚生労働省に指定されています。

これが意味することは、日本到着後14日間の自宅待機が義務付けられているとはいえ、検疫指定のホテルに宿泊する必要がない出発地からの来日であるということ。

例えば、隣国スウェーデンやデンマーク、また経由地のフィンランドに滞在歴がある場合には、日本到着後に必ずホテルに3日〜7日間滞在しなければならず、その後PCR検査で陰性が確認されたのちさらに自宅隔離が14日間必要となります。

この出発地の違いも到着後の手順に大きな違いが生まれるので、十分注意してください。

2. 北欧の国際線ターミナルと越境

まず搭乗したのはノルウェーの首都オスロからフィンランドの首都ヘルシンキへと向かう短距離国際線。

首都間を結ぶ経路で本来であれば人気路線の一つであるはずとはいえ、現在各国が導入している入国制限の影響で搭乗客はごくわずか。

航空機も50人乗れるかどうかという非常に小型のプロペラ機で、搭乗率は6割というところ。国境を越えた移動がいかに制限されているかがすぐにわかります。

とはいえ、オスロの空港では国内線利用客が多く見られ、また免税店も開いているなどこのコロナ渦の中においては比較的活気があるといってもいいような状況でした。

一方ヘルシンキの空港では国際線ターミナルは1−2軒のキオスクが空いている程度で、大部分の店はシャッターが降りておりまるで営業終了後の雰囲気。同じ北欧内とはいえかなり国の事情が違うということが言えそうです。

ノルウェーからフィンランドへの入国は通常パスポートコントロールはありませんが、コロナ感染症対策として国境検査が導入されており、ヘルシンキの空港到着後国際線乗り継ぎ客と入国客で完全に導線が分けられていました。

3. 日本航空48便ヘルシンキ発羽田行

今回帰国に利用したのは日本航空JL48便。今回は大人2人・乳児1人でのエコノミークラスを利用しました。機材トラブルの影響で出発が2時間ほど遅れ、これが結果として大きなメリットになります。

まず機内に搭乗して早速CAの方からご挨拶。「xx様、お待ちしておりました。チーフパーサーの○○と申します」。

ビジネスクラスでの搭乗であればこのような挨拶は至って普通のサービスですが、まさかエコノミークラスでこのような対応をしてくださることがあるとは思っておもらずわずかに戸惑い。さらに小さな子供連れということもあり、搭乗時にすでに子供の名前までCAさんに覚えてもらっているというサプライズ付き。

その後放送で搭乗客が18人ということが発表されました。

そんなこともあり、日本航空のホスピタリティを完全発揮すると言わんばかりの対応をしていただきました。小さな子供がいるということもあり5人近いCAさんがこまめにサポートしてくださり、また座席も使用し放題。

事情が事情とは言え、子供を連れての長距離移動という面では非常に「イージー」なフライトとなりました。

離陸後まず1回目の機内食が配られました。わずか18人の搭乗客とは言え、いつも通り和食・洋食の2種類からの選択。

食事はCAの方が全乗客から希望を聞いた上で配膳するスタイルで、カートを使って各席をまわるというような通常での対応とは異なるものでした。

メニューのようなものは配られませんでしたが、CAの方が「この料理はトナカイ肉を使った新メニューなんです、いかがでしたか?」と話しかけてくださるなど、乗客一人一人にきめ細かなサービスを届けたいという気持ちがよく伝わってきました。

航空会社にとってこのコロナ時代は相当厳しいものに違いありませんが、それだからこそ出来ることをしようという日本航空らしいサービスを到着時まで終始受けることができました。

平時でもサービスレベルの高い日本航空、東京〜ヘルシンキ便のプレミアムエコノミークラス搭乗レビューはこちらの記事で紹介しています。

4. コロナ感染症水際対策の今

羽田空港到着後は入国審査の前に様々な検疫によるコロナ水際対策が行われています。

今回は比較的利用客の少ない羽田空港国際線ターミナルへの到着。また出発が2時間遅れたことで、羽田空港到着時他の到着便は前後2時間一切なく、ほとんど貸切での対応になりました。

入国前書類の記載

ここからがこの記事の本番。2021年5月、日本国内各地に緊急事態宣言が出され、入国時における水際対策が強化されている真っ只中の時期における入国となりました。

まず出発72時間前にコロナのPCR検査を受け陰性証明を受ける必要があります。現在ほとんどの欧州各国ではPCR検査を受けるのは容易で、また大部分の空港でも検査を行う施設が開かれているため、検査を受けること自体は難しくはありません。

「Fit-to-Fly certificate」と呼ばれる陰性証明がチェックイン時に必要となるため、基本的には検査を受けていない限りは飛行機に乗れないと考えていいでしょう。

その後機内で様々な入国に際して必要となる「紙」が配られます。誓約書、健康カード、調査票などなどそれぞれ色々名前は書かれていますが、基本的に中身はほとんど同じ。

これに加えてウェブサイトから利用便や滞在地、緊急連絡先などを書いてQRコードを表示しておくなど、様々な登録や記載を日本到着前に行っておく必要があります。

日本到着後、さらに追加で紙が配られ、手元には紙の束が。。。

到着後の書類検査

入国後まず待っているのは度重なる書類検査。空港内をまるでフィールドワークのように移動しながらそれぞれのチェックポイントで書類を確認されます。

同じ書類を確認するチェックポイントが複数箇所あったりなどなんのためにやっているのか正直わからない所も多々。

キーとなるチェックポイントは主に検疫官もしくは航空会社からの出向スタッフで構成されているようでしたが、学生バイトスタッフ(本人確認済み:日本語が流暢ではない留学生含む)で構成されているチェックポイントも複数あり、その対応は正直にいって不合格。

またこちらのスマートフォンを実際に素手でとってアプリの操作したり、紙の受け渡しや記入などする場面も多く、一方で対応前後でアルコール消毒をするということもなく、こちらが不安になる場面も多々。

また鼻マスクをしている学生スタッフも多くヨーロッパから帰国した身として、これでいいの?と正直思いました。

また一番効率を下げている原因は無数の紙書類。チェックしてはしまっての繰り返し、しかも書かれている内容はどの紙を見てもほとんど同じ。一つにまとめることはできなかったのか、あるいはウェブで入力してさらに紙で何枚も同じようなことを違う書式で書く必要があるのか。

コピーの繰り返しで擦り切れたなんとも粗末な書類を見て、相変わらずの行政仕事の効率の悪さを感じざるを得ません、というのが本音。

入国前PCR検査

度重なる書類検査の合間に入国時の陰性を確認するための検査ブースがあります。

唾液もしくは鼻咽頭ぬぐい液を採取する検査するポイントがあり、乳児含む入国者全員が検査検体を提出します。

基本的には成人は唾液、唾液提出が困難な小さな子供などは鼻咽頭ぬぐい液の採取となります。検疫官には無愛想に「まぁ子供は泣きますね」と言われたものの、我が家の0歳児、検査中微動だにせず検査技師に驚かれる根性ぶり。最後に盛大にくしゃみをかまして検体採取終了。

検査結果を待つ待合室は出発地によって異なり、私たちのようなホテルでの隔離が必要が原則ない人たちと検査結果に限らずホテル隔離が必要な人に分けられます。

現在ヨーロッパのほとんどの国はこのホテル隔離が必要なエリアに指定されており、今回同じ便で帰国したほとんどの人はそちらの待機場所に誘導されていました。

一方私たちの待合場所はこんな感じ。300人以上収容できそうな広大な待合スペースで実際に待機していたのは私たち3人のみ。

結果が判明するとスクリーンに番号が表示される仕組みとなっています。

予想に反し、唾液検査を受けた大人の検査結果は待合室到着後30分もせず発表。鼻咽頭ぬぐい液を採取した子供の結果も遅れること20分、発表されました。

噂では数時間かかるなど聞いていたので、思わぬ速さに驚き。検査人数が少ないということはあるのでしょうが、検査技師の方は相当舞台裏で頑張られているのでしょう。

その後は人の気配を感じない無人の空港を歩き、入国審査、バゲージクレーム、税関を通り入国となります。

今回は自家用車での帰国ということで普通に到着ゲートから出ました。一応公共交通機関の利用はしないよう要請されているものの、ここからは完全にモラル頼りというところ。

5. 最後に

今回は水際対策が強化されている中での帰国。

まず第一に航空会社の方々のサポートは本当に素晴らしいの一言。きめ細かいサポートをしてくださり、子供連れとしては非常に力強く感じました。

また運がいいのか悪いのか、2時間の出発遅延により羽田空港は完全に貸切状態。到着客は18人ということで、各チェックポイントでの待ち時間もなく、なんとも言えない紙書類の確認ループがあったとは言えスムーズに事が進みました。

羽田到着後から実際に到着ゲートを出るまで1時間40分ほどの所要時間となりました。

一方で、7時間〜8時間かかったなどのレビューが他の記事で紹介されているのも事実。確かに今回は利用者の少なさに救われましたが、利用客の多い成田空港や混雑している時間などでは時間がかかることが容易に想定できる効率の悪いシステムが取られているのは間違いがないところ。

同じ項目を様々な書類に記入し、それをそれぞれのチェックポイントで複数回記入確認。また書類の受け渡しやスマートフォンの操作など、感染経路としては十分なほどのコンタクトがスタッフと帰国者の間にあり、またソーシャルディスタンシングも徹底されていません。

課題は多かれど今回は運に救われた、そんな水際対策の率直な感想です。

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アイルランド、スウェーデン、イギリスに留学経験あり。その際時間の都合がつく限りヨーロッパ各国を渡り歩き、決して観光ガイドだけではわからない現地の情報を収集。そんな情報を元に、ヨーロッパの生の観光情報と留学に必要なIELTS対策を紹介中。