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ヨーロッパの格安航空会社(LCC)の使う前に知っておくべき注意点まとめ

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ヨーロッパではライアンエアーやイージージェットなど航空会社の常識を塗り替える格安航空会社が数多く誕生したことで、世界的に見てもは航空競争が非常に高いエリアとして知られています。

短距離線であれば片道数百円なんていう価格で移動できてしまうこともある格安航空会社。今では旅行客やビジネス客などにも当たり前のように利用される移動手段となりました。

しかしながら、知らないと少し損をしたり、場合によっては搭乗を断られてしまうリスクがあるようなこともあり、格安航空会社の利用に慣れていない人が使うのはややハードルがあるのも事実。

今回は誰もが安心して格安航空会社を使えるよう、利用前に知っておきたい注意点を紹介します。

1. 格安航空会社とは

格安航空会社という定義をすることは難しいですが、一般的には新興の航空会社でサービスを簡略化もしくは別料金にすることで大幅に基本運賃を引き下げ、価格競争を有利に進めることで急速拡大をしている航空会社のことを指します。

ヨーロッパの格安航空会社の代表格がライアンエアーとイージージェット。

さらにここにウィズエアーやノルウェーエアシャトルなど様々な国に拠点を置く会社が成長を続けています。

2. 利益の回収方法

代表的な格安航空会社を利用すると、ヨーロッパ域内短距離線で片道500円程度から航空券を購入できてしまうことも多々あります。

ではどうやってその値段で利益を回収しているのでしょうか。

格安航空会社は基本的に運賃は空席数に応じて運賃が劇的に変動し、空席が多い際に予約した場合には500円でも直前に予約すると3万円を超えたりということが少なくありません。

この最初の価格設定である500円という値段は「安く使える航空会社」というイメージングを行うための価格設定であり、実際には広告料金としてここでの利益は求めていません。

また、格安航空会社の主な収入源は旅客運送基本運賃ではなく、別料金に設定している座席指定やチェックイン荷物の取り扱い、軽食やドリンクの機内有料サービス、航空券予約時に合わせてホテル・レンタカー予約を代行することによる仲介手数料など別のところにあるとされています。

その他、使用する機体を1種類に統一しメインテナンスにかかる経費を削減したり、人員配置を最適化し自社職員を最大利用するなど徹底したコストカットも行われています。

3. 格安航空会社利用時の注意点

3-1. 予約は公式HPから

ほとんどの格安航空会社は仲介料金を削減するため各社公式HPからの予約を推奨しています。

ライアンエアーやイージージェットなどは原則公式HPからしか航空券の購入ができず、旅行会社経由での取り扱いはありません。

また、旅行代理店での取り扱いがされている格安航空会社であっても、航空券料金に代行手数料が消費者負担で加算されていることが多く、公式HPで予約するよりも高くなることがほとんどです。

格安航空会社を利用する際には航空会社から直接搭乗券を購入するのが原則です。

3-2. 航空券最終料金をチェック

スカイスキャナー など航空券運賃検索サイトを使った際などに特に問題となることですが、必ずしも表示されている運賃と最終料金が一致するとは限らないので注意してください。

航空券の基本料金に加え、座席指定や荷物の預け入れの有無、機内持ち込み荷物のサイズなどによって追加料金が加算されます。

また追加サービスを購入しなかったとしても、支払い方法にクレジットカードを指定するだけで手数料が加算されたりということがしばしばあります。

最終的な航空券料金は公式ページの支払い確認画面に表示される料金で確認してください。

3-3. 遅延のリスクに備える

格安航空会社の基本的な運営方針は薄利多売。航空機は空港に駐機している時間が長いほど経費がかかるため、1日に高頻度での運行を行うことで機体の回転率を上げます。

到着客の降機が完了次第、搭乗を開始しすぐに次の目的地へと飛び立つのが基本。

そのため、何らかの理由で一度遅延が発生すると、遅延を取り戻す時間がほとんどないため、結果的にその機体が担当する後のフライト全てが遅延するということが起こります。

また、遅延がひどい場合には利用空港の発着制限などの影響で欠航となるリスク(特に夜の最終便など)も念頭に入れておく必要があります。

格安航空会社利用時にはスケジュールに余裕を持たせることが重要です。

3-4. オンラインチェックインを忘れずに

格安航空会社を利用する上で絶対に忘れてはいけないのがオンラインチェックイン。チェックイン開始時間は航空会社によって異なりますが、通常は搭乗の24時間前から搭乗1−3時間前までに設定されています。

この時間になったら公式HPや航空会社のスマートフォンアプリ上で予約番号と予約名を用いてチェックイン手続きを行う必要があります。

当日空港のカウンターでチェックインをすることも不可能ではありませんが、その場合は現地チェックイン料金としてほとんど罰金に近い高額な手数料を課されるので注意が必要です。

3-5. ボーディングパスの印刷・モバイルパスの用意

オンラインチェックインを完了したら、ボーディングパスを必ず自分で用意する必要があります。

PDF形式の搭乗券をダウンロード・自分で印刷し当日持参するか、あるいはスマートフォンにモバイルボーディングパスをダウンロードもしくはアプリ上で表示できるようにしておかなければなりません。

ライアンエアーなど一部の航空会社では後述するビザチェックという手続きがあり、その場合は紙の航空券を必ず印刷して持参しなければならないという場合もあります。

当日航空券を持参するのを忘れたり、スマートフォン上に表示できない場合には、チェックインカウンターでこちらもやはり罰金に近い手数料を払って印刷を頼むことになってしまいます。

3−6. 手荷物制限に注意

格安航空会社はナショナルフラッグキャリアと呼ばれる航空会社と比較してかなり厳しい手荷物ポリシーを課しています。

ほとんどの航空会社の場合、小さなリュックやハンドバッグなど1つのみ持ち込みが可能。2つ以上の場合(キャリーバッグなど)にはチェックインを行う前に公式HPやアプリ上からチェックイン荷物サービスを購入するか、手荷物の持ち込み個数を増やせる「プライオリティ(名称は様々)」を購入しておく必要があります。

また小さなお土産の入った紙袋やハンドポーチのような小さなものでさえも1つとカウントされることもあります。

搭乗ゲートでの抜き打ちチェックも頻繁に行われており、手荷物ポリシー違反の場合には持ち込みを拒否されるかその場で追加料金の支払いが課されるので注意してください。

3-7. ビザチェック制度

滞在資格のない旅客を運送した場合には航空会社の負担で出発国へ送り返さなければならないという規則がヨーロッパでは定められています。

そのため、その費用負担を避けるべく一部格安航空会社(ライアンエアー、Wizz air等)では非EU市民に対して「VISA CHECK」という制度を行なっています。

これはセキュリティチェック前に有人チェックインカウンターで有効な滞在資格があるかどうかをチェックするというもの。

日本人の場合、短期間の旅行でヨーロッパ各国を訪れる場合にはビザは不要ですが、それでもこのVISA CHECKという確認を受けなければなりません。

VISA CHECKを受ける必要があるかについては、オンラインチェックインを行った後、航空券にその旨が記載されているかどうかが目印になります。

VISA CHECKを実施している格安航空会社を利用する場合、カウンターは長蛇の列となっていることも多々あるので、時間にゆとりをもたせるようにしましょう。

3-8. 有料機内サービス

格安航空会社に無料サービスというものはありません。

機内でのドリンクや軽食は全て有料。水であっても購入しなければいけません。航空会社によって料金設定はまちまちで、中東欧の航空会社は比較的良心的な料金設定をしている印象。

一方、北欧や西欧の航空会社は強気の料金設定をしています。軽食や飲み物類(アルコール類除く)は空港で調達しておくのが賢いと言えるかもしれません。

尚、現在は価格競争が激化していることもあり、格安航空会社と呼ばれる航空会社でなくても機内サービスを有料化している航空会社も増えてきています。

3-9. 利用空港に注意

格安航空会社は着陸料や駐機料の安い空港を選んで就航する傾向があり、特にロンドンやパリなど複数の空港を有する大都市では市街地へのアクセスが悪い郊外の空港を利用することが多くあります。

その場合、せっかく安い航空券を利用しても空港と市街地の移動に費用や時間がかかったりと本末転倒になってしまうことも。

航空券予約前に利用空港はどこなのか、市街地とのアクセスがどうなっているのかを十分確認してください。

3-10. 乗継保証・会社間連携無し

格安航空会社は基本的に乗継というものを想定しておらず、航空会社公式HPから航空券を購入する場合には経由便を選択することができなくなっています。

遅延などが発生した場合の乗継保証は無く、もちろん発着時間を調整して乗継客の搭乗を待ってくれるなんていうこともありません。

また、ナショナルフラッグキャリアのようなアライアンス間提携というのもありません。

格安航空会社はあくまでも単発の利用が基本。乗継が必要な経路を自ら購入する場合には全て自己責任となります。

4. 格安航空会社利用時のまとめ

初めての利用となるといろいろと戸惑ってしまうかもしれない格安航空会社。

ですがうまく利用できれば、非常に低い予算でヨーロッパ各国を周遊することができる有用な移動手段となります。

安全面でいえば全く問題なし。格安航空会社の代名詞であるライアンエアーやイージージェットは世界トップ20に入る巨大航空会社として、毎日数多くの便を運行しています。

事前に知っていればなんてことはないこと。是非ここで紹介した内容を頭に入れ、ヨーロッパで空の旅を楽しんでみてください。

主要格安航空会社の搭乗レビューもあわせてご覧ください。

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ノルウェー、スウェーデン、イギリスに留学・長期滞在。都合がつく限りヨーロッパ各地を渡り歩き、決して観光ガイドだけではわからない現地の情報を収集。そんな情報を元に、ヨーロッパの生の観光情報と留学に必要なIELTS対策を紹介中。