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【ラトビア】旅プロが教える治安・物価・観光情報まとめ

ラトビアのおすすめ
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ヨーロッパを旅行する人の多くは周遊旅行を検討されているのではないでしょうか。

ドイツ、フランス、イギリス、スペイン、いずれも定番で大変いいところですが、私が地味におすすめしたいのがバルト海に面した小国、ラトビア共和国です。

ラトビアと言われて場所がすぐわかりますか?

今回はヨーロッパを40カ国以上旅行した中でも満足度の高かったラトビア観光の魅力を皆さんに紹介したいと思います。

a. ラトビアの概要

ラトビアはヨーロッパの北東、バルト海に面するバルト3国(リトアニア、ラトビア、エストニア)を構成する国の1つとして知られています。

第1次世界大戦、第2次世界大戦の際にはその立地から西にドイツ、東にソビエト連合という強国に挟まれていたことから、バルト3国は近代史だけをみても激動の歴史を歩んできました。

現在はバルト3国すべて欧州連合(EU)に加盟しており、またシェンゲン協定加盟国であるために国境審査を経ることなく協定加盟国間を移動することができるようになっています。

b. ラトビア観光がお勧めな7つの理由

1. バルト3国唯一の航空会社がある

エアバルティック

もともとバルト3国には各国それぞれナショナルフラッグキャリアを含む航空会社を所有していましたが、現在はそのほとんどが経営難のため運行停止。

その中で唯一生き残り、そして現在も拡大路線を続ける成功した航空会社がラトビアを拠点に運行しています。

それがairBaltic(バルティック航空)。リガ国際空港を拠点にヨーロッパの主要都市を結んでいます。

日本からバルト3国への直行便はありませんが、airBalticを使うことでヨーロッパ主要国を経由して簡単にアクセスすることが可能です。

また国策として、airBalticを基盤としたヨーロッパのハブとしてのリガの整備が進められており、小さな国でありながらもリガの空港はとても立派。

リガ中心地へも公共交通機関を使って簡単に移動することができます。

2. 航空券が安い

エアバルティック

このairBaltic、ラトビアのナショナルフラッグキャリアでありながら格安航空会社としての運行形態を取っている会社。

そのため航空券の安さがこの航空会社の売り。

事実、日本からも直行便のあるコペンハーゲンやヘルシンキから片道わずか3000円程から航空券を購入することができます。

そのため追加費用の心配をさほどすることなくラトビアを訪れることができます。

航空券の検索サイト、スカイスキャナー を使えば日本からリガへの最短・最安航空券を簡単に探し出すことができるのでおすすめです。

3. 欧州激動の歴史と文化を感じる

リガの絶景

ラトビアの歴史を知るとヨーロッパの歴史を知ることができると言われるくらい、ラトビアは大変な歴史を歩んできました。

  1. ドイツ騎士団による植民地支配
  2. ポーランドによる植民地支配
  3. スウェーデンによる植民地支配
  4. ロシア帝国による植民地支配
  5. ラトビア共和国独立
  6. ソ連による併合を受けラトビア・ソビエト社会主義共和国へ(1940年)
  7. ナチスドイツによる侵略(推定4万人虐殺)
  8. 独立回復(1991年)
  9. EU加盟(2004年)

簡単に列挙するだけでも激動な歴史を歩んできたことがわかります。

リガの街中ではそれぞれの植民地支配や併合を受けていた際に流入してきた様々な文化の名残を見ることができます。

またホロコースト博物館やラトビア占領博物館等などを通してラトビアが歩んできた負の歴史を未来に欠かさず後世へと繋ぐ試みもなされています。

こういう激動の歴史と文化の融合に伴い、現地の人も年代によってかなりパーソナリティに変化が見られます。

中高年者では共産圏時代の名残なのかすこし冷たい印象を覚える一方で、若者は完全に西欧化していたりと、世代間に多様性がみられます。

こういう複雑な歴史やそこから刻まれた人々の変化を感じることができるのが現在のラトビアです。

4. 豊富な観光資源と世界遺産

ラトビアは小さな国、とはいえ見どころは豊富にあります。

もともとリガの旧市街は第2次世界大戦や旧ソ連から独立に伴う混乱によって損傷を受けていましたが、独立回復後に旧市街を忠実に再現する形で復興が行われ、現在はリガ旧市街地全体がユネスコ世界文化遺産に登録されています。

その美しい街並みはもちろんのこと、歴史的な教会や博物館、世界中の有名な作品を展示している美術館など観光スポットがたくさん。

ハンザ同盟時代の建物や街中で見られるアールヌーボー様式の建築群、共産圏時代に作られたコンクリートジャングルなど散策をするだけでも十分に楽しむことができます。

5. 安定した治安

ラトビアの治安

まだ馴染みがない国ということで治安面で不安がある方も多いかと思いますが、ヨーロッパを旅行する上での最低限の注意をしておけば特に心配無いほどに安定しています。

特にリガ旧市街などの観光地では全く治安に不安を感じる場面はないと言えるほど。

共産圏時代の名残もあるのか、他の観光大国では一般的に見られる貧しい経済移民やロマ、ホームレスのような人をほとんど見かけることはほとんどなく、スリ等軽犯罪に巻き込まれるリスクはかなり低いといえます。

また、観光客目当ての詐欺やぼったくりなどもほとんど報告がありません。

リガの街では日暮れ後も多くの観光客が散策や美しい夜景撮影を楽しんでおり、旧市街内のバーの店員も「犯罪なんてここしばらく聞いたことない!」と自信を持って答えていたのが印象的でした。

ちなみに私自身が夜に一人で散策した際の記事はこちら。リガの夜の雰囲気を感じ取れると思います。

6. お得に感じるラトビアの物価

ラトビアをはじめバルト3国はいずれもEU加盟国で、通貨はユーロを採用しています。

しかしながら、もともと独立回復後経済的に長く苦しんだ国でもあり、現在も他の欧州西側諸国と比較すると物価水準は安め。

そのため、観光地として人気が高いだけではなく、北欧や西欧など近隣諸国に住んでいる人が買い出しにわざわざ来ることも多い国として知られています。

レストラン

観光客が行くような観光地にあるレストランは多少物価が高めに設定されていますが、それでも北欧、西欧と比較すると非常にリーズナブルとなっています。

コーヒー一杯が1〜2ユーロ、パスタ一皿6ユーロ〜8ユーロ程度。北欧コペンハーゲンの半値程度、東京と同じか少し安い程度の感覚です。

リガ旧市街地のレストランで食べてみた料理の中から幾つか例を出します。

少し雰囲気の良さげなレストランでいただいたリブステーキが11ユーロ(左)、セルフサービス店での水ぎょうざ量り売り(ペルミエ:ロシア料理)はわずか2.50ユーロ(右)でした。

旧市街地を外れ現地の人が行くようなレストランや、ショッピングモール内のレストランではさらにお手頃な価格設定となっています。

またアパートメントタイプのホテルやAirbnbを利用して自炊を検討している場合には、リガ旧市街のすぐ近くにある市場で非常に安い価格で食材を調達することが出来ます。

宿泊料金

ラトビアの首都リガの中、でも紹介した旧市街地は完全に観光地ということもあり多少高めの物価設定となっていますが、それでも他の北欧・西欧各国と比較してホテル代金は安くなっています。

旧市街地内の中級ホテルのダブルルームの相場は3千〜1万円(1室あたり/泊)、2万円程度出すと北欧では手が届かないような5つ星超高級ホテルに泊まることができます。

個人的な感覚としては、北欧諸国に宿泊する際と比べて3〜4分の1程度の予算で同レベルのホテルに宿泊することができるように感じます。

ラトビアの宿泊料金

リガ中心部のおすすめホテルは別の記事で詳しく取り上げているので、宿泊を検討されている方は合わせてお読みください。

尚、バルト3国は比較的物価が安いこともあり宿泊先の選択肢が豊富にありますが、時期や場所によって値段に大きな変動があるので、旅行の日程を決める際に考慮することをおすすめします。

7. バルト3国観光の拠点にも

リガの絶景

ラトビアはバルト3国の真ん中に位置していることもあり、リガを起点に隣国リトアニアやエストニアへ旅行に行くことも可能。

3カ国を結ぶ長距離バス網が発達しており、観光客であっても簡単かつ安全にそれらを利用することができます。

また、観光客向けの1日観光ツアーも数多くリガから出発しており、自力での移動が不安な方にも安心してバルト3国旅行を楽しむことができます。

c. 最後に

首都であるリガの旧市街はコンパクトでありながら多くの必見スポットが密集していることから街歩きが本当に楽しい街。

さらに他の欧州主要都市と比較して物価も安いくお得に旅行することができるため、普段は敬遠してしまうようなちょっと豪華(だけど安い)なホテルに泊まってみるなんていうのもおすすめです。

ラトビア、個人的に大変気に入っており何度も再訪している街でもあります。ヨーロッパに旅行に行かれる際には是非ラトビアをチェックしてみてください。

ラトビアを含むバルト3国の観光情報についてはこちらの記事でまとめています。

各国それぞれの観光に有用な情報を紹介しているのであわせてお読みください。

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ノルウェー、スウェーデン、イギリスに留学・長期滞在。都合がつく限りヨーロッパ各地を渡り歩き、決して観光ガイドだけではわからない現地の情報を収集。そんな情報を元に、ヨーロッパの生の観光情報と留学に必要なIELTS対策を紹介中。