バルト海に面し、周辺を様々な国に囲まれるラトビア。
さらにそれに加え、歴史的に悲しいことではあるもののスウェーデンやドイツ、ソ連など様々な国の占領統治を経験してきたことが食文化にも大きく影響しています。
ラトビアの定番料理は日本人の口にもあう味付けのものが多く、旅行中も飽きることなく現地の食事を楽しむことができるはず。
今回はそんなラトビアを訪れた際におすすめしたいラトビアの味を8つ紹介します。
1. (黒)ライ麦パン Rupjmaize
ライ麦パン(写真下部)はラトビアの伝統的なパン。ライ麦にモルトやクミンを混ぜ窯でゆっくりと焼き上げます。
ビタミンや食物繊維が豊富に含まれており健康的。ラトビアのレストランでメインコースを注文すると多くの場合一緒にサーブされるので滞在中に一度は食べるチャンスがあるかと思います。
レバーパテやチーズ、バターをたっぷりとつけて食べるのがおすすめです。
この黒ライ麦パンはEUの食文化を守る計画、European Protected Designations of Origin (PDO)に登録されています。
2. ブラッドソーセージ Putraimu desa
スウェーデンなど北欧でも伝統的に食べられているブラッドソーセージ。もともとはラトビアの厳しい冬を乗り越えるために農夫が食用の動物を余すことなく頭から尻尾まですべて大切にいただいた、というところに由来します。
ラトビアで食べられているブラッドソーセージは豚の血を使ったもので、大麦やオートミールなどとともに詰められています。
クセもさほど強いわけではないので気軽に試せる一品です。
3. ザワービートスープ Skābētu biešu zupa
真っ赤な色が特徴的でバルト3国や東欧諸国で夏に大人気の冷静スープ。
赤カブをベースにケフィールと呼ばれる乳酒もしくはバターミルク、それにきゅうりや大根などがふんだんに入っており、酢やレモンジュースを使って少し酸味のある味付けになっています。
固ゆでしたゆで卵がトッピングのポイント。ラトビアでは欠かせない伝統料理の1つです。
4. ポテトパンケーキ Kartupeļu pankūkas
ロシアやベラルーシなど東欧諸国で最もポピュラーなジャガイモ料理、ポテトパンケーキ。
すりおろしたジャガイモにタマネギやひき肉、小麦粉を加え表面をカリッと焼いた東欧風お好み焼きです。
サワークリームをたっぷりとつけて食べるのがポイントです。
5. ペリメニ Pelmeņi
世界中に様々な形で食べられているダンプリング(茹で餃子)。ラトビアでみられるダンプリングはロシアの影響が強くみられ、皮の中にひき肉や野菜を詰め茹でたものになっています。
こちらもサワークリームをたっぷりとつけて食べるのが定番。
リガ市街にはとてもコストパフォーマンスのいいペリメニのファストフード店が数多くあり、ちょっとした軽食にはもちろん予算を抑えてたくさん食べたい場合などにおすすめです。
6. ポークチョップ Cūkgaļas karbonādes
ラトビア料理の定番メインコースの一つがポークチョップ。ラトビアではもともとポーク料理が様々ありますが、特にポークチョップは脂が乗って柔らかいお肉で日本人の口にもぴったり。
リンゴンベリーの実を添え、少し酸味を持たせた味付けになっているのがラトビア風です。
7. ポークカツレツ Karbonāde
東欧諸国でよく食べられているポークカツレツ。ラトビアを含むバルト3国でも例外ではありません。
日本の豚カツより薄く、どちらかというとファストフード感覚で食べられています。軽く塩を振った後にレモンをたっぷり絞って食べてみてください。
8. グレイピー Pelēkie Zirņi ar Speķi
ラトビアの食の歴史で欠かすことができないのがグレイピー。19世紀にポテトがラトビアに広まるまでは主食として何世紀にわたって食べられてきました。
グレイピーをベーコンなどとともに炒めたものがラトビアを代表する食事として知られており、特にクリスマス時期の特別な食事としてテーブルを飾ります。
もちろん現在は通年を通してレストランなどで食べることが可能。このグレイピーはEUの食文化を守る計画、European Protected Designations of Origin (PDO)に登録されています。
最後に
ラトビアを旅行する際には是非食べたいおすすめラトビア料理を紹介しました。
毎日食べられているような定番のものから、歴史の長い特別な意味を持つ食事まで様々。とても豊富な食文化が残る国ですので是非観光だけではなく現地の味も楽しんでみてくだだい。
日本人にもあうような味付けのものが多く、また健康的な食事が多いのも特徴。
ラトビア首都リガには質が高いにもかかわらず価格が抑えめなお店が多いので外食がとても楽しい国になること間違いありません。
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