他の地では決して見ることができないような大自然が多く残り、近年観光人気が急速に高まってきた北欧アイスランド。
そんなアイスランドのフラッグキャリアであるアイスランド航空はヨーロッパや北米を中心に路線網を持ち、アイスランドを訪れる多くの観光客に利用されています。
今回はそんな評判もちょっと気になるヨーロッパでもちょっと珍しいアイスランド航空のエコノミークラス搭乗レビューを紹介します。
1. アイスランド航空概要
日本にいるとあまり馴染みがありませんが、アイスランド航空はその名の通りアイスランドのフラッグキャリア。
1937年に創設された国内線専用の航空会社を前身する比較歴歴史の長い航空会社です。
現在は北米やヨーロッパ各地の都市とアイスランドの首都レイキャヴィク近郊のケプラヴィーク国際空港を結ぶ国際線を主に就航しています。
そんなアイスランド航空は他社と比較すると所有する航空機の数は多くなく、2019年の時点で36機。
ですが、観光需要の高まりによって2021年を予定に50機まで増やすことが決定されています。
2. 搭乗レビュー
今回利用した便はデンマークの首都コペンハーゲン発のケプラヴィーク行きFI205便。
使用機材はアイスランド航空の主要機材であるボーイング757-200型機でした。
エコノミークラス客室
この機材の定員は184人の中型機。エコノミークラスは136席、プレミアムエコノミー(エコノミーコンフォート)28席、ビジネスクラス(SAGAクラス)20席という設定になっていました。
エコノミークラスは黒を基調にした皮のシートで落ち着いた雰囲気。北欧らしいシンプルでミニマムなデザインになっています。
欧州域内便としては珍しく、国際線の全機材の各座席には大型のモニターが設置されており、映画やアイスランドの観光情報を搭乗中に楽しむことができます。
ただし、イヤフォンはエコノミークラスの場合有料ですので、音声も楽しみたい場合には購入するか各自持参する必要があります。
各モニターにはUSBチャージャーがついているためスマートフォンの充電も可能です。
また、機内ではWi-Fiサービスも利用可能。エコノミークラス・エコノミーコンフォート利用客は有料、SAGAクラスは無料となっています。
回線のスピードは3G相当。メールをチェックしたりSNSを見るには十分ですが、Youtubeなど動画を見たりするのには向いておらず、機内誌には動画の観覧は回線の負担になるため控えるよう指示が書いてありました。
機内サービス
アイスランド航空はエコノミークラスであってもコーヒーや紅茶、ジュース類のソフトドリンクは無料となっており、フラッグキャリアとしてのサービスレベルを保っています。
その他スナックや機内食、アルコール類は別料金で購入可能。ですが機内サービスはすでにアイスランドの物価が適応されているので、他社と比較するとかなり割高のように感じてしまうかもしれません。
3. 利用クラスの違い
アイスランド航空は欧州域内とはいえ比較的距離が長いこともあり、エコノミークラス、プレミアムエコノミー(エコノミーコンフォート)、ビジネスクラス(SAGAクラス)の3クラスが設定されています。
通常のフラッグキャリアと同様、座席の前後間隔の違いや優先搭乗の有無、機内食の有無など3クラス間に差が設けられています。
エコノミークラス
- 機内エンターテイメント 無料
- ヘッドフォン 有料
- WI-Fi 有料
- コーヒー・紅茶・ジュース類 無料
- スナック 有料
- 機内食 有料
- アルコール類 有料
- ウェルカムドリンク 無し
- 座席前後間隔 81センチ
エコノミーコンフォートクラス
- 機内エンターテイメント 無料
- ヘッドフォン 無料
- WI-Fi 有料
- コーヒー・紅茶・ジュース類 無料
- 機内食 無料(軽食・ミールボックス)
- アルコール類 無料
- ウェルカムドリンク 無し
- ラウンジアクセス 可
- プライオリティチェックイン・優先搭乗 可
- 座席前後間隔 84センチ
SAGAクラス
- 機内エンターテイメント 無料
- ヘッドフォン 無料
- WI-Fi 無料
- コーヒー・紅茶・ジュース類 無料
- スナック 無料
- 機内食 無料(1プレート3コース)
- アルコール類 無料
- ウェルカムドリンク 有り
- ラウンジアクセス 可
- プライオリティチェックイン・優先搭乗 可
- 座席前後間隔 102センチ
4. 最後に
アイスランド航空は欧州域内便とは言っても、長距離国際線のようなしっかりとした機内設備が用意され、質の高いサービスが行われています。
近年の航空会社の格付けを見ると安全な航空会社の上位にも入ってきており信頼ができる航空会社と言えるでしょう。
一点知っておくべきこととして、アイスランド航空は航空会社アライアンスに加盟していないということ。
そのため、ANAやJALのマイルを貯めたり使ったりすることができずまた、乗り継ぎ協定がないため他社からの乗り継ぎの場合には遅延などを考慮したり待ったりはしてくれません。
いずれにせよヨーロッパからアイスランドに行く際にはアイスランド航空を利用する可能性が必然的に高くなると思いますが、安心して利用できる航空会社です。
アイスランド航空のビジネスクラスに該当するSagaクラスの搭乗レビューはこちらの記事で紹介しています。あわせて参考にしてみてください。
アイスランドは首都レイキャビクなど一部の都市を除いて手付かずの大自然が広がっており、行くところ行くところで息をのむ絶景がたくさん。
オーロラ観測はもちろん、アイスケーブなどの氷河探索、豪快な滝や間欠泉が楽しめるゴールデンサークルなどアクティビティに欠くことはありません。
アイスランドでは街を離れると公共交通機関がほとんどないため、基本的に大自然を満喫できる郊外の観光はツアーに参加するかレンタカーを利用することになります。
そんな時にオススメなのがアイスランド政府公認の観光案内所 Guide to Iceland(日本語対応)。
信頼できる現地ツアー会社により行われる少人数制のオーダーメイドツアーからコスパ重視の団体ツアーバスまで通年様々なアクティビティが紹介されています。
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