EUの本部の置かれるベルギー王国のナショナルフラッグキャリアで、ブリュッセル国際空港を中心に世界中で運行しているブリュッセル航空。
日本への就航はありませんが、欧州内での移動に便利な航空会社の1つです。
今回は、ブリュッセルーコペンハーゲン間でブリュッセル航空を利用しましたので、ブリュッセル国際空港のレビューも含めて紹介いたします。
1. ブリュッセル航空
ベルギー最大の航空会社であるブリュッセル航空。2006年に設立された比較的新しい航空会社で、現在はドイツ資本のルフトハンザ航空の傘下に入って経営されています。
ですので、加盟アライアンスは全日空(ANA)と同じスターアライアンスで、搭乗時にはANAのマイレージを加算することができます。
今回は短距離ですが、約1時間半のフライトで利用しましたので搭乗レビューを紹介します。
2. 搭乗レビュー
搭乗機体
今回利用したブリュッセル航空の機体は、エアバスA319でした。エアバス社の近・中距離用航空機の主要機体で、ブリュッセル航空のみならず、欧州の短・中距離路線で広く使われています。
搭乗時は、ベルギーのナショナルフラッグキャリアということで、ボーディングブリッジを利用しての搭乗となりました。
LCCでのタラップでの搭乗になれているので、少し高級感を感じます。
エアバスA319機内
搭乗時がクリスマス前ということもあり、機内にはリースが飾られていました。
機内は清潔で、ライアンエアーやイージージェットように床にゴミが散らかっていたり、シートにポテトチップスが乗っかっていたりなんてことはもちろんありません。
座席
ブリュッセル航空のシートは、利用した機材A319の標準的なシート配列である3−3で、前後・左右ともに標準的でした。
身長170cmの筆者では膝が前の座席にあたるということもないですし、足を伸ばしてもどこかにぶつかるということはありません。
マガジン等がヘッドレストの裏側についており、膝前ポケットには何も入っていないことも広々と感じる理由の1つです。
安全ビデオ
出発前に必ず行われる安全に関わるアナウンス。いつも軽くスルーしてしまいがちですが、ブリュッセル航空の安全ビデオはなかなか面白く、釘いるように見てしまいました。周りの乗客も笑いをこらえながら釘付けといった感じ。
例えをいうならば
「この飛行機は知ってると思うけどもちろん禁煙!でも屋外でも禁煙だよ!まぁ別に良いけど高度3万フィートだからね!」
「3万フィートとはいえ、まだ地球。重力があるから上の荷物落ちてくるかも?棚開けるときは気をつけて!」
「クルーの制服は超クールだけど、みんなのライフジャケットは、、、キャットウォーク向けじゃないんだ。安全のためだから我慢してね!」
みたいな感じ。かわいいマスコットがギャグ飛ばしながら乗客の注意を引くアナウンスを流してくれます。ちなみに最後は
「みんなビデオエンジョイしてくれたかな?あ、ちなみにブリュッセル航空は安全にすごくシリアスに取り組んでるよ!」と。
機内サービス
少し驚いたのが、ブリュッセル航空の機内サービス。なんとLCCと同じく全て有料。コーヒー紅茶はもちろん、水さえも無料ではくれません。
たしかにブリュッセル航空は結構安い航空券の部類に入るので、サービスをカットしているのはわかりますが、ナショナルフラッグキャリアにもかかわらずまさかここまで何もないとは思いませんでした。
コーヒーが3ユーロ(約370円)程と、なかなかいい値段設定をしています。周りのお客さんを見ていると、短距離フライということもあってほとんど注文をしているような人はいませんでした。
過去の別の人の書いた搭乗レビューを読んでみると、軽食が振る舞われたなんていうことを書いていらっしゃる方がいますので、もしかしたらフライト距離等によって対応が違うのかもしれません(今回のフライト予定時間は1時間半)。
CA
良くも悪くも、何もないという感じ。外資系航空会社の平均的な対応です。
ただ遅延している時は、搭乗時に「Take your seat AS SOON AS POSSIBLE!」とちょっとイラついた様子もありました。
定刻運行をなるべく行うという姿勢の表れだとは思います。
乗り継ぎ客への対応
着陸前になると、全搭乗客が利用する予定のトランジット便に関する情報を持っているようで、全ての出発ゲート番号のアナウンスがCAよりありました。
ブリュッセル国際空港を欧州のハブにするため国も全力を挙げていることもあり、乗り継ぎ客の利便性を高める取り組みが機内でも行われていたことに驚きました。
3. ブリュッセル国際空港レビュー
ブリュッセルはEUの首都というだけあって、その玄関口であるブリュッセル国際空港はなかなか立派です。
乗り継ぎ情報
欧州中心にあることを生かしたハブ空港として、トランジット客が非常に利用しやすい空港設計になっています。飛行機を降りると、このようなトランスファーインフォメーションがいたるところにあり、リアルタイム情報をすぐに調べることができます。
また、ターミナルやゲートが目的地別にはっきりと分かれているので、例えトランジットまでの待ち時間がまだ長い場合であっても、どこにいけばいいかがある程度わかるようになっています。
空港デザイン
非常に近代的なデザインで、空間を広く使ったデザイン。また、空港利用者と比較すると極端に空港が広いので、人口密度も非常に低く快適です。座席が見つからないなんてことはなずありません。
一方、導線もわかりやすく、歩く歩道等が完備されているため、移動も苦になりません。
空港内には、このように色々な会社の車が、広告も兼ねて展示されており、高級車の前では立ち止まって写真をとる人の姿も見られました。
もちろん日本車もTOYOTAの広告とともに大きく展示されていました。
4. スターアライアンスラウンジ
ブリュッセル国際空港にはターミナルごとにラウンジがあります。
私はスターアライアンスゴールドのステータスを持っているため、今回ブリュッセル航空ビジネスクラスラウンジ(スターアライアンスラウンジ)の1つである「The Loft」というラウンジを利用しました。
このラウンジはプライオリティパス保有者も使用することが可能です。
ラウンジ内
ラウンジ内は非常に広々としており、おしゃれな照明の他、窓も多く大変明るい空間になっています。十分な座席数も用意されており、カウンター、ソファー、テーブル、窓側の展望席など好みに合わせて座席を利用することができるようになっていました。
フード
このラウンジでは、他のラウンジ同様時間帯に応じてホットミールやコールドミールが準備されており、利用客が軽食を取ることができるようになっています。
野菜が多くヘルシーな食事が用意されている印象でしたが、お酒のおつまみになるような一品料理、本格的に食事をしたい人向けにラザニアや煮込み等幅広いセレクションが揃っています。
バーカウンター
ブリュッセル国際空港のビジネスラウンジの特徴は、バーカウンター。
さすが、ベルギービールの本場ということもあり、複数種類のビールタップが用意されています。また、それぞれのビール専用のビールグラスも用意されており、まるでパブで飲んでいるような雰囲気でベルギービールを最大限堪能することができます。
全てセルフサービスですが、美味しくビールをタップから継げるように簡単なアドバイスがタップに書かれています。
もちろん、ワインやウイスキー等他のアルコール類も充実していますし、ソフトドリンクも各種揃っていました。
ベルギービールを注いだら、展望の良い席で発着する飛行機を見ながら一杯なんていうのはいかがでしょうか。
5. 最後に
いかがでしたか?
ブリュッセル航空の機内サービスはLCC並みでしたが、ラウンジはもちろん機能的な空港など快適に利用することができました。
ブリュッセル航空は欧州内の移動では比較的安価な料金設定をしていることが多く、航空券検索サービスを使っても上位に表示されることが多い航空会社です。
もちろんLCCのような雑な感じはありませんし、満足度の高い航空会社ですので、もしお買い得なチケットを見つけれることができれば是非使ってみてはいかがでしょうか。
ブリュッセル国際空港もさすがEUの首都ということもあり、非常に綺麗で機能的な空港でした。乗り継ぎがある場合にも空港に対してストレスのない、欧州内で最も快適な空港の1つだと感じました。
是非欧州旅行の際にはブリュッセル航空およびブリュッセル国際空港の利用を検討して見てください!
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