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1ヶ月の短期留学の効果はいかに?アイルランド語学留学体験談

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夏休み期間中を利用して海外へ語学留学へ、なんていうことを検討している方も最近は多くなっているようです。私も実はたった1ヶ月という短い期間ですがアイルランドのダブリンにある語学学校に通った経験があります。

巷では効果的だという意見もあれば、意味がないと言い切っている人もいるため、いざ踏み切るのに少し躊躇している人も多いかもしれません。

今回は、短期の語学留学が本当に効果的、もしくは非効果的なのか実体験をもとにお話いたします。

1. 留学時期

私が語学留学をしたのは、IELTS7.0を取得した後です。この時点でリーディングのスコアは8.5を取っていましたので、語彙力や長文読解などにはそれなりに自信がありましたし、ライティングでエッセイの宿題が出てもさほど苦労がなく書き上げられる、そのくらいのレベルを事前に仕上げて行きました。現地ではUpper-Intermediate(Advanceの一つ下のクラス)に割り当てられました。

難点といえば他の日本人の方と同じようにスピーキング。やはり咄嗟にアウトプットするというのが苦手でしたので、英語圏への留学を決意しました。

ちなみに英語試験(IELTS, TOEFL等)のために留学をするという事に対してはこちらの記事で見解を書いているので是非関係する方は合わせてお読みください。

2. 留学期間

私の場合は、都合のため1ヶ月という短期の留学になってしまいました。他の国からの人を見てみると、ヨーロッパ圏内(イタリア、スペイン等)から来ている人は大体1〜3ヶ月、ブラジル・韓国等から来ている人は6〜1年という留学期間をとっている人がメインのようです。

いずれにせよ、1週間という超短期の人もいれば年単位の人もいたりと、人によって様々です。

3. 手続き

入学の申し込みは個人で行うか代理店を通して行うのが一般的です。

留学のコーディネーターや手配代行業者が日本国内にも多数あるので、手続きに不安な方はそういうのを利用するのもいいかもしれません。

私は英語で説明を読んだり契約することに不便はなかったですし、飛行機など渡航に関わる予約も全て自分で行っていたので、直接語学学校のホームページから申し込み手続きを行いました。

4. アイルランド ダブリン

ダブリン留学

私が語学留学したのはアイルランドの首都ダブリンというところにあるDelfin English Schoolというところ。

アイリッシュ訛りが強いと言われる地域ですので、夜パブなどで(酔った)地元の人と話すと全く何いってるのかわかりませんが、学校自体は綺麗な英語で授業を展開してくれるので問題はありません。

アイルランド留学のメリットとデメリットを簡単に挙げてみます。

メリット

イギリスより物価が安い

アイルランドも南欧と比較すれば物価は高いのですが、それでもロンドンなどイギリス領内と比較すれば安いです。また語学学校の授業料やホームステイなどの宿泊費もロンドンよりは安いので、節約したい方に最適です。

日本人が少ない

ロンドンの学校と比較すると日本人が少ないというのはよく言われることです。私が語学学校にいったのは6月末ということもあるのかもしれませんが、日本人の割合は確かに少なかったです。語学学校中に10人いるかいないか、というところ。

4つのクラスを取っていましたが、いずれにせよ他の日本人と同じクラスになることは一度もありませんでした(韓国人で日本語も話せるという人は1人だけいました)。

日本人ばかりで、日本人が固まって〜みたいなことはアイルランドではさほど起こらないのかもしれません。ですので、授業中はもちろん授業後もクラスメイトと英語を話す機会が増えると思いますので、英語学習にはいい環境だと思います。

街がコンパクト

ダブリン

ダブリンは非常にコンパクトな街で、市街中心部は端から端まで歩いても20分程度という便利な街です。ですので買い物をするにも食事をするにも、学校の後遊ぶにも丁度いい規模。通学は徒歩かバスになりますが、満員電車・バスに揺られて、のようなロンドンでありがちなことを経験することはありません。

一方でダブリンからバスで数時間の郊外には世界遺産も多数あり、週末はデイトリップも気軽に楽しむことができます。

デメリット

アイリッシュアクセント

アイリッシュアクセント

まずアイルランド人の英語にはアイリッシュアクセントと呼ばれる訛りが多かれ少なかれあります。特に中年以降の人の訛りはなかなか厳しく、英語を母国語とする人でさえ慣れるまではなかなか聞き取れないと言われています。

例えば Dublin Bus。普通に読むと「ダブリンバス」ですが、アイリッシュアクセントでは「ドゥブリンブス」となりますので、街中で話されている英語(特に年配の人)を理解するのは至難の技です。

ですので、現地の人との英語でのコミュニケーションが難しいと感じてしまう可能性があります。

ポルトガル語圏学生数

個人的に一番気になったのがブラジルからの留学生です。アイルランドは学生の就労許可が緩いらしく、ブラジルからの語学留学生がものすごい数います。極端な例だと15人中10人ポルトガル語を話す学生だったなんてこともありました。

彼らのアクセントもなかなか辛いんですが、何より授業内外問わずポルトガル語で話す人が少なからずいるので、そういうのがストレスになる可能性があります。

未成年者は辛い

ダブリン

前述の通りとにかくアイルランドはパブ文化で、どこに行ってもビール、ウイスキーという感じ。そのため授業後に友人とかなりの頻度で飲みにいきました。また学生寮のようなところに泊まっても、夜は学生同士パーティーなんてことも多々起こるので、未成年者の留学は少し辛いかもしれません。

長期滞在には飽きる

ダブリンはコンパクトシティ、アイルランド全体で見ても小さな国です。ですので数ヶ月単位での留学となるとおそらく飽きてくる可能性が大です。特に観光を期待していくと少し物足らないかもしれません。

私自身、観光という観光は週末の郊外へのトリップがメインで、街中はほぼ毎日同じ道を歩いていたため海外にいるという新鮮味はあまり感じませんでした。

5. 短期留学の効果

みなさんが一番気になるのが、たった1ヶ月という短い期間でも効果はあるのか、ということです。結論から言うと、「効果はあるが英語力の上達を感じるほどではない」ということ。

当たり前なのですが、1ヶ月でそこまで目に見える効果はでません。では、後悔しているか?と言われると全くそんな事はありません。むしろ私は大満足してます。

英語を話す機会が多い

当たり前ですが、毎日英語です。というか英語話さないと何も伝わりません。ですので、英語を話すという努力をする事に慣れます。言い換えれば、英語でなんとか言いたい事を伝えようとする意識は増えますが、もちろん流暢に喋れるようになるわけではありません。言うならば、英会話に慣れる第1歩というところでしょうか。

実際この機会を求めて英語圏に行っているので、目的としては達成です。

海外の友達が増える

これが個人的には一番よかったかなーと思います。もともとある程度英語力をもって渡航しているので、友達も作りやすかったというのもあると思います。

もちろん1ヶ月だと、余程の社交性が無い限り学校の人気者にはなれませんが、それでも4、5人は帰国後も連絡を取り合える仲の良い友達を作れました。海外に旅行する際などに再会出来る可能性もありますし、社交の場としては良かったです。週末を使って一緒にデイトリップに行ったりと良い思い出も作れます。

6. 語学留学の総評

読み書きがしっかりできてもスピーキングが出来ないと英語初心者扱いされてしまう世の中なので、そういう意味では日本人は不利です。ですので、やはり会話力を鍛える事こそが唯一の道です。

語学留学して気付いたのですが、イタリア人やスペイン人は文法めちゃくちゃ、でも一見すごく流暢に話します。彼らは母国語と文法構造が近いので話を続けやすいというのもあるのかもしれませんが、やはり「話す」という能力に長けています。言うならば自己主張が強い。人の意見を遮ってでも言いたい事は言います。ですので日本人もそこに入り込んでいかなければ、なかなか上達は見込めないように思います。

私自身、週1の試験では同じクラスの学生よりはるかに高得点、でもいざ話すとなかなか勝てない、という場面もあり最初は結構落ち込みました。が、よーく聞いてると、英語7割、スペイン語3割をミックスして話してるだけ、つまりわからない単語は母国語に置き換えてルー大柴のように話してるだけなんてことがよくありました。流れ良く話す事を重視して、正確さは二の次という、日本人とまったく逆の話し方なのですが語学習得のためにはそういう姿勢が重要なのかな、と思います。

7. 結論

ある程度英語力をつけてからの語学留学は短期間であっても有意義。

友達も出来るし、話す機会を沢山持てるので度胸がつく。授業もディスカッションなど多く楽しい。

英語力が全く無い状況での短期語学留学は挫折するだけで効果ほぼなし。

会話が成立しないような感じで、単語や文法などが全然ダメな場合、授業もインプット中心のつまらないものが多く、また友達作りも短期では難しい。挫折して余計英語嫌いになる可能性大。まずは国内で基礎力を。

8. 最後に

いかがでしたか?

短期語学留学を検討している方の参考になればと思います。ある程度基礎力をつけた段階での語学留学であればたとえ1週間の短期留学であっても楽しく充実した日々を過ごせると思います。

短期ですとなかなか語学力向上という面での効果は限定的ですが、様々な国籍の人と出会え話すことができるため確実に世界への視野は広がります。

実際、私のケースもどちらかというと英語上達のためというよりは、海外の友達作りのためっていう感じになったような気もしないでもないですが、いずれにせよいい経験でした!

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ノルウェー、スウェーデン、イギリスに留学・長期滞在。都合がつく限りヨーロッパ各地を渡り歩き、決して観光ガイドだけではわからない現地の情報を収集。そんな情報を元に、ヨーロッパの生の観光情報と留学に必要なIELTS対策を紹介中。