旅プロが届ける旅行個別相談サービスはこちら

IELTS Readingスコア5.5→8.5を半年で達成した僕が考える英語の勉強法・参考書

IELTS対策をしている方は皆さんは、少なからず勉強方法に悩んでいる人が多いのではないでしょうか。

私も例外なくその一人。他の英語試験と比較すると情報が少ないこともあり、自分の勉強方法に試行錯誤を繰り返しました。結果10冊以上もテキストを買ったものの、実際のところそのほとんどが殆ど手をつけないまま放置してしまったという過去があります。

今回はそんな経験を元に、IELTS対策(この記事では特にリーディングセクション対策)に役に立ったと思えるおすすめ学習教材と学習方法を紹介いたします。

リーディングはバンドスコア5.58.5まで約半年でバンド3.0上げていますが、これからご紹介する本、方法でしか勉強していません。

IELTSのスコア

スコア=読解力×英単語力で決まってきます。リーディング対策に関しては、参考書の使い方が特に大事ですので、その方法もご紹介します。

*この記事はおかげさまで非常に多くのアクセスと200件以上のコメントを頂いています。全ての質問にお答えさせていただいており、記事内では書けなかったような内容も豊富ですので、是非コメント欄もご覧ください。

1. 学習計画の目安

勉強時間

英語の勉強に限りませんが、具体的な時期の目標がないのに効率的な学習は見込めません。

私のケースではちょうど海外大学院出願1年前に初めてIELTSを受験、その際のスコアがOverall 5.5。

と同時にあまりの手応えのなさと自分の英語力の低さに半分絶望しかけていました。

さらにこの時点では仕事が本当に忙しく、毎日帰宅が夜の10時以降という生活で実際には勉強がほとんどできず、IELTSに本腰を入れて対策を始めたのが出願半年前。

オーバーオール5.5、いわいる並みの4年生大学卒業生と同じレベルというところからのスタートで、目標は出願最低レベルであるOverall 6.5(全セクション6.0以上)というもの。

つまり約半年の間にOverall 1.0をあげる必要がありました。

一般的に言われているのが、Overall 0.5あげるのに勉強時間200~300時間という基準ですので、単純計算して月に50時間は勉強に当てないと間に合いません。この焦りが自分を追い込む事に少なからず貢献したように思います。

いずれにせよ、自分にはあとどのくらい時間が残されていて、その間にどの程度勉強すれば目標スコアに到達するのかを計算するところがスタート地点です。

ちなみに実際のところどのくらい時間がかかったのか、私のケースを考察したのでよろしければこちらもお読みください。

2. バンドR8.5獲得者のリーディング対策おすすめ参考書

といいつつ早速で申し訳ないのですが、リーディング対策としては特別な対策本はいりません

私が推奨しているのはIELTS公式過去問集3冊(テスト4回分)+アカデミック英単語向け英単語帳1冊の計4冊体制による勉強法です。

私自身、もちろんこの4冊体制のみで半年間の勉強期間の間にリーディングスコア5.5から8.5まで引き上げることに成功しています。

ケンブリッジ出版公式IELTS過去問集

これはいうまでもなく「絶対」必要です。今から学習をおこなう方はIELTS公式過去問集の新しいものから3編を必ずそろえてください。過去問集を使った学習方法については後述します。

ちなみに、いくら余裕があっても12以前は問題レベルが現在の試験レベルより随分と簡単な気がするのであえて手を出す必要はないかと思います。

最新過去問集の3冊を手に入れるだけでも過去問の長文パッセージを30本近く解く事が出来るので、後述する精読・多読をこれらパッセージにしっかりと行えば、確実に力がつきます。

また市販の参考書等を使ってリーディング対策をあえてやる必要はありません。日本語テキストの場合は特にそうですが、設問形式が違ったり問題の難易度が随分と優しく作られている傾向があるので、はっきり言って時間の無駄と言わざるをえません。

また、ネット上には様々なIELTSサイトやブログやサイトなどがあり、IELTS講師を謳う方が様々な参考書を売ろうと必死になってたりします。

繰り返し言いますが、リーディング対策は公式問題集だけで充分。

この記事で紹介した勉強法のみでスコア8.5まで取れましたので間違いありませんし、現在この勉強法を模倣して非常に多くのIELTS学習者の方が目標スコアを獲得しています。

余計な本に手を広げすぎない事が、効率のいい学習へと繋がるキーでもあります。

実践IELTS英単語

この単語帳については使いやすさ等賛否両論ありますが、私はこれ一冊を信じました。

結果論ではありますが、まったく問題なかったですし、あまり使いづらいと感じたこともありませんでした。

また、この単語集はIELTSの過去問を中心に作られているので、上記の過去問集と並行して使っていくと結構覚えた単語がパッセージに出てきたりしてモチベーション上がります。

ちなみに最後の1章はまったく知らない単語ばかりで、しかも覚える時間も全く無かったのですが、それでも8.5取れたのでそこまで力を入れなくてもいいのかもしれません 。

その他シェアが高い単語帳にIELTS必須英単語4400というものもあります。

基本的には3500と掲載されている英単語レベルは同じですが、英熟語が別に1100掲載されているので4400と数字は大きくなっています。

どちらも内容的にもレイアウト的にも大差ないので好みの問題になるかと思います。

重要なのは、これらアカデミック単語に強い英単語帳を使って効率よく単語力を向上することです。

その他単語集

他にはToefl対策での定番単語集であるTOELF英単語3800、あるいはTOEFL必須英単語5600なんかも選択肢としてはいいと思います。

ですが、IELTSの試験ではTOEFLほどの専門用語は出てこないので、例えば3800を使うのであれば最後の2章は覚える必要ありません。

一方で、Duoや聞くタン、システム英単語等の大学受験向け単語帳はオススメできません

IELTSの試験傾向とは異なる単語チョイスがされているものも多く、過不足がでてしまいIELTS対策に直結した英単語力向上としては遠回りになってしまいます。

繰り返しになりますが、過去問集3冊+アカデミックな英単語集1冊、これでIELTSのリーディング対策は目標スコアにかかわらず十分に行うことができます。

3. 読解力を鍛える英語学習法

ここからがこの記事の本題。私が半年間でスコア5.5から8.5に上げた際の学習方法を紹介します。

またこの方法をしっかりと行った多くの方からスコアアップの報告を受けているので、効果は間違いないはずです。労力は伴いますが、確実に実力につながるので是非トライしてみてください。

a. 英単語暗記法

私が実際に利用した英単語本は実践IELTS英単語3500。語彙力増強のためにこの本を以下のように使いました。

まず1日40単語~100単語ペースで(2~5ページ)とにかくページを進める。

覚える努力はしますが、別にその場で完璧に覚える必要はありません。大事なのは1日100単語という比較的早いペースを守ることです。

そして、1章(500単語)を1週間で終わらせる。そしたらその章を最低5周する。5周終わった時点でそれでも覚えていない単語にチェックをつけ、今度はその単語だけをまた100個/日ペースで覚える努力をする。

単語学習の鍵は、とにかく同じ単語を目にする機会を増やすということです。

私は慣れてきた頃には1日1時間くらいで500単語程度をざーっと眺めてあいまいな記憶を少しずつ固めていきました。

たまに「1日20個前後をじっくり確実に覚える」なんていう人を見ますがこれは絶対に逆効果です。

・ページがなかなか進まない→モチベーション下がる
・先に進めば進むほど前に覚えた単語から忘れる
・いつになっても難易度の高い単語に慣れない

単語暗記はじっくり時間を使ってやるものではありません

その場で覚えるのではなく、何度も目にすることで馴染ませるという単語暗記法を行ってください。絶対に英単語暗記が効率的に進むよう脳科学に基づく勉強法についてこちらの記事で詳しく説明しています。

b. 読解力と速読力の向上方法

まずリーディングはIELTS本番試験を想定して、20分間時間を計ってパッセージ1本を解きましょう。

しかし大事なのはそこでの自己採点結果ではなく、その後に行う精読と多読です。

この精読が読解力向上に、多読が速読力向上に、決定的な影響を及ぼしてきます。

読解力向上のための精読

行う順序は以下の通りです。

  1. わからない単語は全て調べ覚える(日本語で本文中に書き込むのはNG
  2. 本文中に使われている同義語をチェック
  3. they, it, that等の代名詞が何を指すのかをチェック
  4. But, However, Although, While, Whereas等の逆説を示すマーカーにチェック
  5. SV構造、分詞構文、関係詞、複数形・単数形と動詞の活用の関係の確認、Phrase of Verb、特定の前置詞を取る動詞等をマーカーやカラーペンを使って徹底的に理解

時間の目安は1本の長文に対して最低でも1〜2時間程度になると思います(現在の語彙力にも依存)。

そしてこれだけでも過去問集がかなりやり込んだ風になってきます。

実際に精読を行う際の細かい注意事項などはこちらの記事で紹介しているので、セットでお読みください。

IELTSチューターサービス!

IELTSの学習に精通した筆者による個別チューターサービスを開始しました。添削の方法がよくわからない、マンツーマンで一度教えてほしい!というご要望にお応えいたします。詳しくは記事下を参照してください。

私がIELTS対策をしている際に行った精読後のテキストをサンプルとして公開するので、参考にしてみてください。

IELTSの勉強法

尚、こちらは精読をしはじめた初期のものなため、日本語で単語の訳が書いてある部分がありますが、これは真似しないでください。

後で多読をする際に後悔することになってしまいます。

速読力向上のための多読

精読後は次に多読の段階に入ります。この多読の回数が多いほど、速読力が自然とついてきます。これにはリスニングの設問を速く読む力にもつながってきます。

  1. 精読後もう一度問題を解く(ここで間違う場合には精読が不十分)
  2. 全て設問を解けるようになったら毎日繰り返し多読
  3. 1パッセージ3〜5分で読めるようになるまで訓練(250-300words/分目標)
  4. 多読と並行して新しい精読を最低週2回は行う。
  5. 過去問3冊分全て精読をした後は目標スコア到達までひたすら多読

精読後はなるべく毎日、1パッセージにつき最低5回は読むという事を習慣的に行ってください。これを何度も何度も繰り返す事で読む速さが上がると同時に単語や構文の理解も深まります。

内容が理解できている文章を何度も読むということで、この時の目標読解スピードは通常の試験時に要求されるスピードよりも速くなります。だいたい250−300単語/分(3〜5分で読み切るスピード)を目標にしてください。

そして、この時役立つのが、精読時にカラーで書き込んだ文法等のメモです。これのおかげで、一目で文の構造が分かるので、文法を含む読解力があがると同時に、速読スピードが上がります。

これを過去問3冊分の長文全てにやってください。最初の精読はかなり大変で時間もかかりますが、その後はとにかく頭の中でor声に出して、とにかく読むという作業なので少しずつ負荷は軽減されてくるはずです。

4. 他の受験者の声を聞く

もちろん他のIELTS受験者がどういう悩みを持ち、どういう勉強法を行って成功・失敗しているのかということを知ることは、気持ちを安定させる意味でも重要になってきます。

特にIELTSは受験勉強ではありませんので、競争関係ではなく皆協力し合うことができる資格試験です。

本記事のコメント欄はIELTSに関する記事を書いているブログの中で最も活発に意見交換が行われており非常に内容が濃いのが特徴。

目標である海外留学を決めた多くの方々が様々な学習のヒントやアドバイスなどを書いてくださったり、これから勉強を始める方の悩みや不安をシェアしてくださったりしています。

そういう現役のIELTS受験者の方の声ほど参考になるものはありませんし、記事内では紹介できなかった細かい内容などにも触れています。

是非、最後にコメント欄も目を通していただけると役立つ情報をみつけることができるはずです。

5. 最後に

英語力は日々の積み重ねで必ずついてきます。焦っていろいろな参考書に手をつける気持ちはよくわかるのですが、過去問集を中心に1本のテキストがボロボロになるくらい繰り替えしてみてください。

一番良くないのは、少しやっては参考書を変え、、、を繰り返すこと。覚悟を決めたら1冊やり通すという意思が本当に大事。気づいた頃には大きな力になっているはずです。

実はこの記事を始めて公開したのが2017年、2022年に再度IELTSアカデミックを受験し、改めて対策について検討してみましたのでこちらもよろしければ参考にしてください。

これらの記事もIELTS学習者の方への人気記事となっています。

勉強方法でお悩みの方はコメント欄から質問も受け付けています。全てのコメントに対しできる範囲でアドバイスをさせていただいています。

現在ではコメント欄には150を超える多くの質問や受験者ならではの悩みが寄せられており、質問者の方だけではなくIELTSの勉強をされている全ての方に有用な情報が盛りだくさんです。

他の受験者の気持ちもわかるいいフォーラムになっていますので、最後にコメント欄のチェックもお忘れ無く!

皆さんのIELTS対策サポートします

英国及び北欧で修士・博士課程を終了し、IELTSオーバーオール8.5の筆者が皆様のIELTS対策を直接サポートします。

特に日本人の苦手とするライティングとスピーキングに焦点を当てたオンラインレッスン (Zoom利用)を提供。日英バイリンガルで、IELTS対策に10年以上携わっているからこそできる効果的な対策方法を実践。

学習を始めたばかりの方から試験直前対策まで、完全プライベートだからこそできる柔軟性あるレッスンを提供しています。

初回 50分授業+10分カウンセリング/回 – 4,500円

2回目以降 30分/2,500円 (エッセイ添削込み)

対策項目
スピーキング・ライティング・精読指導・受験Tip

興味がある方は、まずはメールもしくは公式Lineにてお問い合わせください。

236件のコメント

貴重な情報をありがとうございます。6.0からスコアが全く伸びず悩んでいたので、試してみようと思います。
記事について2点、教えていただきたいことがございます。
1.音読をしているのですが、どれだけ行っても5分をきれません(大体6分くらい)。黙読なら5分以内になる場合はOKとしていいのでしょうか?
2.平日に精読の時間を取るのが難しく、土曜日に纏めて2、3の精読を行っているのですが、効果は出にくくなるでしょうか?

はじめまして。大学に入り、留学が気になったのはいいものの、IELTS試験に対してどのように勉強すればよいのか全く分からず困っていましが、この記事を読んで現実的な道のりが見えてきた気がしました。
ありがとうございます。
質問なのですが、私がこの記事を読む前に購入してしまった単語帳が、「文脈で覚えるIELTS英単語」という単語帳なのですが、単語帳の良し悪しなどあるのでしょうか。
また、文脈で覚えるタイプの単語帳の注意点などありましたら、教えていただきたいです。

単語帳の良し悪しという意味では、好き嫌いの範疇なのでなんとも言えません。
文脈で覚える〜シリーズはその名の通り、センテンスで単語を覚えるのが得意な人向けで、記事内で紹介している単語帳はどちらかというと単語をとにかく暗記していく、というタイプのものになります。
書店などで両方手に取ってどちらが自分にあうか決めてみてはいかがでしょうか。
その上で、一度始めたら色々な本に浮気せず一冊をやり込むというのが大切になります。
頑張って夢を掴んでください。

始めまして。いつも非常に参考にさせて頂き、感謝しております。
長文で恐れ入りますが、下記4点質問させてください。

①音読/速読の切り替えについて・発音の確認
精読後は、音読→速読で合っておりますでしょうか。shunさんの仰る通り上記二つの効果は異なると思うですが、どれくらいのバランスで行えば良いのか参考までに教えて下さい。
また、速読時に発音が分からない単語は都度確認してしまうのですが、どれ程のレベル感で確認していけば良いでしょうか。(例:難しい名詞は発音まで覚える必要ない等)
尚、速読時にはチャンクごとに読むイメージであっていますでしょうか。(そこはあまり意識していないですか?)

②精読ペースについて
精読まで行うと大体4~5時間かかってしまいます。週3つのパッセージ(月100時間勉強)を目標にしていますが、過去の文章を忘れてしまいそうで怖いです。毎日ではなくても数日ごとに見直すとこのとでしたが、5分以内で読めるようになったものから数日周期にしていっておりましたか?まだ5分以内で速読出来るものが多くないときは、むやみに新しい文章に手を出さない方が良いでしょうか。年内に20パッセージは読みたいと思っています。
(精読は2か月弱程継続していますが、次第に時間は短くなっていきますか?なかなか時間が短縮されないので私の勉強方法が合っているか不安です)

③復習について
速読と併用して、再度問題を解く(根拠を探しながら解答のプロセスを見直す)ことは行っておりましたでしょうか。

④シャドーイング文章の精読について
シャドーイングは、R同様に単語・文法構造を把握したものをシャドーイングしておりますでしょうか?R同様に精読まで行うと時間がかかってしまい、シャドーイングまでたどり着くまでに時間がかかるのと、数をこなせないので焦っています。

コメントありがとうございます。
1 精読後に音読をすることで、色々と書き込んだメモや文構造などを1単語ずつ追いながら頭にいれることができます。音読を続ける目安としては意味が覚えられていない単語が全てなくなり、文法構造についても不確かさが消えるまで、続けてみてください。発音が不確かなものもこの音読の段階でマスターしておく必要があります。その後は速読8割、音読2割くらいの比重でいいかと思います。速読は早く読む脳のトレーニングですので、速読中に詰まってしまうような障害があると、それは速読のトレーニングにはならなくなっていまします。
2 精読をすると4-5時間かかるというのは、十分に疑問点を潰しながら一つ一つ細かくみれている証拠かと思います。週2-3ペースというのもいいペースですので継続してください。3冊分の過去問の精読が終わるころには速読が進んでいる文も増えてくるので学習にスピード感がでてきますが、それまでは数をこなすよりは一つ一つを確実に行う方が大切です。
3 問題を解くというのは1-2週に1回、精読前に。そして試験前に数回分を集中して行ってみてください。というのも実際の試験ではどこを聞かれるかわからないので、精読を通して文全て、どんな質問をされても答えられるという状況を作るのが大切です。例えば1-2週間に一度、本番形式で過去問を行い、その後次の本番形式の練習の前に精読などの学習を一通り進めるといったペースはいかがでしょうか。
4 シャドーイングに関しては精読までは私は必要な以下と思います。基本的には初期にダイアログを読みながら聞いて内容を把握できるようになれば、あとは音源だけでできる学習になるので、就寝前などベッドの上で寝っ転がりながら、など時間の有効活用として行ってみてはいかがでしょうか。

ご多忙中、丁寧にご返信頂き有難うございます。
非常にクリアになりました。最初に投稿させていただいた後も継続して勉強を行っていた所、精読・速読に掛かる時間が少しずつ短縮できるようになってきていたので、今後も続けていきたいと思います!

また、問題は1-2週に1度解くとのことですが、週2.3パッセージを読んでいく中でも、精読のみ行い、問題は全て解かなくても良いという認識であっておりますか?
以前より文章の内容は理解できるようになった感触はありますが、問題の正答率が全く上がらず、日々心がズタズタです。正答率の向上もそうですが、この不安や焦りも徐々に解消されていくものでしょうか。

最後に、速読のトレーニングも、直近読み込んだものは5分を切れるようになっても、少し間を空けると6~7分になってしまいます。これはまだ読み込みが甘いという事でしょうか。
日々テキストを進めていく中で、過去に学習したものが掌からこぼれていくような恐怖心があり、毎日不安です。
精神論のようですが、何かメンタル的なアドバイスや学習当時意識されていたことがありましたら、そちらも教えて頂けますと幸甚です。よろしくお願いいたします。

精読時に問題を全て解く必要はありません。というのも問題を解くだけであれば、語彙を多少調べれば達成されてしまいますが、精読の目的はそこにないからです。
速読はとにかく継続が必要です。もちろん新しいものを取り組んでいる間に過去に学習済みのパッセージのスピードが少し下がるということはあるかもと思いますが、速読の目的は平均速度の向上にありますので、とにかくなんのパッセージであれ継続するということが大切になります。
語学学習は筋トレによく例えられる通り、ある日突然できるようになるものではありませんが、積み重ねれば必ず成果がでてきますので、目先の成果に囚われずにペースを守って継続してみてください。

はじめまして。記事、非常に参考になります。
精読について詳述された記事や過去のコメントもある程度遡ったのですが分からず、1点質問させていただきます。

1パッセージを3〜5分で読めるようになった時点で、そのパッセージの多読は一旦辞めてしまって良いという理解で合っていますでしょうか。
30個のパッセージを毎日読むということではなく、「精読済みだがまだ3〜5分で読めるようになっていないパッセージ」を毎日多読するという勉強法で合っているかどうかという質問です。
ご教授いただけますと幸いです。

コメントありがとうございます。
1つの長文を3-5分で意味をとりながら読めるようになったということは随分と多読が進んでいる証拠かと思います。
私のおすすめとしては、その場合は毎日何度も多読をするというハードなトレーニングをまだ多読の進んでいない文に移し、自信のついた文については1日1回、時間がなければ数日に1回程度現状を維持するという目的で継続してみてください。
完全にやめてしまうと、そこで得られた文法事項や単語などもまた徐々に忘れてきてしまいますので、頻度を減らしつつもできる範囲で継続していくというのが大事かと思います。

大変参考になるお返事、誠にありがとうございます。
多読が進んだものについては、回数を下げつつある程度の頻度で継続ということで、やってみようと思います!

尚、書き方が分かりにくく大変申し訳ありませんが、まだ私自身は3-5分で読めるようになったパッセージはないため、精読・多読を続けてそのレベルを目指したいと思います。

またバラバラと申し訳ありませんが、追加でもう1点お伺いしたいことがございました。
私は1ヶ月ほど前に学習を始めたところなのですが、現在はリスニングとリーディングの勉強から手をつけています。
Eurotraveller 公式様の他の記事で毎日の勉強スケジュールを拝見し、リーディングとライティングを1日に各1〜2時間ずつ同時並行で勉強されていたとお見受けしました。
私の場合、まだライティングは太刀打ちできないため、ある程度リーディングの勉強が進んでからライティングに手をつけた方が良いのではないかと考えています。

ライティングも学習開始当初から手をつけた方が良いのか、それとも今私が考えている通りリーディングである程度の力をつけてからライティングに着手した方が良いのか、ご意見を頂戴できますと幸いです。
お忙しいところ何度も恐れ入りますが、ご教授いただきたく、何卒よろしくお願いいたします。

やはり一番学習効果が上がりやすいのはインプット領域、つまりリスニングとリーディングです。
また手がつけやすいのもこの2つかとおもます。
一方、アウトプット領域、特にライティングはなかなか上がりにくいので、早いうちから手をつけるのがおすすめな一方、本音を言うと毎日手を付けるのは時間的にも厳しいのが現実かと思います。
週に最低でもTASK1と2を1本づつ書く、というのを守りつつ週末など時間が取れる時に集中的に取り組むのがいいかと思います。
ライティングに関しては、ただ書くだけではなく、たくさんの例文を読んだりするインプットから始めたほうが効率がいいかと思うので、もし学習初期であれば参考書などを購入しそこでの模範エッセイをたくさん読んでみてください。
また実際にエッセイを書いた際には第三者に読んで添削してもらうというのが学習後半になってくると重要になります。

ご回答いただき誠にありがとうございます。たしかに1日の中でリーディング、リスニングをやって、その上で自分でライティングの作文をしてみるというのはまでなかなか難しいというところはありますね、、
記事でおすすめ頂いていたライティングのテキストは購入しているので、まずはこちらの模範文を読む学習から始めます。
ご回答いただきありがとうございました!

お忙しいところコメント失礼します、この投稿を読んで実際に公式問題を購入しようと思ったのですが、
最新版の15?の方がいいのでしょうか
なにか12,13,14にこだわる理由があるのでしょうか? 
目標スコアは7です。現在高3です。現在スコアは6.0です。

またリーディングで現在5.5で試験時は大体大問二つほどで時間いっぱいです。問題を読んでから文章を読んでとやっているのですが、結局何度も問題文を読んでしまうので時間がかかります。
結果的に何度も読むのを繰り返すことでtask3の時間がかなり厳しいです。精読練習で読む速度を上げるのが唯一の改善法補でしょうか?

以下実際のテスト勉強に関する質問

ライティングに関してなのですが、こちらは独学されたのでしょうか?参考書を見ていても、試験形式で書くと違うものになったり、それが正しいのか自分には判断できないので悩んでいます。ちなみにここ
は5.5です。

スピーキングは最高6.5なのですがトピックによってとれる時と取れないときがあります。スピーキングはほとんど勉強していないのですが、これはオンライン英会話なので鍛える必要があるのでしょうか?
短い時間で無駄な間をなく端的に話すことが本番中にできなく、いらないことや同じことを二回行ってします癖があります。

リスニングは6.5です。これはもう参考書をやるほかないんだろうなと思っています。メモを取る取らない持論をよくネット上で見るのですが、自分的にはテスト中そんな暇はなくいつも頭の中で考えています。しかしその考えた隙に次の問題のアンサーを言っているなんてこともあるので悩ましいところです。

以上自分のダメなポイントとご指摘ほしいところをリストアップしました。
お時間ありましたらご返事いただけると幸いです。

どうぞよろしくお願いします

コメントありがとうございます。
もちろん新しいものがおすすめです(記事更新時の最新が14だったので、記事内はそうなっています)。新書のほうがより近年の傾向を学べるかと思います。
リーディングに関しては、ほとんどの学習初期段階の方と同じ症状かと思います。リーディングに関しては騙されたと思ってこの記事で書いてある内容を主に、精読と多読をひたすら繰り返してください。3ヶ月後に驚くほど読解力がついてくることをお約束します。
ライティングについては筆者はオンライン添削サービスを2ヶ月ほど利用しました。学習初期はまず参考書にある例文を数多く読み、言い回しや文の構成を頭に入れることに集中しました。
スピーキングが6.5ということで、それについてはいいラインかと思います。スピーキングの記事でも書いていますが、過去のトピックを一冊のノートなどにまとめることをお勧めします。
その上で通学時など一人で移動中に独り言のように自分で考えた回答をただひたすら話すというのは効果的です。
高校生ということですので、学校のネイティブの先生などをうまく使えればそれが最適かとは思います。
リスニングはシャドーイングが全てかと思います。シャドーイングの記事をまずは読んでいただき、その上で疑問があれば質問をお願いします。

こんにちは。いつも拝見しています。
7月に初めてieltsを受けることになったのですが、今Readingの壁にぶち当たっています。精読をした後多読に入っていますが、1パッセージにつき3-5分ということを目標にし読んでみると、なんだかただ速くダラダラ読んでるように感じてきてしまって、これで本当にスコアがアップするのか心配になってきました。ひょっとしたら私の読み方は例え精読で本文、質問の内容共に分かっていたとしても全然意味がないのではないのか?と思ってしまうのです。管理者さんもここのviewerさんもとてもスコアが上がってらっしゃいますが、本当にこの方法だけですか?それとも、3-5分で読むということの他に気をつけなければいけない点がありますか?ブログに書かれている通りやっているつもりですが、何か見落としているような気がして不安です。あと3ヶ月足らずで、初めて受験ということもあるので不安を感じているのでしょうが‥。

もちろん精読後いきなり3−5分で読み切るというのはよほど基礎力があるなどない限りなかなか無理があるはずです。
まずきちんと精読を行い、文法事項を徹底的に理解し可視化する、その後速読多読の段階に入った際は最初は音読や脳内音読から始めることになります。
その際はおそらくまだ時間もかかりますし、10分近く時間を使うということもあるかもしれません。
実際3−5分で読み切る速読をする際は、脳内音読は一切行われないか、行われていても文の一部のみ、あとは目で追いながら意味をとっていくという流れになります。
そのためには文法構造が完全に可視化されさらに次に何が来るか予測できるまでに「慣れて」きているはずですし、何十回と読んだあとなので文の意味も読んでいるスピードに合わせて拾っていくことができるはずです。
時間はあくまでも最終的な目安になりますが、正しい速読ができていれば3−5分に自然と落ち着くといってもいいかもしれません。
3ヶ月であれば現状のスコアからオーバーオールでバンド1を上げる事は平均的にできることですので、それなりに英語力の向上が期待できるといって間違いありません。もちろんその間語彙力の強化を並行することは言うまでもありませんが、一番大事なのは今行っている勉強法を信じて継続する事、むや目に新しいことに手を出したり、新しい参考書をあさったりしないことです。今やっていることを信じて頑張ってください。

こんにちは。

海外就職先が決まり、会社側で就労ビザの申請をしてくれているところですが本日急にielts のジェネラルでリーディングが4、その他が5以上必要と言われました。3年前にもielts 自体は受けたことがありその条件はクリアしていたのですが、リスニングに関しては5とギリギリだったこともあり今受けてまた同じかそれ以上のスコアを取れるか心配です。1番良かったのがスピーキングで6でした。オンライン英会話を今も続けているのですが、スピーキング以外が不安です。3カ月以内でとって欲しいということなんですが、何から始めると効率がいいか悩んでいます。公式問題集はIELTS8 を持っていますができるだけ新しいものを購入したほうがいいでしょうか? それとも同じのを再度やり込んだ方がいいでしょうか? あくまでジェネラルでとのことですし決して高いスコアを求められているわけではないのですが、費用もかかりますし出来れば一度でクリアしたいです。 もし良ければアドバイスの方宜しくお願い致します。

コメントありがとうございます。
IELTS8だとかなり現在と時間差がありますので、新しいものを一冊購入されることをお勧めします。
その上で一度時間を測って模試形式で全て解いてみてください。それが自分の課題を知る一番の近道なはずです。
現状の英語力がどの程度かわからないので適切なアドバイスはできませんが、基本的に日本人のスコアが低く出るのはライティングです。
時間内に意味のわかる文章を規定の文字数以上書くことができれば大抵の場合5は出ると思いますが、もし身の回りで英語を母国語とする人がいれば一度見てもらうのもいいかと思います。
まだ3ヶ月あるということで、目標的には現状の英語力に関わらず余裕はあるように思います。

ご返信大変ありがとうございます。
ライティングに関しては、3年前は5,5でした。
リーディングは4,5 リスニングは5,0 スピーキングは6,0 でした。しかしやはりリーディングはわからない単語が多数あり毎日公式問題集15で現在勉強しています。リスニングも問題集の音声を使用し、ディクテーションを行なっておりますが、普通に考えてIELTSのリスニングの速度に合わせて意味がわかったとしても、書く速度がそれがたとえ日本語だとしても話すスピードに追いつくわけがないと思うのですがその辺どう行っていますか?
現在は一時停止を繰り返しながら何度も聞いて行なっている状況です。
いろんなサイトを見ましたがその辺辻褄があっていない説明が多いので半信半疑で行っております。

リスニングに関してはリスニング強化に関する記事を書いていますのでそちらを参照してください。
基本的には短期的なIELTSスコアのための対策にディクテーションは本サイトでは推奨していません。
おっしゃる通り書く時間がながくかかるため、1本をやりきる労力と時間の負担が大きいためです。
その代わりにシャドーイングは非常に重要なトレーニングになりますので、是非まずは記事をお読みいただければと思います。

今春からIELTSの勉強方法を参考にさせていただいてます。リーディングがとにかく苦手で、5.5から向上することがなく、半ば諦めてました。大半の参考書はスキミングをと言われてますが、結局意味の掴めないスキミングは出来ず惨敗でした。そんな中、ちゃんと読むと言う記事を発見、私にはこの道しか残ってないと感じ実践。3ヶ月で7.5まで伸びました。少しずつ夢に近づく事が出来る様になりました。ありがとうございます。

はじめまして。
非常に有意義な記事ありがとうございます。
2点質問があります。

1点目は、何回読めば、3〜5分以内に読めるようになったかを教えていただきたいです。
現在、合計50回読んで5〜6分で読み終える速さです。そして直感ですが、100回以上読んでも4分以内は無理なのではないかと感じています。
意味を理解せず、お経を唱える感じで読めばこの限りではないですが、それでは意味がないと思いやっていません。

2点目は、音読時の視線の位置と、一度に見ている単語数を教えていただきたいです。
私は一度に1つの単語を見て、それを発音し、次の単語を見て、それを発音し、、、を繰り返しています。
しかしそれでは読む速度に限界があったり、theの発音を度々間違えます。
そのため、一度に見ている単語数と、それらを発音する時には既に次の単語に視線を移しているのか(発音している単語と見ている単語が違うのか)を教えていただけないでしょうか。

ケースバイケース過ぎて答えにくい質問だとは思いますが、なんとなく、そしてざっくりでも構いませんので、ご教示いただけるとありがたいです。

何卒よろしくお願い致します。

質問ありがとうございます。
5分以内に読めるようになるには絶対的に欠かせない2つの要素があります。
1つは単語と文法構造が完全に頭に入っていること。
精読を行い、多読をくりかえしていると自然と内容が頭に記憶されてくるので、そうなると例えば「A」という単語をみたときに瞬間的に「次にこういう節や句が来るぞ」ということが頭に浮かぶようになります。
そうなると必然的に目が動くスピードが速くなるため、読むスピードが飛躍的に向上し、かつ内容も捉えることができます。
また精読時にマーキングする目的もこの多読速読にあり、カラーペンで明示しておくことで、どことどこが繋がるというのが直感的に見えてくることになります。
マーキングされていない英文を5分以内できちんと速読するというのは、このIELTSスコア6−7の学習においてはほぼ不可能といっていいかと思います、
2つ目に、脳内朗読をしないということがあります。
目に入った単語を日本語の意味に直したりはもちろんのこと、頭の中で単語を「読んで」いる限り5分の時間は切ることができません。目で流していき、同時に単語ではなく文全体として意味を取る、という作業が不可欠になります。
多読のトレーニングの意義は時間が限られた試験中に早く読んでも意味が取れるようになること、であるので、一言一句翻訳していくことではありませんので気をつけてください。

音読についてですが大体5単語程度、短い節であればSVO(C)を一通り見れるといいかと思います。あまり顔をテキストに近づけすぎないというのもポイントです。
精読をしっかり行い、その精読の見直しなども何度も繰り返し単語の意味や文の構造をしっかりと把握することが大切です。
日本語を朗読するときにおそらく1単語づつ見て発音していないと思います。英文でも全く同じで読んでいる単語とその前後も合わせて視線があっているのが自然な形かと思いますがいかがでしょうか。

迅速なお返事ありがとうございます。

脳内朗読による速度低下は、半ば諦めています。
これは日本語を読んでいる時でも、絶対に脳内朗読してしまうためです。
脳内朗読については過去に調べたことがありますが、脳内朗読せずに文を理解できる人とできない人がいるらしく、自分はできない人でした(訓練次第ではこの限りではないそうですが)。
ただ、重要な意味を持つ箇所や理解しにくい箇所ははっきりと脳内朗読し、重要な意味を持たない箇所はさらっと脳内朗読することで、読む速度は上げられそうだったので、それを意識しようと思います。

現時点では英語の単語数を一瞬で5個も認識できませんが、日本語を読むのと同じレベルまでは到達できるはずなので、見える範囲を広げることを意識してみます。

ありがとうございました。

はじめまして。高校3年生の者です。
質問はスキミングは習得したほうがいいのかということです。
バンドスコアは5.0-5.5くらいなんですけど、ほかのサイトや参考書にはスキミングのやり方やスキミングを使わないとreadingは難しいと書いてあるんですけど僕が実際試したところほとんど内容が理解できず問題も正解することができません。
このままスキミングの練習をするべきでしょうか?

コメントありがとうございます。
スキミングは短時間で全体の要旨をさっと把握すること、と言うことになりますが、これをするにはある程度読み込みができていて語彙力や文法力があるのが結局のところ前提になります。
時間をかけて読んでもわからない文章は結局早く読もうと思っても読めませんし、スキミングなんていうのは尚更のことです。
ですので、スキミングの練習をする、というのは個人的にはあまり意味がないことのように思います。
特に現状のバンドが5−5.5ということ、スキミングの練習を続けても結局基礎力が不足しているので、上積みは期待できないと(申し訳ありません)言わざるを得ません。
あくまでも今まで数多くの人が実践し成果が出ている精読、それに続く多読というのを優先して行い、これが結果としてスキミングをするような力もついているというのが理想なのではないでしょうか。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

ABOUT US
アバター画像
Eurotraveller 公式
ノルウェー、スウェーデン、イギリスに留学・長期滞在。都合がつく限りヨーロッパ各地を渡り歩き、決して観光ガイドだけではわからない現地の情報を収集。そんな情報を元に、ヨーロッパの生の観光情報と留学に必要なIELTS対策を紹介中。