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IELTS対策のために語学留学するという選択肢に対する個人的見解

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ケンブリッジ出版から出されている公式過去問集、その最新版にあたるIELTS17はもう手に入れましたか?

毎年新版発売時には数ヶ月にわたって入手困難な状況が続き、前版でさえまだ品薄が続いているのでIELTS対策をこれから行う人にとっては早めの準備が不可欠。

最新の傾向を掴むためにも最新の過去問集を使っていくことはとても重要です。

今回は今までの記事とは少し性格が変わりますが、コラムのような形でIELTS留学について書いていこうと思います。

最近よく耳にするようになってきたのですが、どうしてもIELTSのスコアが伸びず数週間〜数ヶ月語学留学をしようかと思っているという人が少なからずいるようです。

もしかしたらこの記事を読んでいる方もそういうお考えをお持ちかもしれませんが、結論から言うとお勧めできません!

1. 費用の問題

まず考えるべきは費用的な問題です。海外に留学するということは、往復の航空券、語学学校の学費だけでなく宿泊費や食費、交際費など幅広く費用が必要になってきます。

格安をうたっているフィリピンやフィジーでさえそれは同様であり、代理店など経由した場合にはさらに費用がかさみます。

IELTSを受験している人は、海外留学や就労などお金のかかるイベントが待っていますので、試験対策のために大きな出費をするのは得策ではありません。

2. 質の問題

まず格安留学で浮かぶのがフィリピンです。ですが、フィリピンは英語圏ではありませんので、いざ語学学校を離れれば日常英語を聞くことはありません。

また日本を含むアジア圏の留学生ばかりですので、結局母国語を使用する機会が増えるのは避けられません。

イギリスやアメリカ、オーストラリア等の英語圏なども選択肢になりますが、その場合は前述の費用の問題が大きくなります。

また、海外に来ているということからどうしても観光や他の学生との交流に時間が割かれ、しっかりと勉強する時間を取るのも難しくなります。

授業の質ということを考えても、欧米式の授業はあまり日本人には向きません。色々な学生に意見を聞いたり、1つの回答のためにディスカッションをしたり、、、英語力向上という意味ではとても有効だとは思いますが、IELTSという試験対策に向きません。

それに海外まで行って文法の授業を受けたり単語暗記なんて、ばかばかしいと思いませんか?それにせっかく海外に行ってまで部屋にこもって勉強なんて、気持ちが乗らないのは当然です。

あくまで試験対策ということで言うのであれば一番効果があるのは詰め込み教育(インプット中心)、いうならば”受け身”の授業の方が習得は早いように思います。その点日本での学習は試験対策にはもってこいです。

3. IELTS対策の基本

IELTS対策

はっきり言って、IELTSはあくまで「英語試験」であって、コミュニケーション能力をそのまま反映するものではないと思っています(TOEIC等と比較すればマシかもしれませんが)。

そのため高得点をとるにはいかに「勉強するか」です。それは学校に行くことでも英語圏で生活することでもありません。

どれだけ長い時間机に向かい、英単語を覚え、長文読解をし、模擬エッセイを書くか、ということです。反論はあるかもしれませんが、受験勉強と同じです。そのために自宅や行きつけの喫茶店など落ち着ける場所にこもる方が、はるかに効率的で早いスコアアップが望めると私は確信しています。

英語圏に留学するメリットとしてスピーキングスコアの上昇は望めるかもしれませんが、やはり基礎がない状況で短期間留学した程度ではあまり効果が出ないのはいうまでもありません。

4. タイムリミット

勉強時間

IELTSを受験している人は皆さんある程度目標スコア達成までのタイムリミットがあると思います。そして、そのリミットのせいである程度追い込まれ、辛い日々を過ごすことになります。

語学留学をしながら楽しい日々を過ごしたなんていう場合ではないのです。

また留学のために準備をしたり日程を組んだりしている時間がもったいないですし、その時間を勉強に当てるだけでも結果は変わってくるでしょう。他の記事でも書いてますが、スコアと勉強時間は必ず比例し、スコアアップに必要な時間というものがあります。

勉強する量と時間が重要で、場所は問題ではありません。

5. 最後に

少し厳しい?意見を書きましたが、IELTSやTOEFLなどの英語試験のために海外留学するという選択肢は個人的には全くもってナンセンス。

あくまで試験なんだという割り切りを持って、自力でとにかく勉強してください。

学習の方向性がなかなか見つからなければ国内の予備校やオンラインコースを利用するのも手です。いずれにせよわざわざ海外まで行く必要はありません。

一方で、IELTSスコア達成後の基礎力がついた状態で、英語のコミュニケーション能力向上のために短期で海外留学というのはとても意味があると思いますので、まずは国内でしっかり勉強、その後視野を海外に向けてみてください。

私自身IELTSスコアOverall7.0獲得後、ネイティブに伝えたいことを結局伝えられないという経験をしアイルランドに数週間、英会話に重点をおいた学校に語学留学しましたが、短い時間ではあったものの大変有意義な日々を過ごせました。

ですので皆さんに言えることは、まずはしっかり知識習得中心の試験対策を行い、早いIELTS目標スコア獲得を国内で目指しましょう。その上で世界へ向けて飛び立ってみてください!

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ノルウェー、スウェーデン、イギリスに留学・長期滞在。都合がつく限りヨーロッパ各地を渡り歩き、決して観光ガイドだけではわからない現地の情報を収集。そんな情報を元に、ヨーロッパの生の観光情報と留学に必要なIELTS対策を紹介中。