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大反省!日本人がいつまでも英語学習劣等生であり続ける理由

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ヨーロッパで生活をするようになり、英語を日常的に使うようになった一方、色々な非英語圏の人とも出会うようになり、彼らと英語学習について話す機会も増えてきました。

また個人的にも英語短期留学も経験し、ほかの日本人英語学習者を見てきました。

そんな中、何で日本人は英語学習がいつまでたってもダメなのか、色々見えてきたことがあるので皆さんとシェアしたいと思います。

英語が世界共通語である中、いかにして習得すべきなのかヒントになれば幸いです。

1. 日本人の典型的な誤解

私が留学しているヨーロッパでは、英語学習者のマジョリティはイタリア人とスペイン人。

英語圏には彼らが大挙押し寄せ語学留学生として勉強しています。そんな彼らを見ていると我々日本人が典型的に持っている考えが、実は大きな誤解だった事に気づきました。

欧米人はみんな英語を話す

確かに日本人と比較すれば英語を話せる人の割合は高いです。少なくとも簡単な挨拶や自己紹介くらいは出来る人は多いです。

ですが、だからと言ってみんな英語を話すかといえば、全くそんなことはありません。

ヨーロッパでいえば南欧・東欧出身者は英語を話す人が少なく、旅行の際に英語が全く通じず、、、なんて思いをした方も多いとおもいます。

年配者はかなりの確率で英語を話しませんし、若い人でもイタリア人やスペイン人等英語を苦手としている人は多くいます。英語をみんな話せるというのは大きな誤解です。

英語と語源が似ているから習得が早い

よくある誤解が、英語と語源が近いから彼らはみんな英語をすぐ習得する、という考え。

確かにスペイン語やイタリア語と英語では共通点もありますし、同じ語彙を使ってたりすることもあるので我々よりかは馴染みはあるかもしれません。

ですが、だからと言って習得が早いかは全く別問題です。文法を例にしてみると、ドイツ人は会話はOKだけどライティングが全然だめ、イタリア・スペインチームは前置詞や仮定法等が全く理解できない。

結構出身国によって苦手エリアがハッキリと分かれているのが面白いですが、彼らが英語を近い存在として考えているとは全く思いません。

日本語が特殊だから英語習得が難しい

確かにアルファベットも違う我々からすると、自分の言語の特殊性を主張したくなる気持ちもわかります。

ですが、逆に似ている事が災いすることも結構あります。

例えばスペイン語チーム。彼らは現在完了形という文法ルールはありますが、その使い方が英語とはかなり違います。また未来形の作り方も全然違います。中途半端に似ているせいで頭の中が完全に混乱し、英語はクレイジーだと言っている人も結構います。

彼らは文法が近似点がある故に、自分の文法ルールを英語のルールにそのまま適応しようとする傾向があり、それが逆に英語習得を難しくしているのです。

結局各言語それぞれ特徴があり、母国語が何であれ英語学習が大変なのは変わりません。

日本人通し固まるのは悪いこと

英語留学者に多い考えですが、日本人で固まるのは良くない、という考え。これは正解でもあり間違いでもあります。

同じ国籍同士固まるのはイタリア人もスペイン人も同じです。いつも固まって日本語で話している事が良くないんであって、日本人の友人を海外で作ることも重要です。

特に現地で生活するとなれば情報交換も出来ますし、日本人にしか理解できない愚痴だってあるはず。ストレスフリーの生活をするためにも日本人のコミュニティはやはり重要です。

イタリア人の若者英語留学者は毎日のようにチームイタリアで飲みに出かけ、週末はグループで旅行に行き、とかなり結束が高い。一方で現地で出会った人と英語で話したり、バーで超社交的になったりと英語を使う機会も忘れてはいません。

こういうバランスが重要なんだと思います。

留学すれば英語力が上がる

残念ながら、そんな簡単なことではありません。特に基礎力のない英語初心者は語学学校に通うだけでは正直英語習得は無理です。

というのも、あまりにコミュニケーション能力が低い状況だと現地で語学学校にいたとしても、クラスのディスカッションに参加したり、友人をどんどん作ったりして英語を話す機会を増やしづらいためです。

だからと言って、基礎力をつけるために授業外でずっと単語帳や文法書をやっているようでは、せっかく海外で勉強するメリットがありません。やはり英語をアウトプットして使う機会を増やすのが海外留学の本質です。

一方、ある程度基礎力があり、あとは実践力だけという人にとっては短期の留学であっても有意義だと思います。今ある知識を実践応用できるようにするだけでなく、さらに幅広い表現の幅等を習得できるチャンスがたくさんあります。

間違えがある英語は伝わらない

完璧主義者の日本人のよくある誤解が、間違った英語は伝わらないということ。我々の英語教育は○か×で点をつけられるため、致し方ない誤解ではあります。

ただ結局重要なのは通じるかどうかであって、間違いの少ない英語を目指すのはその後の話です。

「Car I want a drive but driving license I don’t have」

何となく言いたい事わかりませんか?最初はこれでもいいんです。絶対通じてますから。

発音が悪いから伝わらない

確かに発音が悪いと伝わりづらいことは事実です。ですが、一方で世界で英語を話す人の半分以上はノンネイティブ、皆それぞれ母国語由来のアクセントを持っています。

「th」が発音できないのはノンネイティブの共通ですし、ドイツ人では「W・V」の音が、フランス人やイタリア人は「H」の音が理解できません。

英語を自在に操る上級者は別にして、イタリア人の英語はほぼほぼイタリア語ですし、スペイン人の英語はスペイン語です。中東の人の英語なんかアラビア語にしか聞こえません。

発音を気にするがあまり、話す機会を失っているのであればそれは本末転倒です。

2. 日本人学習者を見て思うこと

静か

私自身はどこへ行くにも個人的にイタリア人とウマが合うようで、彼らとよく一緒に行動することが多いのですが、そんな中から日本人の英語学習者の英語習得がなぜ遅いのか見えてきました。

日本人はとにかく無口

日本人英語学習者は本当に海外では静かです。

語学学校の休憩時間を見てもひたすら聞き役に回っていたり、スマホに逃亡先を求めていたり。特に英語初心者は存在を忘れるくらい静かです。

授業中に疑問点があっても質問しない。人前で英語を話す事をとことん敬遠している傾向があります。

社交性が足りない

英語の自信の無さからくるのか、社交性がない人が多いように思います。

夜飲みに行こうという話になっても、夜勉強するからとかお酒飲めないからとか何かと理由つけてこない人が多いいのが実際のところ。

パブやナイトクラブに行っても日本人を見かける事はほとんどありません。

日本人と固まりすぎる

これは前述の通り悪い事ではありません。

ただ日本人とばかり関わりすぎる傾向があります。日本人の友人と会う時も一人、二人日本語のわからない友人も一緒に会う、そういう姿勢が大切なのかもしれません。

劣等感を持っている

私は英語話せないから、、、と英語を授業の外で話す事を避けている人が多くいます。何のために海外留学?と聞きたくなりますが実際の所こういう人はたくさんいます。

ただ語学留学生をたくさん受け入れている国や地域では、結構理解しようと聞いてくれる人が多いので、どんなにひどい英語であっても実際に使う事が重要です。

間違え恐怖症

全てに繋がる事ですが、間違えを恐れ完璧な英語を話そうとするがあまり、話す機会を失うのが我々日本人です。

例文集等で正しいフレーズを丸暗記したりするのが日本人の典型ですが、実際の所そんな事をするよりもとにかく何かしら口に出して英語を話す機会を増やすべきです。

3. イタリア人英語学習者から見る上達のコツ

英語の勉強

私の勝手な偏見ですが、一般的なイタリア人の英語力ははっきり言って低いです(学校での英語教育の問題?)。ですが一方で、一旦英語学習を始めるとなかなかの速さで上達していきます。その理由を彼らのパーソナリティから探ってみました。

会話量

イタリア人はよく話します。相手が理解しているかどうか、話している英語が意味不明かどうかは関係ありません。とりあえずなんか独り言のように話してます(まじで聞いてると疲れるんでよく聞いたフリしてます)。

昨日の夜食べた食事の話題から始まり、オーブンの性能がクレイジーだのマルゲリータにはパイナップルは乗ってないだの、好きなピザレストランの話から何故かグランドマザーの話まで、よくそこまで話広げられるなってくらい話してます。

ただ、絶対的に英語を使っている時間が長いのです。

社交性

イタリア人やスペイン人などラテン系の人は毎日のようにSNSやメッセンジャーアプリで人を集め仲間探しをしています。私自身彼らと行動する事が多いですが、一番驚いたのはみんなでステーキハウスに行った時の話。

一緒に来たスペイン人がサラダしか食べないといいます。理由を聞いてみるとベジタリアンなんだと。食べれる物ないじゃん!という話なんですが、それでもグループに入って一緒に時間を過ごそうする姿勢に感銘を受けました。

無駄な自信

イタリア人やスペイン人を見ていると、彼らはとにかく話します。まったく意味がわからないぐっちゃぐちゃの英語であっても、とりあえずなんか話してます。

英語初心者のイタリア人なんかと会うと、こっちのリスニング力おかしいんじゃないか?って不安になるくらい自身満々かつ流暢にそれっぽく話してくれますが、その場にいたネイティブに聞いてみても全く意味わからん、なんてこともよくあります。

継続

イタリア人の友人に聞くと、英語を使えるかどうかでかなり仕事につける可能性が変わるらしく、彼らは本当に必死です。

ホリデーがあればとりあえず英語学校に通ったり、映画は英語で見るようにしたりと、とにかく英語に少しでも触れようという姿勢が強く見られます。

毎年夏休みは英語留学している、なんて言う人もいるくらいです。

隠さない努力

日本人は影で努力するタイプだとすると、イタリア人は堂々と努力するタイプのように思います。週末に図書館で何時間勉強して、そのあと英語の映画見たなんていう自慢話をよく聞きますが、やはり彼らも相当努力しています。

留学すれば英語が伸びる、みたいな楽観的な考えを持っている人ももちろんいますが、英語上達のための努力をしっかりとしています。

4. 最後に

いかがでしたか?

長期の語学留学をしていたわけではありませんが、一般論として日本人の英語学習者の特徴をまとめてみました。

結局の所、日本人ってプライドが高いんです。世界どこに行っても恥を晒さないということをすごい重視しているのはよくわかります。ただどうせ海外にまで出向いて英語を勉強しようとするのであれば、その時だけはイタリア人とか参考にしてみるのも手です。

海外に出て思うのは、どこに行っても中国人(旅行客)、韓国人(留学生)。日本人はメジャーどころを除いて滅多に見かけません。日本人が世界に挑戦するために、これから多くの日本人が海外へと出る事を期待しています。

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ノルウェー、スウェーデン、イギリスに留学・長期滞在。都合がつく限りヨーロッパ各地を渡り歩き、決して観光ガイドだけではわからない現地の情報を収集。そんな情報を元に、ヨーロッパの生の観光情報と留学に必要なIELTS対策を紹介中。