フィンランド西部、バルト海に面する街トゥルク。13世紀にローマ教皇が司教座を置いたことから街が発展したフィンランド最古の街で、日本の京都にも例えられる古都として知られています。
トゥルクには今も数多くの中世の建物や街並みが手付かずのまま残っていることからフィンランド有数の観光地にもなっており、日本からも多くの旅行者が足を運んでいます。
この記事ではトゥルクを観光する上で抑えておきたいポイントをまとめて紹介します。
1. トゥルクの見どころ・観光ポイント
トゥルクはフィンランドの古都と呼ばれ、中世の街並みが今も多く残ることで知られています。そんなトゥルクの楽しみ方は美しい街並みを見ながらの街歩き。
特にアウラ川沿いは天気がいい日には最高の散策路となります。その他トゥルク観光をする上で必見の観光スポットを紹介します。
1-1. アウラ川遊歩道
トゥルクの街並みを楽しむ最適な場所がアウラ川沿いに伸びる遊歩道。
トゥルク市庁舎をはじめ、歴史的文化財にも指定されている建物が多く残っており、また昔ながらの蒸気船などが停泊されているためどこを切り取っても写り映えのする景色を楽しむことができます。
アウラ川沿いにはアボォア ヴェトス & アルス ノヴァ博物館やシベリウス博物館、ヴァイノ・アールトネン美術館など様々な文化・芸術にまつわる博物館や美術館があるのでアート巡りをすることもできます。
名称:Aurajoki
住所・マップ:Kirjastosilta, 20700 Turku, フィンランド
1-2. トゥルク大聖堂
起源は13世紀にまで遡る伝統のあるトゥルク大聖堂。トゥルクを代表する建物になります。
現在の建物は1827年の大火の後に再建されたもので、ゴシックやロマネスク様式のテイストが散りばめられています。内部は白を基調とした石造りとなっており、祭壇周りの装飾やフレスコ画が見どころです。
名称:Turun Tuomiokirkko
住所・マップ:Tuomiokirkonkatu 1, 20500 Turku, フィンランド
公式HP:https://www.turuntuomiokirkko.fi/
1-3. マーケットスクエア
トゥルク市街地中心部、聖アレクサンドリア正教会の前にある中央広場で、青空市場が開催されるマーケットスクエア。
地元でとれた新鮮な野菜や果物を販売する露店や工芸雑貨店が軒を並べ、またフードの移動販売車なども多くでているため晴天時のブランチやランチスポットとしてもおすすめです。
名称:Turun kauppatori
住所・マップ:Kauppatori, 20100 Turku, フィンランド
公式HP:https://www.turku.fi/turun-uusi-kauppatori
1-4. トゥルクマーケットホール
1896年に開業し、フィンランドで2番目に古い市場であるマーケットホール。フィンランドを代表する建築家、Gustaf Nyströmによってデザインされたもので、市場内の内装は当時のものが現在にまで残されています。
青果や食肉店はもちろんのこと、カフェやタパスレストラン、工芸展など様々なお店が入っています。朝食やランチなど食事を目的に訪れるのにもおすすめです。
名称:Turun kauppahalli
住所・マップ:Eerikinkatu 16, 20100 Turku, フィンランド
公式HP:http://www.kauppahalli.fi/
1-5. ムーミンワールド
トゥルクから約15km、バスで30分ほど離れたナーンタリに位置するムーミンワールド。トゥルクに滞在する日本人の多くが足を運ぶ人気テーマパークになっています。
ムーミン谷の世界観が忠実に再現されており、五感を使って楽しめる遊具や仕掛けがたくさんある他、ムーミンショーやキャラクターグリーティングなど子供から大人まで楽しむことができます。
名称:Moomin World
住所・マップ: Kailo, 21100 Naantali, フィンランド
公式HP:https://www.muumimaailma.fi/
ムーミンワールドの詳細案内はこちら
2. トゥルクでのバスの使い方
トゥルクとその周辺エリアはトゥルク市交通局の運行する路線バスでカバーされており、市内の移動はもちろん郊外にあるトゥルク空港やムーミンワールドへも路線バスでアクセスすることが可能です。
詳しいバスの利用方法やお得な乗車券購入方法はこちらの記事で紹介しています。
トゥルク空港〜市街中心:1番系統
トゥルク市街〜ムーミンワールド:6・7番系統
3. トゥルクの治安と注意点
トゥルクはフィンランドの主要都市ではあるものの、犯罪率は非常に低く、ヨーロッパ内ではもちろんフィンランド国内でも治安が安定している街として知られています。特に重犯罪率は低く、観光客が巻き込まれるリスクは非常に低いと言えます。
日中はもちろん、夜間であっても女性一人で安心して歩ける街の上位に常にランクインしています。
一方、スリや置き引きなどの軽犯罪は日本と比べても非常に多く、身の回り品の管理には注意が必要。特に、マーケットスクエアなど人の往来が激しい場所に行く際はズボンの後ろポケットやリュックサック外ポケットに貴重品を入れないようにしましょう。
また、近年では薬物に起因するトラブルや犯罪が増えているため、挙動不審な人には近づかない、夜間話しかけてくる人に対応しないなど旅行者としての基本的な注意点を守るようにしてください。
4. トゥルクの物価とキャッシュレス
トゥルクはEU共通通貨であるユーロを導入している国で、物価水準は他北欧諸国と比較すると低く抑えられています。
観光客として気になる宿泊費や外食の値段は他西洋諸国(ドイツ・フランス等)と同水準、一方日本と比較すると3-4割ほど高いという印象です。
トゥルクに限らずフィンランドではキャッシュレス決済が進んでおり、ホテルやレストランはもちろん、お土産店や観光地の入場券はほとんどの場所でカード決済が可能。
また、路線バスもクレジットカードやApple Payなどコンタクトレス決済が可能となっています。
市場の露店や個人経営の雑貨店などごく一部現金のみ対応というお店があるので、いざという時のために数十ユーロ用意しておき、それ以外の決済は安全と節約のためにもクレジットカードを利用することをお勧めします。
ヨーロッパ旅行でおすすめのクレジットカードはこちらの記事で紹介しています。
5. おすすめホテル
トゥルクを観光で訪れる際におすすめなのがラディソンブル・マリーナパレスホテル。
トゥルク中心部アウラ川沿いに位置する4つ星ホテルで、静かな環境と客室からの眺め、豪華な朝食ブッフェが特徴です。
世界展開しているラディソンホテルグループのホテルで、北欧では高級ホテルとして認知されていることからサービスレベルが高く、一方客室単価は比較的リーズナブル。
衛生面など気になりがちな日本人でも安心して宿泊することができるはずです。
ホテル名:Radisson Blu Marina Palace Hotel, Turku
住所・マップ:Linnankatu 32, 20100 Turku, フィンランド
ホテルランク:4つ星
チェックイン:15:00
チェックアウト:12:00
6. まとめ
フィンランド最古の街で、今も中世の街並みが綺麗に残るトゥルク。安定した治安のおかげで街歩きが楽しい街となっています。
おすすめはアウラ川沿いを中心にアート巡りをしつつ、歴史と文化に触れながら街歩きを楽しむこと。もちろんムーミンワールドへまで足を伸ばすことも忘れてはいけません。
是非この記事を参考に、フィンランドを旅行される際はトゥルクも旅行計画に組み入れてみてください。
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