北フィンランドで最大の都市オウル Oulu、ヘルシンキから北に約600km離れています。
夏にはエアギターの世界大会が行われることで有名ですが、冬場にはオーロラ観測も可能だったり、サンタクロースで有名なロヴァミニエからもそう遠くないということで、多くの観光客も訪れている観光都市でもあります。
ヘルシンキからオウルへの公共交通機関は鉄道とバス、飛行機があり、フィンランド旅行で両都市を移動する場合にはその中のどれを使うかに悩むことになります。
今回は実際に鉄道とバス、飛行機を使ってヘルシンキ〜オウル間を移動した経験を踏まえ、メリット・デメリットをレビューします。
1. 鉄道
ヘルシンキ〜オウルの間はインターシティ、エクスプレスもしくはペンドリーノトレインと呼ばれる直通の都市間急行・特急が運行しており、停車駅の数によって所要時間は変動しますが早いもので5時間40分で両都市をつないでいます。
また、サンタクロースエクスプレスと呼ばれる寝台夜行列車も運行されています。
フィンランドの鉄道は安全面では特に不安はなく、海外旅行に不慣れな人も安心して利用することができます。
詳しい予約方法については別記事でまとめているので参考にしてください。
メリット
メリットは何と言ってもその利便性と所要時間。
飛行機と違いターミナル駅は市街地中心部にあり、また列車の発車時刻に合わせて駅に向かうだけで問題ありません。
インターシティを使った場合には最速4時間台で移動することができ、飛行機利用時に必要な空港への移動や1−2時間前のチェックインなどタイムロスを考慮すると、場合によっては飛行機より早く移動することが可能です。
車内にはコンセントやWi-Fi設備などが備え付けられており、乗車中にインターネットを使うことが可能。
また広々とした空間でシートピッチも広く、また荷物ラックなども用意されているためスーツケースなど大きな荷物があっても問題ありません。
寝台列車を利用する場合には所要時間はかかりますが、1泊分のホテル代を浮かすこともでき、また朝起きたら目的地に到着しているため1日を長く楽しむことができます。
デメリット
ヘルシンキからオウルを最速で結ぶインターシティ(特急)は全席予約制となっており、イースター休暇やクリスマス前、サマーホリデーシーズンなどは予約が取りづらくなっています。
一方予約が必要のないペンドリーノやエクスプレス(急行)もありますが、こちらは列車によっては8〜11時間程度かけて両都市を結ぶため、座席にこのような長い時間座っているのはなかなか大変です。
また、価格は残席数によって変動し、20ユーロ程度から乗車券が買える区間ではありますが、直近の予約では1人あたり50ユーロ以上するなどかなり割高運賃となってしまうのもマイナスポイント。
特にイースター休暇などの時期は100ユーロ以上することもあるので注意が必要です。
2. バス
ヘルシンキ〜オウルの間は長距離バスの利用も可能で、複数のバス会社が早朝から深夜まで運行しています。
オウル、ヘルシンキともバスターミナルは市街地中心部にあり利便性は抜群。価格も鉄道と比べると随分と安い設定ですが、その分所要時間が長くかかってきます。
実際にヘルシンキからオウルの間を長距離バスで移動した際の詳細レビューはこちらの記事で紹介しているので参考にしてください。
メリット
バス利用のメリットは何と言ってもその価格にあります。
早割でバスの予約をしたり、あるいはキャンペーンなどに便乗すると場合によっては3ユーロ(約500円)という値段で移動が可能になります。
通常でも10〜20ユーロほど、鉄道と比べると半額以下という運賃設定になっているため、コストを少しでも抑えたいという人にはおすすめです。
またほとんどのバス車内にはコンセントとフリーWi-Fiが備え付けられているため、道中もスマートフォンやラップトップを好きなだけ使うことができます。
デメリット
デメリットは何と言っても所要時間。早くても9時間、場合によっては11時間程かかることもある長い道中になります。
道路状況は比較的いいですが、ずっと高速道路を走るわけではなく小さな村や町を経由しながらの移動となるため、発車・停車の回数も多く快適度も鉄道と比べると劣ります。
3. 飛行機
ヘルシンキとオウル間は、フィンランドのフラッグキャリアであるフィンランド航空および北欧を中心にシェアを伸ばす格安航空会社ノルウェーエアシャトルによって直通便が運行されています。
メリット
飛行機はヘルシンキとオウルの間をわずか1時間で結ぶ最速の移動手段。シートベルト着用サインが消えている時間は殆どなく、離陸後すぐに着陸態勢へと入るくらい短い路線であることが特徴です。
また格安航空会社ノルウェーエアシャトルなどは平日3000円台から航空券の購入が可能(スカイスキャナー )で、場合によっては鉄道利用よりも安くなる可能性があります。
デメリット
飛行機利用のデメリットは追加でかかる費用と、飛行機ならではの手続きの煩雑さ、そしてタイムロスです。
ヘルシンキ空港と市街、オウル空港と市街いずれもバスで30分程度かかり、また飛行機に乗る前は空港に1時間前にはついておきたい事なども考慮すると、実際の所要時間はプラス2〜3時間程度は見ておく必要があります。
格安航空会社ノルウェーエアシャトルの平日航空券をある程度前もって予約した場合には前述の通り3000円台から購入できますが、週末やフラッグキャリアのフィンランド航空を利用する場合には最低でも1万5千円程。
また、スーツケースなど大きな荷物がある場合には荷物預入に追加料金がかかることも忘れてはいけません。
4. 3者の比較
予算と所要時間を考慮したコストパフォーマンスが選択のポイントになります。
最もおすすめなのが鉄道利用。
特にインターシティを使って片道5時間前後で移動できるスピードと利便性は、時間にあまり余裕のない短期旅行者にとっては大きなメリットで、実質の所要時間を考えると航空機利用とも大差は生じません。
また価格も20〜50ユーロ程度と航空機を使うよりも安く抑えることができる可能性が高く、コストパフォーマンスに優れている手段といえます。
一方、混雑する時期などインターシティの予約が取れなかった場合、運賃が高騰してしまって予算を超えている場合、あるいは少しでも節約したい方はバスが選択肢の1つになってきます。
バスが満席になるということは少なく、どんなに混雑している時期であっても前日予約が可能。イースター休暇などに旅行が重なってしまい、鉄道のチケットが取れないというような際の最終手段にもなります。
飛行機はとにかく費用のことは気にせず少しでも早く現地に到着したいという方や、早い段階から予定を決めることができやすい航空券を予約できる方におすすめ。
移動方法を決める前に以下のサイトで一通り3つの方法で所要時間と料金の見積もりを見て決定することをお勧めします。
鉄道: フィンランド国鉄HP
バス: バスレーダー.com(バス一括検索サイト)
飛行機: スカイスキャナー (航空券一括検索サイト)
ヘルシンキに数多くあるホテルの中で、フィンランド観光に最適なホテルがHotel Seurahuone Helsinki。
ヘルシンキ中央駅の目の前にありながらコストパフォーマンスが良く、トラムやバス、鉄道を使う際に大変便利な立地になっています。
また、空路で深夜到着になる場合や早朝に空港へ行かないといけない場合にも、駅前から空港行きバスが運行しているためとても便利。
もちろん客室やスタッフの対応も世界から訪れる観光客を満足させるだけの高い質が保たれており、快適なステイが保証されています!
実際に泊まってみて、実際に多くの日本人宿泊者の方からも高く評価されている理由がよくわかりました!
ホテル詳細・空室照会
エクスペディア: Hotel Seurahuone Helsinki
Hotels.com: Hotel Seurahuone Helsinki
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