フィンランドを代表する観光名所の一つであり、日本人にも大人気のムーミンワールド。そんなムーミンワールドを丸一日かけて楽しむためには、ムーミンワールドのあるナーンタリに滞在するのが不可欠になります。
この記事ではナーンタリを代表するリゾートホテルで日本人にも大人気の5つ星ホテル、ナーンタリ・スパホテル&リゾートを紹介します。
1. ホテル概要
ナーンタリを代表するリゾートホテルであり、251の客室を持つエリア最大のナーンタリ・スパ・ホテル&リゾート。
ムーミンワールドへ徒歩圏内であり、ナーンタリでは唯一の大型ホテルということで日本人旅行者にも大変人気が高いホテルです。
ホテルの最大の売りは4つの屋内プールと1つの屋外プールを含むスパ施設。またホテル内に4箇所、ナーンタリ中心部に3箇所のレストランを所有するなど中長期での滞在にも対応しており、特にサマーシーズンはファミリー層で賑わいます。
2. トゥルクからのアクセス方法
トゥルクからナーンタリへのアクセス方法は、路線バス、タクシー、観光クルーズの3通りがあります。
2−1. 路線バス
トゥルク中心部やトゥルクバスターミナルからホテル正面まで路線バスでのアクセスが可能。
所要時間は30分程となっています。乗車券はトゥルク市交通局のスマートフォンアプリであらかじめ購入するか、もしくは車内で乗車時に支払い可能(現金もしくはクレジットカードのコンタクトレス決済)です。
路線系統:6・7番
ホテル最寄り停留所:Naantalin kylpylä
所要時間:約30分
2-2. タクシー
スーツケースなど大きな荷物がある場合にはタクシー利用がおすすめ。
所要時間は20分ほど、平日日中で約40-50ユーロとなります。
2-3. 観光蒸気船クルーズ
サマーシーズン限定でトゥルクとナーンタリの間を蒸気船 Ukkopekka を使ったデイクルーズが催行されており、時間が合えばこちらを移動手段として利用することが可能です。
トゥルク中心部とナーンタリを結ぶクルーズはアウラヨキ川やアイリスト海を進み所要時間は2時間程、揺れもほとんどなく美しい景色を楽しみながら時間を過ごすことができます。
最新の運行スケジュールは公式HPから確認してください。
公式HP:https://www.ukkopekka.fi/en-gb/daytime-cruises
所要時間:約2時間
2. 客室レビュー
ナーンタリ・スパ・ホテル&リゾートには10種類の客室タイプが用意されており、通常のスタンダードダブルルーム(コンフォートルーム)から様々なタイプのスイートルーム、ムーミングッズをふんだんに使ったテーマルームなど嗜好と目的にあった選択ができます。
今回は最もスタンダードなコンフォートムールと改装されたばかりのシーサイドキング&スイートルームに宿泊したので客室を詳しく紹介します。
2-1. コンフォートルーム
コンフォートルームは一般的にはツインルームと呼ばれる客室、ナーンタリで最も安価でスタンダードな定員3名(ソファーベッド込み)の客室となっています。
広さ20㎡、シーサイド側の客室には大きな見開きの窓が、ホテル正面側の客室にはバルコニーがついています。
客室内にはミニバー兼冷蔵庫など基本的な設備は揃っていますが、やや高めの価格設定となっていたためナーンタリ中心部のスーパーマーケット等で購入しておくことをおすすめします。
スパホテルらしくバスローブも客室にあらかじめ用意されていました。
バスルームは基本的な構成でシャワーのみ。嬉しい人には嬉しいウォークインシャワーが設置されています。個別包装の使い捨てアメニティは特にありませんでした。
2-2. シーサイドキング&スイート
ホテル内で最も新しい客室タイプの一つであるシーサイドキング&スイート。
スイートという名前は付けられていますが、スイートと名前のつく客室の中では最も安価な価格設定となっています。
この客室の最大の売りの一つがシーサイドと名前がついている通りバルコニーから眺めるシーサイドの絶景。
バルコニーは他のシーサイドキング&スイート宿泊客と共用となっていますが、その分広くシーティングエリアやテーブルも複数置かれているのでプライベートなビーチサイドといった雰囲気。
バスローブを着て日光浴を楽しんだりサンセットをみながらワインを飲んだりとゆったりと時間を過ごすのに最適です。
全てのスイートルームにはティーバッグの他ネスカフェ・ドルチェ・グストのコーヒーマシンとカプセルが用意されており、こちらはもちろん無料。
ミニバーのセレクションはコンフォートルームと同じものが用意されていました。
シーサイドキング&スイートには大きなバスタブも完備。
ただしバスルームがシースルーとなっており、カーテンなど視界を遮るものがないのでどちらかというと気心知れたカップル向けと言えるかもしれません
3. 朝食・夕食ブッフェ
ナーンタリ・スパ・ホテル&リゾート内には3つのレストランが入っています。
ホテルメインダイニングであるブッフェレストラン Le Soleil、タイレストラン Thai Garden、イタリアンレストランRucola、いずれも人気が高く宿泊者であっても事前予約をしておくことをお勧めします。
この記事ではメインダイニング Le Soleilでの食事を朝食、夕食に分けて紹介します。
3-1. 朝食ブッフェ
ホテル宿泊料金に含まれている朝食ブッフェはメインダイニング Le Soleilでの提供。
スタンダードな品揃えとなっており、ホットミールはスクランブルエッグやゆで卵、ベーコン、ソーセージ、野菜のグリルなど。
コールドミールもハムや様々な種類のチーズ、サラダ、ヨーグルトやシリアル類など北欧の朝食では定番のメニューが並んでいます。
特に人気で何度も補充が入っていたのがフルーツセクション。
種類が豊富なのは言うまでもなく、シーズン物のフルーツが多く並んでおり、特に夏場ということでスイカは補充が追いつかないほどの人気ぶり。
5つ星ホテルということを考えると決して品揃えが豪華ということではないものの、スタンダードなものはしっかりと抑えた上で、フィンランド名物のカレリアンピーラッカなどワンポイントがありました。
またグルテンフリーやヴィーガン食にも対応したセクションも用意されていたため、特定の嗜好がある人にも配慮されたメニューとなっています。
3-2. 夕食ブッフェ
Le Soleilのディナーブッフェ。ファミリー層の宿泊客が多いこともあり、自分のペースで食事を進められるブッフェスタイルのディナーがホテルレストランでは一番の人気、ハイシーズンは要予約とのことでした。
ブッフェ内容は朝食のものとは完全に異なるものとなっており、コールドミールを中心とする前菜コーナーはニシンのサーディーンやサーモン、鯖の燻製、茹でエビなど北欧の人が好きなシーフード料理が中心。
その他ローストビーフや生ハムなど前菜だけでも20種類を超えるセレクションとなっていました。
主にメインコースを提供しているホットミールコーナーではビーフやラムの煮込み料理、サーモンのクリームソテー、野菜のグリルなどなど。
イタリアンレストランやタイレストランが併設されていることもあってか、ラビオリやスパイスの効いたアジアンテイストな料理も提供されていました。
その他サラダやフルーツ、デザートなども充実。ディナーブッフェはコストパフォーマンスが高いように感じました。
4. その他ホテル設備・アクティビティ
ファミリー層が多く利用するホテルということもあり、家族で楽しめるホテル設備やアクティヴィティが充実しています。
4-1. スパ・プール
ホテルの1番の売りとも言えるスパエリア。インドアには大きなメインプールと水中アクティビティ専用のプール、2つのジャグジーとローマ式バス、サウナが設置。
アウトドアには温水プールがあり、こちらもインドアエリアからアクセスすることができるようになっています。
メインプールは水温が低めになっていたこともあり、屋外プールやジャグジーが人気でした。
4-2. パターゴルフ・公園
夏季限定でホテル前に設置されるパターゴルフ場は小さな子供のいるファミリーに人気。スパで楽しんだ後やムーミンワールドから戻ってきた後など少しの空き時間を使う際におすすめです。
またホテル前には児童向けの小さな公園もあり、小さなアスレチックや滑り台などの遊具が設置されています。
4-3. キッズクラブ
小さな子供を屋内で短時間遊ばせるのに便利なキッズクラブ。児童用の遊具や塗り絵セットなどが多数用意されていました。
4-4. シャトル・トロッコ
ホテルとナーンタリ中心部を結ぶトロッコ・シャトルも子供に人気のアトラクション。午前中はムーミンワールドへとつながる橋のすぐ目の前で停車します。
運賃は乗車時に運転手へと支払い、コンタクトレス決済に対応したクレジットカードが利用できます。
4-5. ロビーカフェ・バー
フロント前のエリアは一面カフェ・バーエリアとなっており、チェックイン・アウト前後はもちろんのこと、昼間の時間をゆっくりと使うのに人気。
アルコール類はもちろんのこと、フロント横にはベーカリもあり、ケーキをはじめとするスイーツ類を楽しむこともできます。
5. ムーミンルームをお勧めしない理由
日本人に非常に人気が高く、このホテルの特徴の一つにもなっているのがムーミンルームという、名前の通りムーミンをテーマにした客室。
ムーミンファンにはたまらない客室としばし言われていますが、熱狂的なムーミンファンでない限りはあまりお勧めできません。
その理由はコストパフォーマンス。ムーミンルームは基本的には下から2番目のデラックスルーム(32 ㎡)が使用されており、ダブルベッドとソファーもしくはソファーベッド1つのシンプルな構成。
ムーミン公式グッズであるベッドリネンが使われ、ムーミン柄のタオル、コップなどが備え付けられている部屋となります。
しかしながら、ムーミンワールドが開園している季節の価格帯は、上位クラスであるシーサイドスイートやデラックスレジデンスシーサイドよりも高く設定されます。
もちろんグッズなど持ち帰れるというわけでもないので、ムーミンの世界はムーミンワールドで十分堪能し、同価格帯のワンランク上の客室を選んでゆったりとステイするのがおすすめです。
6. 周辺観光施設・名所
ナーンタリはフィンランドで人気のリゾートエリア。
ムーミンワールドはもちろんのこと、ナーンタリ海峡を望むハーバーエリアでゆったりと時間を過ごしたり、旧市街で買い物を楽しんだりする旅行の楽しみ方がおすすめです。
6-1. ムーミンワールド
ナーンタリといえばムーミンワールド。ホテルから徒歩約20分、前述のトロッコでもアクセスすることができる人気テーマパークです。
園内ではムーミンの世界観に浸りながら登場する人気キャラクターと実際に触れ合ったり、見て触って体感して楽しむ遊具で楽しむことができます。
施設名:Moomin World
住所・マップ:Kailo, 21100 Naantali, フィンランド
公式HP:https://www.muumimaailma.fi
6-2. ナーンタリ教会
ナーンタリのアイキャッチ的な存在であり、地域を代表する歴史的文化財がナーンタリ教会。15世紀にカトリック教会の修道院として建てられました。
バロック様式の鐘塔と白い石造りの教会内部が特徴です。
施設名:Naantali Church
住所・マップ:Nunnakatu 2, 21100 Naantali, フィンランド
公式HP:https://www.visitnaantali.com/fi/naantalin-luostarikirkko
6-3. ナーンタリハーバー・旧市街
ナーンタリハーバーすぐ近く、ムーミンワールドから徒歩10分ほどの場所に位置するナーンタリ旧市街エリア。
昔ながらの木造家屋が建ち並び、カフェやレストラン、クラフトショップ、土産物ショップが集まっています。
施設名:Naantali Old Town
住所・マップ:Mannerheiminkatu, 21100 Naantali, フィンランド
7. まとめ
地域を代表し、ムーミンワールドを訪れる際にとても便利なナーンタリ・スパ・ホテル&リゾート。
非常に広大な敷地をもつ5つ星ホテルで、スパをはじめとするアクティビティが充実しているため、ムーミンワールドに行くためだけというよりは、リゾート気分を味わうためにもゆったり時間をとってのステイがおすすめです。
特に子供連れのファミリー旅行には最適、最高の夏の思い出作りを手助けしてくれるはずです。
ホテル名:Naantali Spa Hotel & Resort
住所・マップ:Matkailijantie 2, 21100 Naantali, フィンランド
ホテルランク:5つ星
チェックイン:15:00
チェックアウト:12:00
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