ボスニア・ヘルツェゴヴィナの南部、ヘルツェゴビナに位置するクラヴィカの滝 Kravica waterfall。
有名観光地であるモスタルの南40kmの位置にあり、トレビザット川 Trebižat の流域にあるカスケード状の滝が美しいことで知られています。
現在は自然保護区に指定されている場所ではありますが、珍しく湖水浴場として遊泳することが認められている場所で、夏になるとクロアチア人を中心に世界中からその綺麗な水を求めてリゾート客が集まります。
今回はそんなクラヴィカの滝で実際に泳いできたので、この美しい絶景や魅力、簡単な注意点なども含めて紹介していきます。
*「クラヴィツェ Kravice」と英語・日本語ともによく知られていますが、こちらは非常に頻繁に見られる誤りで、正式名称はクラヴィカの滝です。この記事内では、統一してクラヴィカの滝と呼んでいきます。
1. クラヴィカの滝概要
クラヴィカの滝はトレビザット川 Trebižatの流域にあるカスケード状の滝が連なった場所。
ボスニア・ヘルツェゴヴィナの自然保護区に指定されていますが、歴史的にこの滝のあるエリアはリゾート地として有名で、夏場にはモスタルやドブロブニクなどを訪れた観光客を中心に、多くの近隣諸国からリゾートを求めて人が集まります。
現在は、このクラヴィカの滝は有料の湖水浴場として整備されており、入場券を購入することでこの滝の近くや滝壺部分の湖にアクセスすることが可能。
また泳げるエリアの周辺にはカフェやレストラン、簡易更衣室もあり、海水浴場と変わらない設備が整えられています。
主なアクセス手段はレンタカーや自家用車ですが、モスタルからは様々な会社がここクラヴィカを含むヘルツェゴビナ周遊日帰りツアーを催行しているため、日本からの観光客の人も簡単にアクセスすることができます。
実際に訪れてみたい方は、モスタルの現地ツアー会社やホテル・ゲストハウスのレセプションに問い合わせてみてください。
名称: Kravica waterfall
営業: 通年 7:00〜(季節により閉園時間変動)
住所(マップ表示): Studenci bb, Studenci Ljubuški 88320 ボスニア・ヘルツェゴビナ
公式HP: http://www.kravica.ba/
2. クラヴィカの滝に来たら泳ごう!
クラヴィカの滝は前述の通り湖水浴場。
もちろん中にはその美しい滝だけを見学しにくる観光客も中にはいますが、せっかくここまできたのであれば是非水に入ってみましょう。
私たちが訪れた際には日本人観光客は見かけませんでしたが、長袖に日傘をさして手袋までつけた韓国人女性の観光客などがちらほら。
天気がいいサマーシーズンにおいては特にですが、正直言って周囲からどう見ても明らかに不審者になって浮いていたので、日焼けが気になる!という方もせっかくここまできたのであれば水着に着替えてひと泳ぎしてみてください。
どうしても泳ぎたくない!という人も短パンやTシャツなどある程度軽装にしておくと目立たずに済むので、あくまでの夏に訪れる際には海水浴場に行くのと同じような気持ちでいるといいかと思います。
綺麗な滝から注ぎ込んだ水ということで、湖はとても綺麗。
特に滝の近くは地面が砂利質なため水が透き通っていて泳いでいる魚もくっきりと見えるほどです。
湖で泳ぐもよし、滝に打たれるもよし、天然のウォータースライダーを楽しむもよし、あるいは高いところから滝壺に飛び込むもよし。
泳ぐのが苦手、という方も砂浜に寝転がっているだけでも気持ちがいいですし、体が火照ったら冷たい水の中に軽く足をつけるだけでもとてもリフレッシュすることができます。
3. クラヴィカの滝の注意点
3-1. 更衣室は大混雑
クラヴィカの滝は有料の湖水浴場として整備されており、湖の横に簡易的な更衣室が用意されています。
ですが、数が少なくハイシーズンではかなりの行列(特に女性)となるため、クラヴィカの滝に行く際には最初から水着を服の下に来て行くことをオススメします。
せっかくの滞在時間を着替えるためだけに使うのはもったいないことこの上ありません。
3-2. 絶対忘れられない持ち物
クラヴィカの滝に訪れる際には水着はもちろん、バスタオルやレジャーシートのようなものを持って行くことをオススメします。
多くの人が砂浜の上にシートを広げて休憩をとったり荷物を置いたりしているのが写真を見ても分かるかと思います。
また、日陰がいいという方は湖にすぐ併設して「海の家」のようなレストランバーが設置されておりそちらも空席があれば利用可能です。
他に、水の中ということで完全防水のカメラ(GoPro等)があると、水の中でも写真を楽しめると思います。
3-3. 所持品の管理に注意
クラヴィカの滝で泳ぐ際に気になるのが所持品の管理。
今回案内してくれたガイドによると、過去10年で1件たりと盗難事件は起きていないということでしたが、万が一ということがあるので貴重品は最低限にし、パスポートや現金などはなるべく持っていかないようにしましょう。
オプショナルツアーで参加する場合には、ガイドが参加者全員分の荷物を併設の「海の家」で集めて管理してくれるのでその点は安心です。
3-4. 安全には注意を払おう
湖の滝周辺にはロープが張っており、それよりも滝側に入って事故が起きた場合にはこの運営側の責任を問わないということになっています。
実際には多くの人がこのロープの内側で滝水を楽しんでいますが、水流の力で転倒して怪我をするリスクや、崖崩れなどが起こる可能性も否定はできないため、あくまで自己責任で判断してください。
また、脛くらいの水深で遠浅になっている場所も多い一方、滝壺の近くや湖中心部分は足がつかないほど深くなっている場所もあります。
自分の泳ぐ能力を過信することなく安全に楽しめる範囲で遊泳してください。
3-5. 恥ずかしさを捨てよう
最後に日本人に多いのが水着が恥ずかしいから泳ぐのはちょっと、、、という人。
ヨーロッパでは誰も人の体格なんか気にしていませんし、誰も見てもいません。前日食べ過ぎた、夏の準備が、なんてことは一切関係なし。
それどころかクラヴィカの滝ではヌードになって日焼けを楽しんでいる若い人から中高年のおばさんまで普通に歩いていたりする雰囲気。
この美しい場所にきたらその時間を最大限に楽しんでいきましょう!
4. 最後に
いかがでしたか?
今回はヘルツェゴビナのリゾート地、クラヴィカの滝を紹介しました。
雰囲気としてはクロアチアの世界遺産プリトヴィツェ国立公園と同じような感じですが、決定的な違いは遊泳が可能かどうか。
ここクラヴィカの滝は自然保護区でありながら遊泳が許されている数少ないリゾート地です。
モスタルから多くの現地ツアーも出ており比較的簡単にアクセスができるので、ヘルツェゴビナを旅行する際は是非クラヴィカの滝で思いっきり綺麗な水と冷たい水を楽しんでください!
モスタルに泊まるなら是非オススメしたいのがGuest House Goa。
ファミリー経営の小さなゲストハウスですが、モスタルで最も部屋からの眺めがいいことでコアなトラベラーから知られている穴場だったりします。
もちろん部屋は綺麗で、ホストのホスピタリティも最高レベル。そして何より、ここで食べられるボスニアんブレックファストは、ホストによる手作りとは思えない非常にクオリティの高い料理だと評判です。
モスタルに行くなら何度でも泊まりたいと思える筆者お気に入りゲストハウス。非常に人気で予約が取りづらい場所ではありますが、是非モスタル宿泊の際におすすめです。
価格・詳細はこちら: Guest House Goa
海外旅行をする人が必ず持つべきクレジットカードの決定版は?
国際ブランド、付帯保険、旅行中の特典、カードを選ぶポイントは様々。
海外40ヵ国以上を訪れた旅のプロがヨーロッパ向けクレカの選び方とおすすめを伝授している人気記事をチェック!