首都サラエボから北西に約150kmにあるヤイツェ Jajce。
ユーゴスラビア誕生の地としても知られ、山の上にそびえるヤイツェ要塞、中腹の街並み、そして街のシンボルでもあるプリヴァの滝が一度に見ることができる美しい街として近年観光名所として注目されるようになってきました。
ですが一方で、交通の便があまり良くないこともあって個人で行くのは少し躊躇してしまう場所なのも事実。
今回は、事前予約が可能で、首都サラエボから比較的簡単にアクセスできる方法を紹介します。
1. ヤイツェへのアクセス方法
ヤイツェへのアクセス方法はただ1つ、国内長距離バスを利用する方法です。鉄道の整備はされていないため、個人で訪れる場合にはバスを利用することになります。
ボスニア・ヘルツェゴビナ国内にはいくつかバス会社がありますが、今の所サラエボ〜ヤイツェ間を運行しておりオンラインでも乗車券を購入できるものは1つしかありません。
その会社がCentrotrans。ボスニア・ヘルツェゴビナの国内線バス(特にサラエボより北部のボスニア地域)を主に長距離バスを運行している会社で、英語のサイトも用意されています。
2. 予約方法
まずはCentotransの公式HPを開き、イギリス国旗マークをクリックして言語を英語に切り替えましょう。
その後、「Bus Ticket」をクリックします。
次の画面では発着場所と片道、往復の選択、そして乗車日を選択します。
往復チケットの場合、帰りの日を予約時点では指定しない「Open date」チケットと、帰りの日時も選択する「Specified date」チケットが選べます。
次の画面では、バスの一覧が表示されますので、その中から自分の予定にあうバスを選択します。
バスの料金は固定制ですので、時間による変動はありません。
利用バスを選択すると次の画面では個人情報(氏名や住所、パスポート番号等)を入力するフォームが表示され、その後クレジットカードでの支払い画面へと推移します。
支払い完了すると、個人情報入力時に記入したメールアドレス先にチケットが送られてきます。
こちらを印刷して当日乗車前にバスターミナルへと持ち込んでください。
3. サラエボバスターミナルにて引き換え
先ほど印刷したチケットのままではバスに乗車することができません。
バス乗車1時間前までにバスターミナルに行き、実際の乗車券を発券する必要があります。
サラエボのバスターミナルの場合、内部に大きなチケットカウンターがあるため、そちらで印刷したバウチャーチケットを渡してください。
その際、行きのチケット、往復予約の場合は帰りのチケットが渡され、それをもってプラットフォームへと向かいます。
チケットには小さく「Peron」と書かれている場所があり、これがバスの発車プラットフォーム番号になります。
小さなバスターミナルではこの項目に何も書いてないこともありますが、サラエボのような大きなターミナルステーションではこの番号のバス停前で待機してください。
尚、往復を購入した場合の注意点ですが、バス乗車24時間前までに「リコンファーム」を電話でするように、とメールには書かれていますが、現地で電話をするのが難しかったり、それどころか電話先の係員が英語を話さないということも多々あります。
現地で確認したところ、乗車1時間前までに乗車するバスターミナルの窓口に行き、自分の座席を確保すれば構わないとのこと。
ですので、片道で買っても往復で買っても、1時間前に乗車するバスターミナルのチケット窓口に出向き、印刷したバウチャーもしくは帰りのチケットを見せ、バス座席を確保するようにしてください。
4. 使用バス
使用されるバス、大型観光バスから小さなミニバスのようなものまで様々。
バス前方に行き先やルートが表示されていますが、実際乗車前にバス運転士に乗車券を見せ、行き先を再確認するようにしてください。
大きな荷物を預ける際には、2マルク(1ユーロ程)の追加料金がかかることがあり、これはバス運転士に直接支払います。
大きな荷物がある場合には小銭を用意しておくことを忘れないでください。
5. ヤイツェバスターミナル
ヤイツェのバスターミナルは比較的小さいものの、簡単なカフェ、売店、そしてチケット窓口は完備されています。
チケット窓口は早朝から深夜まで、バスが運行する時間に合わせて営業しているため、前述の通り往復チケットを購入している場合には予定の1時間前までにリコンファームと座席の確保をしに行ってください。
6. 最後に
いかがでしたか?
今回はサラエボとヤイツェを結ぶ国内長距離バスの利用方法を紹介しました。ヤイツェの街は非常に美しく、その独特な地形は一度見たら一生忘れられないほど。
是非サラエボ滞在中に1泊のスケジュールでヤイツェを訪れてみてはいかがでしょうか。
ヤイツェの観光情報についてはこれらの記事で詳しく紹介しているのであわせて参考にしてください。
公共交通機関はバスのみで本数も限られているということから、ヤイツェ観光を個人で検討している場合には1泊するのがおすすめ。
ヤイツェ自体は小さな街でホテルも数えるほどしかありませんが、その中で一押しなのがHotel Stari Grad。
客室は綺麗で広々、英語が話せるスタッフもいるため初めての滞在でも安心です。
ヤイツェ旧市街の中心部にありヤイツェ要塞やプリヴァの滝まで目と鼻の先。バスターミナルも近く観光に最適です。
また、無料の朝食ではブッフェメニューとは別にボスニアの朝食で定番のオムレツを作ってくれ、天気がいい日にはホテルに併設したレストランのテラス席で気持ちよく朝の時間を過ごすことができます。
概要・宿泊者レビュー: Hotel Stari Grad
海外旅行をする人が必ず持つべきクレジットカードの決定版は?
国際ブランド、付帯保険、旅行中の特典、カードを選ぶポイントは様々。
海外40ヵ国以上を訪れた旅のプロがヨーロッパ向けクレカの選び方とおすすめを伝授している人気記事をチェック!