ヘルツェゴビナにあり、一大有名観光地モスタルの南東約10kmにあるブラガイ Blagaj。
小さな村ではありますが、オスマン帝国時代の1500年代前半に造られた修道院が今もイスラム教の聖地と考えられている大変神聖な村で、またヨーロッパでも有名なブナ川の源流があることでも知られています。
今回はそんなブラガイの村にモスタルから日帰りで行ってきたので、村の様子や絶景を紹介します。
1. ブラガイへの行き方
モスタルからブラガイへと行く方法は2つ。自分で路線バスを利用して向かう方法と、ツアーに参加する方法があります。
1-1. 路線バス
路線バスを利用する場合には、モスタル中央駅向かいにある路線バスの乗り場から乗車します。利用可能なバス番号は以下の3つ。
- 10
- 11
- 12
所要時間は30分ほどで運賃は大体200円ほど。直接運転手へと支払います。バスの本数は比較的多く、1日に平日は10本程度(1〜2時間毎)、週末も6〜7本ほどあるので比較的時間の融通はききます。
バスの時刻表はシーズンごとに変わりますので、実際の発着時刻はバス停で直接確認することをお勧めします。
観光客も多い路線なため、バス停の案内も英語で出ているため困ることはないはずです。
1-2. ツアー利用
非常に路線バスが安いのですが、せっかくなのでツアー利用をお勧めします。
というのも、モスタル周辺のヘルツェゴビナには見所が非常に多くあり、その多くがバスなどを使ってアクセスするのが大変。特に周遊となるとかなりの時間が必要になってしまうためです。
ツアーに参加すれば多少費用はかかりますが、1日で見所を多く回ることができ、また紛争の話を含めリッチな歴史の話などを聞く機会ができるため、とても充実した1日になるはずです。
ブラガイへのツアーはモスタルの観光案内所で申し込み可能なので、現地到着後に良さそうなものを探してみてください。
2. ブラガイ村のブナ川のほとりで
ブラガイの村はずれにある小さなカフェでまずは朝食。
ブナ川のほとりにありとても気持ちがいい朝の時間を過ごしました。
もちろんいただいたのは伝統的なボスニア・ヘルツェゴビナの朝食。
チーズ(Travnički sir)、生ハム(Pršut)、そして揚げパンのような食感のローカルドーナツ(Uštipci)、そして忘れてはいけないボスニアコーヒーです。
このブナ川はモスタルなどに流れているネレトヴァ川の上流に当たります。ちなみにネレトヴァ川は世界で最も冷たい川として知られており、ゆえにいうまでもなくこのブナ川の水も非常に冷たい。
真夏でさえも手を10秒つけているだけで指先が麻痺してくるような、そんな水温の清流です。
3. ブラガイ修道院とブナ川源流
ブラガイ村について少し歩いて行くと、ブラガイ観光の最注目ポイントであるブラガイ修道院 Blagaj Tkijaが崖下に見えてきます。
すぐ麓まで来ると見えて来るこの白い建物がブラガイ修道院 Blagaj Tkija。
もともとオスマン帝国時代にダルウィーシュと呼ばれるイスラム教の托鉢僧のために造られた修道院で、その歴史は600年近くになります。
経年的な劣化や荒廃に見舞われることもありましたが、現在は当時のままの状態に修復されており、ボスニア・ヘルツェゴビナの文化遺産に登録されています。
この右側の洞窟内にブナ川の源流があり、そこへはボートで入ることも可能。
ヨーロッパで最大級の水源として知られ、またこのブナ川が流れ込む主流のネレトヴァ川は世界で最も冷たい川としても知られています。
まさに自然美と建築美が融合した絶景。水も大変綺麗で、どこまでも透き通って見えるほど。
これを見るといかに険しい場所に修道院が造られているかがわかります。
同じような建物としては、スロベニア にあるプレジャマ洞窟城がありますが、あちらは要塞、こちらは修道院と用途も全く異なり、またブナ川があるため雰囲気も大きく異なります。
ブナ川周辺にはカフェやレストランが多くあり、非常に厳しい夏の日差しを避けるように朝から多くの人が休んでいました。
現在このエリアは国指定の文化遺産になっているため遊泳はできませんが、カヌーやボードはレンタルが可能。
遠方からの観光客にとってはブラガイの修道院を目当てに来る人が多いと思いますが、地元の人にとってもちょっとした水辺のリゾートになっているようなそんな雰囲気を感じました。
にしても冷たい水、万が一ひっくり返ったらなんてことを考えるとそれだけでも鳥肌が立ちます。
4. 最後に
いかがでしたか?
今回はモスタル近郊にあるヘルツェゴビナの名所、ブラガイ村と修道院、そしてブナ川について紹介しました。
バスを使ってモスタルからの半日観光も可能なので、短期滞在の予定でも是非足を伸ばしてみてください。
また、モスタル発のツアーではここブラガイを含め様々なヘルツェゴビナの名所をまわるので、1日しっかりと時間を使える方にはツアー参加もおすすめです。
この絶景、ご自身の目で見たら忘れられないボスニア・ヘルツェゴビナの思い出になりますよ!
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まずはとにかく高いホストのホスピタリティ。家族で経営している3部屋の小さなゲストハウスではありますが、非常にきめ細かく、こちらのちょっと無理な要望にも100%答えてくれるほど。
また朝食は5ユーロで別料金になりますが、ホストの手作りでこんな豪華な家庭料理があるのかと思うような伝統的なヘルツェゴビナの朝食を用意してくれます。
そして何より、このゲストハウスの特徴はその立地のおかげでモスタルで最も眺めがいい部屋があることでも有名。ここで紹介した写真はいずれも部屋のテラスから撮影したものです。
モスタルのオールドブリッジなどを見回すことができ、昼も夜も最高の眺めを独占して楽しむことができます。
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