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オスマン帝国を感じる穴場!ヘルツェゴビナのコニーツへの行き方・観光名所まとめ

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ボスニア・ヘルツェゴビナ南部、ヘルツェゴビナ地方にあるコニーツ Konjic。

オスマン帝国時代にネレトヴァ川に架けられた石造りの橋 Stara Ćuprija bridge (別名: Old Bridge/Stari Most)が有名な古都です。

あまり知られていない穴場ではありますが、首都サラエボや人気観光地モスタルからの日帰りや1泊での観光に最適なので、今回はアクセス方法と観光名所を紹介します。

1. サラエボ・モスタル〜コニーツへの行き方

サラエボの南西約60kmにあり、ヘルツェゴビナ地方に位置するコニーツ Konjic。

サラエボとモスタル間のちょうど間にあり、両都市を訪れる人にとっても途中経由で足を運べる場所ということで比較的行きやすくなっています。

交通手段はバスと鉄道があるため、両方の方法を簡単に紹介します。

尚、詳しい予約方法などについてはこちらの記事も参考にしてください。

コニーツ概要

自治体: ボスニア・ヘルツェゴビナ連邦ヘルツェゴビナ=ネレトヴァ県
人口: 約30,000人
地図: Google map表示

1-1. バス

サラエボとモスタルのちょうど中間地点にあるということで、両都市からいずれも約1時間半弱程度の所要時間。

時期によって若干変動がありますが1日に3−5本程度の運行で、料金は5〜10ユーロ程度となっています。

バスの乗車券は当日バスターミナルで購入することができますが、GetByBusのホームページから事前購入も可能。

普段は予約無しでも満席にはならない路線ではあるものの、夏のホリデーシーズンなどはサラエボ〜モスタル間を利用する乗客で非常に混雑することがあるので、その期間に利用する際には事前予約をおすすめします。

コニーツのバスターミナルは観光のメインとなるエリアから徒歩5分程度の距離にあります。

1-2. 鉄道

サラエボやモスタルからは鉄道を使ってもアクセスが可能。ちょうど2都市の中間地点にあり、両都市を結ぶ列車は全てコニーツに停車します。

またそれ以外にも、サラエボ発の場合にはコニーツ行きの各駅停車もあります。

ボスニア・ヘルツェゴビナの鉄道インフラはまだ未熟であり、1日の運行本数は3−4本。そのため時間を合わせるのが難しいという欠点がありますが、朝1本と夜1本の運行はあるため鉄道を使って日帰りも可能です。

もともとユーゴスラビア時代に作られた鉄道路線で、車窓は本当に美しいのでおすすめ。特にモスタル〜コニーツ間の列車からの車窓はスイスの山岳鉄道にも勝る絶景です。

サラエボからの場合、鉄道運賃はバスよりも安い3−5ユーロ程度になっています。

実際のタイムテーブルや乗車券購入方法についてはこちらの記事で詳細に紹介しています。

2. コニーツ観光名所5選

2-1. フランシスコ会聖ヨハネ教会

コニーツのカトリック教会

コニーツは現在イスラム教徒であるボシュニャク人とカトリック教徒であるクロアチア人が多く居住する街。

そんなコニーツ中心部にある唯一のカトリック教会です。

ユーゴスラビア紛争中の1992年にセルビア系武装組織やボシュニャク人による攻撃を受け大きなダメージを受けたものの現在は修復され、地域のカトリック信者の集いの場となっています。

概要

名称(英語): Church of Saint John the Baptist
名称(ボスニア語): Crkva svetog Ivana Krstitelja
住所(地図表示): Maršala Tita, Konjic, ボスニア・ヘルツェゴビナ

2-2. ユーヌス・カウシェヴァモスク

コニーツ中心部にあり12.5mの大理石でつくられたミナレットが特徴、その起源は16世紀にまで遡る歴史のあるモスクです。

20世紀に入り、オーストリア・ハンガリー帝国に接収され別用途に改修、またその後ユーゴスラビア紛争時に大きなダメージを受けるなど度々破壊と修復が繰り返されてきました。

2006年にボスニア・ヘルツェゴビナの国が指定する文化財に指定されています。

モスクの裏庭にはユーゴスラビア紛争で犠牲になったボシュニャク人住人や兵士のための霊園があり、またモスク横には記念館が併設されています。

概要

名称(英語): Junuz-čauševa mosque 
名称(ボスニア語): Junuz-čauševa džamija 
住所(地図表示): Stara čaršija, Konjic 88400 ボスニア・ヘルツェゴビナ

2-3. レポヴァチカモスク

オスマン帝国時代の1565-1579年にかけて設立された非常に歴史のあるモスク。オールドブリッジを見下ろす丘の上に建っており、19mの大理石からなるミナレットが特徴的です。

オーストリア・ハンガリー帝国統治下の際には倉庫として使用されていたものの、1924年に修復され再度モスクとして信仰の場に戻されました。

その後も第2時世界大戦中やユーゴスラビア紛争中に度々攻撃を受けましたが、現在は修復されボスニア。ヘルツェゴビナの貴重な文化財として指定されています。

概要

名称(英語): Repovačka  mosque
名称(ボスニア語): Repovačka džamija
住所(地図表示): Maršala Tita, Konjic, ボスニア・ヘルツェゴビナ

2-4. コニーツ中央モスク

コニーツ中央モスク

コニーツ最大のモスクであり、コニーツ住民の50%以上を占めるボシュニャク人のコミュニティの中心である中央モスク。

なんと完成したのは2016年と非常に新しく、コニーツの中では過去400年で唯一新しくオープンしたモスクとなっています。

モスクの前から中心部までの通りでは朝の時間帯に衣料品などを中心としたオープンマーケットが行われており、非常に安価ながら様々なものが売られています(偽ブランド品も多いので注意)。

概要

名称(英語): Konjic Central Mosque
名称(ボスニア語): Gradska Džamija Konjic
住所(地図表示): Trg državnosti, Konjic 88400 ボスニア・ヘルツェゴビナ

2-5. オールドブリッジ

コニーツのシンボルであり、ボスニア・ヘルツェゴビナにある代表的なオスマン建築物。ネレトヴァ川にかかる6つアーチからなる美しい石橋です。

オスマン帝国時代の1682年〜1683年にかけてAli-aga Hasečićによって造られました。

1945年にナチスドイツ軍の侵攻時に破壊されるものの、2003年〜2009年にトルコなどの支援により再建。現在は国の文化遺産になっています。

ネトレヴァ川の水質が非常に綺麗で、天気がいい日にはエメラルドグリーンに輝くためこの橋の上で撮るセルフィーは観光客に大人気。朝、昼、夜と時間帯に応じて様々な表情を見せてくれる絶景スポットです。

概要

名称(英語): Old stone bridge
名称(ボスニア語): Stara Ćuprija
住所(地図表示): Stara Ćuprija, Konjic 88400 ボスニア・ヘルツェゴビナ

3. 最後に

いかがでしたか?

今回はヘルツェゴビナにある穴場名所コニーツの観光情報を紹介しました。

まだまだ観光地としてはあまり知られてはいませんが、オールドブリッジをはじめとしたとても美しい街並みが特徴。サラエボとモスタルの中間に位置するということもあり、途中下車をして観光に立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

天気がいい日には水が透明なネレトヴァ川に反射したオールドブリッジの姿に感動すること間違いありません!

コニーツに一泊しよう!

コニーツは小さな街で日帰りでも十分楽しめる街ですが、交通の利便性を考えると1泊するのがお得。

コニーツは大きな街ではないとはいえ小中規模のゲストハウスやホテルが何件かありいずれも1泊2〜3000円程度で泊まれるお得な施設になっています。

特にモスタル等と比べると物価も宿泊費も半分以下になるので、コニーツに宿泊し朝一の列車でモスタルに移動すれば節約にもつながり一石二鳥です!

コニーツのホテル・ゲストハウスはこちら

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ノルウェー、スウェーデン、イギリスに留学・長期滞在。都合がつく限りヨーロッパ各地を渡り歩き、決して観光ガイドだけではわからない現地の情報を収集。そんな情報を元に、ヨーロッパの生の観光情報と留学に必要なIELTS対策を紹介中。