スコットランドの首都エディンバラ。イギリス名門大学の1つ、エディンバラ大学があるほか、英語の語学留学にも人気で、観光客のみならず多くの日本人が滞在しています。
海外滞在中の日本人の方が困るのが現地の「ラーメン事情」。偽ラーメンを偽日本食屋(WAGAMAMA、Yo! Sushi等)で摑まされて、悲しんでいる日本人は多いはず。
そこで今回は、TBS番組のヤラセ被害にあったにもかかわらず今もエディンバラの中で現地スタッフだけで頑張っているラーメン屋「Maki& Ramen」を紹介します。
1. Maki & Ramen概要
エディンバラ大学のすぐ近くにひっそりとオープンしているラーメン屋、Maki&Ramen。はじめに言っておきますが、オーナーは日本人ではありません。
ただ、エディンバラに数ヶ月滞在していたことがある私としては、エディンバラの中でラーメンを提供している店の中では一番美味しいと感じました(禁ラーメン3ヶ月後の感想)。
他にも日系のお店も無いことはないんですが、残念ながら品質も悪く到底進められるものではありませんでした。
というわけで、エディンバラおすすめラーメン屋、Maki&Ramenレビューを紹介します。
2. ヤラセTBS番組被害
なんとこのMaki&Ramen、TBSの「ぶっこみジャパニーズ」という番組のターゲットにされ、ヤラセ被害にあってます。
この番組、海外のラーメン屋がいかにひどいラーメンを出しているのかを取り締まって説教するという番組だったのですが、Maki&Ramenも相当ひどいラーメン屋という設定になって登場しています。
スコティッシュブレックファーストという、スコットランドでのちょっと豪華な?朝食メニューがあるのですが、それをラーメンに乗せたとんでもないラーメンを振舞っている店という設定です。
そして同店で試食として提供されたのが人気No.1メニューだという「とんこつブレックファストラーメン」。
具材にハッシュポテト、酸っぱい豆、麺に絡まるなぞの白い液体(※後にヨーグルトと判明)、豚の血で作ったソーセージなどスコットランド定番の朝食メニューをレイアウトしたラーメンで、ナレーションは「謎のトッピングを6種類も並べやがった」。
もし事実なら、相当やばいラーメンなんですが、実際にこの店はそんなラーメン出していませんし、店主がヤラセだったことを暴露してたりします。
お店の方に実際に聞くと、無断でキッチン内に押し入ったり、調理スペースに土のついたカバンを置かれたり色々ひどい扱いをうけたんだとか。
メニューにはないヘンテコラーメンを無理やり作らされたりということはもちろん、スコットランドの食文化までをもバカにするような内容なのは本当に腹立たしい限り。
それでも売り上げにはあまり影響をせず、また興味本位で来てくれる日本人も増えたから結果的にはまぁよかったんだけどね、と諦めモードでした。
これは日本人を代表して謝らないといけない事案だなぁと。海外在住者としては日本のメディアが海外でこれ以上醜態を晒すのは本当に勘弁してほしい。
これからMaki&Ramenに行く方、とりあえずご安心を。
3. 内装
店内1階は、カウンター席が15席ほどと1テーブル、地下に3テーブルという非常に小さいお店です。
また、壁にはなんちゃって日本食料理屋にありがちな、わけわからない日本語らしき言葉の書かれた壁紙と、客が絵やコメントを書いたポストイットが大量に貼られています。
トイレには韓国語や中国語のマガジンの切り抜きが大量に貼られていたので、日系オーナーでないのはここから明らかではあります。初めて来店する際にはかなり不安になる店内なことは間違いありません。。。
4. メニュー
ラーメンメニューです。通常の豚骨ラーメンを覗き、ちょっと危険な匂いがするのは否めません。
ロブスターがのったラーメンや、期間限定ムール貝ラーメンなるスペシャルメニューもありました。ちなみに、他にも巻き寿司(SUSHI)や、焼き鳥、枝豆、豆腐などの一品メニューもあります。
私はあんまり冒険好きではないので、いくつか無難なラーメン(ラーメン風ラーメン)を実食してみました。
5. ラーメン実食レビュー
とんこつラーメン
繰り返しますが、これはとんこつラーメンです。正確にはTONKOTSU RAMENです。よくわからない葉っぱに、海苔乗っかっちゃってますが、一応スープはトンコツでした。
実際に豚骨スープを焚いているのか、レトルトスープがあるのかはわかりませんが、スープの品質的にはなかなか許容範囲です。
チャーシューは、どちらかというと日本でいう焼豚という感じ。まぁチャーシューは中国語で書けば「焼豚」なので、間違ってはないんでしょうが。ヤヤコシイ。
麺は太麺で、コシのない縮れオーバーボイル(焼きそば)麺。コシがあって旨い!といえる麺ではないですが、インスタントラーメンだと思えば許容範囲。
こんなんがうまいんかい!
という声が日本から聞こえてきそうですが、旨いラーメン屋を見つけられない海外生活(パリ、ロンドン、デュッセドルフ除く)をしていると非常に満足度が高いのが本音。
牛たたきラーメン
スープはちょっとピリ辛の中華系濃厚スープ。牛肉のたたきって感じよりは、お歳暮でもらった牛肉ハムって感じですが、なかなかスープは美味しいです(海外に長くいるせいでそう感じるだけかも)。
ご飯にもなかなか合います。
麺は相変わらず焼きそば麺ですし、肉も硬いですが、ラーメンに飢えた胃袋にはかなり歓迎される味です。
マスターシェフ一押し焦がし醤油ラーメン
こちら、なぜか「日本で超人気のシェフ一押しラーメン」という謳い文句がついていましたが、正直言って日本ではこんなラーメン見たことありません。
スープは濃厚醤油系、ものすっっっっごくニンニクが効いているのでデート前は注意。
なぜか鉄鍋で出てきて、ぐつぐつ煮立っているので地獄ラーメン的な位置付け?
かなりしつこい味付けでニンニクがきついので日本で流行るとはあまり思えませんが、不味いというほどのものでもありません。
味噌ラーメン
友人が注文したので、写真はありません。
友人いわく
「ミソスープに麺がはいってるだけ」
とのことですので、間違っても注文しないように。
6. 総評
はっきり言って、日本のラーメン屋はもちろん、ロンドンやパリのラーメン屋と比較してもレベルはなかなか低いですが、エディンバラではNo.1ラーメン屋だと思います。
(そのくらい他の店が酷い。日系のラーメン屋も店閉めて欲しいくらい酷い)
日本の本物ラーメンを知らなさそうなのでかなり地雷ラーメンもありますが(味噌ラーメンとか)、全般的にはスープは不味いとは感じませんでした。
特に豚骨スープはラーメンに飢えてる身としては美味しいと思いましたし、日本でも500円までなら払ってもいいかなという感じ(実際には9ポンド、1500円程度)。
一応褒めているつもりなんですが、褒められていますでしょうか・・・。
- マスター日本人?
NO - 日本忠実度 ☆☆
アレンジしながらもまぁまぁ頑張ってる - 量 ☆☆☆
そこそこお腹いっぱいになる - 豚骨スープの味 ☆☆☆☆
家系寄りの豚骨 - 麺の質 ☆
ラーメンというより焼きそば麺 - チャーシュー ☆☆
焼き豚・ハムレベル - コスパ ☆☆☆
エディンバラの中では良心的
ちなみに、1点注意ですが、グループでいくと地下のテーブルに通されそうになりますが、おすすめしません。理由はテーブルのすぐ横がトイレのため、芳香剤の香りが充満しています。
トイレで飯を食べたい人以外は、1階の席を指定しましょう。
7. 最後に
というわけで、今回はエディンバラのベストラーメン屋Maki&Ramenを紹介しました。
オススメしてるのか、貶してるのか自分でもわからなくなってきましたが、無性にラーメン食べたくなったらとりあえず行ってみるといいと思います。
なんとかそういう胃袋にとっては満足はできるはずです。事実、繰り返し足を運びました。。。
ロンドンではラーメンブームが勃発しており、本物の日本のラーメンも多数出店しているので、そういう流れがスコットランドにも近いうちに来るような気はします。
エディンバラ滞在中の皆さん、残念ではありますがそれまではこの店で耐えしのいで楽しいラーメン生活を過ごしてくださいね!
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