スコットランドのハイランド地方は、イギリスの中でも手付かずの大自然が残り絶景ポイントを多く抱える地域です。
首都エディンバラをベースに、1日〜1週間まで色々なツアーが出ており、時間がある方もない方も、それぞれにあった楽しみ方でスコットランドのハイランド地方を回ることができます。
今回は、エディンバラ発の1日ハイランドツアーに参加し、ネッシーの棲家ともされるネス湖クルーズを行ってきたのでツアーの様子とともにスコットランドのハイランド地方を紹介します。
1. エディンバラ発日帰りツアー
今回は、Highland Experience Toursという会社が催行する、エディンバラ発ハイランド・ネス湖1日観光バスツアーに参加しました。
朝は8時出発のツアー、ドライバーによるとヨーロッパで最も長い1日観光とのこと。事実、早朝8時から夜8時の解散まで、行程は約600kmに及びます。
参加時期が冬季だったこともあり、バス出発時点でもまだ外は真っ暗です。
2. 映画撮影で有名なグレンコー
途中、スターリングという街や休憩スポットを経由しながら、メインストップの1つであるグレンコーへと到着。
このエリアはスコットランドのハイランドエリアの中でも険しい大自然が残るエリアとして知られており007やスターウォーズ、ハリーポッターのアズカバンの囚人など多くの映画の撮影スポットとしても有名です。
360度、人工的な建築物が一切無い圧巻の景色を望むことができます。
これだけ人類が栄えた地球にも、この人の存在を感じさせない自然がしっかり残っていることに感銘を受けるとともに、スケールの違う景色に息を飲みます。
ツアーでは難しいですが、レンタカーなどを使って個人で訪れた際にはハイキングをすることもできるようです。
3. ミステリーの潜むネス湖
エディンバラ発の1日ハイランドツアーのハイライトとなるのがこのネス湖の観光。謎に包まれた怪物、ネッシーが潜んでいると信じられています。
ネス湖は長さ約36 km、幅約2kmのイギリス国内最大の淡水湖で、最深部での水深が230mと深いことも未確認生物ネッシーの存在が語り継がれる所以にもなっています。
過去には何度もネッシーの目撃証言が出ていますが、未だに科学的には証明されることもなく、謎に包まれたまま。
そんなミステリアスなネッシーの姿を求め、ネッシーハンターや観光客がこの湖に惹きつけられています。
4. アーカート城
ネス湖の岸辺にはアーカート城という13世紀に建造された歴史ある城の廃墟が残っています。
スコットランド独立戦争の舞台にもなった歴史的にも重要な城で、現在はネス湖周囲のメジャー観光スポットの一箇所となっています。
この城の背後からのネス湖の景色が一番美しいとも言われており、撮影スポットとしても有名です。
5. ネッシー探しのクルージング
せっかくネス湖にきたからには外せないのがクルーズ船によるネス湖遊覧。ツアーでネス湖へ訪れる場合にはオプショナルとなりますが、ここまできたからには参加しない理由はありません。
もちろん目的はネッシーを見つけるため。
前述のCLANSMAN HOTELとアーカート城を結ぶ定期船で、美しいネス湖をクルーズしながら大自然を堪能することができます。
参加したのが12月だったこともあり、日が非常に短く昼の2時の時点でサンセットクルーズのような雰囲気でしたが、それはそれでいい景色です。
このネス湖というのは、淡水でありながら、水の色がかなり濃い茶色をしています。
決して水が汚いとかそういうことではなく、水自体は大変クリア。スコットランド全土を覆うピートと呼ばれる泥炭により、この層を通った水が独特な色を示すんだとか。
この茶色の水もまたネッシーハンターの手を拒む要因。ネッシーを探そうと身を乗り出して探しますが、なかなか水の色が濃いため水中が見えないのです。
実はこの色、スコティッシュウイスキーとも大事な関係があります。
スコッチウイスキーの中でもスモーキーなフレイバーのあるウイスキー、あのスモーキーな感じもウイスキー製造過程でこのピートを使って燻している所以だそうです。
ちなみに、スコッチウイスキーが持つ独特なスモーキーな感じを「ピーティー peaty」と表現するので、スコティッシュウイスキーの香りを表現する際に使ってみてください。
ネス湖をクルージングする人が誰しも興味があるのがネッシーの存在。デッキから外を探すだけでは満足しない人もたくさんいます。
そんなちょっと本気モードのネッシーハンターに向けてなのか、客室にはソナーが備え付けられており水の中の状況を探すことも可能。
大きい魚群が映ったら、もしかしたらもしかするかもしれませんね。
6. ネッシーを見つける方法
ネス湖クルーズの中でネッシーと遭遇する可能性を高める唯一の方法。それは実はすごく簡単です。
飲みましょう。
船内のバーメニューにはなぜクルーズ中に飲むべきなのか、そしてネッシーと遭遇した際の身構えがしっかりと書かれています。
・「モンスターに餌をあげないで!」
小さなパンくずでも何が起こるかわからないのでやめてください。
・「アルコールは、あなたが”目撃”する確率を著しくあげます」
飲みすぎると、あなたは”見え始めてしまう”かもしれません。
というわけで、ネッシーを見つけるために今回はネッシーモンスターマッシュ、というビールに挑戦しました。ビールの色がかなり濃いのですが、これもやはりネス湖の色が茶色いのと同様ピートによるものなんだとか。
結局のところ、飲んだ量が少なかったのか残念ながら今回のクルージング中にネッシーを発見することはできませんでした。
やはりネッシーを見ようと思ったら、スコッチウイスキーを2、3杯は最低でも飲まないとだめなのかもしれません。
クルーズ船のバーではハイランド地方のビールやウイスキー、カクテルなどのアルコール類はもちろん、ホットドリンクやソフトドリンクも楽しむことができます。
7. ネッシー土産
クルーズ中にネッシーを見つけられなかったちょっと運が悪い方もご安心。
ネス湖周辺には、ネッシーに関連したお土産がたくさん売られており、家に連れて帰ることができます。
今回のクルーズの発着場であったCLANSMAN HOTELの売店には、ネッシーのぬいぐるみが大量。そのほかキーホルダーやTシャツなど定番な品が多く置かれていました。
ネッシーを残念ながら見つけられなかった時は、代わりにお土産で我慢?
8. 最後に
1日でエディンバラからハイランドへというのはなかなか大変で、移動に大部分の時間を割くことになっしまいますが、刻々と変わる大自然の中のドライブもなかなか悪くありません。
またネス湖に行く間にも、途中絶景ポイントに立ち寄って見学があったりと、ハイランドの魅力を簡単に味わうにはいいツアーだと思いました。
こちらの旅行会社では日本から申し込みが可能な現地ツアーを探すことができるので、どういうツアーがあるのか目星をつけておくのもいいですね。
もちろん、時間がある方はハイランド地方での宿泊も含めた行程の長いツアーの参加もおすすめです!
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