スコットランド観光の中心となるエディンバラにはユニークな3つの国立美術館(古典美術、肖像画・彫刻、近代美術)があります。
歴史のある街だからこそ芸術も魅力的なエディンバラ、観光される際にはこの3つの美術館巡りをしてみるのもおすすめです。
今回はエディンバラにあるスコットランド3大国立美術館をご紹介します。
国立美術館一般情報
エディンバラ市内にはジャンルの違う国立スコットランド美術館が3箇所あります。
- 国立スコットランド美術館 Scottish National Gallery
- 国立スコットランド肖像画美術館 Scottish National Portrait Gallery
- 国立スコットランド近代美術館 Scottish National Gallery of Modern Art
オープニングアワーは全日10時〜5時。いずれの美術館も入場無料(一部有料展示あり)となっており、館内には、カフェやレストラン、売店も併設されています。
そのため、美術に興味がある方はもちろんのこと、エディンバラ街歩きの途中に休憩がてら少し立ち寄るといった訪れ方も可能。
以下より具体的に3つの美術館をそれぞれ紹介していきます。
1. Scottish National Gallery
美術館概要

エディンバラの中心部プリンセスストリート沿いにあり、その存在感から誰でも目には止めているであろうスコットランド国立美術館 Scottish National Gallery。
スコットランドで芸術の中心となる美術館です。
1859年開館の歴史のある美術館で、ルネサンス初期から19世紀末にいたる豊富な名作を多数展示しています。
バン・ゴッホ、モネ、ゴーギャン、ラファエルなどヨーロッパを代表する画家の作品が、時代や描かれた国ごとに別れた部屋に展示されており、国の規模を考えるとその豊富なコレクションに驚くこと間違いありません。
非常に有名な傑作にもかかわらず、作品の目の前でじっくり見学することができるのも、海外の美術館のいいところです。
アクセス
エディンバラ新市街のメインストリート、プリンセスストリートの中心部にあります。
スコットモニュメントにも近く、エディンバラを歩けばかならず目にする建物になっています。
住所・マップ: The Mound, Edinburgh EH2 2EL, UK
入場料: 無料
営業時間
全日: 10a.m – 5p.m(木曜除く)
木曜: 10a.m – 7p.m
2. Scottish National Portrait Gallery
美術館概要

スコットランド国立肖像画美術館 Scottish National Portrait Gallery は1890年に肖像画をメインに扱うというコンセプトで始まった珍しい美術館です。
内部に入るとまず目に入る装飾が美しいメインホール。
美術館内にはスコットランドの歴史に関わる人物や王室の肖像画もちろん、日常的な生活を描いた肖像等、スコットランドの歴史に関わる人物の作品を中心に様々なコレクションがあります。
また、肖像画だけではなく像、彫刻、石膏模型、デスマスク等、人面を扱った多くの作品が展示されています。
特に、デスマスクの展示は一見の価値あり。スコットランドの歴史的な人物や学者だけでなく、スコットランドの悪党(死刑囚)のデスマスクなど奇妙なコレクションが展示されており、死後の型取りをベースに作られていることから不気味なほど精巧に作られています。
期間展示はその時々によって様々なテーマがあり、私が見学をした際には写真・カメラの発達に関する展示がなされていました。
アクセス
エディンバラ中心部にある最大の駅Waverley駅やプリンセスストリートから南に徒歩5分程の距離にあります。
エディンバラニュータウンからであればどこからでも徒歩圏内となっています。
住所・マップ: 1 Queen St, Edinburgh EH2 1JD, UK
入場料: 無料
営業時間
全日: 10a.m – 5p.m
3. Scottish National Gallery of Modern Art
美術館概要

スコットランド国立近代美術館 Scottish National Gallery of Modern Art はエディンバラの中心部よりやや離れたディーンヴィレッジ Dean Villageの近くにあります。
道路を隔てて2つの美術館から構成されており、モダン1、モダン2とそれぞれ名前が付けられています。
世界中の近代美術館同様、通常のアートギャラリーと比べると現代芸術家による期間展示が占める割合が多く、その時々によって作品内容は大きく変わります。
私が訪れた際には日本人アーティストともう1名ドイツ人アーティストの期間展示もありました。
お二方とも非常に抽象的な作品を製作されており、芸術心があまりない私としては、やや解釈が難しい作家でした。
スコットランド人の中で戦後最も多彩な近代アーティストと呼ばれるSir Eduardo Paolozziのアトリエや、Duane Hansonの最も有名な作品である「Tourist」等思わず見入ってしまう作品が数多く展示されています。
常設展示は、いずれも戦後の作品を中心としたコレクションが展示されており、ピカソ、ダリ、ミロ、ダグラ・ゴードン等世界的に有名なアーティストの傑作も含まれています。
アクセス
スコットランド国立近代美術館はディーンヴィレッジの近くに位置しており、他の2つの美術館と比べて離れた位置にあります。
そのためエディンバラ中心部プリンセスストリートからだと徒歩でアクセスする場合は約30分程度かかります。
エディンバラ・ウェバリー駅前よりバスやトラムを使い、プリンセスストリート西端にあたるウェストエンド West endで下車、そこからだと徒歩で15分弱でアクセスが可能です。
またScottish National Galleryの前から1時間おき(11時半〜4時半)に美術館循環シャトルバスが出ているのでそちらを利用してもいいかもしれません。詳しくはこちらを参照ください。
住所: 75 Belford Rd, Edinburgh EH4 3DR, UK
入場料: 無料
営業時間
全日: 10a.m – 5p.m
最後に
スコットランドの首都エディンバラには異なる3つの国立美術館があり、豊富なコレクションにもかかわらず全ての美術館は入場料無料。
1つ1つの美術館は1〜2時間程度で見て回れるちょうどよい規模なため、美術好きな人はもちろんのこと、ちょっとした街歩き中の休憩にも最適。
是非エディンバラに観光の際には気軽に立ち寄ってみてくださいね!
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