世界でも有数の規模を誇り、「ヨーロッパの庭」とも言われるオランダ、キューケンホフ公園。
1年の中でわずか2ヶ月間ほどしか開館時期がないにも関わらず、ヨーロッパで最も知名度のある公園として知られています。
その理由はオランダを代表するチューリップ。春の時期になると園内一面が数百種にものぼるチューリップをはじめ700万という膨大な数の花々が咲き誇ります。
今回はそんなキューケンホフ公園へのお得な行き方と2019年の開園時期の園内の様子を紹介します。
1. キューケンホフ公園の場所
キューケンホフ公園はアムステルダム中央駅から約30km北西、花の栽培が盛んなリッセ Lisseというエリアに位置しています。
オランダの主要産業は花産業。リッセにくると大規模な花農場が数多くあり、キューケンホフ公園の敷地外も春の時期になると一面の花景色が広がるエリアです。
そんなリッセにあるキューケンホフ公園、その敷地面積は79ヘクタール。東京ドームの約25倍の大きさという広大な敷地の中に700万もの球根が植えられ、春の短い営業時期の間にそれらが咲き誇ります。
2. キューケンホフ公園へのアクセス
2-1. 公共交通機関利用
キューケンホフ公園はアムステルダムから30kmほど離れており、ツアーを除いてアクセスするには公共交通機関の利用が必須になってきます。
アムステルダム中央駅発
アムステルダム中央駅から公共交通機関を使ってアクセスする場合は、まずメトロ53番線に乗車し、Europaplein駅まで向かいます。
そこからキューケンホフ行き852番バスに乗り換えるのが最短アクセス方法となります。
バスによる所要時間は約40分です。
アムステルダム・スキポール空港発
空港から直接キューケンホフに向かう場合はもちろん、市街地からオランダ鉄道を使って空港経由でキューケンホフへと向かうことも可能です。
アムステルダム・スキポール国際空港からはキューケンホフ行きの858番直通バスが出ています。
空港からの所要時間は約30分です。
2-2. コンビチケット利用
キューケンホフ公園入園チケットを事前に購入する場合には、往復の交通機関とセットになったコンビチケットも利用可能です。
- スキポール空港〜キューケンホフ入園 25ユーロ
- アムステルダム〜キューケンホフ入園 30ユーロ
*価格は2019年のもの。購入は公式HPから。
この場合、自力でアクセスしそこから入園料を別に払う場合よりもお得になるだけでなく、当日入場チケットを購入する列に並ぶ必要がないなど、スムーズな入園・散策が可能になります。
チケットは日時指定などはなくシーズン中いつでも有効なため、ツアー参加をしない場合にはこちらをあらかじめ入手しておくことをおすすめします。
チケットはスマホウォレットに保存できるQRコードもしくは印刷可能なPDFを選択することができ、これを表示することでバスへの乗車、園内への入園をすることができます。
尚、行きは空港発、帰りはアムステルダムまでのような組み合わせができない点は注意してください。
スキポール国際空港からキューケンホフ公園までのアクセス方法についての詳細はこちらで紹介しています。
2-3. ツアー参加
バスを使ってキューケンホフへとアクセスする自信がない方、あるいは日本語を含むガイド付きツアーなどを希望する場合にはツアー参加も可能です。
春のキューケンホフは世界中の団体旅行客を乗せた大型バスが数十〜百台以上毎日訪れる団体旅行のメッカ。
そのため非常に多くのツアーが催行されており、時間帯やガイドの種類など様々な要素を加味して選択することができます。
日本語で申し込みなツアーも数多くあるので、ツアー参加を検討されている方は以下を参考にしてみてください。
3. 園内散策のポイント
世界一美しい春の景色とまで言われるキューケンホフ公園。
季節限定開園ということもありチューリップが満開になる時期は大変な混雑となることでも有名です。
そこで少しでも咲き誇る綺麗な花々を気持ちよく楽しむために、いくつか抑えておきたいポイントを紹介します。
3-1. おすすめの時期
キューケンホフ公園は毎年3月末から5月初旬まで開園しています。
園内は非常に広く、様々な種類の花々が植えられているため基本的にはどの時期に訪れてもある程度花を楽しむことはできます。
ですが、オランダの代名詞でもあるチューリップの満開を楽しみに行く場合には時期がとても重要。3月中〜4月初頭はまだ開花前で、逆に5月に入ると散ってしまった花も多くあります。
おすすめは4月第2週目〜4月末。天気にも左右されますが平均的にこの時期は満開もしくはそれに近いチューリップを楽しむことができます。
3-2. おすすめの時間帯
1年のうち2ヶ月しか開園せず、さらに満開のチューリップの時期となれば混雑しないはずがないキューケンホフ公園。
世界中からの観光客はもちろん、地元オランダの人にとっても春の訪れを楽しめるレクリエーションスポットになっています。
特に週末は近隣諸国から日帰りで訪れる人も多く混雑するため、なるべく平日を狙って行きたいところ。
また、昼過ぎから夕方にかけて団体ツアーの数も増え非常に混雑するため、落ち着いて鑑賞したい場合には午前中の開園直後から昼頃までの時間がおすすめです。
午前中早い時間は日本や中国などといったアジア圏からの観光客が、昼頃になるとドイツやイタリア、フランスなどヨーロッパ諸国からの団体客が多いような印象を持ちました。
3-3. チケットの事前準備
週末や昼過ぎなどピークの時間に訪れる場合には特に必須になるのがチケットの事前購入。
公園公式HPや観光案内所などで購入することができ、これをしておくことで当日チケット購入待ちの列に並ぶ必要が無くなります。
時間ロスを最小限にするためにぜひ用意してください。
3-4. 目安所要時間
団体ツアーなどで参加した場合は「3時間」というのが一つの目安になり、実際3時間あれば一通り園内を一周見てまわることが可能です。
ですが、フォトジェニックな場所がたくさんあり、ゆっくり写真を撮ったりしていると時間がすぎるのがあっという間というのも事実。
また途中でカフェやレストランでの休憩・食事を挟んでいる場合にはさらに長い時間が必要になるかもしれません。
個人で訪れる場合には時間にゆとりを持って5時間程度の自由時間をもてるように計画するのがおすすめです。
3-5. 食事のタイミング
広大な敷地の園内には複数のレストランやカフェ、フードコートがあり、散策の小休憩や食事をとることが可能。
ですが、公園の規模とそこを訪れる人の数を考えるとやや不足気味なところもあり、昼食前後の時間は座席の確保が難しくなってきます。
ですので昼食をとる際には12時よりも前もしくは2時以降にお店に入るのがおすすめ。また園内には食品の持ち込みが可能となっているのでサンドイッチやクッキーなど小腹が空いた際に食べられる軽食を持って行くのもおすすめです。
4. 最後に
広大な敷地の中に数百万という花々が一斉に咲き誇るオランダの春の代名詞。
一概にチューリップといっても多様で、色や形も様々。いつまで見ていても飽きず、どこを見ても人々の笑顔があふれているような、幸せをたくさん感じることができる公園です。
春の時期にオランダを訪れた際には決して見逃さないよう、キューケンホフ公園まで足を運んでみてください。
チューリップが咲き誇る園内の様子はこちらの記事で紹介しています。
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