EU圏内の移動の自由を定めたシェンゲン協定、協定加盟国間は入出国審査なしで国境を越えることができるため、ヨーロッパ旅行者にとってもとてもありがたい協定です。
そんなEUの根底を成すとも言えるシェンゲン協定が結ばれた地こそ、ルクセンブルク南部にありフランス、ドイツを国境を接するシェンゲン。
今回はそんなシェンゲンにルクセンブルクから半日旅行に行ってきたので、シェンゲン町歩きの様子を紹介します。
1. シェンゲンアクセス
シェンゲンはルクセンブルク南端部、フランスやドイツとの国境地帯にありますが、ルクセンブルク市内中心部より約1時間で訪れることができます。
アクセス方法は主にバスで、1度の乗り継ぎが必要になります。
詳しいアクセス方法はこちらの記事で紹介しているので、シェンゲンへ訪れる方は参考にしてください。
2. シェンゲン町歩き
シェンゲンはEUの根底とも言える移動の自由を定めたシェンゲン協定が発行された場所。
そのためか、シェンゲンの街中ではEU旗を度々みかけました。
シェンゲンの街自体は非常に小さく、歩いて回っても数十分程度で隅々まで足を運べるほど。そんなシェンゲンにもかかわらず、観光シーズンを中心に団体旅行客を乗せた大型バスも来たりします。
その理由はシェンゲン欧州博物館 European Museum Schengen (Musée Européen Schengen)。
博物館内部では、シェンゲン協定についてはもちろん、欧州連合の活動や創設の歴史などの展示がされています。
博物館に入場しなくても、博物館前にはEUの歴史がパネルで紹介。
さらに、シェンゲン協定加盟国の国旗が並べられています。
そしてここには面白いことにまだ無名のプレートも多数設置されていました。将来のシェンゲン協定加盟国のためのスペースということでしょう。
混乱の第1次、第2次世界大戦の反省と永遠の平和を願って世界中から人々が訪れ、その軌跡として誓いの鍵が設置されていました。
国境を接するドイツなどからは多数の観光客が鍵をつけていますが、一方スウェーデンなど遠方からの鍵はまだまだ少なさそう。そういう意味ではやはりシェンゲンへ訪れる観光客の数はまだまだ少ないということなのかもしれません。
世界中の言語で書かれた「世界人類が平和でありますように」看板も。ちなみに、このメッセージって日本発祥だってことご存知でしたか?
シェンゲン欧州博物館の裏にはシェンゲン城が。1300年代に建てられたものを起源とし、現在のものは1930年に再建されたものだとか。
こちらの内部に入ることはできませんが、庭園部分は自由に散策することができます。
開館時間: 10:00 – 18:00 (冬季: – 17:00)
HP: https://www.visitschengen.lu
3. ドイツ入国
シェンゲンの街にかかっている橋を渡るとまずはドイツ、さらにそこから徒歩でフランスに入ることができます。
そのことを示すようにシェンゲン側の橋の入り口部分にはドイツ、フランスを示す道路標識が。
橋を数十メートル歩くとドイツとの国境を示す標識があります。こうパスポートチェックも何もなく簡単に徒歩で国境をまたげてしまう、そんな制度がシェンゲン協定。
そのシェンゲン協定のありがたみを観光客としてまさに味わうことができます。
橋の上から見たシェンゲンの街並み。右側がルクセンブルク公国のシェンゲンですが、川を隔ててすぐ左側はドイツ領、そして奥に見える小高い山の麓はフランス領になります。
ちなみにちょうどこの川の中心部分に3カ国の国境が交わるポイントが置かれています。
ドイツ側に入ると、街の名前が変わりペルル Perlという街になります。
とはいっても何もなさそうだったのであえて散策はしませんでした。
もちろんドイツからルクセンブルクに入る側の道路にはルクセンブルクを示す国境の標識がありました。
4. フランス入国
ドイツのペルルに入った後川沿いに約500m程歩くとフランスとドイツの国境があります。こちらは、欧州象徴である青旗に星のロゴはなく、大きくFRANCEとの表記。
ちなみにフランス側の街はアパック Apachといいます。
街自体に見所は何もなさそうでしたが、フランスらしくリトルエッフェル塔がありました。
ちなみに、ルクセンブルクとドイツ、フランスの国境ポイントは川の上にあるため、残念ながら3カ国を同時に跨ぐことはできなさそうです。
5. 最後に
いかがでしたか?
ルクセンブルクからのシェンゲン半日観光の様子を紹介しました。
シェンゲン自体はとても小さな町ではありますが、EUの根底を十分に感じられる美しい町でもありました。
シェンゲン協定のありがたみを感じながらわずか数十分の間に3カ国周遊ができるので、時間がある方は是非ルクセンブルクからシェンゲンにまで足を運んでみてください!
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シェンゲン協定 の誕生地 個人旅行で行こうと思っております 非常に参考になりました。
コメントありがとうございます。
博物館もありますし、なんせ小さな街ではあるものの景色がとても綺麗なので是非訪れてみてください!