ルクセンブルク大公国の郊外都市の中でも、特に世界中に知られている街がシェンゲン。
EU内移動の自由を定めたシェンゲン協定が結ばれた場所として有名で、シェンゲン協定にまつわる博物館が街の一大名所。実はこのシェンゲン、ルクセンブルクの南端にあり、ドイツ、フランスを国境を接する街でもあります。
今回はそんなシェンゲンまで、ルクセンブルク市内から公共交通機関を使ったアクセス方法を紹介します。
1. ルート概要
ルクセンブルク市内からシェンゲンまでの行き方は複数あり、時間帯によって乗り継ぎの関係どれがベストとは言えないのがやや観光客に難しいところなのですが、簡単に言うと、ルクセンブルク内でバスを乗り継いで行く方法と、シェンゲンに隣接するドイツの街Perlまで直通バスで行き、そこから徒歩で戻る方法の2通りあります。
いずれもルクセンブルク中央駅から1時間程度でシェンゲンにまで行くことができます。
a. ルート1
ルクセンブルク国内をバスを乗り継いで移動する方法です。ほとんどの場合はこちらの方法を選択することになると思います。
基本的には、ルクセンブルク市内で175番(もしくは177番)のバスに乗り、途中停留所で185番のバスに乗り換えてシェンゲンまで向かうことになります。
175番(177番)と185番バスは途中同一停留所に停まるため、ルクセンブルク出発時間によって、最適な乗り換え場所が変わります。
そのため、実際の旅行前にGoogle mapなどで旅行予定に最適な移動方法を確認することをお勧めします。特に週末はバス本数が1時間に1本等になるため要注意です。定時運行率は非常に高いので基本的には乗り換え案内に従って大丈夫です。
基本的は以下のいずれかの停留所で乗り換えを行います。
- Mondorf, Christophorus
- Ellenger Gare
- Bech-Kleinmacher, Centre
またこの場合、バスチケットはルクセンブルク国内料金として長距離バスではあるものの一律2ユーロ(シングルチケットの場合)、あるいはルクセンブルクカードを使用することができます。
ルクセンブルク公共交通機関については詳しくはこちらの記事をごらんください。
b. ルート2
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ルクセンブルク中央駅からドイツ方面へと向かう国際バスを使いシェンゲンへと向かう方法です。
こちらはシェンゲンの街から川を隔てて反対側のドイツの街Perlという場所で下車し、そこから約徒歩10分でシェンゲンの中心地へと入ることができます。
ルクセンブルク中央駅から乗り換えをすることなくシェンゲン付近まで行くことができるので非常に楽で簡単である一方、国境を越えるためルクセンブルク国内共通の片道2ユーロチケットや、ルクセンブルクカードを使うことができずやや割高になるということ、そして本数が限られているためなかなか時間が合わせづらいというデメリットがあります。
2. シェンゲン行き実例
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今回実際に私がシェンゲンへと向かったルートを紹介します。
出発日は一番バスの本数が少ない日曜日、朝8時10分ルクセンブルク発のルートです。
a. ルクセンブルク発バス
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まず、ルクセンブルク中央駅横のバスターミナルより「175」番バスRemich行きに乗車しました。
ここから約40分乗車し、乗り換え停留所である「Bech-Kleinmacher, Centre」へと向かいます。バスの運行は1分の狂いもないほど正確、ダイヤ通りの運行でした。
途中停留所の車内アナウンスはありませんが、車内前方にテレビモニターがありそこで停留所が表示されるため、不慣れな旅行者にも安心です。
b. バス乗り換え
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Bech-Kleinmacher, Centreで乗り換えを行いました。停留所は「Centre」の名前がついているとは言え非常に小さな街のバス停ということもあり、ここに取り残されたらどうしよう、というくらい寂しい場所。
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ここからシェンゲン行きのバス「185番」に乗り換えます。このバス停を利用する際の注意点ですが、実際に下車したバス停とシェンゲン行きバス停は道路を挟んで反対側(反対方面)になります。
あらかじめバス停に書かれている路線図を参考に、シェンゲン行きのバスの方向があっているかどうかを確認してください。
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というわけで道路を渡り、反対側のバス停で待つこと10分、こちらも完全に時刻表通り185番バスがきました。
c. シェンゲンバス停留所
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シェンゲンの停留所で、最も観光名所に近いバス停は「Schengen, Koerech」です。Bech-Kleinmacher, Centreから185番に乗車した場合には所要時間は約10分となっています。
Schengen, Koerechで下車したら目的地は目と鼻の先、バス停を降りたら川がありますのでそちらの方向に1−2分歩いていけば、シェンゲン協定の結ばれたシェンゲン城や記念博物館等が目に入ってくるはずです。
d. 復路
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帰りの復路は、来た道をそのまま戻る、というのも平日であれば可能ですが、日曜日の場合バス本数がかなり限られているため、入念な計画が必須です。
事前に帰りの時間を予測し、Google mapなどで理想の戻り方を調べておくことをお勧めします。
実際私も、帰路の際には185番のバスを来た時と同じ方向(来た道を戻るのではなく、さらに先へ)に15分ほど乗車し、Mondorf, Christophorus経由で175番のバスに乗り換えルクセンブルクに戻りました。
3. 公共交通機関チケット購入方法
ルクセンブルク国内のみの移動の場合には、片道2ユーロ、1日券4ユーロの共通バス乗車券が利用可能です。また観光客向けのルクセンブルクカードを所持している場合には、公共交通機関は全て無料で利用することができます。
詳しくはこちらの記事を参考にしてください。
4. 最後に
いかがでしたか?
ルクセンブルク国内を走る長距離バスを利用することでシェンゲンにまで個人で観光に訪れることができます。
平日の旅行は比較的簡単かと思いますが、日曜日はバスの本数が1−3時間に1本と非常に少なくなるため、旅行前にある程度入念な移動計画を立ててから向かうことをお勧めします。
シェンゲンからはフランス、ドイツまでの国境がいずれも徒歩10分圏内にあり、短時間で3カ国周遊なんかも可能。もちろんシェンゲン協定が結ばれた背景やEUの歴史などを学ぶこともできます。
景色もとても綺麗な街ですので、是非みなさんも足を伸ばしてみてください。
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中央駅やバスターミナルの目の前に位置しており、魅力がたくさんあるルクセンブルク郊外への旅行に最適。もちろんルクセンブルク市の観光中心地である旧市街へも徒歩10分程度と観光客に最適な立地になっています。
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