イギリスの飯は不味い!イギリスに食文化はない!そんなことをどこかしらで聞いたことがある人は多いはず。
イギリスは不味い国。日本だけではなく世界中の人に強く認識されている固定観念の一つです。
ですが実際にイギリスの飯は不味いのでしょうか。イギリスの大学院に行っていた私からすれば答えはNO。特にロンドンなど都市部では食の多様性が進んでおり、日本同様に世界中の食べ物を食べることができるので旅行で訪れた時に食事が合わない、なんてことは滅多にありません。
またイギリスの代名詞パブにいけば伝統的な英国飯も簡単に食べることができますが、こちらも普通に美味しいものばかり。
ということで今回はイギリスのパブに行った際に是非食べたい英国飯を12種類紹介します。
1. フィッシュ&チップス

まず英国飯と聞いて真っ先に思い浮かぶのがフィッシュアンドチップス。
日本にある英国風パブではまず滅多に見ることはないような大きくふっくらとしたタラ(Cod)のフライとホクホクのフライドポテト(チップス)、そこにグリーンピースが付け合わせでつけられてることが殆どです。
イギリスのフィッシュ&チップスは味を自分でカスタマイズするのが基本。塩を振り、そこにモルトビネガーをひたひたになるほどかけて食べるのが英国流です。
2. ハンバーガー

パブ飯の典型飯の2つ目はハンバーガー。ハンバーガーというとアメリカのイメージではありますが、パブはもともと労働者階級も利用する社交場でもあったことからファストフードも多く提供されています。
とはいっても現在パブで出てくるハンバーガーはどこもかなり本格的。肉厚でジューシーなパテを使った本格的なお店が多く、トッピングの種類もたくさん。
ハンバーガーとはいえ、フォークとナイフで切って食べるのが英国流です。
3. シェパーズ・パイ

英国を代表する家庭料理の一つシェパーズパイ。
もともとは貧困層でも入手しやすかったじゃかいもを使ったパイという形で発達したもので、シェパーズパイではシェパーズ(羊飼い)のという名前の通りラムやマトンなど羊肉を使って調理します。
パイという名前はついていますが、いわいるパイ生地のようなものはなく、マッシュポテトとひき肉を使ったオーブン料理になります。
4. ブリティッシュ・パイ

もちろんシェパーズパイではなく一般的に想像するパイ生地をつかった「パイ」料理もたくさんあります。
パイ生地の中にビーフシチューやクリームシチューなどが入っているスタイルは古くからのイギリス家庭料理で、パブの定番料理の一つ。
さくさくなパイ生地にしっとりと絡まるシチュー、相性は抜群です。中が熱々なので食べる時は火傷に注意してください。
5. スカンピーフライ

ビールのお供にも最適なおつまみ感覚で食べられるスカンピーフライ。
エビを衣で揚げたファストフードですが、エビが非常に柔らかくて止まらなくなること間違いなし。
お店によって小型のエビを使っているところから、車海老のような大型のものを使っていたりと様々なのでエビ好きの中はお気に入りを探してみてください。
6. サンデーロースト(ビーフ)

イギリスの日曜日に食べる定番料理が「サンデーロースト」と呼ばれる料理。パブでも殆どのお店で日曜日限定メニューとして提供されます。
日曜日に地主が農夫に褒美として牛肉を与えたことに起因するという説や、産業革命時代のヨークシャー地方でパン屋がパンを焼く代わりにオーブンで肉を焼いたためという説など様々な言い伝えがあります。
サンデーローストの定番がローストビーフ。グレイビーソースがかかった肉厚でジューシーなローストに人参やグリーンピースなどのゆで野菜、そしてヨークシャープディングがついているのが特徴です。
日曜に何度も料理をしないでいいよう1度にたくさん食べる、ご馳走を取り囲んで家族や友人と楽しい時間を過ごす、まさに日曜日にぴったりの食事の楽しみ方です。
7. サンデーロースト(チキン)

サンデーローストはビーフだけではありません。お店によってビーフ、ポーク、チキン、ラム、ターキーなど様々な種類が用意されています。
とにかくお腹いっぱい食べたいという人におすすめなのがチキン。チキンの半身のグリルがそのままヨークシャープディングなどと一緒に提供されます。
かなり量が多いのでお腹を空にしてからお店に行くことをおすすめします。
8. サンデーロースト(ポーク)

サンデーローストの中でももう1つ定番なのがローストポーク。
こちらも肉厚に切られたジューシーな肉で満腹度の高い一品になっています。
お店によって骨つきのポークチョップになっている場所やブロック肉で出てくるところなど様々です。
9. フルブレックファスト(フライアップ)

イギリスの朝ごはんといえばブリティッシュブレックファースト(もしくはフル・ブレックファースト)。フライアップとも呼ばれ、フライパンの上で全部料理できてしまうのが特徴。
ソーセージ、目玉焼き、焼きマッシュルームとトマト、ブラックプディング、ベイクドビーンズなどの盛り合わせが定番、英国風に食べるのであればコーヒーではなく紅茶を一緒にいただきましょう。
朝食にしては非常に重いように思えますが、これを朝しっかり取ることで日中の労働に備えることができ、また前日の夜飲み過ぎた後二日酔いで朝遅くに起きた際にブランチとして食べるのに最適だったりと様々な理由で現在でも英国に根付いています。
ブレックファーストとはいうもののお店によっては1日中提供しているところもあるので、がっつり食べたい気分の時に注文してみてください。
10. フィッシュケーキ

ケーキと聞くとデザートのようなものを想像してしまいますが、イギリスで食べられるフィッシュケーキはメインディッシュの一つ。
魚のすり身をポテトやミルクなどとともに混ぜそれを揚げることが一般的で、日本のコロッケのような感じ。
サーモンやタラなどお店によって異なるレシピが使われておりバリエーションに富んでいます。
11. ソーセージアンドマッシュ

イギリスやアイルランド地方の伝統料理でバンガーズアンドマッシュとも呼ばれています。
こんもり盛られたマッシュポテトの上に大きなソーセージが乗せられたがっつり飯。もともと素早く大量のカロリーを取れる料理ということで労働者階級で広まった食事ですが、現在ではイギリスで広く家庭料理としても食べられています。
もちろんパブでも定番。ソーセージにこだわっているお店やタレにこだわってる店など、見た目によらずこだわりが現れてくる料理で、もちろんビールのお供にも最適です。
12. ハギス

最後に紹介するのがハギス。
こちらはスコットランド地方で主に食べられている郷土料理で、好きな人は大好き、嫌いな人にとっては大嫌いと評価が真っ二つにわかれる代物です。
羊の内臓をミンチにしたものを玉ねぎやオートミールなどと一緒に胃袋の中に詰め込んで茹でたり蒸したりして作られる料理。
ビタミンや鉄分が豊富で栄養分が豊富なことで知られ、最近では内臓の代わりに穀物や野菜をメインにつかったベジタリアン向けハギスなども提供されています。
最後に
いかがでしたか?
今回はイギリスのパブ料理として定番の英国飯を12種類紹介しました。ビールなどお酒との相性もいいちょっと濃い目でがっつり系の食事が多くあるのが特徴。
特に昼のランチの時間などでは比較的安い値段でしっかりとした食事を取れることもあり観光客の食事処としても人気です。
一人で静かに本を読みながら食事をとるのもよし、友人や家族と賑やかに食事を取るのもよし。
パブは誰もが自分の時間の過ごし方を楽しめる場所なので、イギリスの味を楽しみながら時間の流れを楽しんでください。
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