ノルウェーの地域路線を主な航路としながら北欧を中心に国際線展開も行なっている航空会社、ヴィデロー航空 Widerøe。
歴史的にも経営的にもスカンジナビア航空との結びつきが強く、マイル制度やサービス水準が共通だったりと類似点もありますが、現在は独立した運営を行なっています。
今回はそんなヴィデロー航空に複数回搭乗する機会があったのでレビューを紹介します。
1. Widerøe便としての運行
今回利用したのはノルウェーの国内線。
ヴィデロー航空がコードシェアなどを行うことなく独自路線として運行している便に搭乗しました。
使用機体
ヴィデロー航空はノルウェー地方都市を結ぶ路線を数多く受け持っていることから、小回りが利き短い滑走路でも離着陸が可能なボンバルディア Bombardier(カナダ)製のプロペラ機を数多く所有しています。
今回利用した機材はその中で最も大型な機体であるBombardier Dash 8-400。
定員78名とプロペラ機の中では大型の機体になります。ノルウェー地方空港ということもあり、搭乗・降機は機体のステップを使って行われ、ゲートまでは徒歩で移動しました。
窓からは回転するプロペラが目前に広がり、離着陸の際には目の前でギアの出し入れを見ることができます。
メカ好きにはプロペラ機は嬉しいのかも。
機内サービス
もともとスカンジナビア航空の傘下に入っており、現在もマイレージ制度など共通のサービスを多くもっていることだけあり、機内サービス水準もスカンジナビア航空とほとんど差はありません。
基本的に軽食やドリンクは有料。メニューが各座席に備え付けてあり、希望に応じて購入することが可能です。
ただしコーヒー、紅茶、水は無料。スカンジナビア航空と同じサービスが行われています。
もともと1時間程度の短距離路線なこともあり、周囲を見ても食事などを注文している人は見当たりませんでした。
機内エンターテイメントのようなものはなく、サービスは最低限となっています。
2. フィンエアー便としての運行
ヘルシンキから一部ノルウェーの地方都市間の便については、フィンランド航空の名前のもとヴィデロー航空が実際の運行を担当するという協定を結んでいます。
その場合、すべてのサービス水準やマイル加算などはフィンランド航空に準じるため、ワンワールド上級会員のステータスを利用することも可能になります。
ヴィデロー航空がフィンエアー便を運行する際は「Widerøe for Finnair」のように航空券にも運行会社と運行便が異なることがかかれ、予約などもすべてフィンランド航空の便として行うことになります。
使用機体
ヘルシンキ(フィンランド)〜ベルゲン(ノルウェー)間の便を利用しました。
このような国際線の場合、ヴィデロー航空が現在所有する最大の航空機、定員114人のEmbraer E190-E2が利用されています。
Embraer E190-E2はヴィデロー航空がラーンチカスタマーとなった機体で、2018年に新しく導入された新しい機体です。
機内サービス
機内サービスはフィンランド航空に準じるため、短距離便であってもアルコール類を含む飲み物と時間帯に応じて軽食やスナックが提供されます。
また、機内雑誌などもフィンランド航空のものに差し替えられており、機体の塗装やCAの制服がヴィデロー航空となっていること以外はすべてフィンランド航空に準じたサービスが行われていました。
3. 総評
もともと北欧の航空会社のCAは愛想がいい人が多く、とても親切な対応を受けることができます。
もちろん通常のヴィデロー航空の運行ではサービスは最低限に止まりますが、実際にこの航空会社を利用する際は30分〜1時間程度、長くても2時間弱の利用となるため機内サービスについてはほとんど考慮する必要のないものです。
マイレージは原則としてスカンジナビア航空のマイレージサービスであるユーロボーナスのみ加算可能。フィンランド航空としての運用がされる場合にはJALを含むワンワールドのマイレージアカウントへの加算が可能です。
ノルウェーの地方都市をつなぐ地域密着型の航空会社。小さい会社ではあるものの欠かすことのできない重要な役割を担っており、地元の人の評価も非常に高い航空会社のようでした。
ヴィデロー航空を使ったノルウェー周遊旅行などを検討されている方は是非安心して利用してみてください。
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