日本にも就航しているエアバスA380、現在存在する旅客機としては最大のもので完全二階建てという超大型旅客機として知られています。
今回はビジネスクラスやファーストクラスといった上級クラスに乗れる人はさておき、我々庶民が気になるエコノミークラス利用時に最大限A380のメリットを享受し、快適なフライトを過ごせるためのポイントを紹介します。
1. 日本に就航中のA380
現在日本国内には様々な航空会社が保有するA380が就航しています。一例を挙げると
- エミレーツ航空
- カタール航空
- シンガポール航空
- タイ航空
などなど。日系では全日空が将来ハワイ線に投入する予定を発表しており、今後もA380を日本便に導入する航空会社が増えてくることが予想されています。
2. 座席の狙い所
それでは結論からいいます。
A380のエコノミークラスに搭乗する際に絶対に狙うべきなのが2階席窓側に設定されているエコノミー。
大事なところなので、繰り返し言います。
2階席窓側のエコノミークラスです。
エアバスA380に共通して言えるのは、1階席は全席エコノミークラス。2階席はエミレーツ航空など一部を除き、後方にわずかながらエコノミークラスの座席が設定されています。
ですので、2階席にもエコノミークラスが設定されている航空会社を使用する際にはかならず2階席の窓側を事前に予約しましょう。
これだけで、エコノミークラスでのフライトが数段快適になります。
3. おすすめな理由
具体的になぜ2階席窓側がおすすめなのかをタイ航空のA380シートマップを例に説明していきます。
まずはこちら、1階席のエコノミークラスのシートマップです。
1階には377席ものエコノミークラスがあり、そのシートは3−4−3の配置。1階席はとにかく人が多く、いくら飛行機が世界最大級といっても居住性という意味ではあまりいいとは言えません。
また、エコノミークラスですので、小さな子供が多い時期などは通路を走り回っていたり、鳴き声がどこからともなく聞こえたりと、エコノミークラス特有のストレスから逃れることもできません。
一方こちらは2階席のシートマップです。
エコノミークラスは機体後方の58席のみ。そして気になる座席配置は2−4−2です。
いうまでもなく3−4−3の座席配置で350人以上が密集する1階エコノミークラスと比較すれば、2−4−2で58人しかいない2階席エコノミークラスのほうが快適なのは明らか。
では、なぜ2階席は3−4−3ではなく2−4−2という配置なのでしょうか。
4. 1階と2階で座席配置が違う理由
座席配置が1階と2階で違う理由は、その飛行機の設計が関わってきます。
航空機の断面が楕円形としていると考えてみてください。完全二階建てということで胴体部分を輪切りにしてみます。
すると、1階席は足元が頭部分より狭く、2階部分では足元が頭部分より広くなるのが想像できると思います。
つまり、1階席では胴体の壁ぎりぎりにまで座席を設置することができますが、2階席ではそうすると頭が壁にぶつかってしまうため窓側の部分にスペースを残す必要があります。
その結果、2階席エコノミークラス窓側の席には写真にあるようなストレージが設置されており、ハンドバッグやノートパソコンなどを頭上のコンパートメントではなくサイドポケットに収納することができます。
また腕や足を延ばすスペースも他の座席と比較して多く手に入れることができます。
シートの台座部分とサイドポケットの間に足を伸ばせる部分が20cmほど空いているため、窓側にいるにもかかわらず通路側の人が通路に足を延ばすことができる他、サイドポケットの上の部分にももちろん物を置いたり腕を置いたりすることができるため、かなり広々と座席を使うことができます。
前後の間隔などは他のエコノミークラスと変わりませんが、横がかなり広々とするため気持ちとしてはエコノミークラスとプレミアムエコノミーの間といった感じです。
5. 最後に
というわけで、2階席にもエコノミークラスが設定されているエアバスA380で快適なフライトを楽しみたい方はなるべく2階席、理想を言えば2階席窓側のエコノミー座席を確保するようにしましょう。
逆に1階席のエコノミークラスはなるべく避けたいところ。非常に人数が多く、荷物置き場の争奪戦やトイレの行列などを含めかなり疲れます。
2階席は非常に少人数なエコノミーライフになるので、CAの対応も良く静かで落ち着いた環境になり色々とメリットがあります。
是非A380が予定されている便の航空券購入の際には、事前の座席指定で快適な座席を確保してください!
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