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【世界の果て】世界最北の集落ニーオレスンってどういうところ?

人類が生活を営んでいる世界最北の地がどういうところか想像つきますか?

その世界最北の地はノルウェー領に属するスヴァールバル諸島スピッツベルゲン島の北部にあり、ニーオーレスンNy-Ålesundと呼ばれる場所。北緯75度55分(Google Map)にあり、過去には気温-40度を下回ったこともあるという限界地域です。

なかなか一般旅行者が行くことは難しい場所ですが、幸運にもチャンスに恵まれ実際に2020年春に足を踏み入れることができました。

その際目で見た景色は、自分達だけの思い出にするには勿体無いほどの感動もの、数多く撮った写真の一部ですがこの記事を通して紹介します。

1. ニーオーレスンの概要

ニーオーレスンは人類が通年を通して滞在する場所として世界最北。

もともとは鉱山開発などで栄えたこともありましたが、現在の通年人口は約30人前後、夏季には120人程にまで増えるんだとか。

この世界最北の地に滞在するほとんどの人は研究者。

極地研究の一環として気候や地質、生物学など様々な領域の研究者が集まっています。日本の国立極地研究所も1990年以来拠点を構えている実は日本とも関係の強い場所だったりします。

スヴァールバル諸島の中で旅行者が滞在する世界最北の街「ロングイェールビーエン」からもちろん公共交通機関のようなものはないため、基本的には旅行者にとってはガイドツアーのようなものに参加するのが唯一のアクセス方法となります。

2. ニーオーレスンへの行き方・道中

ニーオーレスンはロングイェールビーンから直線距離で約 113 km離れており、周囲の居住区とは陸路では一切繋がっていないまさに限界集落。

旅行者がこの地にアクセスする方法は主に3つ。大型クルーズのスヴァールバル諸島周遊ツアーに参加する、ロングイェールビーエンからスノーモービルを使った複数日のアドベンチャーツアーに参加する、あるいはスピードボートを利用する日帰りツアーに参加する方法があります。

ロングイェールビーエンを旅行する人が一番気軽に参加できるのが後者のスピードボートツアー。航路が凍結していない夏季のみ催行され、日帰りツアーとしては比較的高額(1人あたり4-5万円程度)とはいえ現実的にはこれが唯一のオプションと言えます。

実際今回私が参加したのは「Better Moment」という会社によって催行されている日帰りニーオーレスンツアー。ボートの大きさの関係からガイド含め10人以下という少ないグループツアーでした。

ロングイェールビーエンで乗り込んだのがこのボート。沿岸警備隊などでも使われる非常に頑丈なボディとスピードが売り、天気が不安定で流氷が至る所にあるであろう北の極地でも耐えられるボートだと誇らしげでした。

時速60km近いスピードで巡航するため、場合によっては結構な揺れになることも。船酔いしやすい人は酔い止めが必須かもしれません。

ロングイェールビーエンからニーオーレスンまでの所用時間は約4時間。途中セイウチの群生地など見所があるところで一時休憩をとりつつも、このツアーの目的地ニーオーレスンまでひたすら移動となります。

フィヨルドの中を移動中、突然スピードを落とし徐行をしはじめるエリアに到達。一見すると周囲と何ら変わりのない航路ですが、ソナーを見ると海底が数メートルに迫るほどの浅瀬となっていました。

なんと船が通れるほどの水深がある幅はごく僅か数メートルらしく、座礁のリスクが非常に高い場所とのこと。

左右両岸から伸びる氷河が繋がっていることによる、これもまさに自然の創造物。

北に進むにつれどんどんと景色も変わってきます。至る所で見られる氷河や流氷。太陽が1日中沈まないミッドナイトサン(白夜)が続く時期であるにもかかわらず、見渡す景色は真冬でダウンコートを着ていても外に長い間いると寒く感じてしまうほど。

このツアーに参加している人の共通目標は世界最北の地の地面を踏むこと。金銭的にも体力的にもなかなかハードなツアーです。

高速でそれなりに揺れも大きいスピードボートでの長時間移動ということで体力的にもそろそろ限界、といったタイミングでニーオーレスンの地が徐々に見えてきます。

スターウォーズの映画に出てきそうな、まさに「惑星」といった雰囲気の大地と研究施設、これが見えてきたら長い船旅もゴールとなります。

3. ニーオーレスンの街中

ニーオーレスンは街とはいっても、実際のところは研究機関が集まる集落。

そのため街中には最低限の生活を営む施設とわずかな観光客向け施設があるのみ。しかし、そこにある全てに「世界最北の」というタイトルがつく特別なものになります。

ニーオーレスンの建物の大部分はこの地に極地研究所を置く国々の居住棟。それぞれの国ごとに建物が分かれており、国によっては一目でどこかわかるような祖国のテイストを出しているところも。

その他、ニーオーレスンに居住する人のための唯一の食堂や、観光客向けの極地博物館。世界最北のお土産・生活雑貨品店などなど。

観光客に最も人気であろう場所が世界最北の郵便局。ここではパスポートにスタンプを押すのが来域者の間で流行っています。

もう一つの見どころは、人類初の南極・北極両極点に到達した英雄、ロアール・アムンセンの北極探検にまつわるもの。

このニーオーレスンから1926年に出発した飛行船で北極点へと到達しました。街中にはアムンセンのモニュメントが設置されています。

ガイドツアーではガイドがこの北極探検にまつわる様々な逸話や、アムンセンの生き様など詳しく説明してくれます。

飛行船の出発地となった場所には現在でも当時係船に使われていたタワーが残されており、ガイド同伴のもと間近まで寄ることができます。

街中心部には短期滞在の研究者や関係者のための世界最北のホテルや、電報を送る無線施設、1日3食居住者に提供される食堂など観光客が入ることのできない「世界最北」施設も多数。

観光客向けのニーオーレスン博物館やお土産を販売しているブティックなど、観光客向けの施設はボートが到着するタイミングでオープンするようになっているようです。

4. 世界最北の地から見る景色

観光客が自由に動けるニーオーレスンの「街中」は歩いても5分かからない限られたセーフティエリア。

その外へはライフルを装備しなければ出ることができません。

そこを一歩離れると野生の北極クマがいつ出てもおかしくない北極圏の大自然が広がっています。

街中からも雄大な氷河を眺めることができ、世界最北の果てを感じることができます。

ここに長期間住むということがどれほど大変なことなのか、観光客の想像を遥かに超えるのは疑いようもありません。

5. 最後に

世界最北の人類居住地、ニーオーレスン。

観光客でもアクセスできるとはいえその機会は著しく限られており、最もハードルの高い目的地の一つといっても過言ではありません。

しかしながら、実際にその地を自分の足で踏んだ時の経験は言葉で表されるものではなく、そこに至るまでの苦労も全て吹き飛ぶほど。

ニーオーレスンからロングイェールビーンに戻る際のボートの中では参加者全員が睡魔に負けるほどの過酷なツアーですが、もしスヴァールバル諸島へ旅行をするという幸運を手に入れた際は是非参加を検討してしてみてください。

ロングイェールビーン旅行Tip
ロングイェールビーン

ロングイェールビーンは開発が制限されていることもあって、ホテルの数が需要に比べて非常に少なく、また一般住宅もほとんどないためAirbnbの物件も限られています。

そのため、通年にわたって旅行者の宿泊場所確保が難題。そのため、個人旅行をする際には宿泊場所の予約と航空券の予約を並行して進める必要があります。

ロングイェールビーンの全ホテル一覧

航空便はノルウェー首都オスロや北極圏の最大都市トロムソを起点に、スカンジナビア航空やノルウェーエアシャトルなど複数会社が運行しています。

航空券検索はこちら (目的地 Longyearbyen)

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アイルランド、スウェーデン、イギリスに留学経験あり。その際時間の都合がつく限りヨーロッパ各国を渡り歩き、決して観光ガイドだけではわからない現地の情報を収集。そんな情報を元に、ヨーロッパの生の観光情報と留学に必要なIELTS対策を紹介中。