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【ヘルシンキ】世界遺産スオメンリンナの要塞完全ガイド【アクセス・見どころ・注意点】

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ユネスコ世界文化遺産に登録されているスオメンリンナの要塞。

18世紀に当時フィンランドを統治していたスウェーデンによって築かれ、その後フィンランドの歴史を語る上で欠かせないイベントの舞台となった場所として知られています。

そんなスオメンリンナの要塞は現在ヘルシンキを訪れる旅行者に人気の観光名所になっており、歴史的な建築群を見学したりフィンランド湾を望む景勝地として楽しまれています。

この記事ではスオメンリンナの要塞を観光する上で知っておきたい基本情報をまとめて紹介します。

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フィンランドの首都ヘルシンキへの旅行はフィンランド航空もしくはJALの利用がおすすめ。

直行便で最短でのアクセスが可能、高いサービスレベルにも関わらず日本とヘルシンキを往復する上では最安値になることも多い航空会社です。

ヘルシンキ・ヴァンター国際空港には日本語を話す現地スタッフも配備されており日本語での案内表記も充実、旅行に不慣れな方も安心して利用可能です。

1. スオメンリンナの要塞概要

現在のスオメンリンナの要塞は歴史的な建築や要塞設備が残るだけではなく、数多くの博物館やレストランなどが営業しており、行楽施設として地元の人にも観光客にも人気のスポットとなっています。

世界遺産に登録された理由などスオメンリンナの要塞の歴史を知った上で訪れると、より有意義な時間を過ごせるはずです。

1-1. 要塞をめぐる歴史

スオメンリンナの要塞はヘルシンキの沖合に浮かぶ6つの小島に築かれた海上要塞。1748年に当時フィンランドを統治していたスウェーデンがロシア帝国からの防衛を目的に要塞化が着手されました。

その後第二次スウェーデン・ロシア戦争(別名フィンランド戦争)が勃発、1808年に要塞はロシア帝国の手に落ちることとなり、ここを拠点にヘルシンキの攻略が行われるという結果になってしまいます。

その後クリミア戦争中にロシア帝国のバルト海でのプレゼンスが低下したことを受けてスウェーデンがフィンランド奪回を検討。この政策を支持したイギリスやフランスがスオメンリンナの要塞に駐留していたロシア軍に対し砲撃を行いフィンランド沿岸を開放することになります。

1973年にスオメンリンナの要塞は民間へと委譲され、1991年にユネスコ世界文化遺産に指定されました。

1-2. スオメンリンナの要塞への行き方

スオメンリンナの要塞へは、ヘルシンキ中心部にあるマーケット広場(Kauppatori)からヘルシンキ市交通局(HSL/HRT)もしくはFRS Finlandが運行する水上バスを使ってアクセスします。

ヘルシンキ市交通局の運行する水上バスは公共交通機関として運行されており、通年早朝から深夜まで通年運行。またマーケット広場とスオメンリンナの要塞を直通で結ぶため最短でのアクセスが可能です。

FRSが運行するものはロンナ Lonnaと呼ばれる小島を経由するため、所要時間が30-40分ほどと長くなっています。

いずれの運行会社の乗り場・チケットオフィスもマーケット広場にスオメンリンナの要塞行きの専用ターミナルを設けており、自動券売機および有人窓口で乗車券の購入が可能。

現金、クレジットカードでの支払いが可能となっています。

ヘルシンキ市交通局の運行する水上バス概要

運行間隔:20〜40分
所要時間:15分
予約:不要
水上バス乗船場:Kauppatori(Eteläranta, 00170 Helsinki)

2. スオメンリンナの要塞での見どころ

スオメンリンナの要塞はしばし散策をする場所と考えられがちですが、実際には博物館やレストランなど行楽施設も多く、子どもから大人まで半日かけてゆっくりと楽しむことができます。

2-1. 6つの博物館・展示

スオメンリンナの要塞には6つの博物館があり、子供から大人まで楽しむことができる施設になっています。

  • 税関博物館
  • トイミュージアム(おもちゃ博物館)
  • 潜水艦ヴェシッコ号
  • スオメンリンナ博物館
  • エーレンスヴァルド博物館
  • フィンランド軍事博物館

いずれもフィンランドの歴史を反映した博物館となっており、スオメンリンナの要塞やヘルシンキエリアが現在に至るまでどのような形で地政学的に影響してきたかを学ぶことができる施設になっています。

子供向けにはトイミュージアムや潜水艦ヴェシッコ号、軍事博物館でのキッズコーナーがおすすめです。

2-2. 要塞遺構

スオメンリンナの要塞は島全体がオープンミュージアムとなっており、実際に要塞として使われていた当時の施設や装備が残されています。

ヘルシンキ湾に向けられた大砲や塹壕、武器庫などはスオメンリンナの要塞の全域に点在しており、軍備や歴史が好きな人にとっての島での散策をより楽しいものにしてくれます。

2-3. カフェ・レストラン

スオメンリンナの要塞にはカジュアルなものからフォーマルなものまで、6つのレストランと5つのカフェがあります。

特に夏場は美しいヘルシンキ湾を眺めながら楽しむディナースポットとしても人気となっており、事実食事を目的にここを訪れる地元フィンランド人の姿も多くみられます。

多くのレストランは夜9〜10時まで営業しており、水上バスも深夜まで運行があるので夕方から観光をしつつレストランを利用するという訪れ方もおすすめです。

3. スオメンリンナの要塞観光でのおすすめ・注意点

スオメンリンナの要塞は見どころも多く、世界遺産指定されているということもありヘルシンキを訪れる際は是非足を運びたい名所。

そんなスオメンリンナの要塞を楽しく満喫するためのおすすめポイント、注意点を紹介します。

3-1. おすすめ観光時期

スオメンリンナの要塞は基本的に屋外での散策が多くなるため、天候の安定する春から夏にかけて訪れるのがおすすめ。

ヘルシンキ湾を眺めながらランチやディナーを楽しむなんていう楽しみ方ができるのも夏ならではの楽しみです。特に5-7月は日照時間が長く、夜の10時でもまだ陽が差すほど。1日を長く有意義に使うことができるようになります。

一方、11月から3月はオフシーズンにあたり、スオメンリンナの要塞の活気が少ない季節。海に浮かぶ小島ということで突風や強風が吹きやすく、寒さが厳しくなることも多くあります。

オーロラ鑑賞などに合わせて冬に観光する日本人が多いですが、そういう場合には屋内の博物館やカフェ・レストランを有効に使い体調に気を遣った観光がおすすめです。

3-2. おすすめの服装

スオメンリンナの要塞はヘルシンキ湾に浮かぶ小島、遮るものも特にないので海風の影響を強く受けます。

そのため夏であってもウインドブレーカーなど強風や突風を見越した服装を用意しておくのがおすすめ。

冬は非常に冷え込み、天候も崩れやすくなるのでしっかりとした防寒着を着ていきましょう。

スオメンリンナの要塞内では舗装されていない場所も多いため、散策を楽しむ際にはスニーカーなど動きやすい靴が必須。悪天候に備えて防水性能のある靴がおすすめです。

3-3. 小さな子供に注意

スオメンリンナの要塞は基本的にはいかなる場所も立ち入り・散策が可能になっている一方、フェンスなどがほとんどなく場所によっては転落の危険があるなど危険な場所も数多くあります。

走り回りたくなるような緑の多い広場が多くありますが、海岸の近くや要塞壁周辺などは子どもから目を離さないよう十分に注意しましょう。

3-4.ヘルシンキカードの利用

ヘルシンキの観光に合わせてスオメンリンナの要塞を訪れる方におすすめなのがヘルシンキカード。市内の公共交通機関が全て乗り放題になる他、博物館や美術館、教会など入場券がかかる観光施設の大部分に入ることができるフリーパスとなっています。

スオメンリンナの要塞へと向かう水上バスはもちろん、前述の6つの博物館も全てヘルシンキカードに対応しているため、お金を使うことなく観光することが出来るようになります。

3-5. オンラインガイドの利用

スオメンリンナの要塞では非常に充実したブラウザベースのオンラインガイドがつくられており、スマートフォンから簡単にアクセスが可能です。

スオメンリンナの要塞内の地図情報や見どころ、各施設の営業時間、水上バスの発着時間など、観光をする上で知っておきたい情報がまとめられているので、観光前にブックマークしておきましょう。

オンラインガイドはこちら

4. まとめ

スオメンリンナの要塞はヘルシンキを代表する観光名所でありながら地元の人が散歩や食事で気軽に訪れる憩いの場所。

要塞をめぐる歴史などの前知識を少し持って訪れるだけで観光がより有意義で充実したものになるはずです。

天気のいい日の半日旅行先としてヘルシンキ旅行に組み込んでみてください。

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ノルウェー、スウェーデン、イギリスに留学・長期滞在。都合がつく限りヨーロッパ各地を渡り歩き、決して観光ガイドだけではわからない現地の情報を収集。そんな情報を元に、ヨーロッパの生の観光情報と留学に必要なIELTS対策を紹介中。