冬の北欧と聞いてどのような印象をみなさんは持ちますか?
厳しい寒さ、暗い日中、あまりいい印象を持っていない方が多いのではないでしょうか。事実、冬に北欧を観光する人は少なく、どうしても避けられてしまっている印象があります。
しかしながら北欧の冬でしかみられない魅力がたくさんあるのも事実。ノルウェーやスウェーデンに住みながらその魅力をたくさん感じとってきました。
今回は冬に北欧を訪れてほしい10の理由を実際に現地で撮影した写真とともに紹介します。
1. 北欧のクリスマス
北欧のクリスマスは本場ドイツやイギリスとは少し違った雰囲気を味わえます。
街の中心的な広場でクリスマスマーケットが開催されるのは同じですが、混雑はほとんどなし。地元の人が仕事帰りにオーナメントや子供へのプレゼントを買ったりと、とても地域に根ざしたマーケットなのが特徴。
いつまでもその場にいたくなるような、そんな居心地のいいクリスマスマーケットを楽しむことができます。
また、日照時間が短い北欧だからこそ、長い時間イルミネーションを楽しめるのも嬉しいポイント。街は電飾で綺麗に飾られ、散策をしえいるだけでも全身からクリスマスを感じることができます。
北欧のクリスマスの記事はこちらでも紹介しています。
2. 混雑無縁の観光地
ヨーロッパの人にとっての冬のバケーションの目的地はイタリアやスペインなどの暖かい国。そのこともあり、冬の北欧は混雑とは無縁です。
夏場は大混雑となる有名観光スポットも冬はゆったり。落ち着いて街並みを鑑賞したり、記念撮影をすることができるはずです。
またストックホルムやコペンハーゲン、オスロといった北欧主要都市の首都では大雪になることも少ないため、冬でもとても観光がしやすい街になります。
3. 北欧の色彩
北欧雑貨や北欧家屋と聞いてどういう印象をもちますか?日本でも北欧雑貨が人気で何と無く想像ができると思いますが、特徴はその色鮮やかさ。
暗い冬の北欧を乗り越えるために、家の内外に明るい色を使い気持ちを温めるためだと言われています。
冬に北欧を訪れる方はそんな北欧の人々の色彩感覚をより強く実感することまちがいありません。
4. ロマンチックな夜景
夜が長いということは、夜景を楽しめる時間が長いということ。
北欧の建物はカラフルな外装が多く、ライトアップされるとより色が映えて見応えがある絶景を作り出します。
さらに運が良ければ、オーロラを街中で見ることができるかも。
人々と自然が生み出す色のコラボレーションほど贅沢な夜景はありません。
5. 息を呑むオーロラ
もちろん冬の北欧ときたらオーロラも欠かせません。
大都市のある北欧南部でオーロラが観測されることはほとんどありませんが、北欧各国北部ではオーロラを頻繁に見ることができます。
そして、オーロラは必ずしも僻地で見るものというわけではなく、街中から観測できるエリアも多いのが北欧の特徴。
ホテルから一歩でるだけでそこにはオーロラ爆発、なんてことが起こるかもしれません。
6. 美味しいシーフード
日本と同様、海に面した北欧諸国。もちろんシーフードもよく食べられています。そんなシーフード、冬が旬のものも多く、身が締まって美味しいのがこの季節。
特にエビやカニ、牡蠣などの甲殻類は北欧の人の大好物でもあり、日本と比べてもお得な値段でいただくことができます。
是非旬を迎えたエビをたらふく食べる、なんて冬の北欧ならではの経験をしてみてください。
7. お酒の季節
北欧の冬が寒いのは事実。だからこそ寒い季節では強いお酒を飲む文化が発達しました。
北欧諸国それぞれに地元に根付いたアルコール度数40度以上のスピリッツがあり、その原料は様々。
日本酒や日本産ウイスキーの世界的な広がりにより日本人はお酒が強いと思っている人が多く、勧められることも多々。是非お酒が強い人は地元のバーでローカルと蒸留酒片手に団欒してみてください。
ビールも日本ではみられないような、アルコール度数10度以上のものも多数。
寒い地域ならではのお酒文化を楽しむことができるのも冬の醍醐味です。
8. スローライフを実践
どうしても観光となると慌しく動き回ってしまうのが常。せっかく冬の北欧を旅行するのであれば、スローライフを実践してみるのもおすすめです。
カフェやレストランでゆっくり暖かいコーヒーやスープ、あるいはお酒をいただきながら団欒を楽しんてみるのもよし。
美術館でムンクやラーションなど多くの有名画家を生んだ北欧のアートに身を浸してみるのもよし。教会を巡りながら気持ちを落ち着かせ身を清めるのもよし。
必ずしも屋外を歩き回るのが観光ではありません。
9. 冬の北欧ならではの景色
冬の北欧は絶景の宝庫。
夜景はもちろん、太陽の動きが水平に近いことから日の出や日の入り前後のトワイライトを長い間楽しむことができます。
オレンジ色に染まった空と雪景色ほどマッチする景色はこの世の中にありません。
場所によってはさらに流れ着いた氷河の塊とのコラボレーションを見ることができるスポットも。アクセスが難しい場所も多くありますが、それでも訪れたくなってしまうほどの絶景です。
夜景はもちろん、自然が作り出す星空も冬は観測に最適。澄み切った空気と低い湿度のおかげで満点の星空を見ることができます。
オーロラが出ても出なくても、北欧の夜には魅力がたくさん詰まっています。
10.冬の北欧ならではの経験
もちろん冬の北欧でしか経験できないようなアクティビティもたくさん。
厳しい寒さに見舞われる時期にしかアクセスができない自然が作り出した氷の洞窟では人の手では作れない幻想的な形の氷柱がずらり。
何千年も前からある氷河が作り出した氷の洞窟もまた見所。
氷の密度が極めて高いために透明度はもとより青みが強く、宝石のような輝きには心を奪われることまちがいありません。
もちろんその他定番のアクティビティも多数。
犬ぞりやトナカイソリなど大人も子供も楽しめる体験がたくさんあります。
最後に
在住者の視線から冬の北欧を訪れるべき10の理由を紹介しました。
夏の旅行ももちろんですが、寒い国には寒い国ならではの楽しみ方があるのも事実。特に北欧の冬には人生を豊かにしてくれるような魅力がたくさん詰まっています。
是非冬の旅行先に北欧をくわえてみてください!
北欧そしてShunさんのサイトの大ファンです。 確かに冬の北欧も素敵ですね。
Hrtuigurten のクルーズ(ベルゲンからベルゲン往復)に興味を持ちました。12月から3月に行こうと思いますが、 オーロラ、日照時間、天候から見て、寒い国を楽しめるおすすめの時期をお教えください。 クリスマスを考慮すると、12月が候補に上がりますが…。
ありがとうございます!
12月から3月はいずれもオーロラシーズンですが、特に12月−2月は冬本番なので、かなり気温も低くまた天候も悪い傾向があるためオーロラに適した快晴となることは稀です。
またベルゲンは緯度が低くオーロラは発生しませんので、最低でもトロンハイム以北に行くことをお勧めします。
オーロラのベストシーズンは10−11月、そして3月頃といわれており、比較的晴天率が高い時期にあたります。
ノルウェーは沿岸と内陸で気温差がかなり激しく、気候も大きく変わるのでもし予定をすでに考えられているようでしたら経由するルートなど教えていただければさらに具体的なアドバイスができるかと思います。
Shunさん、度々ありがとうございます。
Kirkenes 「キルケネス」と発音するのでしょうか。 スミマセン読み方わからなくて。それでは、来年の秋を目指します。一年の中で、たった二週間位日程を選ぶわけですから、天候はまさに「運」としか言いようがありませんね。
ちなみに、厳寒の北欧の風景写真は幻想的で素敵です。特に瑠璃色の氷の洞窟の写真とても綺麗です。
Shunさん、いつも迅速で、的確な御回答ありがとうございます。
12日間のベルゲンーカーケネスーベルゲンのノルウェー西海岸のクルーズです。旅が楽なので、往復船で旅しようと思っています。長短合わせ、途中30以上のポートに止まります。 帰りの便では、アレスンドで船を離れ、そこで2泊してから、公共交通機関でオスロに戻りたいと思っています。こうなると、来年3月か、10−11月にするか選択に迷ってしまいます。
来年5−6月にも、ノルディックの旅を計画しています。すっかり、ノルディックの大ファンとなってしまいました。 下はクルーズのアドレスです。
https://www.hurtigruten.com/destinations/norway/classic-round-voyage-bergen-kirkenes-bergen/
カーケネスというのがどこにあるのだかわからないんですが、3月は前半中旬ともにかなりまだまだ寒い時期なので、天候的には10−11月のほうが楽だと思います。ただ雪景色や氷河を楽しむとなると3月の方がいいのかもしれませんが、、、
天気がいいことをとにかく祈るしかありませんね!