エストニアと聞いてすぐに場所がどこかわかりますか?エストニアはバルト海に面したバルト3国の1つ、旧ソ連の統制下にあったこともありましたが現在はEU加盟国になっています。
エストニアの首都タリンの旧市街地は歴史地区として世界遺産登録されており、最近はその美しい景色を見るために多くの人が訪れることを夢見る人気国でもあります。
今回は、そんなタリンの美しい夜の街を首からカメラをぶら下げ、旧市街中心部から人っ子一人いない狭い路地まで歩きながら、治安の様子などを見てきました。
絶景写真とともに、タリンでの夜歩きの参考にしてみてください!
1. 現地人が思う夜の治安
バルト3国の旧市街全般に言えることですが、治安は概して良好です。私自身夕食を近くのレストランで取った際に、店員に夜間の散策について聞いてみたところ、「旧市街で犯罪なんて聞いたことがない。」「夜景が綺麗でおすすめだよ。」という声を多数聞きました。
あまりに油断することはお勧めできませんが、実際に夜歩きをした結論からするとまったく治安の不安はありませんでした。
夜間になるとむしろカップルや夜景目当ての観光客が多く歩いていますし、旧市街などはライトアップされていたり多くのの街灯があるので特に危ない印象はまったくありません。
また店じまいをした現地の人が帰宅をするために歩いていたりもするので、比較的人通りもあり、最低限の心配だけしていれば特に問題はなさそうに思いました。
2. タリンのシンボル聖オレフ教会
タリンのランドマークであり、123mの尖頭が特徴の聖オレフ教会。
夜になると青赤2色が目立つライトアップによってその存在感をさらに高めます。
タリンのシンボルというだけあって、旧市街を歩いていると広い範囲からその姿を見ることができる教会。迷路のように入り組んでいる旧市街ですが、町歩き中に位置をしるための目印にもなります。
公式HP: 聖オレフ教会
住所: Lai 50, Tallinn Estonia
3. 要塞都市ならではの城壁ライトアップ
もともとタリンの旧市街が要塞都市として作られたこともあり、多くの城壁や城門が現在も保存されています。
それぞれがライトアップされており、幻想的な雰囲気を作り出してくれます。
新市街地と比べると観光の中心である旧市街地のほうが暗い印象がありますが、このように綺麗な夜景をうみだすためにかなり多くの場所でライトアップをしており、真っ暗になるような場所はありません。
また人通りは少ないものの、歩いていて危険を感じるような状況は旧市街の内部では起こらないと言って過言ではないでしょう。
4. 旧市街夜景展望スポット
タリン旧市街のうち高台にあるトームペア城周辺には3つのビューポイントがあります。その中でタリンが城壁に囲まれた要塞都市であることを感じさせるおすすめスポットがパットクリ展望台。
聖オレフ教会をはじめとしてタリンの旧市街、新市街からバルト海までを眺めることができます。
昼間の景色ももちろんですが、ここからの夜景はタリンでも1、2を争う美しさ。言わずと知れたデートスポットでもあり、夜になるとカップルが景色を眺めながら団欒しているのをしばしば見かけます。
名称: パットクリ展望台
住所: Rahukohtu, 10130 Tallinn
そしてもう1つのトームペア城周辺ビューポイントで有名なところが、コホトゥオツァ展望台。
ここからもタリン旧市街から新市街、バルト海まで広がる美しい夜景を堪能することができます。
こちらもやはり夜はデートスポットとして人気。地元のカップルはもちろん旅行者まで、夕暮れ時から深夜遅い時間まで訪れる人が絶えません。
公式HP: コホトゥオツァ展望台
住所: Kohtu 12, 10130 Tallinn
というわけで、タリン旧市街の展望スポットはカップルの聖地。治安を心配するような必要は全くなさそうです。
5. アレクサンダー・ネフスキー大聖堂
夜景が美しいトームペア城周辺に、タリンにおけるロシア正教会の中心地、アレクサンダー・ネフロスキー大聖堂があります。
タリン旧市街でも有数の有名建築であり観光名所なのですが、一方で現地の人はこれを過去のロシアによる支配を思い出させる象徴として複雑な心境を持っているとか。
夜間はこの周辺はほとんど人通りのいないとても静かなエリア。ですが電灯は十分についており、また極めて治安がいいエリアでもあるので、夜間の散歩であっても過大な心配はいりません。
6. 城壁の外周
トーンペア周辺から下へと伸びる階段をつたい、エストニア首相官邸を見上げることができる城壁のすぐ外側に来てみました。
普段からライトアップされており、存在感は夜でも抜群。城壁周辺は公園になっています。
総理官邸を見上げるこの場所のすぐ横が旧市街へと続く入城門となっており、夜間であっても比較的明るく人通りも多い場所です。
一方、門とは反対側に歩いて行くと旧市街の城壁外周を囲む木々が茂る公園となっており、人通りも少なめ。また街路灯も少ないため旧市街内や新市街地と比べるとやや暗い印象があります。
もちろん夜に犬の散歩をしている人やジョギングをしている人も普通にいますが、女性の一人旅などで安全面をとくに気になっている人は、戻ってくるのも大変になるためあえて旧市街内部を出て遠くまでは行かない方がいいのかもしれません。
7. 夜の路地散策
安全なエリアでの夜間の散歩のいいところは、なんでもない路地1つ1つの趣がでること。
一見すると荒廃感があり物騒にも見えるこんな場所も、実際にその場にいるとまったく危ない雰囲気を感じません。
日中はただ通り過ぎるだけの小道でも、街路灯に照らされたなんとも言えない落ち着いた雰囲気の風景におもわず立ち止まってしまうところがたくさんあります。
昼間は個人経営のクラフトショップなどが細い通路に立ち並ぶ光景が人気で賑わうSt. Catherine’s Passageも夜はしんみり。
昼とはまったく違う雰囲気を楽しめます。
タリン旧市街の中は、夜間になるとそこにいるのは帰路につく従業員か、ホテルスタッフ、宿泊者がほとんど。
そのため雰囲気も良く、のんびりと散策を楽しんでいる人をよく見かけるはずです。
8. 最後に
ちなみに、タリン旧市街の中心部市庁舎広場(Tallinn Town Hall)周辺や大通りは、レストランやバーが立ち並ぶエリアで、夜遅くまで人通りも多くとても賑やか。いうまでもなく治安の心配もありません。
バルト3国の旧市街の中でも特に治安がいいとされるエストニア。現地の人も自信を持って安全だというほどの安定さを誇っているので、夜間であっても比較的安心して散策していただけると思います。
日中だと気づかないようなことも夜ゆっくりと歩いてみると色々発見できることもあるのではないでしょうか。
この本は、バルト3国の文化と伝統をとてもわかりやすくまとめたおすすめ本で、バルト3国に興味を持ってくださった方に、地球の歩き方よりもまず読んでいただきたい本の1冊。
旅行前に少し文化の予習をしていくと現地の人と話すネタになったり、お土産探しなどでも役にたつので是非おすすめです!
タリンをベースにしたエストニア観光にオススメなホテルなのがリジャ オールドタウンホテル。タリン旧市街のメインゲートの1つである「太っちょマーガレット」の近くにあるため観光に大変便利です。
またタリン中央駅やメインバスターミナル、トラム駅などにも近く空港からのアクセスも良好。
旧市街は石畳が敷かれているためスーツケースなど大きな荷物を持って移動をするのが大変ですが、こちらのホテルを利用すれば労力を最小限にすることができます。
部屋はシングルから家族づれに対応する部屋までバラエティに富み、また朝食サービスもあるためお得。
価格帯も旧市街の中心部にある他ホテルと比較するとお手頃なためコストパフォーマンスの高いホテルとしておすすめです。
詳細・空室詳細
エクスペディア: リジャオールドタウンホテル
Hotel.com: リジャオールドタウンホテル
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