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スロベニアの難攻不落要塞!プレジャマ洞窟城探検に行ってきた

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スロベニア中部にあり、難攻不落の洞窟城として知られるプレジャマ洞窟城。

ポストイナ鍾乳洞から約9kmと近く、コンビネーションチケットも販売されていることから、ポストイナ鍾乳洞観光と合わせて訪れる人の多い観光名所です。

今回はそんなプレジャマ洞窟城に行って、ちょっと珍しい天然洞窟と人工要塞の見事な融合を見てきたので、内部の様子とともに紹介いたします。

1. プレジャマ洞窟城へのアクセス

プレジャマ洞窟城へのアクセス方法は限られており、レンタカーなど車で訪れるのが最も便利かつ一般的です。

夏場7−8月に限り、ポストイナ鍾乳洞からプレジャマ洞窟城までのシャトルバスが出ていますが、そのほかの時期に訪れる際にはポストイナ鍾乳洞からタクシーやヒッチハイクなどをする以外にアクセス方法がありません。

自力でのアクセスが難しい時期に訪れる方は、現地オプショナルツアーに参加するというのも手です。こちらのサイトからは首都リュブリャナ発現地オプショナルツアーの検索・申し込みが可能ですので参考にしてみてください。

 

2. プレジャマ洞窟城とは

プレジャマ Predjamaとは「洞窟の前」という意味。まさに洞窟の目の前にある城ですが、むしろ洞窟にめり込んだ城、というのが正しい解釈かもしれません。

地上123mにある洞窟と一体化させるように作られており、最も古い記録だと1274年にこの洞窟城の存在が記載されています。その後800年近くの間難攻不落の城としてこの地に君臨してきました。

途中荒廃や地震による損傷などのため複数回修繕されており、現在あるプレジャマ洞窟城は1570年に築かれたものだとか。

現在は世界で最も大きな洞窟城としてギネス記録に登録されています。

3. プレジャマ洞窟城外観

遠くから見ても近くから見ても、洞窟城と周囲の岸壁、洞窟が見事に一体化されています。

ポイントは洞窟を建物に合わせて掘ったのではなく、もともとある大きな洞窟に合うように建物を設計し融合させたというところ。

そんなところが内部にはいるとさらによく見えてきます。

4. 洞窟城内部

洞窟城内部は現在博物館として公開されており、洞窟城が要塞として使用されていた当時の内部が再現されています。

この洞窟城で最も「ロイヤル」な場所という部屋。この洞窟城主がいる間として使われていました。要塞ということもあり、派手さはありませんが、他の部屋と比べると一段豪華さが上がります。

こちらは寝室。一見快適そうですが、周囲は全て岩に囲まれており、暖房器具も1部屋を除きなかったことから冬は特に寒かったんだとか。

もちろん要塞ということで、甲冑庫や武器庫も。この城に長期間籠城しても戦えるように洞窟内では秘密の通路があり補給ができるようになっていたそう。そのため数年に及ぶような包囲にも屈することなくこの要塞は守られてきました。

そんなことを知らない敵軍からはこの洞窟城には魔物がいると恐れられていたんだとか。

捕虜や犯罪人を捉えて投獄するための施設もあります。左側の写真は裁判官。要塞の中にも裁判ができるようになっていたんだとか。そしてそこで有罪判決を受けた者はそのまま隣室から牢に投げ入れられます。

ここでは処刑も行われていたそうで、まさに一度投獄されれば地上へはもう戻れない、そんな空気にさせるような空間です。

洞窟城内部ではこのように人工的な建築物と天然の洞窟との境界線をいたるところで見つけることができます。

見てわかるとおり、見事に一体化しているのがわかります。

5. 洞窟内部

洞窟城はその後ろにある非常に長い洞窟につながっており、その洞窟内にも博物館入場者は一部立ち入ることができます。

洞窟城の屋根の上には天然の洞窟の屋根があることから、雨などの天気でもほとんど水に濡れることはなかったとのこと。厳しい気象条件にも耐えられる構造です。

洞窟内部には洞窟城から出る渡り橋をつたって。

洞窟城の裏側はこうなっています。奥深くまで数キロ続く洞窟。洞窟城はあくまで入り口部分だけで内部は天然の洞窟。

もちろん照明器具がない時代では内部は完全な暗闇となります。もしも城部分が制圧されたとしてもこの洞窟内部に潜み戦うことで外からの侵入者は阻止されたに違いありません。

洞窟内部深く入るためには、フル装備をした上で洞窟探検ガイドツアーに申し込む必要があるので今回はいきませんでしたが、それでもこの城が難攻不落の要塞と言われる所以がよくわかったような気がしました。

6. その他城内写真

その他プレジャマ洞窟城やその周辺で撮影した写真もご覧ください。

7. 最後に

プレジャマ洞窟城内のテラスから街を見下ろした景色もとてもキレイ。

実際この洞窟城が要塞として機能していた時には谷底まで木などは全て伐採されており、もちろん建物もなかったんだとか。

そうすることで敵の侵入をすぐに検知できるようにしており、外からの侵入者には城から沸騰したお湯や熱した油を降り注いで守っていたんだとか。

見事に天然の洞窟と統合した要塞、プレジャマ洞窟城。なぜ800年もの間この地に残り続けてきたのかがよくわかる堅城で賢い古城でした。

なかなかブログでは全てをお伝えできませんし、何より現地の壮大で圧倒される雰囲気は写真ではわからないので、是非ポストイナ鍾乳洞に観光に行かれる際には合わせてプレジャマ洞窟城にも足を運んでください。

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ノルウェー、スウェーデン、イギリスに留学・長期滞在。都合がつく限りヨーロッパ各地を渡り歩き、決して観光ガイドだけではわからない現地の情報を収集。そんな情報を元に、ヨーロッパの生の観光情報と留学に必要なIELTS対策を紹介中。