ポルトガル第2の人口規模を誇り、世界的な観光地でもあるポルト。そんなポルトでの滞在を特別なものにするために是非お勧めしたいのがポルトが世界に誇る名門ホテル、ザ・イェットマン。
ポルト中心部を流れるドウロ川南側に位置するガイア地区にある歴史あるホテルで、5つ星ホテルならではのホスピタリティと宮殿のようなホテル客室、そして街随一の展望は一度味わったら一生忘れないものとなります。
そんなおすすめ、ザ・イェットマンに実際に滞在した筆者の視点からなぜ世界中の旅行者が惹きつけられるのか、その魅力を紹介します。
1. ポルトおすすめホテル概要
ザ・イェットマン・ホテルは、ユネスコ世界遺産の街とドウロ川の壮大な景色を望む、ポルトの高級ワインホテル&スパ。2010年に開業しました。
ルレ・エ・シャトーのメンバーであり、ミシュランの2つ星を獲得しているレストランを有するザ・イェットマン・ホテルは、ポルトで最高の5つ星ホテルとして広く知られており、高いサービスはもちろんまるで宮殿にいるかのようなホテル内装が大人気。
ポートワインのロッジに囲まれた丘の上に建ち、ポルトを見下ろす絶好のロケーション。全ての客室にポルトを一望できるテラスもしくはバルコニーが付いています。
またワインホテルと謳われているだけあり、ホテル内には巨大なワインセラーがあり、国内でも有数の包括的なポルトガルワインのコレクションがあるとされています。
2. ホテル立地・アクセス方法
2-1. ホテル立地
ザ・イェットマンホテルはドウロ川南側、ポートワイン産業が盛んでワインセラーが数多くあるビラ・ノバ・デ・ガイア地区の高台にあります。
ドウロ川沿い、レストランやカフェが建ち並ぶ非常に賑やかなディオゴ・レイテ通りからは距離にして700m、徒歩11分の距離ではありますが標高差が50mほどあるので注意。
その分、ポルト随一の展望を楽しめるホテルとなっています。
ホテル周辺には有名ポートワインセラーのTaylor’s Portやポートワインをテーマとした一大観光名所であるWOW Portoがあります。
2-2. アクセス方法
ザ・イェットマンホテルは丘の斜面に沿うように10階建となっており、ホテルのメインゲートやレセプションやホテルロビーがあるのは高台の一番上にあたる最上階。
ホテルはメトロやバスの停留所からは若干離れており、徒歩や公共交通機関を使ってアクセスする場合急斜面を登る必要があります。
またホテルは広大な敷地を有しており、ホテルメインゲートからレセプションまでも若干の距離があります。
そのため、特に大きな荷物を持っている際などはタクシーの利用がおすすめ。市街中心部からであればどこの場所からでも10分かからない距離なので運賃も気にならないはずです。
一旦チェックインを完了すると、ホテル低層フロアにある宿泊者専用ゲートや通用門からホテルに出入りできるようになるため、観光などで外出する際には立地は問題になりません。
メトロ最寄駅:General Torres(メトロD線)
バス最寄停留所:Choupelo(901,906系統)
3. チェックイン対応
高級5つ星ホテルということで、チェックインの方法も通常とは若干異なります。
メインロビー横にある小さなデスクで着席しての手続き。その際ウェルカムドリンクとしてワインもしくはノンアルコールのジュースが提供されました。
その後個人情報の確認やデポジットの手続きを完了すると簡単なホテル設備の紹介と特典の説明がありました。
10階建、3万平方メートルにも及ぶ非常に広大な敷地を持つホテルということで、内部はまるで迷宮のよう。そんなこともあり、チェックイン手続き後はレセプションスタッフが客室まで案内してくれました。
4. エグゼクティブルームレビュー
今回宿泊したのは、ホテルでは最も価格帯の安い客室であるエグゼクティブルーム。大人定員2名、49平方メートルの広々とした客室で、ホテル東館の低層フロア(1-3階)に位置しています。
エレベータを2階乗り継いでのアクセスとなるためレセプションエリアからの距離は若干ありますが、一方でホテル1階部分にある宿泊者専用出入り口に近く、観光などでの外出に便利な立地です。
客室ではウェルカムギフトとしてTaylor’sの赤ワインとポルトガル名物エッグタルト「パステル・デ・ナタ(Pastel de Nata)」が到着に合わせて用意されていました。
ネスプレッソのコーヒーマシンとカプセル、紅茶のティーバッグが完備。こちらは毎日補充されました。
また、ホテル宿泊者特典として、ポートワインをテーマにした商業施設WOW PORTOを一部無料で体験できるVIPチケットが提供されました。
ミニバーは有料。コーラや炭酸水、ビールやワインが用意されていましたが、ホテルすぐ近くにマーケットがあるためそちらで飲料を購入した方が種類も多くお得になります。
バスルームエリアも非常に広々としており、もちろんバスタブ付き。
トイレとシャワーがそれぞれ個室になっているのは嬉しいポイントです。
シャンプーやボディソープ、アメニティはフランス、ボルドーで生まれた高級化粧品ブランドCAUDALIEのもの。
客室にはバスローブが備え付けられており、ホテル内のプールやスパを利用する際はこちらを着ていくことが可能となっています。
今回は1歳児を連れての利用でしたが、幼児用のバスローブやスリッパ、ボディローションも用意してもらうことができました。
最も下のランクに当たるエグゼクティブルームとはいえ、全室バルコニーもしくはテラス付き。
今回宿泊した客室からはドン・ルイス1世橋は見えませんでしたが、ドウロ川やその先に見えるポルト歴史地区の絶景を望むことができました。
5. レストラン
ホテル内でのディナーとしては、ミシュラン2つ星を獲得したメインダイニングレストランであるTHE YEATMAN GASTRONOMIC RESTAURANTと、ホテル内のカジュアルダイニング ORANGERIEが選択肢となります。
THE YEATMAN GASTRONOMIC RESTAURANTはコースメニューのみ(12歳以上限定)。一方、ORANGERIEはアラカルトレストランとなっており、小さな子供を含む家族連れはこちらのレストランが薦められています。
また朝食ブッフェはORANGERIEのエリアとテラス(夏季のみ)が使用されています。
今回の滞在では朝食ブッフェおよびORANGERIEでのディナーを利用しましたので、そちらのレビューを紹介します。
4-1. 朝食ブッフェ
春から夏の暖かく天気のいい日はテラス席での朝食が大人気。ポルトを一望する最高のロケーションです。
朝食はブッフェスタイルを基本としつつ、エッグベネディクトやオムレツなどアラカルトでの注文も可能。嬉しいことにコーヒーもバリスタがお好みのものをラテアートを添えて作ってくれます。
ホットミールはスクランブルエッグや野菜のグリル、ベーコン、ソーセージ、ワッフルなど10種類。
コールドミールも豊富なチーズのセレクションからハムやサラミ、スモークサーモンなど多数。
もちろんグラノーラや複数種類のヨーグルト、新鮮なフルーツなど朝食ならではの品揃えも豊富です。
特に日本では高級フルーツとされる完熟マンゴーやメロンはこちらでも人気が高く、次から次へと新しいものが補充されていました。
4-2. THE ORANGERIE(ディナー)
THE ORANGERIEはアラカルト中心のカジュアルレストラン。朝食同様、屋内席もしくはテラス席を選ぶことができます。
アラカルト調理はポルトガル名物料理から、アジアテイストの影響を受けた創作料理まで様々。
ミシュラン2つ星を獲得したレストランのチームがメニュー等の監修をしているということで味は文句なし。
今回はメイン料理としてポルトガル名物タコのライス料理アローシュ・デ・ポルヴォ(Arroz de Polvo)とキノコの風味が効いたチキンリゾットを注文。いずれも非常にボリューミーで美味しく大満足。
ホテルレストランということで若干価格帯は高めの設定となっていますが、5つ星ホテルならではのサービスと料理の質を考えるとコストパフォーマンスはいいように感じました。
6. その他共用設備
6-1. 屋外プール・プールサイドバー
ポルトで最も展望のいいホテル、特に屋外プールからの眺めはホテル宿泊者が独占できる絶景。
温水ではないのため午前中はやや水温が低めに感じましたが、それでもそのフォトジェニックな空気に惹かれ寒さに耐えて水に入っている人が数多くいました。
プールサイドにはバーがあり、ドリンクやライトスナックを注文することが可能。ゆっくりと日光浴を楽しみながらリラックスした時間を過ごすことができます。
6-2. 屋内プール・スパエリア
ポルトで最も眺めがいいプールといって過言ではないパノラマビューが特徴の温水プール。ドン・ルイス1世橋やポルト大聖堂などポルト歴史地区世界遺産の景色を堪能することができます。
更衣室のロッカーを利用する際はスパエリア受付でカードキーをかります。ロッカーには未使用のタオルセットと保湿クリームなどのアメニティが用意されているのも嬉しいポイント。
屋内プール横には宿泊者が自由に使うことができるジムエリアが併設。
高級スパホテルということでマッサージやトリートメントも大人気、こちらは事前の予約がおすすめとのこと。
6-3. プレイヤーズルーム
ホテル内プレイヤーズルームには卓球台やビリヤード台、様々なボードゲームなど複数人で楽しむことができるスペースとなっており、誰でも自由に使用することができます。
6-4. キッズクラブ
小さな子供向けのスペースであるキッズクラブも完備。ママごとセットや簡単なお絵描き台、遊具、アニメなどが用意されていました。
6-5. ワインセラー・ワインショップ
ザ・イェットマンホテルはワインホテルと呼ばれるだけあり、ポルトガルでも最大級のワインの品揃え。国内産ワインはもちろん世界中から集められた貴重なワインが収蔵されています。
そんなワインを保存しているワインセラーがホテル本館と東館をつなぐエリアにあり、中を一部覗くことができるようになっています。
メインロビーエリアの一角にあるホテル売店はポルトガルワインやワインに関連する雑貨の品揃えが豊富。店員の知識も非常に豊富なのでお土産探しにもピッタリな場所となっています。
6-6. DICK’S BAR & BISTRO
メインロビーエリアの一角にあるDICK’S BAR&BISTRO。アンティーク調の落ち着いた内装となっています。
毎日ピアノのライブ演奏があるほか、週に1回ファドのライブパフォーマンスも。
こちらのバーでは、通常のドリンク注文のほか予約制のワインテイスティングやワインソムリエによるワインコースなども行われているので、興味がある方は公式ホームページを覗いてみてください。
7. ホテルからの展望
ザ・イェットマンはその立地からポルトで最も展望のいいホテルと有名。
事実、ホテル全ての客室やレストランから世界遺産ポルトの街並みを一望することができます。
日中はポルトガルならではのオレンジ屋根の街並みを堪能。ポルトの街は斜面に沿って発展しているため、奥行きの感じるパノラミックビューとなっています。
この景色をみるだけでも宿泊する価値があるといえるくらい。
夜になると雰囲気は一変。あたりは静まり返り、オレンジ色の白熱灯が町中を照らす幻想的な景色となります。
8. まとめ
ポルトで最もおすすめな5つ星ホテル、ザ・イェットマン。サービスのレベルはもちろんのこと、広々として清潔感のある客室、豪華な食事、そして何よりポルトを一望する景色はそれなりの金額を払ってでも宿泊の価値あり。
一生忘れられない思い出になるに違いありません。
トップシーズンになると1泊一番安い客室でも10万円近くするホテルではありますが、一方で早割を使ったりホテル予約サイトのキャンペーンなどを使うと1泊3万円程度から宿泊出来ることもあります。
ホテル内には過去に滞在した有名人の写真やサインが多数飾られており、世界的に有名なサッカーチームも幾度と利用している模様。
そんな有名人御用達ホテル、ポルト滞在の際には滞在先として是非検討してみてはいかがでしょうか。
ホテル名:The Yeatman Hotel
住所:Rua do Choupelo, 4400-088 Vila Nova de Gaia
ホテルランク:5つ星
予算:3万円〜/泊
最低宿泊日数:1泊
おすすめ用途:カップル・ファミリー
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