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【サンマリノ】死ぬまでに1度もない絶景に巡り会えた

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欧州には数多くの「絶景スポット」があり、写真を撮る人も撮らない人も心を奪われる場所というのがあります。

私自身「絶景」には心惹かれるものがあり、少しでもフォトジェニックな場所を探しては実際に訪れそのタイミングを狙ったりということをよくします。

一方、絶景スポットと呼ばれる所に行っても、天気や周囲の人や車などによって思うような景色を見られなかったりと一喜一憂することも多々。

今回はイタリアに国土を囲まれた要塞国家、サンマリノ共和国でまさに奇跡とも言える絶景写真を収めることができたので、みなさんに写真とともにその国の魅力を紹介したいと思います。

1. サンマリノに行った理由

サンマリノ絶景

サンマリノ共和国と聞いて場所がすぐに脳裏に浮かぶ方は少ないと思います。

サンマリノ共和国は世界で5番目に小さい小国であるとともに、世界で最も古い共和国としても知られ、イタリアに国土を囲まれる形で存続している珍しい国。

首都のサンマリノ市は非常に険しいティターノ山の頂上に位置することから、建国以来要塞国家としての地位を確立した難攻不落の国でもあります。

そんなサンマリノは、山の頂上にあることからそこから見れる普段見れる景色も絶景。

ですが、今回はさらに欧州全土を覆った超強力寒波の影響でイタリア全土でも積雪があり、雪化粧をした風景を見られる確率がありました。

天気予報で確認した所、雪マークが並ぶ中、日曜日の午前中だけ晴れマークが。その後は雨に変わっていく予報になっていました。

イギリス在住中の私にしてみると、日曜日の朝だけ晴れるかもしれないサンマリノに雪のイタリアを経由して行くのは若干のリスクもありましたが、週末ですし運が良ければ綺麗な日の出が見られるかも、という期待もあり慌てて飛行機を確保した、という次第です。

とは言っても、サンマリノには空港はないためイタリアのボローニャに入り、そこから鉄道とバスを乗り継いでの旅。ロンドンを出発してから7時間かかりました。

ちなみに後から知ったことですが、ロンドンの空港も今回利用したヒースロー空港以外の主要空港は雪の影響で閉鎖されていたとのこと。まさに奇跡の始まりです。

2. 到着日の様子

レッジョナーレ

イタリアにまずは入国し、サンマリノ行きのバスが出るリミニを目指しました。が、南国イタリアにしても大雪。

さらには雪が滅多に降らないこともあって列車は遅延のオンパレード、なんとかサンマリノに到着したのは予定から2時間遅れ。

絶景を楽しみに訪れたものの、サンマリノで目にした景色はこれ。

雪、霧、視界20m。サンマリノは山の頂上にあるということもあって雪の量は非常に多く、まるで雪国にスキーをしにきたような状況。

もちろん天気予報でこれは薄々予感していたので問題ないのですが、あまりの視界不良のために翌日の撮影スポット探しも全くできず。

サンマリノの絶景ポイントと呼ばれる場所にきたのですが、何も見えず。このロープはケーブルカーのもので、このケーブルの向こうにはサンマリノやイタリア、海まで見渡せるはずなのですが、、、

さらには雪で小さな道が閉鎖されていたり、除雪が全くされておらずアクセス不能だったりとなかなか厳しい撮影環境になることを覚悟させます。

まぁそんなことはさておき、翌日の日の出にかけることを決意し、早めに就寝。

そして奇跡が起きます。

3. 待ちに待ったサンライズ

朝4時半に起床し、6時半頃の日の出に備えて準備。トワイライトの時間を考えると朝6時頃から撮影チャンスになるはずです。

足場は最悪が予想され、気温も低いため防寒装備をしっかりとしていきます。

まだ真っ暗ではあるものの、ホテルのカーテンを開けると奇跡の星空が。これはすごいぞ!と思いホテルを深夜に駆け出し撮影スポットを駆け足で探します。

非常に足場が悪く、スケートリンク状態だったり未圧雪の雪山を歩いていたりと、遭難しそうな場所もありましたが、日の出とサンマリノのシンボルでもある古城の両方が写る場所を発見。

そしてこれが1枚目。

これを見ただけでもリスクを負った長旅を後悔しないだけの十分な理由になります。

地平線まで見渡せる絶景、大自然と点在する街灯り、そして雪化粧。完璧な組み合わせ。

だんだんと空が明るくなり、星の姿は見えなくなりましたが、それに伴い太陽が上がって来ていることを知らせるトワイライトがはっきりとしてきました。

そこから数分後。まさに日の出の直前になると、街路灯が消え、それと同時に空一面が赤紫色に染まります。

空がこの色に染まるのは本当に一瞬。

そして次の瞬間。

まさにこれを待っていました。完璧なサンライズです。本当に鳥肌が立つほど美しく感動もの。

雪の影響で足場が悪く、また時期的に観光シーズンではないためこの時間に他の人と遭遇することはありませんでしたが、まさに一生に一度見れるか見れないかの絶景です。

カメラを三脚にセットし、タイマーで自動撮影をしていたため、私自身も呆然としながら日の出を眺めていました。

今まで見た中でも1、2を争う見事な日の出です。

4. 奇跡と言える理由

今回のサンマリノでの日の出撮影はまさに奇跡的なもの。

その理由は、雪が珍しいこの地域にも欧州全土を襲った大寒波の影響で雪化粧されたということ。そして、そんな環境の中無事にサンマリノまでなんとかたどり着くことが出来たということ。

そして何より、日の出のタイミングだけ見事に晴れたということです。

事実、この日は朝の10時が過ぎたあたりから雲が増えてきて12時前からまた雨が降り出すという天候。

まさに数年に1回あるかないかの奇跡の瞬間を捉えることが出来ました。

せっかく日の出を見たので、その足で前日は見られなかった街並みを散策。まだ朝早いこともあって人っ子一人歩いていませんがそんな雰囲気もまたサンマリノの景色を引き立てます。

サンマリノからの景色は天気さえ良ければどこから撮影しても絶景。特に霞みがかった朝の街並みには言葉を失います。

こう見るとサンマリノが要塞国家であることがよくわかります。

ちなみに前日に訪れたケーブルカー乗り場。前日はこんな感じ。

日の出撮影後再び訪れてみると、前日には想像もできなかったような見事な景色がここからも広がっていました。

サンマリノをこれから訪れようとしている皆さん、本当に天気は重要です。よく天気予報を調べてベストなタイミングを探す、これが撮影は別にしてもサンマリノ観光を満喫するためには不可欠。

手前に見えるのはサンマリノ共和国の国土、そして奥に見えるのがイタリアです。とは言っても境界線はこう見るだけではわかりません。

街中には以前として雪が多く残り、まだまだ除雪が追いついていない様子。実際多くの観光名所が雪の影響で開館中止となっていました。

しかし、撮影をメインに訪れた私としては、奇跡的なタイミングに遭遇できた喜びは表現しきれません。

雪のおかげでなんでもないスナップ写真もとても絵になります。

5. 最後に

いかがでしたか?

今回は、ロンドンを飛び出し数年に1度あるかないかの雪化粧した街並みと日の出を求めてサンマリノへと足を運んでみました。

交通の乱れなど雪の影響はもちろん、実際に予報が当たるかもわからない気まぐれな天気ということでなかなか大きなリスクではありましたが、実際には全てうまくいくという奇跡が起こりました。

そして撮影することが出来た絶景。是非大きな画面で楽しんで貰えたらと思います。

今回撮影に利用したカメラはレビュー記事も書いているオリンパスのOM-D EM-1 Markⅱという機種。7-14mm F2.8 PROというレンズをつけて使用しました。

もしカメラにも興味がある方はこちらの記事も参考にしてみてください。

サンマリノの観光名所についてはこちらの記事で詳しく紹介しているので、サンマリノ旅行を計画中の方はこちらの記事もあわせてオススメです!

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ノルウェー、スウェーデン、イギリスに留学・長期滞在。都合がつく限りヨーロッパ各地を渡り歩き、決して観光ガイドだけではわからない現地の情報を収集。そんな情報を元に、ヨーロッパの生の観光情報と留学に必要なIELTS対策を紹介中。