観光などで訪れることができる地球上最北端の町、スピッツベルゲン島ロングイェールービン。
そんな極地に来たらこそ、極地の絶景を堪能したいと思うもの。
今回は、スノーモービルを使って町を離れ、360度大自然の絶景を楽しむことができるスノーモービルツアーに参加してきたのでその中身を紹介します。
1. スノーモービルツアー

冬季のロングイェールービンで催行されているオプショナルツアーの代表格がスノーモービルツアー。
全く人工的なものがない大自然の雪原の中を縦横無尽に走れるということもあって、ロングイェールービンに訪れる個人旅行者のほとんどが体験する人気アトラクションでもあります。
モービル拠点はロングイェールービンの街はずれにあり、どのホテルに宿泊していたとしても徒歩圏内。もちろん事前にツアーを申し込んでおけば、ホテルからの送迎もあります。
*参加には国際運転免許証が必要です
2. ブリーフィング

モービル基地に到着すると、まずは出発前のブリーフィングを行います。簡単な自己紹介の後、基本的なモービルの操作方法や運転時の姿勢について、安全面に重点を置いた説明が20分程度。
その後、本日のルートの説明を受け、いよいよ出発の準備に入ります。
3. 運転装備

冬場のロングイェールービンは日中であっても−10度を下回り、場合によっては−30度以下になることも。
さらに天気は変わりやすく、また運転中は風を受けるため体感温度はさらに低くなります。
ということで、全参加者には、そう言う過酷な環境でも耐えられるモービルスーツやブーツなどを一式すべてが貸し出されます。

サイズは一回り大きくし、空気を内部にためこめるほうがいいんだとか。というわけで参加者全員が熊のように丸々と膨らんだ姿になり準備完了。
4. モービル試運転

参加者のほとんどがスノーモービル初体験ということもあり、まずは基地のそばで基本的な運転操作を確認する試運転走行。
とは言っても操作は実はものすごく簡単で、ギアは前に進むか後ろに進むかの2段階。あとはスロットルを絞れば選んだ進行方向に向かって走り出します。
また、ヒーターが付いており、ハンドル部分や足回りは意外と暖かくなっています。

モービルは平地を運転しているときは簡単ですが、カーブや斜面の走行はなかなか大変。
ハンドル操作ではなく重心移動がとても重要になるため、全身を使って左右前後に重心を移動してコントロールします。
特に片斜面を走るときは重心移動を適切にしないと簡単に横転してしまうので要注意。
5. 絶景の旅出発

一通り試運転が終了したらいよいよ本番スタートです。

ちなみに前後について案内するガイドは猟銃を装備。
いざ街を出発すればそこは大自然のみ、白熊が現れるリスクもあるため、銃を携帯せずに町を離れることは禁止されているんだとか。

走行中は撮影はできませんが、絶景ポイントでは停車時間を取ってくれました。
ここは宇宙ではないか、そう思えてしまうほど人工的なものが何もない絶景です。

ちなみにスノーモービル、最高時速は60kmほど、ひたすら続く直線ではフルスロットルで前進したためそのスピード感はとてつもないものがあります。

この日は晴れていたこともあり、モービルツアーは快適そのもの。雪が降っていたら、とは考えたくありません。
ちなみにこの時の気温は推定−25度。とは言われてもよくわからないと思うので、どのくらい寒いのかがわかる写真を一枚紹介します。

魔法瓶に入れたお湯を空中にまき散らした瞬間、一瞬で凍ってしまい煙となって消えてしまう、そのくらいの寒さです。

世界中から見える同じ月であっても、なんとなく違うように感じてしまいます。
ちなみに今回のツアー出発時はすでに日没後。北緯78度という立地から、日没後も当面は夕焼けやの状態が続きました。

ひたすら雄大な雪原と山々が続き、自然の大迫力に圧倒。逆に言えば、ここで何かあって取り残されたら決して生きては帰れないな、という人間の無力さも感じました。
運転中には様々な野生動物を見かけましたが、その中でも特に多く至る所でみかけたのがスピッツベルゲントナカイという固有種。

その体格は想像するトナカイより一回り小さく、また足も短く全体的にずんぐり。
天敵がほとんどいないため、この極地環境に適応するように進化したんだとか。
6. ロングイェールビーンの夜景

ツアー終盤に差し掛かり、ロングイェールビーンの対岸に位置する山、ヒョルス山 Hiorthfjelletを訪れました。
もうすっかり辺りは暗くなり、夜のドライビングです。
ここはロングイェールビーンの夜景を見ることができるモービルでしか行くことができないスポット。

これが世界最北の街、人口2000人のロングイェールビーンの夜景です。こうみると険しい山々の麓に小さな集落があるだけ、ということがよくわかります。
この夜景を見た後は、凍った湾になっている部分をモービルで渡りツアー終了となりました。
7. 最後に

いかがでしたか?
スピッツベルゲン島で体験したスノーモービルツアーを紹介しました。
今回参加してみてなぜ人気なのかがよくわかりました。ガイドさんはみなさん親切で、何よりその絶景。
冬は車での移動がほとんどできず、モービルでしか見ることができない景色がたくさんあります。
また、一歩ロングイェールビーンの町を離れれば人工的なものは何もない極地でもあるので、運転中の爽快感は別格。まさに大自然を全身から感じられるアクティビティでした。
是非ロングイェールビーン観光を考えている方はスノーモービルツアー参加をお忘れなく!

ロングイェールビーンは開発が制限されていることもあって、ホテルの数が需要に比べて非常に少なく、また一般住宅もほとんどないためAirbnbの物件も限られています。
そのため、通年にわたって旅行者の宿泊場所確保が難題。そのため、個人旅行をする際には宿泊場所の予約と航空券の予約を並行して進める必要があります。
航空便はノルウェー首都オスロや北極圏の最大都市トロムソを起点に、スカンジナビア航空やノルウェーエアシャトルなど複数会社が運行しています。
海外旅行をする人が必ず持つべきクレジットカードの決定版は?
国際ブランド、付帯保険、旅行中の特典、カードを選ぶポイントは様々。
海外40ヵ国以上を訪れた旅のプロがヨーロッパ向けクレカの選び方とおすすめを伝授している人気記事をチェック!