ノルウェーの首都オスロは、ムンクの作品が多数公開されているムンク美術館やバイキングにまつわる博物館など多くの観光名所が軒を連ね、また北欧らしいモダンで明るい雰囲気の建物が多いなど根強いファンが多くいる世界的な文化・芸術観光都市です。
一方で世界一物価が高い都市の一つとしても知られ、ちょっとした博物館に入るためにも千円前後する入場料を払わないといけない場合がほとんど。場合によっては4千円近い入場料がかかる場所もあります。
そんな財布事情が気になってしまうオスロ観光ですが、金銭面の不安を一掃してくれるのがオスロパス。
この記事ではそんなコストパフォーマンスが抜群なオスロパスを紹介します。
1. オスロパスとは
オスロパスとは観光客向けに発売されているフリーパスチケット。
オスロにある30もの博物館や美術館に追加料金なしで入ることができるほか、公共交通機関が無料になったり、レストランやバーで特別割引が受けられたりと大変お得なチケットになっています。
オスロは多くの有名な観光名所がまとまって存在することが多く、一つのエリアに訪れたのち比較的短時間で複数名所を楽しめるため、短期間の滞在であっても多くの名所に足を運ぶことが可能。
一方、一つ一つの入場料はヨーロッパ他国と比較してもかなり割高になっているため、その都度支払いを行うと気づいた時にはかなりの出費になっているということも考えられます。
そのため、一度チケットを購入すればそれ以降の観光にかかる費用を考えずに済むオスロパスは観光客の強い味方になります。
2. 費用・購入方法
オスロパスはスマートフォンアプリ、もしくはセールスポイントと呼ばれている特定箇所で販売されています。
もっともわかりやすいのはオスロ中央駅に併設されている観光案内所 Visitor Centre(地図を表示)。空港から駅に移動した直後にこちらでオスロパスを購入しておけばその後のバスやトラムなどの公共交通機関も乗り放題になるためお得です。
そのほか、オスロ中心部にある主要ホテルのレセプションや、ノルウェー海洋博物館、ノーベル平和センターなど主要な観光名所でも発売中。
詳しい購入可能場所についてはこちらの公式ページで案内がされています。
オスロパスは24時間、48時間、72時間チケットの3種類、大人料金、小児料金、シニア料金の設定があります。料金については2022年9月現在大人445 NOK(24時間)からとなっています
3. 利用可能場所
オスロパスが使える場所は多種多様。今回はその中でも観光客が利用する可能性の高いものの具体例を挙げて紹介します。
a. 公共交通機関
オスロは首都とはいえコンパクトに観光名所がまとまっている街。とは言っても北欧有数の大都市には変わりないので、公共交通機関を使うことが効率的な観光には不可欠です。
オスロパスを持っていれば地下鉄T-Bana、バス、トラムなどいずれも全て乗り放題。その都度乗車券を購入したりする手間も省けるので、オスロの公共交通機関のシステムに不慣れな観光客であっても安心して利用することができます。
b. レストラン・バー
オスロパス保有者向けに割引を提供しているレストランやバーが数多くあるほか、ドリンク1杯無料、1品サービスなど各店舗ごとに特典を用意してある場合もあります。
物価が非常に高く、特に外食をする場合にはビール一杯だけでも1000円を軽く超えてくるノルウェー。ですので食事の悪引きやドリンクサービスなどは非常に大きなメリットになります。
c. 博物館・美術館
基本的にオスロの観光名所として紹介されている場所すべてに追加料金なしで入場が出来ます。
国立美術館など公的施設はもちろん、民間で運営されている場所も同様。
こちらの記事ではオスロで是非訪れたいおすすめな観光名所を紹介していますが、オスロパスを持っていればすべて訪れても無料です。
4. オスロパスの効果的な利用方法
オスロパスの24時間チケットを購入した場合、どの程度で元がとれるのかを検討してみましょう。2022年のオスロパス24時間チケットの料金は445NOK。
オスロを観光する多くの人が訪れる有名な観光名所の中からいくつかをピックアップし、2022年9月現在の大人入場料を列記してみます。
- ムンク美術館 160 NOK
- ノルウェー国立美術館 180 NOK
- ノーベル平和センター 140 NOK
- フロム号博物館 140 NOK
- ノルウェー民俗屋外博物館 180 NOK
これをみていただいてわかる通り、ほとんどの博物館の入場料は100−200 NOK程度で設定されており、日本円に換算すると大体1400-3000円程。数十分で出てこれるような小規模な博物館も同じような値段設定がされています。
オスロパスを購入した場合、3箇所有料施設を訪れることができれば元を取ることができ、さらに公共交通機関も無料になるということで、かなりコストパフォーマンスがいいチケットであることがわかるかと思います。
また、オスロは博物館や美術館が狭い範囲に密集しているエリアが複数あるので、効率的に見どころをまわることができます。
5. 最後に
観光にとっても相性のいいオスロパス。このカード一枚あれば物価高のオスロをお金を気にすることなく密度濃く観光をすることができるようになります。
実際私も48時間チケットを購入しオスロを隅々まで観光しましたが、結果的には日本円で1万円以上元を取ることができ大変得をすることができました。
オスロパスの対象施設が多く、公共交通機関までカバーしているので是非旅行時に利用してみてください。
オスロに観光で滞在するのに是非オススメしたいのが、オスロ駅前にあり非常に便利なスカンディック・オスロシティ。
空港行きの列車も発着する中央駅の目の前にあり、バスやトラムの停留所も目と鼻の先、またオスロ大聖堂など有名な観光名所も大部分が徒歩圏内にあります。
スカンディックグループは北欧最大級のホテルチェーンで、設備面やスタッフの質などはお墨付き。ホットミールもある朝食が宿泊客には無料で提供されるなどコストパフォーマンスに優れたホテルです。
実際の筆者による宿泊レビュー: こちら
詳細・価格確認: Expedia
詳細・価格確認: Hotels.com
いい情報ありがとうございます。
国立美術館やオスロ美術館は各サイトでチケットの入場時間予約と購入が出来るようですが、オスロパスだと予約は出来ないでしょうか?
オスロパスは基本予約はできませんが、窓口でほぼ100%その場で入ることができます。
入場制限がかかるようなことは基本的にほとんどありません。