ノルウェーの首都であり、ムンクの叫びを収蔵する美術館やノーベル平和賞の授賞式が行われることでも知られているオスロ。
自然とモダンな建物が融合したまさに北欧の都市という雰囲気の街となっており、また見どころもたくさんあることから世界中から一年を通して観光客が多く訪れています。
治安もよく旅行慣れしていない人や女性の一人旅でも安心。実際に足を運び、オススメだと自信を持って言えるオスロの観光名所を23箇所紹介します。
1. オスロ大聖堂
ノルウェー国教会のオスロ司教区を統括するオスロ大聖堂。オスロ中央駅から徒歩5分位の距離に位置しています。
修復作業を定期的に受けてはいるというものの、1697年にオスロ大聖堂の3世代目の建物として建設されたものが現在も使用されており、オスロでも有数の歴史の長い建物としても知られています。
他国の大聖堂と比べると装飾などが少なく質素な印象を受けますが、北欧らしく白を基調に明るく落ち着いた雰囲気に整っています。
名称 英語: Oslo Cathedral
名称 ノルウェー語: Oslo domkirke
住所(マップ表示): Karl Johans gate 11, 0154 Oslo, ノルウェー
公式HP: https://kirken.no/
2. オスロ市庁舎
オスロのフェリーターミナルもある港湾エリア、アーケル・ブリッゲエリアに位置するオスロ市庁舎。
2つの塔が特徴的な市庁舎はオスロにおける行政の中枢であるとともに、ノーベル平和賞の授賞式が行われることでも知られています。
内部は一般に開放されており、議会が行われている時を除いて自由に見学をすることが可能です。
一つ一つの部屋にはテーマがあり、まるで宮殿の中を見学しているかのような錯覚を覚える美しい内装に仕上げられています。
名称 英語: Oslo City Hall
名称 ノルウェー語: Rådhuset
住所(マップ表示): Rådhusplassen 1, 0037 Oslo, ノルウェー
公式HP: https://www.oslo.kommune.no/
3. ノーベル平和センター
ノーベル賞の授賞式はスウェーデンで行われることは広く知られていますが、平和賞の授賞式のみノルウェーの中心オスロ市庁舎で行われます。
そんなオスロ市庁舎のすぐ近くで同じくアーケル・ブリッゲエリアにノーベル平和センターが2005年に設立されました。
内部では、現在の国際問題である紛争や核、飢饉などに関わる資料や写真が多数展示されている他、過去のノーベル平和賞受賞者による講話が公開されています。
名称 英語: Nobel Peace Centre
名称 ノルウェー語: Nobels Fredssenter
住所(マップ表示): Brynjulf Bulls plass 1, 0250 Oslo, ノルウェー
公式HP: http://www.nobelpeacecenter.org/
4. フィッシュマーケット
オスロ市庁舎やノーベル平和センターのすぐ近く、アーケル・ブリッゲエリアにあるフィッシュマーケット。
ヨーロッパでは一大漁業大国として知られており、獲れたてのサーモンはもちろんノルウェー近海で獲れた新鮮な魚介類が売られています。
その場で購入することはもちろん、奥に併設されたレストランで指定した魚を調理してもらったり、レストランおすすめメニューを頂くことができます。
名称 英語: Fish market
名称 ノルウェー語: Fisketorget
住所(マップ表示): Rådhusbrygge 1, 0160 Oslo, ノルウェー
公式HP: http://www.pipervika.no/
5. アストルップ・ファーンリ現代美術館
イタリア人の著名な建築家、レンゾ・ピアノによって設計され、2012年にアーケル・ブリッゲエリアから徒歩10分程度のウォーターフロントエリアに移設された私設美術館、アストルップ・ファーンリ現代美術館。
ノルウェー最大の現代美術館で、2棟の展示スペースと1棟のオフィススペースから構成されています。
建物そのものが非常に美しいことでも評判となっていますが、内部ではノルウェー人アーティストはもちろん世界中の現代美術家の作品が期間ごとに展示公開されています。
名称 英語: Astrup Fearnley Museum of Modern Art
名称 ノルウェー語: Astrup Fearnley Museet
住所(マップ表示): Strandpromenaden 2, 0252 Oslo, ノルウェー
公式HP: http://www.afmuseet.no/
6. ノルウェー王宮
1849年に新古典様式で完成されたノルウェー王宮。名前の通り、現ノルウェー国王ハーラル5世と王妃が生活している王宮です。
通常は内部の一般公開は行われていませんが、夏季のみ豪華な内装を楽しむことができるガイドツアーが開催されています。
夏季以外でも建物のすぐ近くまで近寄ることは可能で、また王宮を取り囲む緑豊かな公園は通年自由に散策をすることができます。
13時半からは衛兵交代式が王宮前で行われており、こちらも観光の目玉の一つとなっています。
名称 英語: The Royal Residence
名称 ノルウェー語: Det Kongelige Slott
住所(マップ表示): Slottsplassen 1, 0010 Oslo, ノルウェー
公式HP: https://www.kongehuset.no/
7. アーケシュフース要塞(城)
13世紀後半にスウェーデンからの防衛を目的に築かれたアーケシュフース要塞。
800年近い過去の歴史において一度として他国によって包囲されたことがない要塞ではあるものの、唯一の例外として第2次世界大戦中はナチスドイツに無抵抗降伏して陥落しています。
現在もアーケシュフース要塞はノルウェー軍の管轄エリアになっていますが、内部も含め一般公開されており、中世に築かれた要塞の内部や王室・中世の軍にまつわる展示、過去のノルウェーの埋葬されている棺などを見学することが出来ます。
名称 英語: Akershus Fortress
名称 ノルウェー語: Akershus Festning
住所(マップ表示): Akershus Festning, 0150 Oslo, ノルウェー
公式HP: https://kultur.forsvaret.no/
8. ノルウェー軍事博物館
アーケシュフース要塞のすぐ近くにあるノルウェー軍事博物館。
広大なスペースを使って中世から現代に及ぶノルウェー軍の装備や第1次・2次世界大戦の様子、現在のノルウェー軍による世界での活動などを展示しています。
名称 英語: Norwegian Armed Forces Museum
名称 ノルウェー語: Forsvarsmuseet
住所(マップ表示): Akershus festning, Bygning 62, 0150 Oslo, ノルウェー
公式HP: http://forsvaretsmuseer.no/
9. オスロトラム(市電)博物館
オスロ中心部から公共交通機関で10〜20分程離れた場所にあるオスロ市電博物館。
旧車両庫を使用して、オスロ市電で歴代使われてきた市電の車両が隙間なく展示公開されています。
馬が客車を引いていた際の初期の車両から比較的新しい車両、ノルウェーらしくスキー板専用の格納庫がついた車両など多種多様。
子供も大人も楽しめる施設になっています。
名称 英語: Tramway Museum
名称 ノルウェー語: Sporveismuseet
住所(マップ表示): Gardeveien 15, 0363 Oslo, ノルウェー
公式HP: http://sporveismuseet.no/
10. ノルウェー民俗博物館
オスロ郊外ビグドイ Bygdøy エリアにあり、広大な敷地を使って紀元1500年から近代に至るまでのノルウェー各地で見られた建物が忠実に再現されたオープンミュージアム。
約160もの建物が内部も含め公開されており、ノルウェーでの生活の一部を時間を遡って垣間見ることが出来ます。
民俗博物館の中には、支柱と梁で構成された中世の木造教会として知られるスターヴ教会も公開中。
こちらのスターヴ教会はブスケルー県、ハリンダル渓谷のゴルに1200年代に建てられていたものを移築したもので、ノルウェーに残る数少ない貴重な建築の1つとして保存されています。
名称 英語: Norwegian Museum of Cultural History
名称 ノルウェー語: Norsk Folkemuseum
住所(マップ表示): Museumsveien 10, 0287 Oslo, ノルウェー
公式HP: https://norskfolkemuseum.no/
11. ヴァイキング船博物館
同じくビグドイ地区にありオスロ大学が管理しているヴァイキング船博物館。
1852年から1904年の発掘調査によってオスロフィヨルドエリアで発見された4隻のヴァイキング船が公開展示されています。
内部には大型のヴァイキング船のほか、同時に発掘されたヴァイキング時代の装飾品などが多数公開されており、ノルウェーが古代から海洋強国であった様子を伺うことが出来ます。
名称 英語: The Viking Ship Museum
名称 ノルウェー語: Vikingskipshuset
住所(マップ表示): Huk Aveny 35, 0287 Oslo, ノルウェー
公式HP: https://www.khm.uio.no/besok-oss/vikingskipshuset/
12. フラム号博物館
ビグドイ地区の最東端にあり、オスロで最も人気な博物館の一つであるフラム号博物館。
重量402トン、高さ39mの木造北極探索船の実物が展示されています。
1839年に13人の船員とともに北極航海に出発、その後北極海の流氷に取り囲まれ身動きを封じられるものの、その後3年にわたって調査研究を行い1896年に生還した船として名声高い船です。
博物館内では実物のフラム号の内部に入り客室など隅々にわたって見学をすることが出来ます。
名称 英語: Fram Museum
名称 ノルウェー語: Frammuseet
住所(マップ表示): Bygdøynesveien 39, 0286 Oslo, ノルウェー
公式HP: http://frammuseum.no/
13. ノルウェー海洋博物館
フラム号博物館のすぐ向かい側にある海洋博物館。
1914年に設立された歴史のある博物館で、海洋大国ノルウェーによる古代から現代に至るまでの海での活動が漁業、商業、軍事など様々な方面から紹介されています。
小型ボートの実物展示から精巧に作られた縮小模型が多数公開されており、特に2200年前に作られたとされるオーク製の木造ボートが実物展示されていることでも有名です。
名称 英語: Norsk Maritimt Museum
名称 ノルウェー語: Norsk Sjøfartsmuseum
住所(マップ表示): Bygdøynesveien 37, 0286 Oslo, ノルウェー
公式HP: https://marmuseum.no/
14. コンティキ号博物館
フラム号博物館の向かいにあるもう1つの人気博物館がコンティキ号博物館。「コン・ティキ号探検記」という本で知っている人も多いかもしれません。
コンティキ号とはノルウェー生まれの人類学者であるトール・ヘイエルダールによって1947年に建造された大型のいかだで、ポリネシア人の起源が南米インカ帝国に由来することを証明するために使用されました。
その方法はいたって簡単。動力を持たないイカダを用いて、ペルーからポリネシアを目指すというもの。実際に出航から102日かけて8000キロを航海し、予想通り南米からポリネシア諸国まで移動可能であることを実証しました。
名称 英語: Kon-Tiki Museum
名称 ノルウェー語: Kon-Tiki Museet
住所(マップ表示): Bygdøynesveien 36, 0286 Oslo, ノルウェー
公式HP: https://www.kon-tiki.no/
15. ノルウェー国立建築博物館
ノルウェーといえばガラスを多く使い採光や自然との融和がよく考えられた通称”北欧建築”が多いことでも知られています。
そんなノルウェーの住宅事情や建築コンセプト、再開発モデル案などが公開されているのが国立建築博物館。
建築に興味がある人はもちろん、将来家を建てることを考えている人や北欧ならではの住宅事情に興味がある人におすすめです。
名称 英語: National Museum – Architecture
名称 ノルウェー語: Nasjonalmuseet – Arkitektur
住所(マップ表示): Bankplassen 3, 0102 Oslo, ノルウェー
公式HP: http://www.nasjonalmuseet.no/
16. ノルウェー国立美術館
ノルウェーで絵画の展示数では最多を誇るノルウェー国立博物館。
ノルウェー出身の画家はもちろんゴッホやモネ、ピカソなど世界的に有名な画家の作品が数多く収蔵されています。
特にこの美術館で有名なのはノルウェー生まれのエドヴァルド・ムンクのコレクション。代表作である「ムンクの叫び」を知らない人はいないでしょう。
名称 英語: The National Gallery
名称 ノルウェー語: Nasjonalgalleriet
住所(マップ表示): Universitetsgata 13, 0164 Oslo, ノルウェー
公式HP: http://www.nasjonalmuseet.no/
17. オスロ大学自然史博物館・ボタニックガーデン
後述するムンク美術館から徒歩5分程度に位置するオスロ大学自然史博物館。
古代から現代に至るまでの生物の進化の歴史や生態などについての展示が実物大模型や剥製とともに展示されています。
自然史博物館はボタニックガーデン内にあり、晴れた日には散策に最適。週末などには不定期でマーケットなども開催されます。
名称 英語: Natural History Museum
名称 ノルウェー語: Naturhistorisk museum
住所(マップ表示): Sars’ gate 1, 0562 Oslo, ノルウェー
公式HP: http://www.nhm.uio.no/
18. ムンク美術館 MUNCH
2021年6月にオスロ中央駅近くビョルヴィカ地区リニューアルオープンしたムンク美術館 MUNCH。
13階建ての近代的な建物の中に、ムンクの作品を中心とした展示がされています。ムンクの有名作品、ムンクの叫びは版画、油彩・テンペラ画、クレヨン画の3種類のいずれかが常時展示されています。
ムンクの叫びの展示は毎時自動で切り替わるようになっているため、3種類全ての叫びをみたい場合には時間調整が鍵になります。
おすすめは、時刻の切り替わる10分頃前にまず1つ目を鑑賞し、その後時刻が切り替わった段階で2種類目を鑑賞、その後1時間程度他のフロアの見学やカフェ等で時間を使い、再度時刻が代わったところで3種類目を鑑賞するという方法。
これにより、1時間半程度で3種類すべての叫びを鑑賞することが可能です。
ムンク美術館の上部はバー、レストランとなっており、オスロで一番の展望スポットとしても知られています。
名称 英語: Munch Museum
名称 ノルウェー語: Munchmuseet
住所(マップ表示): Edvard Munchs Plass 1, 0194 Oslo
公式HP: http://munchmuseet.no/
19. ヴィーゲラン彫刻公園
オスロ中心部からバスやトラムで20分ほどのところにあるヴィーゲラン彫刻公園。非常に広大な敷地の中に一風変わった大小212の彫刻があることで知られています。
その彫刻はいずれも人をモチーフにしたものですが、おもわず笑ってしまうような面白いものからシュールなもの、中にはちょっと不気味なものまで様々。
お気に入りの一つを見つけてみてください。
名称 英語: Vigeland Park
名称 ノルウェー語: Vigelandsparken
住所(マップ表示): Nobels gate 32, 0268 Oslo, ノルウェー
公式HP: https://vigeland.museum.no/en/vigelandpark
20. エーケベルグ公園
オスロで絶景を楽しみたければ欠かさずに足を伸ばしたいのがエーケベルグ公園。オスロ駅前からトラムを使って15分程度で訪れることができます。
オスロ市街地の東側にある山の中腹にある公園で、そこから見る景色はまさに絶景。市街地はもちろんその奥に広がるオスロフィヨルドの景色も天気が良ければ望むことができます。
名称 英語: Ekeberg Park
名称 ノルウェー語: Ekebergparken
住所(マップ表示): Kongsveien 23, 0193 Oslo, ノルウェー
公式HP: http://www.ekebergparken.com/
21. オスロ・オペラハウス
オスロ中央駅の南東に位置するオスロオペラハウス。
2008年にオープンした新しい建物で、世界的な建築コンクールで表彰されるなど美しいデザインが特徴。
オペラの鑑賞をしなくても内部の見学は可能で、外見とは裏腹に木をふんだんに使った温かい雰囲気の内装が特徴です。
オペラハウスの屋上部分にも自由に登ることができ、市街地を見下ろすことができる絶景ポイントとして人気です。
名称 英語: Opera house Oslo
名称 ノルウェー語: Operahuset Oslo
住所(マップ表示): Kirsten Flagstads Plass 1, 0150 Oslo, ノルウェー
公式HP: https://operaen.no/
22. マートホーレン
オスロでカジュアルに、でもしっかりと食べたいという時におすすめなのがマートホーレン。
インドアフードコートになっており、内部にはタパスバー、シーフード料理、インド料理、日本食、中華料理などさまざまな国のレンストランが入っています。
フードコートでセルフサービス方式なため、食べたいものを少しずつ各店からオーダーすることができ、また設定価格も抑えめになっているのが嬉しいところ。
名称 : Mathallen Oslo
住所(マップ表示): Vulkan 5, 0178 Oslo
公式HP: https://mathallenoslo.no
23. オスロストリートフード
オスロにあるもう一つの人気フードコートがオスロストリートフード。こちらはマートホーレンよりさらにカジュアルで、各国のB級グルメをはじめとする屋台料理店が数多く入っています。
オスロ中央駅からも徒歩圏内なため、カジュアルなランチや家族連れ、若者の旅行におすすめです。
名称 : Oslo Street Food
住所(マップ表示): Torggata 16, 0181 Oslo
公式HP: https://www.oslo-streetfood.no
最後に
今回はノルウェーの首都オスロを隅々から堪能するために訪れたい魅力的な観光名所を23箇所紹介しました。
今回紹介した観光名所はどこも非常にユニークなノルウェーならではの経験ができる場所。またオスロは治安も良く、親切な人が多いので安心して観光ができる街です。
また何より観光客向けのフリーパス、オスロパスを購入しておけば全ての施設に無料で入ることができるので、短期間で様々な所に足を延ばす計画をしている人はパスの購入を検討してみてください。
オスロでのアクティビティとしては、オスロフィヨルドの観光クルーズやランチクルーズ、観光名所をクイックに回れるホップオンバスがおすすめ。
こちらでアクティビティの検索と予約が可能ですので、どのようなツアーが催行されているのか探してみてください。
オスロに観光で滞在するのに是非オススメしたいのが、オスロ駅前にあり非常に便利なスカンディック・オスロシティ。
空港行きの列車も発着する中央駅の目の前にあり、バスやトラムの停留所も目と鼻の先、またオスロ大聖堂など有名な観光名所も大部分が徒歩圏内にあります。
スカンディックグループは北欧最大級のホテルチェーンで、設備面やスタッフの質などはお墨付き。ホットミールもある朝食が宿泊客には無料で提供されるなどコストパフォーマンスに優れたホテルです。
実際の筆者による宿泊レビュー: こちら
詳細・価格確認: Expedia
詳細・価格確認: Hotels.com
質問ですが、アストルップ・ファーンリー美術館でもオスロパスは使用できますか?
もちろん使用可能です!