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世界一高い?ノルウェーで食品の物価を現地調査してみた

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ノルウェーといえば世界一物価の高い国として有名。

特に日本から旅行に行くと、その物価の高さには唖然としてしまうかもしれません。

今回は最新の統計データと、現地ノルウェーのスーパーマーケットでの食料品の値段なんかを見ながらノルウェーの物価事情を紹介します。

1. 統計情報

世界各国の統計調査を元に、物価水準を公開しているNUMBEOという会社によると、ノルウェーの平均的な物価は日本と比べて24.55%高い、と報告しています。

特に顕著なのが家賃。同じ物件を借りた際には日本よりも47.38%も高いとの報告。もちろんこれは都市部だけでなく全エリアの平均データです。

2. マックのコンボセット

日本では650円で提供されているベーコンレタスバーガー+ポテト+ドリンクSのセット。

全く同じものがノルウェーでは約1340円(100 NOK)。マクドナルドの料金でその国の物価がわかるとよく言いますが、ノルウェーのマクドナルドは簡単に行けるファストフードというレベルではありません。

3. 外食の値段

ディナー

ノルウェーに限らず、欧米各国でディナーを外食となると、最も一般的なのは3コースミール。

スターター(スープ等)、メイン、デザートから構成されることが一般です。

なんとこの「平均」価格が800 NOK(日本円にして11000円ほど)。お店のランクによって500~1000NOKが相場です。

外食するというのはある意味セレブの遊びみたいなところがあり、日本みたいに千円〜2千円程度で気軽にそこそこのものを食べれるなんてお店はほとんどありません。

ランチ

オーレスンのランチ

ランチも高いのは例外ではありません。多くのお店では「本日のランチ」のような形で安いランチが提供されていることがありますが、それでもだいたい100~200 NOK(日本円にして1300~2500円程度)。

ノルウェーの田舎町にある小さなカフェで食べたこのイングリッシュブレックファーストっぽいプレートでさえ160 NOK(約2000円)もしました。

外食をして節約する、というのはほとんど不可能です。

4. ビール1杯の値段

ちょっとバーにでも行って一杯、という気持ちになることもあります。バーやレストランでは非常に高い酒税が課されているため、ビール1杯といえどもかなり高い。

ノルウェー国産ビール(500cc)で80 NOK、輸入ビール(330cc)で75 NOKが平均とのこと。

ノルウェーでも日本のように仕事帰りに1杯、なんてことはありますが、ほとんどの人がビールグラス1杯で2時間、3時間粘っている光景をよく見かけます。

5. スーパーマーケットでの相場

ここまでで外食をするととにかく高くつくことがお分かりいただけたかと思います。

ここではノルウェーのスーパーで売られているものを実例として価格を紹介していきます。

トイレットペーパー

日常品としては不可欠なトイレットペーパー。4個パックで42 NOK(約550円)。日本と比較して倍近い感覚です。

話は別として、クオリティも日本のものと比較するとかなりひどい。キッチンペーパーのように分厚くてバリバリでカブれそうになります。

ヨーグルート

ノルウェーの朝食の定番といえばヨーグルト。通常のものは1パック15 NOK程度(約200円)、プロテイン入りのものなど少し「高級」ヨーグルトになると1パック35 NOK程度(約460円)。

こちらは日本よりも高いとはいえコンビニなどで売られている容量の大きいものと比較するとあまり変わらないような気もします。

ビール

ノルウェーに限らず北欧ではビールというと3種類あります。アルコール度数が3%以上ある普通のビールと、1~2%程度のライトビール、そしてアルコールフリーのビール。

これによって値段が随分と異なります。

ここのスーパーではアルコールフリービールだと330ccの缶1本でだいたい15 NOK(約200円)、6本パックで70 NOK(約920円)。

ですが普通のビールでは高額な酒税がかかるため、1缶330ccあたり26 NOK〜30NOK(約350~420円)となっていました。

ライトビールの料金は両者のちょうど間くらい、インポートビールは約2割程度割高になっています。

ノルウェーは水道水を問題なく飲むことができますが、もちろんペッドボトルで水も売っています。

水の種類によっても値段に開きがありますが、ノルウェーで一般的なミネラルウォーターが23 NOK(約300円)で販売されています。

コーラ・炭酸飲料

どんなに物価の高い国でも絶対に安いのがコカ・コーラ。4缶パックで50 NOK(約650円)と日本と同じくらいの水準です。

それに対してフレーバー入りのコーラやファンタなど他の炭酸飲料は1缶330ccあたり24~27 NOK(約320~350円)とかなり割高。

レッドブル

個人的にかなり意外だったのがレッドブルの値段。1缶250ccあたり23 NOK(約300円)。

コーラ以外の炭酸飲料や水よりも安い値段で売られていました。日本の感覚だとレッドブルを始めエナジードリンクは他のソフトドリンクの倍近い値段になっていることが多いのですが、ノルウェーでは特に高いというイメージは持たれていないようです。

6. ホテルマンの言葉

最後にノルウェー滞在中に経験した面白い逸話を紹介します。

あるホテルに宿泊している際にフロントマンと雑談をしていたところ、彼は近いうちに日本旅行を考えていると教えてくれました。

ただ日本は物価が高いことで有名だから韓国にしようか悩んでて、とのこと。思わず「No way(ありえない)」と発してしまいましたが、ノルウェーと比べたら日本の物価なんてなんてことはありません。

1000円払えばスープとメインとデザート付きのランチコース食べられるし、50 NOK(約600円)ちょい出せばスープ付き牛焼肉定食(松屋等)くらいいくらでも食べれるし、日本の物価が高いというのは完全に誤解だということを教えてあげました。

すると彼は「50 NOKじゃノルウェーじゃ水とクロワッサンも買えないね」と一言。ノルウェーの物価はとにかく高いんだということを改めて感じた瞬間でした。

7. 最後に

世界で最も物価の高い国といわれるノルウェー。

食費はもとより、宿泊費や交通費、お土産など何かとコストがかさむので、長期旅行となると随分と財布に気を使ってしまう国になるかもしれません。

旅行の際には地元スーパーや公共交通機関をうまく使う、免税制度を利用したりなど賢く旅行することを心がけてみてください!

5件のコメント

ブログ興味深く拝見させていただいております。いまノルウェーの空港で水が本当に350円もしておどろいております。空ボトルを持ってきてよかったなーと感じております。(飲用水の給水機がポツポツあるので節約、節約!)

とにかく、すべての物価が高い。3回ノルウェーには来て、ベルゲンなどのフィヨルド観光をしているけど年々、物価が上昇しているのが明確にわかる。空港からのタクシー利用は、馬鹿馬鹿しいほど高い。景気が良いということも事実だが、移民を基本的に受け入れていないので生産労働者が少なく、ホテルもサービスが悪く、しかもそこに中国、インドなどの観光客の急増により物価は上がる一方だ。ノルウェーの国民は、消費税が高くても、現実の社会福祉で「ゆりかごから墓場まで」メリットを受けれるが、観光客にしたら、馬鹿馬鹿しいデメリットだ。いずれ人口高齢化、減少で今の政策に矛盾を気づくだろう。北欧は、1回行けば、観光は十分だ。

だけど平均年収が1000万近いから少し裕福な人とかになると数千万くらい当たり前の国なんでしょ。
日本人の感覚したらめちゃくちゃ物価高いって感じるけど日本と大して変わらない金額のものもある。
年収数千万で高福祉だったら十分幸福度は高いと思う。
一番の勝ち組は物価が安くサービスも充実してて高機能な製品もたくさんある日本人の金持ちの生活だろうな。

いくつか訂正させていただくと、移民の受け入れはしていますがほとんどの場合「Skilled worker」という大卒以上の高度技術者に限られています。
また現地に滞在している人は物価や消費税とは無関係に高額な地方税や所得税を納めており、これが福祉の裏支えになっています。

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ノルウェー、スウェーデン、イギリスに留学・長期滞在。都合がつく限りヨーロッパ各地を渡り歩き、決して観光ガイドだけではわからない現地の情報を収集。そんな情報を元に、ヨーロッパの生の観光情報と留学に必要なIELTS対策を紹介中。