デンマークの首都、コペンハーゲンで大人気の観光スポットといえば人魚姫の像。アンデルセンの代表的な童話「人魚姫」ということもあって、世界中の観光客を魅きつけます。
一方で、世界三大がっかり(小便小僧、マーライオン、人魚姫)の1つにランクインしてしまうほど、かわいそうな人魚姫。
個人的にはコペンハーゲンの隣町マルメ(スウェーデン)に住んでいることもあり、知人などを案内する機会もあって何度か見にいっているのですがやはりみんな感動は少なめの様子。
今回はなんでそんな散々な言われようにになってしまったのか、理由を考えてみました。
1. 微妙に遠い
まず第一に、人魚姫の像の立地が考えられます。
コペンハーゲン中央駅からかなり離れた場所にあるため、コペンハーゲンの代表的な観光地を回りながら向かうとなると、いざたどり着いた時には結構足がパンパンになります。
コペンハーゲンの観光地は基本的には中心部に固まっているにもかかわらず、なぜかこの人魚姫の像だけは街の外れにあるため、その移動量はなかなか。
苦労してたどり着いて、人魚姫を見て感動!となれば疲れは吹き飛ぶんだろうとは思いますが果たして。。。
2. 道中が美しすぎる
コペンハーゲン中央駅から人魚姫の像へと向かうとなると、コペンハーゲンの代表的なスポットを全て経由して行くことになります。その道中はとにかく美しいの一言。
重厚なレンガ造りの建物を見ながら中世北欧の雰囲気を感じたり、ニューハウンでカラフルな建物に癒されたり、気持ちはもうコペンハーゲンにいる喜びに染まっているはず。
そんな状態で
「“超人気スポット“の人魚姫の像へと向かってる!」
と思えばこれは心踊ります。そりゃ自然と人魚姫の像へ期待も高まり、喜びのハードルも高くなるのは当然のこと。
3. 初売りセール状態
さぁ汗ばむシャツを拭いながらコペンハーゲンの中央駅からぶらぶらと歩くこと小一時間。なんとか到着しました。ってこの
人、人、人混み!
特に観光トップシーズンは、まるで初売りバザーに来ているのかという位のなかなかな密集具合になります。
とりあえず近づくためには向こうにポツンと見える人魚像らしき像を遠目に見ながら、人混みに揉まれる必要があります。
「せっかくここまで来たんだから一緒に写真を、、、」と近づこうとするもんなら、まぁ大変。ちゃんと並ぶ人を横目に力で押し分けて入ってくる人、集団をいいことに長時間占拠するグループ、横に並ぶのも結構ストレスです。
やっと横に並んで記念撮影、と思っても数百人が注目する前で作り笑いをしなければいけません。ほら、顔、震えてますよ。
優雅なイメージのある人魚姫に人混みはやっぱり合いませんよね。
4. マーメイドの住む場所
人魚姫って言うくらいだから、本来は美しい海とかにいてほしいじゃないですか。
澄み切った青い空の下、綺麗な海をカラフルな魚と戯れながら泳ぎ、いざ陸に上がったらと思ったら、そこは重油漂う場違いな工業地区。
コペンハーゲンの人魚姫の背景には工場や倉庫があり煙がもくもく。さらには大きなタンカーが通ったり、海軍の船まで横切ったりと、なんともゴチャゴチャ。
住処が残念なだけに、人魚姫の表情も沈み気味?
5. たまに留守
まぁそれでも、人魚姫を一目見ることができれば「とりあえず有名だし人魚姫見れたからいいか」となるんでしょうが、運が悪いと出会えないなんてことも。
なんと人魚姫も世界中の人気者なので海外出張があります。
場合によっては、人魚姫の写真が代わりに置いてあったり、出張中の人魚姫の勇姿をパブリックビューイングで放映していたり。
あなたが本当にツイてない時は、出張中の人魚姫を探してひたすら公園内を歩き続け、結局見つからないなんて言う可能性もあるかも?
6. 人魚姫というよりほぼ人
人魚姫、というと上半身は人の形、下半身は魚とイメージします。事実アンデルセンの童話ではそういう姿をしていたはず。
でも、この人魚姫の像をよく見て見ると、ほとんどヒト。
魚であるはずの脚の部分が人間の生脚だったりするのは、銅像のモデルとなった女性の脚があまりに美しかったからとのこと。
人魚の姿を期待してたのにもかかわらず、足首から先だけちょこっとフィンがついているだけというのも期待を裏切るがっかりポイントかも?
最後に
んーなんとなく納得?
実際のところ一言で言うと、大人気スポットということで観光客が皆ウキウキ気分で目指すにもかかわらず、いざ目の前にして皆が心で思うのは「ちっさ!」ってことなのかもしれません。
とはいっても、散々バカにしたもののやはりアンデルセンの童話をモチーフに造られた人魚姫の像は結構いい雰囲気だしてます。
もちろん超代表的な観光スポットということもありますし、せっかくなら訪れて見てください。おすすめは午前中の早い時間。
見ても喜び少なめの可能性はありますが、コペンハーゲンを代表する名所には違いないので見ないと後悔多めになるかもしれませんよ!
コペンハーゲンは北欧最大都市ということで多くのホテルがありますが、特にオススメなのがRadisson Collection Royal Hotel。
中央駅から近く、観光のスタート地点になるストロイエからも徒歩数分と大変便利な立地にあります。
このホテルが人気な1番の理由は、このホテルのデザイン。デンマークを代表するデザイン建築家の巨匠、アルネ・ヤコブセン(Arne Jacobsen)が内装や家具、照明まで全てデザインしており、彼の最高傑作とも言われています。
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私もマルモからの帰りにコペンハーゲンからの飛行機に乗る前、往復タクシーで拝見しました。
印象はチボリ公園やマーライオンと同じく「規模が小さい」でした。出張があるとは知りませんでした。
後日フィンランドのタンペレに行った時、ムーミン博物館にも寄りましたが、え、これだけ?でした。
私は北欧三大ガッカリと言ってます。笑
夏も冬も行きましたが、夏は本当にいいですよね。
羨ましいです。
河岸の上から見るので小さくみえるのですね。もともと人魚姫は14歳です。ですからこの像は、等身大なんだと思います。14歳にしてちょっとグラマラスですが。北海道の八雲町に2倍の大きさのダミーがありますが、2倍はかえって気持ち悪いですよね。人魚姫の物語をきちんと頭にいれて置けば大きいも小さいもないと思います。高知にある坂本竜馬の像も彼の活躍をしっているからいいなぁと思うわけでで、なんにもしらなければタダでかい侍像だと思います。
コメントありがとうございます。
言ってしまえば、ただの銅像なのでそれをどう受け止めるかはその人次第ということでしょうか。
個人的にはあの銅像に大挙押し寄せて群がる人間が面白い観光名所だと感じています。