ヨーロッパ最後の独裁国家と言われ、EUや米国の経済制裁を受けつつもロシアと再度連邦を組み、ソ連を復活させることを目指しているベラルーシ。
ちなみにそんなベラルーシはロシアへの併合は望んでいないため、時としてロシアへも強硬姿勢をとったりとなかなか風変わりな東欧国家です。
そんなベラルーシには、レーニンを保護する法律まであり、未だに多くのソ連を感じさせるものが街中に存在しています。
今回は、ベラルーシの首都ミンスクでソ連を日常的に感じさせる5つのものを紹介します。
1. 独立広場
独立広場 Independence Squareはミンスクのメイン広場の1つ。中央駅に近く政府機関のオフィスが周囲を囲んでいます。
そんな独立広場で見られるのが、ベラルーシに残るレーニン像。多くの旧ソ連構成国ではレーニン像は撤去・破壊されましたが、ここベラルーシではレーニンは保護の対象です。
メイン広場の正面に立つレーニン。この国がソ連復活を企んでいることがよくわかる象徴的な像です。
そのほかにも無駄に広くて大きい広場がたくさんあるのも共産圏ということを強く感じさせます。
2. 勝利広場
同じくミンスク中心部にある勝利広場 Victory Square。
第2次世界大戦で犠牲となったソビエト軍とベラルーシパルチザンの名誉をたたえて1954年に広場に建てられた記念碑が広場の中心に建っています。
この広場周辺には共産主義のシンボルである赤い星も多数みることができます。
またこの勝利広場の地下はメトロの駅となっており、駅構内にもやはり旧ソ連を彷彿とさせる展示やスローガン、軍を描いた絵が多数公開されています。
3. スターリン様式建築
ミンスクには旧ソ連時代の面影を残すとにかく巨大なスターリン様式の集合住宅群が多数建てられており、現在建築中のマンションも例に漏れず超巨大。
特に有名なのがミンスク中心部にあるSvisloch川前にあるマンション。
世界的に見てもここまで巨大な建築は珍しく圧倒されることまちがいありません。
またミンスクの中心地を外れて住宅街にいくと、このようなSvislochのものまではいかないものの巨大なマンションが何十棟も連なるように建てられているのを見ることができます。
4. ミンスクメトロ
ミンスクを走る地下鉄はソ連崩壊前に作られた1号線と崩壊後に作られた2号線があります。
その中でも特に北東と南西を結ぶ1号線ではソ連崩壊前に作られた地下鉄駅が現在そのまま使われていることもあり、ソ連を感じさせるものを多く残っています。
レーニン広場駅構内には泣く子も黙るレーニンの顔の彫像や、ソ連国旗のシンボルである槌と鎌が描かれたモニュメントが。
また他の駅でも構内や入口部分にソ連時代を感じさせる彫像やペインティング、装飾などをいたるところで見かけることができるので是非探してみてください。
5. ミンスク空港
ミンスク郊外にある国際空港、そして市街地近くにある国内線用空港。いずれにも旧ソ連時代の航空機や、ソ連製の航空機が多く展示されています。
ソ連国旗が書かれたアエロフロートの航空機や、旧ソ連製の軍用機を改造したカーゴ機など、西洋諸国ではまず見られない珍しい機体がたくさん。
また、現在も国内線では旧ソ連製の航空機も就航しているため、運行している姿も観ることができます。
航空機好きの方は是非空港の周辺を散策することをお忘れ無く。
国際空港(ミンスク第2空港)は空からの外国人が最初に足を踏み入れる玄関口でありベラルーシの顔。
ということで空港ビル前には大きく赤い星入りの看板も出ています。
最後に
いかがでしたか?
ベラルーシの首都でごく簡単に見つけられる旧ソ連を思い浮かばさせるものを5つ紹介しました。
ベラルーシはヨーロッパに分類される国の中では唯一ロシア寄り(正確にはソ連寄り)、多くの旧ソ連構成国がNATOに加盟し親米、親EUとなっている中での唯一の例外となっています。
そのため他にも細かいものも合わせると数え切れないくらいたくさんあり、同じヨーロッパとはいえ他の国とはまったく違う一面を感じ取ることができます。
ベラルーシについてもっと興味があるかたら他にも記事を多く書いているので是非ベラルーシカテゴリーも参考にしてみてください!
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