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旅行者が知っておきたいスウェーデンのアルコール・酒屋事情

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海外旅行者や移住者にとってアルコール問題は避けては通れない人が多いのではないでしょうか。

日本ではスーパーやコンビニなどどこでもアルコールを手に入れる事ができますが、スウェーデンでは世界的に見てもアルコール規制が厳しいため少し事情が異なります。

今回はそんなスウェーデンのお酒事情について触れていきます。

1. 飲酒可能年齢

スウェーデンの飲酒可能な年齢は少し複雑です。

バーやレストラン等の公共の施設で飲酒をする場合、18歳以上であればオーダーして飲酒をする事ができます。

一方で、酒屋でお酒を買う場合には20歳以上でないと販売してはいけないという法律があります(3.5%以下アルコールは18歳から)。これは管理されたバー等で飲むより、自宅で飲む方がアルコール中毒や依存になる可能性が高いためです。

特に日本人は若く見られるため、不安な方は酒類を購入する際には何らかの身分証明書を用意しておくと安心かもしれません。

2. 酒類購入場所

スーパーマーケット

スウェーデンビール

スーパーマーケットやコンビニでもアルコール類を販売しているところは数多くあり、ビールの種類も缶から瓶に至るまでかなり豊富な品揃えがあることが一般的です。

ですが、スーパーマーケット等の場合全てアルコール分3.5%以下という規制があります。ですので、馴染みの深いHeinekenやCarlsbergなども低アルコールバージョンの製品が流通しています。

Carlsberg 3.5% (fronts)

国営酒屋 Systembolaget

スウェーデンの酒屋

低アルコール製品を除く全てのアルコール類は国営のシステムボラーゲット Systembolaget というところで購入する必要があります。

少し前までは、アルコール消費量を減らすための政策の一環として、カウンターで希望のお酒を注文し、係りが取りに行くというような自由に見て回ることができないような制度だったそうですが、現在では購買者が陳列棚から選ぶことができます。

大きなモールや商店街などにある事が多いのですが、慣れない旅行者の方は少し見つけるのが大変かもしれません。街中で見つける際にはこの看板を目印にしましょう。

systembolaget

Systembolagetであれば、通常濃度のビールやワイン、ウイスキー、日本酒等世界中のお酒を販売しているのでお気に入りのものが見つかるはずです。

ちなみにスウェーデンでは、ワインは他のアルコールと比較して酒税が抑えられているため、ワイン好きの方はお土産にもいいかもしれません。

こちらで購入される際には明らかに老けて見られる自信がない限りパスポートの持参をお勧めいたします。

3. スウェーデンのビールの種類

スウェーデンではアルコール濃度に応じてビールは3種類に分けられます。

アルコール含有率2.25%以下

アルコール濃度の一番低いカテゴリーに分類されるビールをレットエール lättöl(light beer)と呼びます。

こちらは酒税がかからないため炭酸ジュースと同じような価格で売られていることが多く、またランチビールとして気軽に仕事中に飲まれることもあるものです。日本で言うところのノンアルコールビールに近い感覚かもしれません。

アルコール含有率3.5%未満

中等度の濃度カテゴリーのものをフォルクエール folköl(public beer)と呼びます。

日本語で言えば大衆ビールということもあって、コンビニやスーパーでビールを、という時など広く見かけることができます。こちらはスーパーマーケットで販売可能な上限になります。

アルコール含有率3.5%以上

レストランやバーでオーダーするかSystembolagetでしか購入できないのが、スタークエール starköl(Strong beer)と呼ばれるものです。

とはいっても一般的に「ビール」というとここの濃度に該当するため特別強いアルコールというわけではありません。

4. 飲酒の注意点

もうすでにお気づきの通り、スウェーデンではアルコール依存・中毒のためにかなり国の縛り付けが厳しくなっています。そのため、日本ではよく見かける「呑んだくれ」は珍しく、かなり目立つ不気味な存在になります。

千鳥足で歩いたり、バーの中で絡んだり、あるいは泥酔したりとなると白い目で見られること必須なので気をつけて下さい。酔って声が大きくなるなんていうのも厳禁です(特にレストラン等)。

スウェーデン人はただでさえお酒に強い人が多いので、少しくらい飲んでも基本何も変わりません。

酔っ払い=uglyと見られてもおかしくないので、旅行中で気持ちよくなる気持ちはわかりますが、どうぞお気をつけください。

5. 最後に

ちなみにスウェーデンではお隣デンマークがビール産地で有名なこともありCarlsbergやTuborgがよく消費されています。

苦味が少なく口当たりがさらさらしているので、日本であまりビールが得意でない方(私もその一人)にとっても飲みやすいのではないでしょうか。

国が違えば文化も違うということ。日本では自動販売機や24時間営業のコンビニでいつでもお酒が買えることが当たり前ですが、こちらの人に言わせると絶対にありえないと言います。

スウェーデンではお酒への取り締まりもきつく、法律も厳しいためどこでも自由に飲酒というのが出来ない環境になっています。

是非現地のルールを知ってお酒を楽しんでください。

2件のコメント

はじめまして。yamaさん。
私は8月5日にスエーデン人の友人が帰郷するのに同行して、ストックホルム旅行しようと計画中です。
ただ、友人は家の手伝いで忙しく、観光案内ができないと言います。
信用おける現地のガイドもしくは、プロでなくても案内してくれる人を探すにはどうしたらいいでしょうか。日常生活や考え方の違いを話せるような人がいればなあと思っているところです。

ネゴさんこんにちわ。名前の方こちらで編集してあります。
スウェーデンではガイド業務に関しては基本的にライセンス制ですので、怪しい個人ガイドは原則違法になります。
よってガイドを雇う場合には公認ガイドを探さなければなりません。ですがマンツーマンガイドで日本人というのは申し訳ありませんが存じ上げません。また、英語ガイドであってもプライベートの場合はかなりの額を払う覚悟をしないといけないかと思います。

家族などをツアーに連れて行くときに僕がどうしても一緒に行動できないときに使うのがこちらのVELTRAという代理店なのですが、こちらであればガイドや現地ツアーを見つけることができるかと思います。
゜:*★スウェーデンのオプショナルツアー予約VELTRA / Alan1.net★*:°
半日ウォーキングツアーなどに申し込んで、その後ゆっくりご自身で回るのが一番お得だと思いますよ。

ネゴさんは英語あるいはスウェーデン語はどの程度でしょうか。もし英語でそれなりのコミュニケーションが取れるようでしたら、ストックホルムをお一人で回られても大丈夫かと思います(食事時など少し寂しい可能性はありますが)。基本的には観光スポットはある程度中心地に近いところに固まっているので、多少下調べをして現地でGoogle mapなど使えれば回れるような気もします。

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ノルウェー、スウェーデン、イギリスに留学・長期滞在。都合がつく限りヨーロッパ各地を渡り歩き、決して観光ガイドだけではわからない現地の情報を収集。そんな情報を元に、ヨーロッパの生の観光情報と留学に必要なIELTS対策を紹介中。