私が留学している大学がある街でもあるスウェーデン第3位の都市、マルメ Malmö。といっても日本の都市と比較したら相当こじんまりした街で、マルメの市街中心部であれば十分徒歩で見て回ることができます。
マルメは北欧で一番高いとされる高層ビルがあったり、オシャレでモダンな北欧デザインの建物が連なる新市街地と、中世の姿をそのまま残した旧市街地があり、こじんまりした街でありながらも散策すると楽しい街です。
コペンハーゲンからも鉄道で約30分程度とワンデイトリップも十分に可能。そんなマルメにきたら是非見て欲しい観光スポット17箇所を紹介します。
1. ストール・トリィ(広場) Stortorget

Stortogetとは、大きな広場という意味。マルメ中央駅から旧市街地に入っていくと真っ先にたどり着く大きな広場です。
マルメをデンマークから取り戻したカール10世の銅像を中心にホテルやレストラン、市庁舎等が取り囲んでいます。
天気のいい日は広場のベンチや銅像の台座で日光浴を楽しむ人が賑わい、また街をあげた大きなイベントやフェスティバルの開催会場にもなります。
2. マルメ市庁舎 Malmo City Hall

ストールトリィ広場の一角に尖塔が特徴的なマルメ市庁舎があります。
1546年に建てられたレンガ造りの重厚な建物で、現在も現役で機能しています。市庁舎の内部には有名なレストランもあり、一般の方も食事を楽しむことができるようになっています。
3. ライオン薬局 Apoteket Lejonet


ストートリィ広場の角にある創業1571年のスウェーデン最古の薬局。
内部にはその歴史を感じさせる薬瓶等が飾られており、特に日本からくる医療従事者に大人気の観光スポットになっています。
もちろん通常営業しているので、医薬(部外)品や化粧品、口腔ケア用品等必要な物があれば購入することもできます。
4. セーデル・ガータン(通り) Södergatan

ストール・トリィ広場から続く歩行者天国でマルメ旧市街側のメインストリート。道の真ん中にブレーメンの音楽隊の像が並んでいるのが目印です。
通りには喫茶店やレストラン、大型ショッピングモールや専門店、雑貨屋等が建ち並び、マルメの最新ファッションストリートであるとともに、お土産探しにも最適です。
5. リラ・トリィ(広場) Lilla torget

リラ・トリィ広場はストートリィ広場のすぐ隣にある飲食店が集まる広場で、夕方から夜にかけてマルメの中で最も活気に溢れる広場です。
広場自体は小さいですが、その周辺を北欧料理、アメリカンダイニングバー、ステーキハウス、アジア料理等色々なジャンルのレストランがぐるりと取り囲んでおり、マルメで思い出に残る夜の時間を過ごそうと思ったらこの場所で間違いなし。

春から秋にかけては夜に電熱等の下で温まりながらテラス席で食事を楽しむことができますので、マルメに訪れたら是非こちらで食事を取ってみてください。
6. フォルムデザインセンター Form Design Center

リラ・トリィ広場の一角にあるカラフルな建物が目印のフォルムデザインセンター。内部は複数フロア渡ってファッションからインテリアまで多岐にわたるデザイン展示会が常時開催されている他、カフェ等も併設されています。
デザインセンターはミュージアムショップの位置付けですので、入場料等はなく、展示品を見ながら気に入ったものを購入することができます。
色々な北欧デザイナーの作品を実際に見て手にとって購入できるので、本場の北欧デザイン探しにはもってこいのスポットです。
7. ペトリ教会 St. Petri


マルメ市庁舎の裏側から数分歩いたところにある聖ペトリ教会。その高い尖塔はマルメ市街地のシンボルでもありすぐに見つけることができると思います。
1300年代に建てられた重厚なレンガ造りの建築ですが、内部は純白に塗装されており、祭壇やパイプオルガンは見応えがあります。
ミサは毎日行われており誰でも参列可能。また教会内部には参列者用に無料のカフェスペースが設置されており、礼拝の後にはコーヒーを飲みながら教会内で談笑するのが北欧式です。
8. マルメ城 Malmöhus

中央駅から徒歩約15分程度にあるマルメ城。1434年にルネサンス様式で建設され、スカンジナビア半島最古の城塞として知られています。
16世紀からデンマーク王室の別荘として使われたり、また19世紀には牢獄になったりと色々な歴史を持ちますが、現在は内部でスカンジナビアの自然歴史博物館、美術館、小動物園、水族館を兼ねた複合展示を行っており、子供連れに大人気です。
また周囲の庭園も春〜夏にかけては植物が咲き誇り、散策や屋外でのカフェも楽しめます。
9. 王宮庭園 Kungsparken

マルメ城の外周にある自然公園です。季節に応じた植物が多数植えられ、特に春先はとても美しい花が咲き誇ります。また野鳥観察を行うスポットとしても有名のよう。
散策だけでなくカフェもあるので綺麗な景色を眺めながら軽く休憩はいかがでしょうか。
10. グスタフ・アドルフ広場 Gstav Adolf Torg

セーデルガータンやリラ・トリィを抜け旧市街からさらに奥へ進むと出るマルメで最も大きい広場がグスタフ・アドルフ広場。
日中は簡単な屋外市場が開催されたり、日光浴等楽しむ人が集まるのんびりとした広場です。
広場周辺にはファッションブランドやレストラン等が立ち並びます。
11. セードラ トゥールガータン Södra Tullgatan

グスタフ・アドルフ広場を抜け、さらに奥へと進むと、再度歩行者天国へと入ります。このセードラトゥールガータンにはマルメでも大人気のカフェやベーカリーが軒を連ね、またおしゃれな雑貨屋等も多い非常に活気のあるエリアです。
スウェーデンらしいお土産を探す際には通ってみてください。
12. マルメ市立図書館 Malmo Stadsbibliotek

ガラス張りの新館が目立つマルメ市立図書館。旧館と新館が併設されており、その雰囲気の違いを感じるのも面白いかもしれません。
特に新館の方は、その建築の美しさから観光客もしばしば訪れます。晴れた日には窓辺の席で太陽の陽を浴びながら、ゆっくりと読書なんていうのはいかがでしょうか。
13. メッレヴォン・ストーリエット(広場) Möllevångstorget

Malmö中央駅の一つお隣、Triangeln駅の近くにある大きな広場です(マルメ中央駅から徒歩20分程度)。
ここでは平日日中、青空市場が開催されており安価で新鮮な野菜や果物が手に入る為、安い食材を求めた多くの人が集まる非常に活気のあるエリアです。
また広場周辺は移民の多い地域のため、この広場を囲うようにイラン、イラク、トルコなどの中東料理からタイやインド料理、中華、イタリアンにスペイン料理と幅広いジャンルのレストランが出店。
物価の高いスウェーデンにおいて美味しい料理を安く食べられることもあり特にランチ時は混み合います。
一方このエリアではスウェーデン人を含む白人層が圧倒的なマイノリティ。移民社会と言われるスウェーデンの別の顔を感じることができるでしょう。
日中は危険なエリアというわけではありませんが、ジプシーなども多いためカメラ等を出したり、観光客であることがわかる服装・格好で行くことは避けることをお勧めします。
特に夜間は現地スウェーデン人も避ける「No Go Zone」の1つですので、日が暮れた後は近づかないようにしてください。
14. ヴェストラハムネン Västra Hamnen

Västra Hamnenはマルメ中央駅の旧市街とは反対側にあたる新市街側にある振興リゾート開発地域です。
北欧的な近代建物が多く建てられ、高級住宅地としても知られています。
このエリアには大きなオフィスやおしゃれなレストランが集まっており、観光客だけでなく地元マルメの市民がちょっとした贅沢をするための場所としても有名です。
15. トルソタワー Turning Torso

Västra Hamnenにある高層ビルで、54階建の北欧で最も高い建築となっています。世界的な建築家サンティアゴ・カラトラヴァによるデザインとしても有名です。
内部はオフィスやマンションとなっているため一般の立ち入りはできませんが、周辺にも近代建築が多くあるため北欧の建築デザインに興味がある方は散策してみてはいかがでしょうか。
16. スカニア公園 Scaniaparken

前述のトルソタワーを見た後は是非寄ってほしい場所、それがスカニア公園 Scaniaparken。
海沿いに広がる公園で、オーレスンド大橋からデンマーク側のコペンハーゲンまで、晴れた日にはとても見事な景色が広がります。
また夏季は海水浴や日光浴、それにケーブルを使ったサーフボードのアトラクションがある施設(Malmö Wake Park)もあり、アクティブ派の方にもおすすめなスポットです。
17. クラリオンホテルスカイバー Clarion Hotel Sky Bar


マルメに住んでいる人で知らない人はいないくらいの人気バースポット、スカイバー。
マルメ中央駅の近くにあり、マルメ1の高層・高級ホテルであるClarion Hotel(右写真の白い建物)の最上階にあるバーで、そこからの眺めと雰囲気は最高の一言。
少し値段は張りますが、スウェーデンとデンマークの夜景を一望できるので、夜のディナーの後、マルメの夜をラグジュアリーに締めたい方は是非訪れてみてください。
最後に
日本ではあまり知られてはいないスウェーデン南部の都市マルメですが見所はたくさん。
またマルメはスウェーデンで急速に進められた移民・難民の社会受け入れや統合を強く感じられる街でもあり、ストックホルムとはまた少し違った街の雰囲気を感じられる興味深い街になっています。
また、コペンハーゲンよりも物価や宿泊費が安いこともあり、あえてマルメを拠点にコペンハーゲンを観光するという方も見られます。
もちろんコペンハーゲンからも片道30分程度でアクセスすることができるため、日帰りでの観光も可能。是非マルメの街へも足を伸ばしてみてください。

ホテル詳細・空室照会:Radioson Blu Hotel Malmö
マルメ在住者におすすめホテルを聞いたら5人に4人が答えるのがこちら。実際マルメを訪れるビジネスマンに最も好評なホテルとも言われています。
非常に物価の高い北欧での中では比較的お手頃な価格にもかかわらず部屋は非常に広々。北欧で有名なホテルチェーンなこともあり、北欧デザインを前面に出して装飾されたオシャレな部屋と高いスタッフの質で快適なステイ間違いありません。


マルメ中央駅や旧市街まで徒歩5分もかからない立地なため、観光にもビジネスにも便利でおすすめです!
間違えました。ストックホルムではなく、コペンハーゲンでした。
来月東部を周る予定です。ストックホルム&マルメを舞台の「ブリッジ」でオーレスン橋に魅せられ、とうとう夢が叶います!現地在住の方ならではの情報、とても参考になります。今年の夏の気温など、どうでしょうか?因みに我が家にもSHUNがおります!
夏はそこそこ暖かいですが、とはいっても北欧。朝晩は結構冷え込みます。
また日中も晴れると非常に日差しが強く暖かく感じますが、雨が降ったりなど崩れるとなかなか寒いです。日本の10−11月くらいのイメージでいいかもしれません。
とかいたところで追加ですが、去年もそうですが北欧も異常に暑い日になる変な天候になることがあります。その場合余裕で30度近くまであがるので、そうなると冷房施設がない北欧ではかなりの酷暑。
全く参考にならない返事になっちゃいましたが、どんな可能性もありうるということで直前になるまでわからないというのが本音なところです。
とても役立つ情報をありがとうございます!
マルメに、シーフード料理で美味しいお店がありましたら、ぜひ教えてください
コメントありがとうございます。
Johan Pというお店を試してみてください。
シーフードで高い評価をえているお店です。
早速教えてくださり、
ありがとうございます\(^o^)/
今回は、一泊だけの滞在で、
もうマルメを発ってしまいました
次回、ぜひ行ってみますね!
こんにちは。前回寝台車の予約について、お世話になりました。ストックホルムからコペンハーゲンに行くのですが、マルメに朝7時に到着し、途中下車します。駅にスーツケースを預けたいのですが、コインロッカーなどはあるのでしょうか。
マルメ中央駅にはロッカー(カード支払い)があります。
サイズはミディアムとラージがあり、ラージのものは幅460 mm高さ、600 mm、奥行き820 mmのものになっていますので、通常のスーツケースならおそらく入ると思います。
場所は2箇所で5番線横、もしくは新駅舎のPressbyrånというコンビニの横通路にあります。
ありがとうございます!
うまく利用できればと思います!
6月に行く予定です。コペンハーゲンに滞在するのですが、マルメには北欧ミステリの愛好家として、予定に組み込みました。 役に立つ情報ありがとうございました。
観光するには最高の時期だと思うので楽しんでください!
行きました。知らないままでマルメ城だけみてまわりました。夜景がきれいでした。エスローブに行って帰りに。
新旧入り混じった感じがなんとも言えない街ですよね。
マルメは夜にリラトリィのテラスレストランで日が暮れるまで飲みつくすのが楽しいので是非次は夏の天気のいい時に来てください!