スウェーデンの北部、北緯68度の北極圏に位置するキルナ。
スウェーデンの炭鉱タウンとして重要な産業を担う一方、冬場にはオーロラをはじめ北極圏ならではの体験を楽しむために世界中から多くの観光客が足を運びます。
今回はそんなキルナの街の様子やオーロラ観測について紹介します。
1. キルナへ空からアクセス
キルナへのアクセスは主に2つ。スウェーデンの首都ストックホルムから航空機を利用しキルナ空港経由で行く方法と、ストックホルムから夜行寝台列車で向かう方法。
実際のところ多くの観光客の方が本数も多く所要時間の短い航空機を利用して訪れます。
と言うことで私もストックホルムよりスカンジナビア航空を利用してキルナへ訪れることにしました。
キルナ空港は季節限定で国際線の臨時便が発着することもあるとはいえ、やはりそこは地方の小さな空港。
滑走路は一本でボーディングブリッジのような立派な設備もありません。
まさに雪景色一面の平地の中、という場所に空港があり着陸するその瞬間から北極圏を感じることができるはず。
ちなみに飛行機には車でいうスタッドレスタイヤのようなものはなく全てノーマルタイヤなんだとか。雪と氷に覆われた滑走路でよく止まれるよなぁ、なんて不思議に思えてきます。
2. キルナ市街地散策
空港からシャトルバスにて市街地に到着後、早速キルナ市街中心部を散策。
市街地といってもキルナは1万8千人の小さな街。徒歩ですぐに回りきれてしまいますが、北極圏にいると言うことを考えながら散策すると見るもの見るものが新鮮です。
街の中心部には大きなショッピングモールもあり、生活に不便はなさそう。
平日日中とはいえ晴天を楽しむかのように多くの人が外でのんびりとしており、北極圏のスローライフを感じます。
なぜかキルナの中心部には動物の像がたくさん。
くまのプーさんとトナカイのコラボレーションはおそらくここでしか見られないような気がします。
キルナ市街地の観光名所として最も有名なのがキルナ教会。
スウェーデンでも有数の木造教会として知られ、ネオゴシック様式の外観とアール・ヌーヴォー様式の内装が美しいと評判高い建物です。
3. 北極圏の生活
せっかくキルナに来たからには気になる北極圏での生活。北緯68度、冬には太陽は登らず気温も−30度近くになる過酷な環境です。
今回訪れたのは春の訪れを感じる3月初旬。まだまだ気温は低いものの幸いに天気もよく太陽の日差しを感じることができました。
一面白銀の世界であるものの、手作りの雪や氷で作った遊具が公園に設置されており賑やかな昼下がり。
北極圏とはいえ雪にテンションが上がるのは世界共通のようです。
もちろん毎日買い物に行ったり保育園の送り迎えをしたりというのに変わりはありません。雪道とはいえベビーカーを押す人や、中には雪道を自転車で駆け抜ける人も。
自転車の運転技術凄すぎる、とちょっと感動。
ちなみにもともとキルナは炭鉱街。キルナ鉱山では優良な石炭が取れるということで開発が進められた街で、今も重要なスウェーデンの産業となっています。
ただ炭鉱開発の影響で街全体が沈下しはじめており、キルナでは街ごと安全な場所に移設するという大プロジェクトが進められています。
4. 北極圏の大自然
キルナに来たからにはその大自然を堪能したいというのが主な目的の一つ。
街のすぐそばには散策やクロスカントリースキーができる自然公園があったり、またダウンヒルのスキー場があったりと日中自然を堪能できるアクティビティがたくさん。
街から徒歩10分もあるけば人も物音もほとんどない大自然の入り口。
圧雪されている場所は普通の運動靴でも歩くことができますが、一歩道を逸れると1m近い雪が積もっていたりするのでちょっと注意が必要。
街からそう遠くはないとはいえ光害がほとんどないので夜間のオーロラ観測にも最適な場所でもあります。
ちょっと疲れたな、そんな時のために氷でできたベンチも設置されていたり。そのまま座るととても冷たく濡れるので何か敷くものを持って行くのをおすすめします。
5. 宇宙の神秘オーロラ
冬場にキルナを訪れる最も大きな理由の一つがオーロラ観測。
ほとんどの観光客の方がオーロラを期待していることに疑いはありません。
キルナからはオーロラハントツアーが毎日複数催行されており、バスやバンでキルナ郊外やフィンランド・ノルウェーの国境近くまで移動したりしながら観測に適した場所を探すツアーに参加することも可能。
ただ、キルナ周辺の天気さえ良ければ街から徒歩圏内でも強いオーロラを見ることができます。
特に夜間は非常に冷えるのでホテルの近くで観測できるのは嬉しい限り。
キルナ市街地すぐそばのホテル(今回はMalmfältens Logi & Konferensに宿泊)に泊まり、オーロラが出ては外に出て、消えては室内に避難して、なんてことが可能でした。
地元の人に言わせても、オーロラは何度見ても神秘的とのこと。であれば普段オーロラを見ることがない私たち観光客にとってはこの上ない思い出に残るイベントになります。
今回はキルナ滞在は2泊でしたが、2夜とも非常に強いオーロラを観測することができました。
6. 最後に
いかがでしたか?
今回はキルナを観光した際の町歩きの様子とオーロラ観測の様子を紹介しました。
もちろんキルナにはその他にも様々なアクティビティがあり、近郊にあるアイスホテルなども含め日中から夜間まで北極圏を密度高く堪能することができます。
是非冬のスウェーデンを訪れる際には北欧の神秘を楽しめるキルナにまで足を伸ばしてみてください。
キルナを訪れるアクティブ派にオススメなホテルがMalmfältens Logi & Konferens。ホテルのすぐ裏にはミッドナイト・サン・トレイル(ハイキングトレイル)やスキー場があり、そこで日中は体を動かすアクティビティを堪能することができます。
そしてこのホテルの強みはなんといってもオーロラ観測で発揮。
すぐ裏手に行けば中心街の光害を避けられる最高のオーロラ観測スポットとなっているため、オーロラ観測アプリなどを使って発生する直前まで客室内に待機、そしてすぐ外に出ればオーロラが一面広がる絶景を楽しむなんていうことができます。
キルナの冬はマイナス30度近くまで下がるため、いつ出現するかわからないオーロラを延々と外で待つなんてことをする必要がなく、外と客室を行き来しながらオーロラを堪能できる最高のロケーションとなっています。
客室はシングルからファミリータイムにまで対応しており、レンタルスキーも可。中心部へも徒歩10分程度と便利なのでキルナでのアクティビティを満喫したい方におすすめです。
空室照会・料金: Malmfältens Logi & Konferens
フジテレビ「今夜はナゾトレ」の関谷と申します。
今回番組でスウェーデンのラポニアンエリアのオーロラを紹介することになりました。
もしお持ちでしたらこちらの映像をお貸しいただきたくご連絡しました。
大変お手数おかけしますが下記までご連絡いただけると助かります。
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