ノルウェーの首都オスロ。ムンクの叫びが所蔵されている国立美術館やムンク美術館などをはじめ、多くの観光名所があることで知られています。
そんなオスロでは徒歩だけでもある程度観光を楽しむことはできます、やはり都市としての規模は大きく、またいくつかの名所は中心部から離れた場所に位置しているため公共交通機関を使いこなすことが効率のいい観光のポイント。
今回は、観光客でも心配することなく使える主要公共交通機関として、メトロ(T-Bane)、バス、トラムの利用方法を紹介します。
1. オスロの公共交通機関概要
オスロの市街地を中心に公共交通機関網がしっかりと整備されているため、基本的にはどこに行く際もこれらを使いこなすことでアクセスが可能です。
オスロ市内を運行する地域内公共交通機関はバス、トラム、メトロ(T-Bane)、そしてフェリー。これらはいずれもオスロやその近郊の公共交通機関を担うRuterという会社によって管理・運行されています。
そのため、これらの料金設定や乗車券の購入などは一律化(後述)されており、どの方法を選択しても利用方法は同様。
不慣れな観光客にとっても非常にわかりやすい制度になっています。
また、オスロ市内の移動についてはGoogle mapでのルート案内に対応しているため、行き先が決定している場合にはGoogle mapを使って使用する公共交通機関の種類や停留所の場所などを確認することが可能です。
今回はその中でも観光客が利用する機会が多いバス、トラムそしてメトロ(T-Bane)を紹介していきます。
2. バス
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オスロの公共バスは路線網が非常に広く、市民にとっても観光客にとっても最も便利な移動手段の1つ。
特に有名な観光名所であるフラム号博物館、ノルウェー民俗博物館、バイキング船博物館などに行く際はバス30系統を利用することになります。
バスの乗車は事前に乗車券を購入済みの場合にはどの出入り口を使っても可能、一方で運賃を運転手に支払う必要がある場合には最前方を利用します。
バス車内では停車案内がモニターに表示され、停留所の名前、所要時間などを確認することができ安心です。
下車する際には日本同様、車内ベルを押します。
3. トラム
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オスロ市内を走るトラムも観光に便利。特にヴィーゲラン彫刻公園やエーケベルグ公園に行く際にはトラムを利用することになります。
トラムもバス同様車内には停車駅の案内モニターが設置されており安心。下車時には車内の停車ボタン、もしくは各ドア付近に設置されているドア開閉ボタンを押すことで運転手に下車の意向を伝えることができます。
トラムに乗車する際にはバスと違い事前に乗車券を購入しておく必要があるので注意してください。
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トラム路線網はオスロ中央駅前を中心に東西南北に伸びるように分岐しており5系統が運行されています。
4. メトロ(T-Bane)
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オスロ市内やその近郊を走るメトロ、通称T-Bane。
メトロとは言っても地上部分を走る区間も多いのが特徴で、ムンク美術館に行く際に利用することになります。
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メトロはオスロ中央駅の地下にあるJernbanetorget駅を中心に路線網が東西南北に伸びており、5号線は環状線になっています。
5. 乗車券購入方法
これらの公共交通機関の乗車券は全て共通となっており、オスロ市内(ゾーン1)の範囲であれば料金も一律です。
乗車券の種類にはシングルチケットや24時間チケットのほか、7日チケット、30日チケットなどがありますが、観光客のほとんどが利用するシングルチケット、もしくは24時間チケットをここでは紹介していきます。
シングルチケットは購入してから1時間の間利用可能なチケットで、この時間の間であれば乗り換えや復路の利用にも可能なチケットとなっています。
一方24時間チケットはシングルチケット3枚分の値段で24時間の間公共交通機関乗り放題となるチケットで、丸一日オスロ市内を移動して観光する際にはとても便利でお得なチケットです。
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これらのチケットは、セブンイレブンやNARVESENと呼ばれるノルウェーに広く展開しているコンビニエンスストア、もしくはメトロの駅にある自動券売機などから購入することができます。
また、バスとフェリーに限り乗車時に運転手からシングルチケットを購入することもできますが、その場合料金が割高になるのでオススメいたしません。
キオスク・コンビニで購入
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乗車券を購入するのに一番便利なのがNARVESENというコンビニ。オスロ市内いたるところにあり、特に利用客の多いバス停やトラム駅に隣接してあることも多くあります。
またセブンイレブンなど大手コンビニもチケットを取り扱っています。
店員に直接「シングルバスチケット/バスチケット フォー 24アワーズ」と伝えてください。
自動券売機で購入
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メトロの駅や主要トラム駅には自動券売機も設置されています。
尚、繰り返しになりますがどの機械で購入しても券種は共通ですので、メトロの駅で購入した乗車券をトラムやバスで使用することももちろん可能です。
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自動券売機は英語にも対応。
最初の画面では日本のSuicaやPASMOに該当するICカードを持っているかが表示されているので、「I don’t have a travel card」を洗濯してください。
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次の画面ではシングルチケット(1時間有効)もしくは24時間チケットの選択画面となります。
必要な券種をタッチ後、支払いとなります。支払いはビザもしくはマスターカード、コインが原則、紙幣が使える自動券売機は限られています。
バス運転手から購入
バス運転手からシングルチケットを購入することも可能です。料金が事前購入の場合と比較しかなり割高(1.5倍)となるため、バス停付近にチケットを購入できる場所がない場合などやむを得ない場合以外はおすすめしません。
なるべく事前に必要枚数をまとめ買いするなどの準備をしておくことをおすすめします。
オスロパスを購入した場合
オスロの観光名所への入場が無料になるオスロパスを購入した場合には、オスロパス有効期限の間は市内公共交通機関の利用も無料となります。
そのためこれらを利用する際には、乗車券を別途購入する必要はありません。
6. 乗車方法
オスロのバス、トラム、メトロともに信用乗車方式がとられています。
事前に乗車券を購入した場合には、特に改札や運転手に提示などをする必要はなく、そのまま乗車可能。
バスやトラムを利用する際は前後好きなドアから乗降車が可能です。
乗車券を持たずにバスに乗り込む際は最前方のドアを利用し、運転手に運賃を支払ってください。
また、観光ではあまり購入する人はいませんが、オスロ市内で利用可能な交通ICカードを購入した際には、車内にあるカードリーダーにかざして料金の支払いを行います。
7. 最後に
いかがでしたか?
オスロの公共交通機関は運賃一律で、チケットの購入方法も全て共通のため観光客も安心して利用ができます。
オスロの観光名所は市内に広がっているため全て徒歩で移動するのはほとんど不可能、一方タクシーを使うと短距離・短時間でも非常に高額になってしまいます。
そのため、是非今回紹介した公共交通機関を乗りこなし、効率のいい観光を楽しんでください。
オスロに宿泊する際に是非オススメしたいのが、オスロ中央駅から徒歩1分の距離にあるスカンディックオスロシティ。
鉄道はもちろんトラムやメトロの駅が目の前にあり、大きな荷物を持って空港から移動したり観光をする際も楽々便利な最高の立地が特徴です。
スカンディックは北欧を中心に展開する人気ホテルチェーンで、スタッフや設備の質はとても高く安心。
また非常に物価の高いノルウェーでありながらとても品数の多い朝食が宿泊者全員無料でいただくことができるなど、コストパフォーマンスがいいホテルになっています。
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